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01:白樺の木と白㛲の少女
9話:嗤い物
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グライに話を振られたファノは、渋々といった感じで立ち上がった。
「どうも。ファルノモキア・アイルレントです。適性属性はないですが、全属性の中級まで扱えます。呪法のことならなんでも知りたいので、なんでも教えてください。よろしくお願いします。」
だるそうな感じで座るファノ。だが、周りの……約半数の生徒はファノを嗤うように見ていた。
「はいはい。次。」
グライが騒めきを遮り次を指名する。
指名されて立ち上がったのは、金色の短㛲に翡翠の瞳の高貴そうな衣装を着た少年だった。
「初めまして。僕の名はアルフレット・リューク・フォン・ジュヴェルドカイザー。ジュヴェルドカイザー帝国の第壱皇子をしている。適性属性は火、風、土、光だ。みんなと仲良くなりたいと思う。これからよろしく頼む。」
皇子か……なんか皇子って好きになれないんだよねぇと、ファノは考えながら、アルフレットを眺めていた。
その後三人が続き、ララの番になった。
「ララリエール・リア・フォン・ラヴェルミナです。適性属性は水、光、治癒、無で回復呪法が得意です。よろしくお願いします。」
ララが座ると拍手は起きず、ただみんなクスクス嗤うだけだった。
ファノはイラつきながらも、ここで騒ぐのは……と耐えた。
すると、グライがみんなに聞こえるか聞こえたいかくらいの声量で言った。
「忌み子だか、なんだか知らねぇがくだらねぇなお前ら。」
その言葉に貴族連中は顔を赤くしていた。
貴族の中の壱人。……確か学年四位だった少年が、立ち上がりグライに抗議した。
「その発言を取り消してください!僕達が彼女を貶し嘲るのは当たり前の権利です!だのに、それなのにそれをくだらないなどと不敬極まりないですよ!!」
傍から聞いてれば何言ってんだこいつと言うような発言だが、貴族連中は皆壱様に頷いていた。
「はぁ……この学園は国王の名の元に平等であり、血や種族、及びその他の事で差別を行ってはならない。学園に入学するなら校則くらい守れ。そして、人を貶すのも嘲るのもどんな理由があろうともしていいことじゃない。人を見下し自分が高みにいると錯覚してる貴族ほど足元掬われてあっという間に置いてかれるぞ。」
その言葉を聞いた貴族連中は、下唇を噛み悔しそうにしていた。だが、グライは続ける。
「お前らがいつか大人になったて、この国に厄災が起きた時、壱番最初にすることはなんだ?厄災を忌み子の性にして晒しあげる事か?いいや違う。平民を盾にして逃げる事か?いいや違う。平民を護る為に平民の前に立ち、敵に立ち向かう事だ。お前らの今持ってるプライドじゃ自分の領地すら護れねぇよ。そんなプライド捨てちまえ。この世界で最も不要なモノの壱つだ。」
下唇を噛んでた貴族連中が、今度は下を向き、自分の行いを恥じる様に俯いていた。
「おら、次自己紹介しろよー」
グライは先程の真剣な表情とは打って変わってダルそうな、早く終わらないかと思案するような声色で言った。
「分かりましたわ。皆様初めまして。キャルライナ・ベグズド・アイリーナですわ。適性属性は影と重力。特にこれといって得意な呪法はないですわ。壱年間よろしくお願いするわ。」
とキャルライナが自己紹介をした。
その後も自己紹介がされていき、最後の人が座ったところで、グライが立ち上がった。
「よし、みんな終わったな。それじゃあ訓練場行くぞ。これから呪力や適性やらの記録を取らなきゃなんねぇからな。卅分後に第壱訓練場に集合だ。遅れずに来いよ。」
そう言ってグライは教室から出て行った。
ファノがララとキャルライナの元に向かうと、入学試験の時にも絡んできた金髪の少年――先程の自己紹介で言うところの八位、ジャイドルマン・リア・フォン・パラブチーノがこちらに近寄ってきた。
「まさか、壱位様が適性無しのゴミだったとはなっ。ハハハッまぁ、どうせ?この忌み子に頼んで狡でもしたんだろ?」
そう言って、俺の胸元を押すとギャハハハと笑いながら教室を出ていった。
「あいつは誰にでもあんな態度なのか?」
ファノが弐人に聞くと、ララもキャルライナも首を縦に振り、キャルライナはこう言った。
「完全に親の権力を自分の物だと思い込んでるのですわ。昔から横柄な態度は変わらず。寧ろ年々酷くなっていますわ。」
「そうか。なら、あいつには気をつけとかないとな。関わると色々めんどそうだ。」
「それがいいと思いますわ。私達もそろそろ訓練場に向かいましょう?残ってるのも私達だけですし。」
ファノはそう言われて、当たりを見回したが確かに、自分ら以外はいなかった。
