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2章 魔法の国ルクレイシア
聞きたいこと
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セイルクに魔力コントロールを教えることになったクレアは、図書館で借りた本を亜空間に入れて、ハシュアの本屋に来た。
店の扉の前には「臨時休業」と書かれたボードが立てかけられていた。
クレアは昨日出入りした店の勝手口まで回り、3回ノックした。
ガチャリ
勝手口から入る客などいないからか、素直に扉を開けたハシュアは、クレアが立っているのを見て目を見開いた。
ハシュアは誰かに優しくできる余裕がないほどに憔悴していて、眠れなかったのか、目元の窪みが顔色の悪さを際立たせている。
声を出していると思って口を動かしているが、喉が渇いているからなのか何も聞こえない。
「……聞きたいことがあって来ました」
クレアの言葉にハシュアは一度ためらいを見せたが、何も考えられないようで、すぐに中へ入れてくれた。
「すみません」
水を飲み喉を潤したハシュアはクレアに一度謝った。
それが一体何の謝罪かわからず、クレアは何も返答しなかった。
昨日も淹れてくれた紅茶の入ったカップを出され、クレアは少しだけ飲んだ。
ほんのり温かく、包み込む味に気持ちが安らぐ。
ハシュアもクレアの向かいに腰かけて紅茶をひと口飲んだ。
お互いにひと息つくと、クレアが口を開いた。
「セイルクさんが、私に魔力コントロールの指導を願い出て来ました」
「………そうですか」
「驚かれないんですね」
セイルクのことを聞いたハシュアは、当然だとでもいうような顔をしていた。
驚かないことを指摘されて、ハシュアは苦笑した。
「昨日、クレアさんが出て行った後にセイルクが、もうここには来ないと言ったんです。
新しい人を見つけたのだろうとは思っていましたが、クレアさんだとは。安心して任せられますね。
私はもう教えないので、本屋に専念します」
元気のない笑顔でそんなことを言われても、誰も喜べない。
クレアが黙っていると、いたたまれない顔で顔を下げた。
クレアはもう一度紅茶を飲んだ。
「ハシュアさんは教えないのではなく、教えられないんですよね」
「…………いま、なんと」
静かに放たれた言葉に意表を突かれたのか、ハシュアはとても驚いた顔をクレアに見せた。
クレアは指を鳴らして、亜空間を出現させると、手を入れて一冊の本を取り出した。
『ルクレイシア魔法使い名簿 25』
ハシュアは目を見開いた。
「この本はさっき図書館で借りてきたものです。昨日、少しセイルクさんと話す機会があってそのとき魔力コントロールを教えていたと聞きました。
魔法を教えるのは誰だってできますが、魔力コントロールはどうしても感覚に頼りがちで、教えるのがとても難しいです。それこそベテラン魔法使いや、そういったものを教える職でないとほぼ不可能です」
クレアは一度言葉を切って、しおりを挟んでおいたページを開いた。
そこにはハシュアの名前と属性、経歴が書いてあった。
「ルクレイシアは魔法使いが多くて、こうして毎年名簿を作っているみたいですね。
魔法使い養成学校の教員も、この名簿の後ろにある経歴を読んで決めているとも聞きました。
第1版から今年の第31版まで読みましたが、第1版から載っていたハシュアさんの名前が、第26版以降はありませんでした。
そこで、詳しい経歴まで載っているページを読んでわかりました」
クレアは開いたページの下のあたりを指し示してトントンと強調した。
ハシュアの経歴の1番最後に載っている部分だった。
『森での魔物退治依頼の最中、他の魔法使いによる攻撃を受け資格を失い【剥奪】。
以上より今後の版で管理番号пйдчянь は名簿から除籍とする』
