6 / 13
05 手帳の中の秘密
しおりを挟むハウが部屋から出るのを見届けると早速、貰った手帳を開く。
この世界の言葉を生まれてから使っていたために今まで日本語に触れてこなかったのもあって書けるか分からない。
試し書きとして自分の事についても初めのページに書いてみよう。
「ええっと…まずは自分のゲームでの姿だよね」
『MAGIC☆LOVER』について覚えていること
名前:ラブラ・ドル・ライト
ライト侯爵家第三子で末っ子。魔力属性は水。
ゲーム開始時点では甘やかされて育ったためか貴族意識が高く、平民であるヒロインが気に食わず事あるごとに冷たく当たっていたが、ラブラが誘拐事件に遭った際にそばで目撃していたヒロインが体を張って助けてくれたことにより未遂で助け出される。
ラブラはヒロインへの態度を改め謝り、ヒロインは許す上に友達になって欲しいとまで言ってくれる。
以降はヒロインを友人としてヒロインを校内カーストから庇護し、悩むヒロインの相談に乗るなど非常に仲が良くなる。
婚約者が居たかどうかは不明、そういったイベントも一切本編では見られなかった。
経緯は不明だがジェードとも友人関係だった事が彼のルートで語られている以外は彼女の攻略対象達との間の関係は明かされていない。
それどころかラブラはエンド目前の辺りには殆ど現れず、その後の彼女は謎に包まれている。
うーん……我ながら自身の未来図がないのは少し怖いが悪役令嬢の様に破滅しないだけ良しとしよう。
【攻略対象達のゲームでの姿】
名前:ラトナ・コランダム
ユヴェーレン王国第二王子で火の使い手。
サファの双子の兄として生まれ弟とは彼の弱い立場を守るべく常にセットで行動している。
火の魔力保持者なので有力な次期王位継承者候補の一人として持て囃す周りに応える様に育ってきた為か少々尊大な態度が目立つが悪気はなく自分の認めたもの、懐に入れたものは非常に大切にする傾向がある。
過去に大好きだった乳母がいたが、ラトナの魔法が発現した際に魔法が当たってしまい怪我により辞めてしまう。
乳母の最後に見た表情が恐怖だった故に幼いラトナには自分の力を見て恐怖から拒絶されて居なくなってしまったと思っている。
以来ラトナは献身的とも言える程ずっと一緒にいるサファに依存しがちになってしまう。
ゲームシナリオでは魔力を使う事への恐怖と人からの拒絶、この場合は乳母ときちんと話して彼の誤解を解く事。サファへの依存を克服する事、サファの過剰な心配を解いて信頼してもらう事でハッピーエンドとなる。ノーマルエンドはサファからの依存を解消できなかった───信頼を得られなかった事でサファが何かと邪魔してくるエンド。
バッドエンドは乳母の一件で事件が起こり、ヒロインと乳母を人質に立てこもる犯人を炙り出すべく致し方なく魔法を使い、立てこもる乳母の家を燃やすが犯人は逃亡、置いてかれた二人を助けるべく魔法で炎上する家の中へ探しに行く。
なんとか二人を助け出すがヒロインは乳母を庇い続けていた為に体に大火傷を負う。
幼少のトラウマが悪化し、罪悪感と離れていかれる恐怖からヒロインに酷く執着してしまう。
自分の元から離れて居なくなるという不安からヒロインを監禁、城からも離れて人が近寄らない森に家を建てヒロインと共に暮らし続けるエンド。
双子王子のルートは完全に二人の世界が出来上がった状態で始まるから、アウェイ感が凄いんだよなぁ……。
特にラトナ様はあまり話していないのもあるけれど印象に違いはないと思う。
名前:サファ・コランダム
ユヴェーレン王国第三王子でラトナの双子の弟。火属性の王家には珍しい、水の使い手。
ラトナの前述でサファに依存していると書いたが依存の度合いが強いのはラトナよりもサファの方で、一人になって自分の批評を聞くのが怖くてラトナと共にいれば責められないと依存している。
こういった思考になる起因はサファだけが兄弟の中でも水の魔力である事で、コランダム王家の本来の魔力属性は火の魔力が大元な為、自分は正当な王家の血を引いていないと影で言われてきた事である。
過去に王家の人間が強い水の魔力を持つ者と結婚していた事があった為に水の魔力も王家に現れるようになり、代々少数ではあるが水の魔力保持者が生まれるようになっていた。
しかし、王族の中では火の魔力持ちを贔屓する為にサファの立場はラトナと比べて弱かった。
火の魔力を贔屓しているとはいえ現国王であるアルミナは水の使い手。
サファはどちらかと言えば父親譲りの見目と魔力の為、派閥闘争に嫌でも巻き込まれるので更にラトナに依存する。
決定権はラトナに委ねているが必要となれば手網を取り、ラトナの保護者的な雰囲気を醸し出しているもののラトナが自分から離れる要因を彼の知り得ないところで潰していっている。