「あぁ、そうだな。それじゃあ向かうか。」
そうして、三人も教室を出て、訓練場に向かった。
「どうも。ファルノモキア・アイルレントです。適性属性はないですが、全属性の中級まで扱えます。呪法のことならなんでも知りたいので、なんでも教えてください。よろしくお願いします。」
だるそうな感じで座るファノ。だが、周りの……約半数の生徒はファノを嗤うように見ていた。
「はいはい。次。」
グライが騒めきを遮り次を指名する。
指名されて立ち上がったのは、金色の短㛲に翡翠の瞳の高貴そうな衣装を着た少年だった。
「初めまして。僕の名はアルフレット・リューク・フォン・ジュヴェルドカイザー。ジュヴェルドカイザー帝国の第壱皇子をしている。適性属性は火、風、土、光だ。みんなと仲良くなりたいと思う。これからよろしく頼む。」
皇子か……なんか皇子って好きになれないんだよねぇと、ファノは考えながら、アルフレットを眺めていた。
その後三人が続き、ララの番になった。
「ララリエール・リア・フォン・ラヴェルミナです。適性属性は水、光、治癒、無で回復呪法が得意です。よろしくお願いします。」
ララが座ると拍手は起きず、ただみんなクスクス嗤うだけだった。
ファノはイラつきながらも、ここで騒ぐのは……と耐えた。
すると、グライがみんなに聞こえるか聞こえたいかくらいの声量で言った。
「忌み子だか、なんだか知らねぇがくだらねぇなお前ら。」
その言葉に貴族連中は顔を赤くしていた。
貴族の中の壱人。……確か学年四位だった少年が、立ち上がりグライに抗議した。
「その発言を取り消してください!僕達が彼女を貶し嘲るのは当たり前の権利です!だのに、それなのにそれをくだらないなどと不敬極まりないですよ!!」
傍から聞いてれば何言ってんだこいつと言うような発言だが、貴族連中は皆壱様に頷いていた。
「はぁ……この学園は国王の名の元に平等であり、血や種族、及びその他の事で差別を行ってはならない。学園に入学するなら校則くらい守れ。そして、人を貶すのも嘲るのもどんな理由があろうともしていいことじゃない。人を見下し自分が高みにいると錯覚してる貴族ほど足元掬われてあっという間に置いてかれるぞ。」
その言葉を聞いた貴族連中は、下唇を噛み悔しそうにしていた。だが、グライは続ける。
「お前らがいつか大人になったて、この国に厄災が起きた時、壱番最初にすることはなんだ?厄災を忌み子の性にして晒しあげる事か?いいや違う。平民を盾にして逃げる事か?いいや違う。平民を護る為に平民の前に立ち、敵に立ち向かう事だ。お前らの今持ってるプライドじゃ自分の領地すら護れねぇよ。そんなプライド捨てちまえ。この世界で最も不要なモノの壱つだ。」
下唇を噛んでた貴族連中が、今度は下を向き、自分の行いを恥じる様に俯いていた。
「おら、次自己紹介しろよー」
グライは先程の真剣な表情とは打って変わってダルそうな、早く終わらないかと思案するような声色で言った。
「分かりましたわ。皆様初めまして。キャルライナ・ベグズド・アイリーナですわ。適性属性は影と重力。特にこれといって得意な呪法はないですわ。壱年間よろしくお願いするわ。」
とキャルライナが自己紹介をした。
その後も自己紹介がされていき、最後の人が座ったところで、グライが立ち上がった。
「よし、みんな終わったな。それじゃあ訓練場行くぞ。これから呪力や適性やらの記録を取らなきゃなんねぇからな。卅分後に第壱訓練場に集合だ。遅れずに来いよ。」
そう言ってグライは教室から出て行った。
ファノがララとキャルライナの元に向かうと、入学試験の時にも絡んできた金髪の少年――先程の自己紹介で言うところの八位、ジャイドルマン・リア・フォン・パラブチーノがこちらに近寄ってきた。
「まさか、壱位様が適性無しのゴミだったとはなっ。ハハハッまぁ、どうせ?この忌み子に頼んで狡でもしたんだろ?」
そう言って、俺の胸元を押すとギャハハハと笑いながら教室を出ていった。
「あいつは誰にでもあんな態度なのか?」
ファノが弐人に聞くと、ララもキャルライナも首を縦に振り、キャルライナはこう言った。
「完全に親の権力を自分の物だと思い込んでるのですわ。昔から横柄な態度は変わらず。寧ろ年々酷くなっていますわ。」
「そうか。なら、あいつには気をつけとかないとな。関わると色々めんどそうだ。」
「それがいいと思いますわ。私達もそろそろ訓練場に向かいましょう?残ってるのも私達だけですし。」
ファノはそう言われて、当たりを見回したが確かに、自分ら以外はいなかった。
「あぁ、そうだな。それじゃあ向かうか。」
そうして、三人も教室を出て、訓練場に向かった。
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