黙って読んでいるハシュアは何か思い出すように、苦い顔をしていた。
クレアは紅茶に砂糖を入れ、ティースプーンで紅茶を混ぜながら話を続ける。
「【剥奪】というのはこの本の隠語で、悪い方の『杖なし』を指すそうです。
この第25版が出されたのは5年前。セイルクさんは依頼から帰ってきてからは教えてもらってないと言っていました。
教えなくなった、教えられなくなった理由はこれが原因ですよね?」
クレアの鋭い質問に、本に視線を落としていたハシュアは思わず笑ってしまった。
何も面白くはないが、笑ってしまうほど正しかったのだ。
ハシュアはくつくつと静かに笑い、悲しそうな顔でクレアを見た。
「そうです。私は『杖なし』となり、簡単な魔法しか使えなくなりました。そして、セイルクを羨み、今の私では教えられないと悟り、誰にも相談できないまま、彼を拒み続けていました。
本当に自分勝手ですよね………」
落ち込んだ顔でセイルクに思いを馳せるハシュアを見て、クレアはティースプーンを動かしていた手を止めた。
(自分勝手、か)
クレアも何か心当たりがあるのか、博物館で見たあの粗末な杖を思い出した。
そして、一瞬過った顔を思い出してすぐに考えるのをやめた。
「……自分勝手なら、あなたは今セイルクさんのことを考えていないはずです。ずっと罪悪感を抱えていたなら、それは、自分勝手じゃないです。
あなたは言葉足らずですが、────相手思いの優しい人です」
自分では力になれないと思って身を引いた。
言葉にして伝えられていたらここまで溝が深まることはなかったけれど、自分勝手で片付けてはいけない思いやりからのことだと、クレアは伝えられただろうか。
誰にも相談できずにいたハシュアは、クレアの言葉にぽかんと口を開けている。
クレアは小さく息を吐いて口を開く。
「最初に言ったとおり、セイルクさんに魔力コントロールを教えることになりました。でも、セイルクさんも折り合いがついてない顔をしてるんです。
きっと、ハシュアさんに教えてほしい気持ちがまだ残ってるからだと思います」
「でも、私は、」
「わかってます」
教えられない、と続けそうになったハシュアの言葉を遮ってクレアが話し始めた。
「簡単な魔法しか使えなくなったと、さっき言っていましたよね?別に、魔法が使えても使えなくても、教えられることなんていくらでもあります。
経歴、読ませてもらいましたが、とてもすごかったです。魔法学校で教える傍らで依頼をこなして、30年近く魔法使いをされていたなんて、実力があったからこそだと思います」
クレアは経歴に目を落としてハシュアに訴えかける。
「30年の経験があれば、感覚で何が足りないかわかるはずです。直接答えに導くことはできなくても、簡単な魔法を使って可視化してヒントを教えることはできると思います。
それに、教義や魔法陣の読み方などを学ぶことがあるはずです。
ハシュアさんがセイルクさんにできることなんてたくさんあります。だから、」
クレアは言葉を切ってハシュアを見つめた。
ハシュアもクレアの方を見て、そんな手があったかと驚いている。
「だから…………諦めないでください」
クレアは全部言い切り、カップに残った紅茶を飲み干した。
すっかり冷えきった紅茶は味が落ち、普通は好まれないが、今はその冷えがクレアにちょうどよかった。
ハシュアはクレアの言葉を受けて、顎に手を当て、考えるように俯き出した。
なにやらぶつぶつと呟きながら考えを整理しているらしく、クレアは邪魔にならないようにただ黙って座っていた。
そうして少し経ったころ、ハシュアはぱっと顔を上げた。
「こんなに力説されるとは思いませんでした。
少しだけ……心が軽くなりました。
ただ、あの子が私を許すのか怖くてたまらないです。考える時間をもらってもいいでしょうか?