ゲームシナリオでヒロインに近づくのもラトナが彼女に興味を持って自分から離れていくのを避けるためであり最初はヒロインに対して何の興味もなく、むしろ邪魔だとすら思っている。
しかし関わっていく中でラトナでさえ分かり得ないと閉ざしていた心がヒロインの無償の優しさによって絆されていく。
次第にラトナにさえ取られたくないほど好ましく想う様になり、執着の対象がヒロインに移っていく。
しかしヒロインに執着すること自体を根本的に指摘されそういう風にしか生きてこなかったためにどうしたらいいものかと空回り。
何者かにそそのかされて幼少からのトラウマと言ってもいい独りの不安から次第にラトナや他の対象に今までラトナにしていた『自分から離れる要因潰し』をヒロインの周りにするようになってしまう。
攻略対象やラブラに実行し、事は次第にヒロインに勘づかれていく。
そうしてラトナにも実行しようとしたところをヒロインに止められ、ラトナにもバレてしまったサファはこんなつもりじゃなかったと塞ぎこみ部屋にこもるようになっていく。
ヒロインの励まし方によりエンドが分岐する。
献身的にサファを励まし、部屋から出させてサファの周りには味方しかいないのだと改心させることが出来ればハッピーエンド。
サファを部屋から出すことが出来てもただ単純に許すだけでは根本的に治らず更に重く執着させてしまい、監禁されてしまうのがノーマルエンド。
やった事自体を完全否定してしまうと更に塞ぎこみ、入水自殺を図りその衝撃か精神を守るためかヒロインとの記憶を全て忘れてしまうのがバッドエンド。
公式ヤンデレキャラだけにノーマルルートでさえバッドエンドチックなのがサファルートなのだ……。
むしろバッドエンドの方が気持ちが軽いのが不思議なくらいである。
サファ様ともあまり話していないからなんとも言えないが外面だとしても割とまともな会話ができたのではないだろうか…?
名前:ジェード・アンフィ
エレメンツに属するアンフィ公爵家第一子で風の使い手。
長兄であるが内気で臆病な性格をしている。
しかしそれを隠すため外面を繕うのは得意で、ずっと周りに合わせて生きてきた。
唯一、身体の弱い弟だけには本来の優しいジェードのままで接している。
学園に入るなりルックスや爵位ばかりをみる人達に押し付けられた『みんなの求めるジェード』のプレイボーイな性格を演じ続けている。
しかし自分の内面は普通に紳士でむしろそういった事を苦手としているため踏み入ったことはしないし軽々しく取っかえ引っ変えに付き合わない。
何もせずとも勝手なイメージでキャラが出来上がっていくので争いが絶えずジェード自身嫌気がさしていたところにヒロインを見つける。
平民であり、ある意味好奇の目で見られているヒロインに親近感を抱き、自ら近付き仲良くなるが取り巻きによる嫌がらせがヒロインに頻発するようになると危険な目に合わせないために距離を取るようになる。
しかし距離を取ってもなお変わることの無い嫌がらせから守るために近くにいるようになる。
けれど今まで自分の意見を外に出してこなかったためか守り方がわからず結局のところ悪化させるだけであった。
それでも何とかしたいと奮闘するが状況は良くならず、とうとう取り巻きによって嵐の日にヒロインが誘拐された事が発覚する。
続く嵐に探しに行く事もままならずヒロインは黒幕へ売り渡されてしまう。
ヒロインの脱出劇とジェードの奪還作戦により、無事ヒロインは救出されるが自分のせいだとジェードは自身を責めてしまう。
距離をとるもののヒロインが相変わらず嫌がらせを受けるのを守ってくれていた。
学院生活前からジェードの友人であるラブラが二人の仲を取り持ち、手を尽くしてくれたおかげで嫌がらせもおさまっていく。
ずっとヒロインは自分の為に守ってきてくれていた事も気付いていたが距離を取られていたために感謝も出来ずにいた。
そんな中、諦めの悪い取り巻きがヒロインをどうにか出来ないことを知るとジェードを襲い、彼は重傷で病院へ運び込まれてしまう。
ジェードが運び込まれた病院は彼の弟、ネフラの入院している病院である。
ヒロインが見舞いの際にネフラに会いジェードの事について聞くことが出来ればハッピー&ノーマル確定。
ネフラに会うことが出来ないとバッド一直線。
献身的にジェードの見舞いへ通いつめ目覚めたジェードに感謝を伝え、和解できる事でハッピーエンド。
見舞いに通いつめるがジェードと和解できず距離を取られ続けてしまうのがノーマルエンド。
ネフラに会わずそのまま死亡してしまうのがバッドエンド。
ジェードルートは完全に好感度を上げ、弟であるネフラくんに会えるか会えないかで全てが決まるというある意味で運ゲーなルートである。
