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第9話 初夜※
しおりを挟む吐息が交わる深いキスの中、小春が全体重を掛けて陽に寄りかかっているうちに、陽の背中が柱にぶつかった。
そのままずるずると2人の体は床に滑り落ちる。
一旦唇が離れて見つめ合うと、小春は陽の首筋に唇を這わせた。
「‥こうして、相手を思うのじゃ。
今どう感じているか、どこを責められるのが好きか」
柔らかな唇と吐息に混ざり、囁かれる小さな声。
幼い頃にこの島に来て以来、主力として妖と戦い続けてきた陽にとって小春はあまりにも刺激的すぎた。
「‥やめろ」
紅潮する頬を悟られないようそう告げるも、玉藻前にはお見通し。
「首筋が弱いのか。
ならばこれはどうじゃ」
そう言って、小春は陽の鎖骨を舌でなぞる。
陽の反応を楽しみながら、耳たぶや耳の裏までもを舐めつくした。
やられてばかりな状況に、陽が堪らず小春の胸に手を当てる。
手のひらに吸い付くような柔らかな感触に、陽の胸は思わず高鳴った。
「この娘、なかなか良い体をしとる」
胸を揉む陽を愛おしそうに見ながら、小春がそんなことを言う。
絹のような白い柔肌は細すぎることなく、女性らしさを十分に感じることができる。
色素の薄めな小ぶりな乳首も、陽の興奮をより一層仰ぐに相応しいものだった。
「本能のままにしゃぶりついてみればいい」
小春がそう言うと、陽はその形の良い唇を大きく開けて小春の乳輪を口に含んだ。
「‥赤子のようじゃ」
乱暴に吸い付く陽の髪を撫でながら、小春はうっとりとした表情を浮かべる。
舌で転がしてみたり、吸い付いてみたり、甘噛みしてみたり。
初めての女の体を堪能していた陽の動きが止まったのは、小春の指先が陽の硬くなった股間に触れた時だった。
「‥‥勝手に触るなよ」
「何を言う。
これを今からこの体に入れるというのに」
主導権を握られ続けていることが如何にもこうにも気に食わない陽だが、さすが女として生き続けてきた妖。経験値のない陽には為す術がない。
小春の手によって、陽の着物は簡単にはだけていった。
陽の厚い胸板をまざまざと見つめた小春は、うっとりと息を吐きながら陽の乳首を口に含む。
こりこりと硬くなっていく変化を、小春は口内で楽しんだ。
そのまま唇を這わせて、陽の体を降りていく。
ピンと張り詰めた下着をずらすと、陽のそれが乱暴に顔を出した。
月明かりのみの部屋でもわかる、凶暴な形。
「随分と立派じゃないか」
そう言うなり、小春の柔らかな唇が竿の裏に触れた。
小さな口付けを繰り返しながら、その柔い唇で感触を味わっていく。
「っ‥」
やがて唇が亀頭に到達すると、触れるか触れないかのタッチで亀頭のエラを舌で刺激した。もどかしくなった陽が、自分の股間にある小春の頭を掴む。
「焦らすなよ」
小春は、そんな陽の反応が可愛くて仕方なかった。
「初めてのお前には酷じゃったかの。
ならば存分にこの快感を味わうがいい」
そう言って、陽のものは小春の口内に侵入した。
生温かい口の中、陽の形にぴったりと合わせるようにして包み込まれる感覚に、陽は思わず目を瞑った。
正直なところ、眠りの中にいる本物の小春に対しての背徳感も陽の感情を更に昂ぶらせた。
口の中に入りきらないそれを、自分より断然小柄な女が懸命に咥えている。
明日朝を迎えた後、果たして小春の顔を正面から見ることができるのか、そんな不安を抱く。
「‥余計なことを考えている場合か」
もごもごと口を動かしながら小春が言う。
何度も何度も頭を上下に振る小春に、陽はもう耐えきれそうになかった。
頭が真っ白になる手前。
小春は動きをぴたっと止めた。
「あぁ、堪らんのう。
苦しそうじゃ」
そう言って、なんとも艶やかな笑みを浮かべる。
「っ」
逝く寸前で止められた陽。熱を持ったそれは、信じられないほどに滾っていた。
「苦しいか?
ふふ、ならばここへぶち込め」
小春がそう言って自ら股を開き、指で入り口を示す。
ゴクリと息を飲んだ陽は、熱くなったそれを入り口に当てがった。
好みの男の童貞を奪えるという事実は、小春を随分と感じさせていたようだ。とろとろに溢れた愛液に、陽の先端は何度も上下に動いた。
早く入れたくて堪らない‥そんな陽の心情を読み取っては、小春の芯は更に疼く。
やがて入り口に亀頭が入り込んでいく。
ぬぷ、と音を立てて侵入していったそれは、簡単に小春の中を埋め尽くした。
「んぅ、はぁ‥大きくなりすぎじゃ」
「仕方、ないだろ」
ゆっくりと腰を動かし始めた陽は、誰に教わるでもなく本能のままに動きを早めていった。
汗を滲ませながら、必死に腰を振る陽を見て小春は頬を紅潮させる。
「まるで、動物、じゃな」
息が荒くなっている陽は、言い返す余裕もない。
卑猥な音が長屋の中に響き渡る。腰を打ち付けるたびに、陽のそれには愛液がまとわりついた。
絡みつくような小春の中。陽が尽きるのはあっという間のことだった。
出る寸前に膣から竿を引き抜き、小春の腹に出す。
脈を打ちながら出てくる白濁とした液体は、見たこともない量だった。
「どうじゃ、女の体は」
荒くなった息を整えながら、小春がそんなことを言う。
「‥悪くない」
まだ息が整っていない陽は小春に覆いかぶさったまま、何とか心を無にしようと必死だった。
これだけの量を出したにも関わらず、また滾ってしまいそうだ。
それを悟られないように、目を瞑りながら深呼吸をする。
「続きは明日じゃ、大蛇」
そう言って、小春は陽の額の汗を拭い、唇に小さなキスをした。
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