それまではクレアさんがあの子を見ていて欲しいです」
ハシュアの顔は最初よりすっきりした顔をしていたが、まだ翳りが残っていた。
やはりセイルクが気がかりなのだろう。
クレアは名簿を亜空間にしまって、メモを取り出した。
「それでは、聞きたいことがあるので教えてもらってもいいですか?」
「聞きたいこと、ですか?」
クレアの突然の提案にハシュアは目を丸くするだけだった。
店の扉の前には「臨時休業」と書かれたボードが立てかけられていた。
クレアは昨日出入りした店の勝手口まで回り、3回ノックした。
ガチャリ
勝手口から入る客などいないからか、素直に扉を開けたハシュアは、クレアが立っているのを見て目を見開いた。
ハシュアは誰かに優しくできる余裕がないほどに憔悴していて、眠れなかったのか、目元の窪みが顔色の悪さを際立たせている。
声を出していると思って口を動かしているが、喉が渇いているからなのか何も聞こえない。
「……聞きたいことがあって来ました」
クレアの言葉にハシュアは一度ためらいを見せたが、何も考えられないようで、すぐに中へ入れてくれた。
「すみません」
水を飲み喉を潤したハシュアはクレアに一度謝った。
それが一体何の謝罪かわからず、クレアは何も返答しなかった。
昨日も淹れてくれた紅茶の入ったカップを出され、クレアは少しだけ飲んだ。
ほんのり温かく、包み込む味に気持ちが安らぐ。
ハシュアもクレアの向かいに腰かけて紅茶をひと口飲んだ。
お互いにひと息つくと、クレアが口を開いた。
「セイルクさんが、私に魔力コントロールの指導を願い出て来ました」
「………そうですか」
「驚かれないんですね」
セイルクのことを聞いたハシュアは、当然だとでもいうような顔をしていた。
驚かないことを指摘されて、ハシュアは苦笑した。
「昨日、クレアさんが出て行った後にセイルクが、もうここには来ないと言ったんです。
新しい人を見つけたのだろうとは思っていましたが、クレアさんだとは。安心して任せられますね。
私はもう教えないので、本屋に専念します」
元気のない笑顔でそんなことを言われても、誰も喜べない。
クレアが黙っていると、いたたまれない顔で顔を下げた。
クレアはもう一度紅茶を飲んだ。
「ハシュアさんは教えないのではなく、教えられないんですよね」
「…………いま、なんと」
静かに放たれた言葉に意表を突かれたのか、ハシュアはとても驚いた顔をクレアに見せた。
クレアは指を鳴らして、亜空間を出現させると、手を入れて一冊の本を取り出した。
『ルクレイシア魔法使い名簿 25』
ハシュアは目を見開いた。
「この本はさっき図書館で借りてきたものです。昨日、少しセイルクさんと話す機会があってそのとき魔力コントロールを教えていたと聞きました。
魔法を教えるのは誰だってできますが、魔力コントロールはどうしても感覚に頼りがちで、教えるのがとても難しいです。それこそベテラン魔法使いや、そういったものを教える職でないとほぼ不可能です」
クレアは一度言葉を切って、しおりを挟んでおいたページを開いた。
そこにはハシュアの名前と属性、経歴が書いてあった。
「ルクレイシアは魔法使いが多くて、こうして毎年名簿を作っているみたいですね。
魔法使い養成学校の教員も、この名簿の後ろにある経歴を読んで決めているとも聞きました。
第1版から今年の第31版まで読みましたが、第1版から載っていたハシュアさんの名前が、第26版以降はありませんでした。
そこで、詳しい経歴まで載っているページを読んでわかりました」
クレアは開いたページの下のあたりを指し示してトントンと強調した。
ハシュアの経歴の1番最後に載っている部分だった。
『森での魔物退治依頼の最中、他の魔法使いによる攻撃を受け資格を失い【剥奪】。
以上より今後の版で管理番号пйдчянь は名簿から除籍とする』
黙って読んでいるハシュアは何か思い出すように、苦い顔をしていた。
クレアは紅茶に砂糖を入れ、ティースプーンで紅茶を混ぜながら話を続ける。