しかもバッドエンドではジェード様はあっさりと死んでしまうのだから恐ろしい。
この前のお茶会でのジェード様にはまだゲームの面影はないけれど、本来のジェード様と思えば相違はなさそうだ。
名前:ヘリオ・ドール
エレメンツに属するドール侯爵家第二子で地の使い手。
第二子であるものの次期当主候補。
いくつか歳の離れた姉がいてヘリオが生まれる前は彼女が次期当主だった。
幼い頃は仲が良く姉に非常に可愛がられていて見目の可愛いヘリオに似合うからと女装をさせていたのは姉である。
しかし歳を重ねるごとに次期当主の座はヘリオにと言う声が大きくなっていくにつれて次第に姉はヘリオに冷たく当たるようになる。
しかし、表面上は立場があるためか変わらない様子を見せていて周りは何も知らない。
そんな中で過ごしてきた故か性格が良くも悪くも似て二面性のある性格になってしまう。
実は幼い頃に出掛けた庶民街でヒロインと出会っている。
その時は女装させられていたためヒロインはヘリオの事を女の子だと思っていた。
その後学院で再会した時もヒロインは女の子と思って接していたが誤解は後に解ける。
そんなヒロインには誤解の影響かあざといが毒舌な振る舞いをする。
しかし、理由もなく虐げられる事については自分の幼少の頃からの姉の振る舞いを見て育っているので気に入らず、なにかとヒロインを庇う。
ヒロインがそれに対してお礼を言うが単に気まぐれでやっただけだった。
同族嫌悪に近く、ヒロイン自体は好きではないし、かと言って放っておけない。
徐々にヘリオの事が気になっていくヒロインだがヘリオには冷たく避けられてしまう、しかしそれでもめげずにヒロインはヘリオと共に過ごす。
中々相手にしてもらえないヘリオの態度にやきもきしていたヒロインだったが、突如何者かによって攫われてしまう。
しつこいくらいだったヒロインの姿がない事に違和感を感じ、ヘリオがヒロインを探し当てると今にも崖から落とされそうなヒロインを見つける。
好感度が高ければ魔法によって間一髪助けられるが低いとバッドエンドで、魔法ではなく手を差し出すものの間に合わずそのまま落下しヒロインは海の中へ消えてしまう。
助けられるルートではその後犯人を捕まえ、ヘリオは攫われたことを知った時に気付いた胸の内を告白、ハッピーエンド。
助けられないルートにはノーマルエンドがあり、バッドエンド同様に駆けつけたヘリオに手を差し出され捕まえるものの黒幕に二人もろとも突き落とされるというある意味バッドエンド展開。
なんだかんだでヒロインと居るのが好きなくせに冷たくしては反応を楽しむという中々の腹黒い天邪鬼な性格をしていて攫われたことを知るまで自分の気持ちに気付かないし始めのうちはひたすらにヒロインが貶されるため苦手な人は苦手なルートだと我ながら思う。
実際に会ったヘリオは相手がヒロインじゃないのもあってか普通のあざと天然な人だったような気もする。
彼のルートでのあの姿は対ヒロイン専用なのか…?
そして全てのルートに現れる何者かというのが大抵ラピスだったり、その仲間達でハッピーエンドの中で断罪イベントが発生するのだ。
多くは首謀者としてラピスは死刑に処されて退場してしまう。
私はなんとしてもそれを食い止めたいのだ。
─────本当の彼は何も悪くないのだから。
でもそれ以上に彼を助けたいと心が強く叫ぶのだ、訳が分からないけれど強迫観念の様な、どこか鬼気迫るほどに。
まだ出会っていないラピスのルート詳細は比較しようがないので省いておくとしよう。
「ひとまずこれでメイン攻略対象はオッケーだよね……うーん!長かった!!」
たった四人…自分を含め五人なのにかなりのページを持っていかれたような気がする。
書きなぐった時間はそこそこに経っていて、もうそろそろハウが呼びに来てもいい頃合だった。
見られるのも不味いので手帳に小さな南京錠を掛け、机の引き出しにしまうと思っていた通りにノックの音が響き、私が返事を返すと一拍置いてハウが扉を開けた。
「お嬢様、お夕食の支度が整いました」
「ありがとう、ハウ。今行くわ」
「……お休みになられていたと思いましたが起きていらしたのですね」
予想外だと言った顔で机に居た私に視線を向けた。
そんなに私は机に向かうのが珍しいだろうか…。
「もう……そんなに私が机にいるの似合わない?あんまり寝ると夜寝られなくなっちゃうから…ね?」
「左様でございましたか…ですが、あまりご無理はされませんように」
「はーい。じゃあ行こうか、ハウ」
「はい、お嬢様。」
このところどこか彼女はおかしいような気もするがこういうのは気にしてはいけない。
だって、きっと私ではどうする事も出来ないから。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる