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第42話『絶倫』*R18
しおりを挟む油断すると膝がカクンと落ちてしまいそうだったが、レオ王子が私の腰を掴んで支えてくれていた。
一体今から何をするんだろうか‥
お尻にペタペタと、何か硬くて熱いものが当たっている。
「本当は向かい合ってしたかったけど‥」
ーー何を?
いや、何をって‥わかってないわけじゃないけど、本当に薄っすらと聞いたことがあるくらいで、私にはちゃんとした知識がない。
レオ王子がこれから何をしようとしているのか、何を言いかけているのかに意識を集中させようとしていた。
「わ、まじでぬるぬる。
感じやすいんだ‥‥な」
言葉の途中で、突然張り裂けるようなとてつもない衝撃が下腹部を襲った。ゾワゾワゾワゾワと湧き上がる不気味な快感と、猛烈な圧迫感。突然突っ込まれたことで、メリッと何かが音を立てたような気がした。
痛みもあるが、先ほど全身を震わせながら意識が一瞬飛んだばかりだ。
「入ったよ、俺の」
後ろから、レオ王子が私の耳元でそう呟く。
「痛い?」
素直に頷くと、レオ王子はフフ、と笑いをこぼした。
「ごめん、悪いけどやめられないから」
そう言うと、ゆっくりと腰を引いた。レオ王子のモノが、体の中をゆっくりと動き、抜けそうになると、また力強く腰を打ち付けてきた。またゾワゾワッという不思議な感覚と、とてつもない圧迫感が下腹部を襲う。
「はぁー、やば」
次第に、レオ王子の腰の動きは早まっていき、私はレオ王子に支えられてなんとか立っているような状態だった。
腰を打ち付ける音が、溢れ続ける体液のせいでなんとも卑猥だ。
レオ王子が気持ちよさそうに呼吸を乱していく。レオ王子と1つになっている‥レオ王子が理性を忘れて、私で気持ちよくなっている‥
そんな幸福感に支配されながら、レオ王子のモノが出入りし続けていく。
「あーごめん、もう出そう」
はぁ、はぁ、と呼吸を乱すレオ王子は、より一層腰を早く打ち付けると、私の中に熱いものを放出した。ドクドクと、私の中で脈を打ち続けている。
私の背に、ぐったりともたれかかるレオ王子は、そのまま私の胸を後ろから揉みしだいた。
いつの間にか、レオ王子の体温がとても熱い。
「ごめん、めっちゃ我慢してたから‥」
そう言って、後ろから私の首筋にキスを落とすと、ゆっくりとモノを引き抜いた。
そして私を向き直させ、正面からぎゅっと抱きしめてくれた。はぁ、幸せ‥。
「よいしょっと」
ーーー?
レオ王子は、突然私を抱っこした。
どうしたんだろう‥と思っていると、そのままーーー
ズボッと先ほど抜いたばかりのソレをまたもや入れ込み、私の体を上下に動かして出し入れを始めたのだ。
自分の体重がかかっているせいか、先ほどよりも深く、強く出入りするソレに、いつしか私は体の芯から快感が込み上げてきた。
レオ王子が放出した体液のせいもあってか、より滑らかにソレは動く。
レオ王子が私の胸に顔を埋めている。先ほどの体制と違い、この体制は、視覚的からの刺激が凄い。
レオ王子が気持ち良さそうに歪める表情も、全てが愛おしい。
「ソ、フィア‥
初めなのに、気持ちよさそ」
はぁ、はぁとレオ王子が呼吸を乱しながら言う。
その言葉通り、私は芯から湧き上がってくる快感に悶えていた。
あ、やばい‥なんかくるーーー
ビクン、と大きく体が波打って、私は腰を大きく仰け反らせた。
レオ王子は、そんな私の様子を満足げに見つめ、さらに腰を早く打ち付けてきた。
止まってくれない快感が、だんだんと麻痺したように頭を真っ白にしていく。悶えて暴れる私を、レオ王子は固く抱きとめたまま、逃してはくれなかった。
「ソフィア‥キスしたい」
息を乱しながら、その要望に答えようとなんとかレオ王子にキスをする。激しく打ち付けられ、痺れるような快感に襲われた時、レオ王子が果てた。
お互いの激しい呼吸のみが響き渡る。軽いキスを何度か交わした後、レオ王子はゆっくりと私を地面に下ろしながら、私の中に入れていたモノを抜いた。
ぼたぼたっと白濁した液体が、私の股の間から零れ落ちていく。私はガクッと腰が抜けて、岩に寄りかかった。
激しく何度も抜き差しされた部位は当然のことながら、慣れない体制をしたせいで股関節も痛い。
この行為は、レオ王子をとても近く感じることができて幸せだったし、実際、感じたことのない快感に身をよじらせた。
だけど、ジンジンと股は痛むし、腰は抜けるし、なによりもどっと疲れた気がする。
「ソフィア、悪いな。初めてなのに‥
こんな時じゃなければもっと優しくしてやれたのに」
レオ王子がそう言って私の隣に腰をかけて、私のお尻をすりすりと撫でる。
大丈夫だよ、レオ王子が楽になれたみたいで良かった。
そう伝えてあげたい。
私のキノコ効果もいつの間に消えたようだ。
レオ王子が柔らかい表情を浮かべてくれているからかな。
レオ王子は、優しく微笑みかけながら、いまだに私のお尻をすりすりと撫で続けていた。
ーーー?
そして、チュッと、お尻にキスをしてきたのだ。
びっくりして顔を赤くしてレオ王子を見たが、レオ王子は柔らかく微笑んだまま。
こういう行為をすると、大胆になってしまうものなのかな?!
ドキドキと煩い心臓を落ち着かせようと、いまのレオ王子の行動を、「きっと当たり前なんだ」と無理矢理自分に言い聞かせる。
レオ王子は、私の慌てふためく様子を見て尚、お尻へのキスを繰り返した。
「‥もう一回しよ?」
脳が危険を察知して、バッとレオ王子から離れた。
するのはもちろん嫌じゃない。だけど二連続で行ったばかりだ。
慣れていないこの体にはこれ以上は無理な話だ。
それに、キノコ効果が抜けて冷静になってみれば、どういう表情をしてみんなの元に帰ればいいのかわからないのだ。
これ以上こんな行為している場合ではない。
「やだなぁソフィア。
冗談に決まってるだろ」
そう言って柔らかく微笑むレオ王子。
でも待って!!
レオ王子のアレ、物凄いことになってるんですけど!!!
なんか反り返ってるんですけど!!!
「とりあえずほら、沢で綺麗にしよ?
ベタベタだから洗ってあげるよ」
や、やばい。レオ王子やばい。
私の危険を察知してくれたのか、コウモリが高らかに鳴き声をあげた。ハッとした様子で、レオ王子の表情が元に戻った。
私も、この状態でみんなが駆けつけちゃうのは困るので、結局2人で沢に入り、色々と洗い流すことにした。
みんなはすぐに駆けつけたけど、私たちは沢の中で薄ら笑いを浮かべて、みんなにヒラヒラと手を振っていた。
私は着衣を身につけたまま、レオ王子はタオルを中途半端に体に巻きつけたままだ。
不自然極まりなさすぎる。
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