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2章 魔法の国ルクレイシア
魔物討伐2:討伐開始
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受付を終えて小型魔石を取り付けたり魔法の準備をしたりする。
半刻が過ぎようとしたとき、クレアのもとにセイルクが近づいてきた。
「クレア」
声をかけられたクレアがぱっと振り返ると、セイルクは緊張した顔で立っていた。
セイルクの言葉を待つ。
セイルクは自分の手に視線を落としながら話し始めた。
「俺、去年の討伐でいい結果が出なかったんだ。……コントロール間違えて、パートナーを竜巻に巻き込ませたから。
でも……クレアと練習したから。いける気がするんだ。
……あんまり強いのは狩れないかもしれないけど」
そう言って見ていた手をぐっと握って、拳を作ったセイルクはクレアを見た。
セイルクの顔にはまだ不安や緊張が残っている。それでも自信も宿っている。
クレアはこれまでの練習を思い出していた。
最初は繊細な魔力コントロールが苦手だったセイルクは、ここ2、3週間で『飛行』の習得には至らなかったが、『浮遊』を成功するようになった。しかも自在に操って浮かすことができるようになった。
それ以外にも、威力が出す度に異なっていた魔法も少しずつ一定に出せるようになり、魔力の消耗が減った。
著しい発展を遂げている。
クレアはセイルクの手を包むように握った。
「………大丈夫。前より成長したセイルクなら、一番いい結果を出せるよ。
本当にピンチなときは私が助けるから、今日は思いっきり実力を発揮しよう」
「………あぁ」
セイルクの肩の力が少し抜けた気がした。
そして。
ゴーン………ゴーン………
ついに開始の合図が鳴った。
体の芯まで重低音が響き渡り、その場にいた参加者が一斉に森へ走り出した。
「最初はどこに行くの?」
「クレアはこの森初めてだし、俺は少しずつ体あっためていきたいから……去年魔物が湧いてたところに行く」
「わかった」
セイルクはこの森の行動可能範囲の地図が大体わかっているようで、配布された地図も見ずに先導していく。
今回の魔物討伐はセイルクたち生徒の実技試験も兼ねている。
できるだけたくさん、または強い魔物を適切に狩る場所を見せて点数を稼ぎたい者が普通だろう。
セイルクは質より量を取るようだ。
2人は森のまだ浅いところで魔物を見つけ、茂みに隠れて観察する。
木の実や川の水など必要な物資が多いのか、セイルクの言うとおり魔物がたくさんいる。だいたい10体ほどだろうか。
ただ、まだ浅いところだからなのか、全体的に魔法が使えない魔物で狩りやすそうだ。
「私、援護したほうがいい?」
「……1回俺だけで行ってみる。無理そうだったら呼ぶけど、判断は任せる」
セイルクはクレアにそう言い残すと、茂みから出て魔物を狩り始めた。
『хичзруеокюквыс колб』
詠唱によってセイルクの足もとに『風刃』の魔法陣が現れ、数多の空気の刃が魔物たちに向かって飛んでいく。
ギャァァッ
『風刃』を受けた魔物は断末魔をあげて倒れると、そのまま塵となった。
奇襲である『風刃』でセイルクは魔物を半分ほどまで削った。
魔物が相次いで討伐されたことに気づいた残りの魔物は、すぐそばにあった自分の武器を持ってセイルクに向かってくる。
セイルクは距離を取って詠唱を始める。
『хугыей』
詠唱を短縮した『風刃』が現れ、魔物の方へ飛んでいく。
ギッ、ギャァッ
しかし、短縮して威力が落ちたからか、先ほどのように一発で討伐はできず、致命傷程度の攻撃を与えることになった。
魔物は混乱しているのか、『風刃』でできた傷を押さえながら武器を乱暴に振り回し始める。
一気に間合いを詰めてくる魔物に距離を取る前に、セイルクは短く詠唱をする。
『арызгклм』
次の瞬間、魔物たちの体が浮き、先ほどまで魔物が飲んでいた水源の川へ突き落とされた。
『浮遊』の魔法だ。
ギィィッッ、ギャッ、ギャッ
魔物たちは川でもがき続けている。
泳げないようだ。
『хугыей』
セイルクはもう一度『風刃』を魔物に向かって放ち、魔物を倒すのに成功した。
塵となった魔物たちは自然の風に乗せられて空へ舞って行った。
「………できた」
セイルクは魔物がいた場所を見ながらそう呟いた。
クレアは茂みから出てセイルクのもとに駆け寄った。
「すごいよ!『風刃』は威力がほとんど均一だったし、苦手だった『浮遊』も5体まとめてできてたよ!
