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3章 依存国ツィーシャ
内緒の外出
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「おはよう、リュカオン」
「………あぁ、おはよう」
ベッドのある部屋ではなく、奥の魔導具のほうの部屋から起きてきたリュカオンは、目元に隈を携えていた。
ぼんやりとした返事を聞いて、クレアは少し心配になった。
リュカオンは2日前に街から帰ってきたときからずっと同じ調子だ。
ご飯を食べていても上の空で、ずっと何か考えごとをしている。
街で何かあったとしか考えられない。
しかし何かあったかと尋ねても、リュカオンは無言か「なんでもない」と言うだけだった。
クレアは朝食を食べ終えてまた部屋に籠るリュカオンを見て、息をついた。
いつも部屋に戻って晩ご飯まで出てこない。
魔力が何度も流れ出てくるのが視えるため、何かしているのだろうけれど部屋に入れずそれもわからない。
クレアは外に目をやった。
今日は雲が立ち込めているが、吹雪にはならなさそうに見える。
………少し雪が降るくらいなら、外出しても支障はないだろう。
ちらりとリュカオンが戻っていった部屋のほうを見てから、クレアは街に行くことを決めた。
リュカオンには内緒で。
実はこの間食べたクレープをもう一度食べたくなったのだ。
一応クレアはダイニングテーブルに置き手紙を残すことにして準備を始めた。
「さて……準備よし」
クレアは部屋に備え付けの姿見で見た目を確認した。
しっかりと術式が発動しているおかげで、目の前には栗毛色にワインレッドの瞳の少女が立っている。
クレアとも『銀の魔女』ともわからないだろう。
クレアは準備を完了させて家から離れたところまで少し歩いてから転移した。
人気のない路地へ転移したクレアは、そのまま何事もなかったかのように振る舞って路地から出た。
ちょうどこの間リュカオンとクレープを一緒に食べたあたりに出たようだ。
とても都合がいい。
前に食べたクレープの屋台に辿り着いて、目についたピザクレープというものを頼んだ。
ピザと名がつくだけあって、具材はピザに使われるソーセージやトマト、チーズなどが盛り込まれていて、ピザをそのままこの形にしたと言われても納得するくらいピザだった。
だが、ひと口食べると少しパリッとした食感が口の中全体に広がり、ケチャップで味付け済みの具材が程よく一緒に入ってきて相乗効果を成す。すばらしいクレープだった。
クレアが満足そうに微笑みながらクレープを片手に歩いていると、不意に車椅子に乗った商人がいるのを見つけた。
(あれは……)
見覚えのある姿で、店の前まで近寄ると、俯いていた店主は顔を上げて快活な笑顔を見せた。
頭に包帯が巻かれ、顔のところどころに擦り傷のような小さな傷が目立つが、クレアに向かって気前のいい笑顔を見せる店主はフードを被る目の前の人がクレアとわかると、また顔を綻ばせた。
「久しぶりだなぁ、嬢ちゃん。元気にしてたか?」
「はい、なんとか……。見たことある方だと思って来ちゃいました」
クレアがフードを被ったまま答えると、店主は少しだけ元気のない声を出した。
「ここは冬なのに気候が穏やかだからよく売れるんだ。それで長居させてもらってたんだが……昨日怪我をしちまってな。この有様だ」
そう言って露店の柱を指したため外観を見ると、辺りにある残りものの有り合わせで組み立てたようなみすぼらしい見た目になっていた。
クレアは、何かの拍子で店が崩れて下敷きになったときに足を挟んだのだろうと推測した。
「……ご自愛ください。
何か買うので足しにしてください」
「………おうっ、ありがとさん!」
ただ嫌なことを思い出させるかもしれないと配慮して聞かずに怪我を労わるだけにした。
できることといえば商品を買ってお金を渡すくらいしかないため、商品を見始めると店主はまた快活に笑ってお礼を言った。
濃紺色をベースにした中に金粉が蒔かれた不思議な宝石がひとつついたブレスレットを買ってその場を後にしたクレアは、クレープの包み紙を捨てる場所を探しつつ辺りを散策することにした。
商業区域とだけあって、どこを歩いても人が多く賑やかだ。
フレンティアと同じように売るものによって場所が分けられていて、国全体を見ると同心円状だが、この区域だけを切り取ると蜘蛛の巣状の広がり方をしている。
迷路に迷い込んだ気分を味わいながら周りを見まわして進んでいく。
目指しているのは魔導具の店だった。
中間区域の関所近くの奥まったところにあるようだ。
角は路上パフォーマンスをしている人が占めていて、いい余興になっている。
どうやら火属性と水属性での魔法の対決らしい。
クレアは魅力的なパフォーマンスに目を奪われながら、その場を通過しようとして反対側に注意を向けていなかった。
どんっ