「【剥奪】というのはこの本の隠語で、悪い方の『杖なし』を指すそうです。
この第25版が出されたのは5年前。セイルクさんは依頼から帰ってきてからは教えてもらってないと言っていました。
教えなくなった、教えられなくなった理由はこれが原因ですよね?」
クレアの鋭い質問に、本に視線を落としていたハシュアは思わず笑ってしまった。
何も面白くはないが、笑ってしまうほど正しかったのだ。
ハシュアはくつくつと静かに笑い、悲しそうな顔でクレアを見た。
「そうです。私は『杖なし』となり、簡単な魔法しか使えなくなりました。そして、セイルクを羨み、今の私では教えられないと悟り、誰にも相談できないまま、彼を拒み続けていました。
本当に自分勝手ですよね………」
落ち込んだ顔でセイルクに思いを馳せるハシュアを見て、クレアはティースプーンを動かしていた手を止めた。
(自分勝手、か)
クレアも何か心当たりがあるのか、博物館で見たあの粗末な杖を思い出した。
そして、一瞬過った顔を思い出してすぐに考えるのをやめた。
「……自分勝手なら、あなたは今セイルクさんのことを考えていないはずです。ずっと罪悪感を抱えていたなら、それは、自分勝手じゃないです。
あなたは言葉足らずですが、────相手思いの優しい人です」
自分では力になれないと思って身を引いた。
言葉にして伝えられていたらここまで溝が深まることはなかったけれど、自分勝手で片付けてはいけない思いやりからのことだと、クレアは伝えられただろうか。
誰にも相談できずにいたハシュアは、クレアの言葉にぽかんと口を開けている。
クレアは小さく息を吐いて口を開く。
「最初に言ったとおり、セイルクさんに魔力コントロールを教えることになりました。でも、セイルクさんも折り合いがついてない顔をしてるんです。
きっと、ハシュアさんに教えてほしい気持ちがまだ残ってるからだと思います」
「でも、私は、」
「わかってます」
教えられない、と続けそうになったハシュアの言葉を遮ってクレアが話し始めた。
「簡単な魔法しか使えなくなったと、さっき言っていましたよね?別に、魔法が使えても使えなくても、教えられることなんていくらでもあります。
経歴、読ませてもらいましたが、とてもすごかったです。魔法学校で教える傍らで依頼をこなして、30年近く魔法使いをされていたなんて、実力があったからこそだと思います」
クレアは経歴に目を落としてハシュアに訴えかける。
「30年の経験があれば、感覚で何が足りないかわかるはずです。直接答えに導くことはできなくても、簡単な魔法を使って可視化してヒントを教えることはできると思います。
それに、教義や魔法陣の読み方などを学ぶことがあるはずです。
ハシュアさんがセイルクさんにできることなんてたくさんあります。だから、」
クレアは言葉を切ってハシュアを見つめた。
ハシュアもクレアの方を見て、そんな手があったかと驚いている。
「だから…………諦めないでください」
クレアは全部言い切り、カップに残った紅茶を飲み干した。
すっかり冷えきった紅茶は味が落ち、普通は好まれないが、今はその冷えがクレアにちょうどよかった。
ハシュアはクレアの言葉を受けて、顎に手を当て、考えるように俯き出した。
なにやらぶつぶつと呟きながら考えを整理しているらしく、クレアは邪魔にならないようにただ黙って座っていた。
そうして少し経ったころ、ハシュアはぱっと顔を上げた。
「こんなに力説されるとは思いませんでした。
少しだけ……心が軽くなりました。
ただ、あの子が私を許すのか怖くてたまらないです。考える時間をもらってもいいでしょうか?
それまではクレアさんがあの子を見ていて欲しいです」
ハシュアの顔は最初よりすっきりした顔をしていたが、まだ翳りが残っていた。
やはりセイルクが気がかりなのだろう。
クレアは名簿を亜空間にしまって、メモを取り出した。
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