今までの成果だね!」
「……ほんとうに、そう思う」
セイルクはまだ信じられないのか、呆然と立ち尽くしていた。
去年の失敗がある分仕方がないだろう。
その間に、セイルクが腕につけていた魔石が反応した。
生徒専用の魔石で、倒した魔物のランク(Eを最下層とする)や数を教えてくれるものらしい。
『………10体の魔物討伐を確認。
Eランク6体、Dランク4体』
やはりまだ浅いだけあって弱いランクが多い。
セイルクは魔石の報告でやっと現実味を持ったようだ。
「次はどこに行く?」
地図を見ながら聞くクレアにセイルクは空を見ながら答えた。
「中間あたりで狩ってる奴が多いはずだ。
出くわして取り合いも面倒だけど、この辺りの魔物を討伐しすぎると、明日以降の試験に影響が出る。
…………少し奥に行ったところに開けた場所があったはずだから、そこに行こう」
そう言って、2人はゆっくりと歩き出した。
ゴーン………ゴーン………
3度目の鐘の音が響き渡ったころ、クレアたちは森の中間あたりで順調に魔物を狩っていた。
『氷槍』
クレアの足もとの魔法陣から氷の槍が現れ、指を鳴らした途端、槍は上空を旋回していた鳥型の魔物の脳天に突き刺さった。
ギェェェッ!!
ドスン!
鳥型の魔物は脳天に刺さったにもかかわらず、叫び声をあげて方向感覚を失った。
最後には自分の尾を追いかけるようにぐるぐると回りながら、大きな音を立てて墜落した。
「ありがとう、クレア」
「こっちこそ、地上のほうを倒してくれてありがとう。おかげで集中できたよ」
先に倒し終わっていたセイルクは、クレアが討伐したのを見計らってお礼を言い合った。
3刻が経ち、クレアたちが倒した魔物の数は100近くにまでのぼっていた。
そして、中間あたりに来てから所々で人の叫び声が聞こえるようになった。
2刻過ぎあたり、一度青色の魔石に『怪我によって戻ってくる方が多数いるので、安全に気をつけて行動してください』という連絡が入るほど怪我人が多いらしい。
「去年はこんなにたくさん発生してなかったのに、何があったんだ………」
セイルクの呟きにクレアはファルと連絡したときの話や、受付に言われたことを思い出していた。
「…………やっぱり数も強さも上がってる」
これまで狩ってきた魔物を思い出すと、強さが確かに上がっている。
昔対峙したことがある魔物も当時は簡単な魔法で一撃だったところが、今回は簡単な魔法だと2、3回攻撃しないと倒せないくらいになっている。
一体何が原因なのか。
クレアがもっと考えようとしたとき、手に冷たいものが落ちてきた。
上を見上げると、白い粒が空からぱらぱらと落ちてきている。
「雪……」
「これは……結構長引きそうだな」
雪の降り具合や空の様子を見てそう判断したセイルクは、すぐ近くの大きな木の下にクレアを連れて移動した。
少しは雪から守ってくれる。
天候不順に、魔物の増加、そして凶暴化。
試験は困難を極めていた。
半刻が過ぎようとしたとき、クレアのもとにセイルクが近づいてきた。
「クレア」
声をかけられたクレアがぱっと振り返ると、セイルクは緊張した顔で立っていた。
セイルクの言葉を待つ。
セイルクは自分の手に視線を落としながら話し始めた。
「俺、去年の討伐でいい結果が出なかったんだ。……コントロール間違えて、パートナーを竜巻に巻き込ませたから。
でも……クレアと練習したから。いける気がするんだ。
……あんまり強いのは狩れないかもしれないけど」
そう言って見ていた手をぐっと握って、拳を作ったセイルクはクレアを見た。
セイルクの顔にはまだ不安や緊張が残っている。それでも自信も宿っている。
クレアはこれまでの練習を思い出していた。
最初は繊細な魔力コントロールが苦手だったセイルクは、ここ2、3週間で『飛行』の習得には至らなかったが、『浮遊』を成功するようになった。しかも自在に操って浮かすことができるようになった。
それ以外にも、威力が出す度に異なっていた魔法も少しずつ一定に出せるようになり、魔力の消耗が減った。
著しい発展を遂げている。
クレアはセイルクの手を包むように握った。
「………大丈夫。前より成長したセイルクなら、一番いい結果を出せるよ。
本当にピンチなときは私が助けるから、今日は思いっきり実力を発揮しよう」
「………あぁ」
セイルクの肩の力が少し抜けた気がした。
そして。
ゴーン………ゴーン………
ついに開始の合図が鳴った。
体の芯まで重低音が響き渡り、その場にいた参加者が一斉に森へ走り出した。
「最初はどこに行くの?」
「クレアはこの森初めてだし、俺は少しずつ体あっためていきたいから……去年魔物が湧いてたところに行く」
「わかった」
セイルクはこの森の行動可能範囲の地図が大体わかっているようで、配布された地図も見ずに先導していく。
今回の魔物討伐はセイルクたち生徒の実技試験も兼ねている。
できるだけたくさん、または強い魔物を適切に狩る場所を見せて点数を稼ぎたい者が普通だろう。
セイルクは質より量を取るようだ。