「わっ」
急に何かが足にぶつかった感覚がして、誰かが声をあげたのを聞いてクレアは声のしたほうを振り向いた。
ちょうどすぐそばに尻もちをついた男の子がいた。
5歳くらいで、身長からして足にぶつかったのはこの男の子だろう。
クレアはフードを被っているが、男の子と視線を合わせるためにしゃがみ込んだ。
「ごめんね。私が前を見てなかったから、ぶつかっちゃったみたいだね」
「ぼくもごめんなさい……。たのしくてはしっちゃって………いたっ」
フレンティアで子どもと接していたおかげか、優しく自然に話しかけることができたクレアに男の子は安心したようだ。
男の子はすぐに立ち上がろうとして、顔をしかめた。
地面に座ったまま、両手を目の前に持って来てぱっと広げると、手のひらが血だらけになっていた。
地面が硬いせいで擦りむいてしまったようだ。
「擦りむいちゃったみたいだね。痛いよね……」
「どうしよう……パパ怒っちゃう」
クレアが傷を心配すると、男の子は痛みより父親に怒られることに意識が向いていた。
子どもに怪我はつきものだ。
この程度の怪我で怒るのは相当な過保護ではないだろうか。
クレアは今にも泣きそうな男の子をどうにかして助けてあげたくなった。
「……わかった。じゃあ私が治してあげるよ」
「え?でもそんなこと……」
クレアは提案に戸惑いを見せる男の子を、軽量化の魔法をかけて抱き上げると、空いているベンチまで連れて行った。
素直に身を預けてくれた男の子を下ろして、手を出してもらい、クレアがその手を覆うようにして握る。
『治癒』
クレアの一言で手元に銀の淡い光が現れて、男の子の傷を癒していく。
光が消えて手を放すと、男の子の両手はすっかり元通りになっていた。
「すごーい!ぴかぴか!」
「ほら、これで怒られないね?」
「うん!銀のおねえちゃんありがとう!」
「銀?……どういたしまして」
男の子は満面の笑みでクレアにお礼を言うと、しばらく治った手をまじまじと見ていた。
対してクレアは、男の子の「銀」の意味がわからず首を傾げた。
しかし、考えてもらちがあかない。
一旦考えることをやめて男の子に話しかけようとしたそのとき。
バチィッ!!!
何か電気が走ったような音がして、クレアは思わず振り返った。
その感覚は、少し前に闘技場で大魔協に体を乗っ取られた女に触れられたときと似ていた。
クレアは振り返った方向を少し睨んでから、すぐに『結界』を自分に何重にも発動させて視線を戻した。
「………あはっ」
誰かが笑う。
「ガイアは私の味方みたいだ………」
その視線の方向には確かに何かがいたことに、クレアは気づかなかった。
「………あぁ、おはよう」
ベッドのある部屋ではなく、奥の魔導具のほうの部屋から起きてきたリュカオンは、目元に隈を携えていた。
ぼんやりとした返事を聞いて、クレアは少し心配になった。
リュカオンは2日前に街から帰ってきたときからずっと同じ調子だ。
ご飯を食べていても上の空で、ずっと何か考えごとをしている。
街で何かあったとしか考えられない。
しかし何かあったかと尋ねても、リュカオンは無言か「なんでもない」と言うだけだった。
クレアは朝食を食べ終えてまた部屋に籠るリュカオンを見て、息をついた。
いつも部屋に戻って晩ご飯まで出てこない。
魔力が何度も流れ出てくるのが視えるため、何かしているのだろうけれど部屋に入れずそれもわからない。
クレアは外に目をやった。
今日は雲が立ち込めているが、吹雪にはならなさそうに見える。
………少し雪が降るくらいなら、外出しても支障はないだろう。
ちらりとリュカオンが戻っていった部屋のほうを見てから、クレアは街に行くことを決めた。
リュカオンには内緒で。
実はこの間食べたクレープをもう一度食べたくなったのだ。
一応クレアはダイニングテーブルに置き手紙を残すことにして準備を始めた。
「さて……準備よし」
クレアは部屋に備え付けの姿見で見た目を確認した。
しっかりと術式が発動しているおかげで、目の前には栗毛色にワインレッドの瞳の少女が立っている。
クレアとも『銀の魔女』ともわからないだろう。
クレアは準備を完了させて家から離れたところまで少し歩いてから転移した。
人気のない路地へ転移したクレアは、そのまま何事もなかったかのように振る舞って路地から出た。
ちょうどこの間リュカオンとクレープを一緒に食べたあたりに出たようだ。
とても都合がいい。
前に食べたクレープの屋台に辿り着いて、目についたピザクレープというものを頼んだ。
ピザと名がつくだけあって、具材はピザに使われるソーセージやトマト、チーズなどが盛り込まれていて、ピザをそのままこの形にしたと言われても納得するくらいピザだった。
だが、ひと口食べると少しパリッとした食感が口の中全体に広がり、ケチャップで味付け済みの具材が程よく一緒に入ってきて相乗効果を成す。すばらしいクレープだった。