2人は森のまだ浅いところで魔物を見つけ、茂みに隠れて観察する。
木の実や川の水など必要な物資が多いのか、セイルクの言うとおり魔物がたくさんいる。だいたい10体ほどだろうか。
ただ、まだ浅いところだからなのか、全体的に魔法が使えない魔物で狩りやすそうだ。
「私、援護したほうがいい?」
「……1回俺だけで行ってみる。無理そうだったら呼ぶけど、判断は任せる」
セイルクはクレアにそう言い残すと、茂みから出て魔物を狩り始めた。
『хичзруеокюквыс колб』
詠唱によってセイルクの足もとに『風刃』の魔法陣が現れ、数多の空気の刃が魔物たちに向かって飛んでいく。
ギャァァッ
『風刃』を受けた魔物は断末魔をあげて倒れると、そのまま塵となった。
奇襲である『風刃』でセイルクは魔物を半分ほどまで削った。
魔物が相次いで討伐されたことに気づいた残りの魔物は、すぐそばにあった自分の武器を持ってセイルクに向かってくる。
セイルクは距離を取って詠唱を始める。
『хугыей』
詠唱を短縮した『風刃』が現れ、魔物の方へ飛んでいく。
ギッ、ギャァッ
しかし、短縮して威力が落ちたからか、先ほどのように一発で討伐はできず、致命傷程度の攻撃を与えることになった。
魔物は混乱しているのか、『風刃』でできた傷を押さえながら武器を乱暴に振り回し始める。
一気に間合いを詰めてくる魔物に距離を取る前に、セイルクは短く詠唱をする。
『арызгклм』
次の瞬間、魔物たちの体が浮き、先ほどまで魔物が飲んでいた水源の川へ突き落とされた。
『浮遊』の魔法だ。
ギィィッッ、ギャッ、ギャッ
魔物たちは川でもがき続けている。
泳げないようだ。
『хугыей』
セイルクはもう一度『風刃』を魔物に向かって放ち、魔物を倒すのに成功した。
塵となった魔物たちは自然の風に乗せられて空へ舞って行った。
「………できた」
セイルクは魔物がいた場所を見ながらそう呟いた。
クレアは茂みから出てセイルクのもとに駆け寄った。
「すごいよ!『風刃』は威力がほとんど均一だったし、苦手だった『浮遊』も5体まとめてできてたよ!
今までの成果だね!」
「……ほんとうに、そう思う」
セイルクはまだ信じられないのか、呆然と立ち尽くしていた。
去年の失敗がある分仕方がないだろう。
その間に、セイルクが腕につけていた魔石が反応した。
生徒専用の魔石で、倒した魔物のランク(Eを最下層とする)や数を教えてくれるものらしい。
『………10体の魔物討伐を確認。
Eランク6体、Dランク4体』
やはりまだ浅いだけあって弱いランクが多い。
セイルクは魔石の報告でやっと現実味を持ったようだ。
「次はどこに行く?」
地図を見ながら聞くクレアにセイルクは空を見ながら答えた。
「中間あたりで狩ってる奴が多いはずだ。
出くわして取り合いも面倒だけど、この辺りの魔物を討伐しすぎると、明日以降の試験に影響が出る。
…………少し奥に行ったところに開けた場所があったはずだから、そこに行こう」
そう言って、2人はゆっくりと歩き出した。
ゴーン………ゴーン………
3度目の鐘の音が響き渡ったころ、クレアたちは森の中間あたりで順調に魔物を狩っていた。
『氷槍』
クレアの足もとの魔法陣から氷の槍が現れ、指を鳴らした途端、槍は上空を旋回していた鳥型の魔物の脳天に突き刺さった。
ギェェェッ!!
ドスン!
鳥型の魔物は脳天に刺さったにもかかわらず、叫び声をあげて方向感覚を失った。
最後には自分の尾を追いかけるようにぐるぐると回りながら、大きな音を立てて墜落した。
「ありがとう、クレア」
「こっちこそ、地上のほうを倒してくれてありがとう。おかげで集中できたよ」
先に倒し終わっていたセイルクは、クレアが討伐したのを見計らってお礼を言い合った。
3刻が経ち、クレアたちが倒した魔物の数は100近くにまでのぼっていた。
そして、中間あたりに来てから所々で人の叫び声が聞こえるようになった。
2刻過ぎあたり、一度青色の魔石に『怪我によって戻ってくる方が多数いるので、安全に気をつけて行動してください』という連絡が入るほど怪我人が多いらしい。
「去年はこんなにたくさん発生してなかったのに、何があったんだ………」
セイルクの呟きにクレアはファルと連絡したときの話や、受付に言われたことを思い出していた。
「…………やっぱり数も強さも上がってる」
これまで狩ってきた魔物を思い出すと、強さが確かに上がっている。
昔対峙したことがある魔物も当時は簡単な魔法で一撃だったところが、今回は簡単な魔法だと2、3回攻撃しないと倒せないくらいになっている。
一体何が原因なのか。
クレアがもっと考えようとしたとき、手に冷たいものが落ちてきた。
上を見上げると、白い粒が空からぱらぱらと落ちてきている。
「雪……」
「これは……結構長引きそうだな」
雪の降り具合や空の様子を見てそう判断したセイルクは、すぐ近くの大きな木の下にクレアを連れて移動した。
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