クレアが満足そうに微笑みながらクレープを片手に歩いていると、不意に車椅子に乗った商人がいるのを見つけた。
(あれは……)
見覚えのある姿で、店の前まで近寄ると、俯いていた店主は顔を上げて快活な笑顔を見せた。
頭に包帯が巻かれ、顔のところどころに擦り傷のような小さな傷が目立つが、クレアに向かって気前のいい笑顔を見せる店主はフードを被る目の前の人がクレアとわかると、また顔を綻ばせた。
「久しぶりだなぁ、嬢ちゃん。元気にしてたか?」
「はい、なんとか……。見たことある方だと思って来ちゃいました」
クレアがフードを被ったまま答えると、店主は少しだけ元気のない声を出した。
「ここは冬なのに気候が穏やかだからよく売れるんだ。それで長居させてもらってたんだが……昨日怪我をしちまってな。この有様だ」
そう言って露店の柱を指したため外観を見ると、辺りにある残りものの有り合わせで組み立てたようなみすぼらしい見た目になっていた。
クレアは、何かの拍子で店が崩れて下敷きになったときに足を挟んだのだろうと推測した。
「……ご自愛ください。
何か買うので足しにしてください」
「………おうっ、ありがとさん!」
ただ嫌なことを思い出させるかもしれないと配慮して聞かずに怪我を労わるだけにした。
できることといえば商品を買ってお金を渡すくらいしかないため、商品を見始めると店主はまた快活に笑ってお礼を言った。
濃紺色をベースにした中に金粉が蒔かれた不思議な宝石がひとつついたブレスレットを買ってその場を後にしたクレアは、クレープの包み紙を捨てる場所を探しつつ辺りを散策することにした。
商業区域とだけあって、どこを歩いても人が多く賑やかだ。
フレンティアと同じように売るものによって場所が分けられていて、国全体を見ると同心円状だが、この区域だけを切り取ると蜘蛛の巣状の広がり方をしている。
迷路に迷い込んだ気分を味わいながら周りを見まわして進んでいく。
目指しているのは魔導具の店だった。
中間区域の関所近くの奥まったところにあるようだ。
角は路上パフォーマンスをしている人が占めていて、いい余興になっている。
どうやら火属性と水属性での魔法の対決らしい。
クレアは魅力的なパフォーマンスに目を奪われながら、その場を通過しようとして反対側に注意を向けていなかった。
どんっ
「わっ」
急に何かが足にぶつかった感覚がして、誰かが声をあげたのを聞いてクレアは声のしたほうを振り向いた。
ちょうどすぐそばに尻もちをついた男の子がいた。
5歳くらいで、身長からして足にぶつかったのはこの男の子だろう。
クレアはフードを被っているが、男の子と視線を合わせるためにしゃがみ込んだ。
「ごめんね。私が前を見てなかったから、ぶつかっちゃったみたいだね」
「ぼくもごめんなさい……。たのしくてはしっちゃって………いたっ」
フレンティアで子どもと接していたおかげか、優しく自然に話しかけることができたクレアに男の子は安心したようだ。
男の子はすぐに立ち上がろうとして、顔をしかめた。
地面に座ったまま、両手を目の前に持って来てぱっと広げると、手のひらが血だらけになっていた。
地面が硬いせいで擦りむいてしまったようだ。
「擦りむいちゃったみたいだね。痛いよね……」
「どうしよう……パパ怒っちゃう」
クレアが傷を心配すると、男の子は痛みより父親に怒られることに意識が向いていた。
子どもに怪我はつきものだ。
この程度の怪我で怒るのは相当な過保護ではないだろうか。
クレアは今にも泣きそうな男の子をどうにかして助けてあげたくなった。
「……わかった。じゃあ私が治してあげるよ」
「え?でもそんなこと……」
クレアは提案に戸惑いを見せる男の子を、軽量化の魔法をかけて抱き上げると、空いているベンチまで連れて行った。
素直に身を預けてくれた男の子を下ろして、手を出してもらい、クレアがその手を覆うようにして握る。
『治癒』
クレアの一言で手元に銀の淡い光が現れて、男の子の傷を癒していく。
光が消えて手を放すと、男の子の両手はすっかり元通りになっていた。
「すごーい!ぴかぴか!」
「ほら、これで怒られないね?」
「うん!銀のおねえちゃんありがとう!」
「銀?……どういたしまして」
男の子は満面の笑みでクレアにお礼を言うと、しばらく治った手をまじまじと見ていた。
対してクレアは、男の子の「銀」の意味がわからず首を傾げた。
しかし、考えてもらちがあかない。
一旦考えることをやめて男の子に話しかけようとしたそのとき。
バチィッ!!!
何か電気が走ったような音がして、クレアは思わず振り返った。
その感覚は、少し前に闘技場で大魔協に体を乗っ取られた女に触れられたときと似ていた。
クレアは振り返った方向を少し睨んでから、すぐに『結界』を自分に何重にも発動させて視線を戻した。
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