奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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陽と叶夢

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この国では同性婚は認められていない
多くの場合と同じように徳田陽は叶夢を養子として迎えた。親兄弟のいない陽は全ての財産を叶夢に相続させるつもりでもある
叶夢は徳田叶夢となった

陽は東京の調布市に自宅がある。叶夢は神戸の大学に復学したので普段は大学近くにワンルームを借り、休みまえに調布市の陽の自宅に戻る生活をしている。時間割をできるだけ合わせ、土日月曜日を休みに調整した。金曜日、叶夢の最終授業後、新神戸から新幹線で東京に向かう。たまに東京駅で陽が待っていてくれることもよくあった
そして月曜日の夕方、また新幹線で新神戸に戻る日々であった

新幹線の叶夢にラインの着信音が鳴る。陽からだ

『もう新幹線に乗った?』
叶夢は返信する
『はい、新大阪を出て、京都の手前です』
新大阪新神戸間は街中を走るが京都新大阪間は結構、長閑な風景が続く
大阪府高槻市、三島郡島本町、京都府乙訓郡大山崎町の風景は長閑である。天下分け目の天王山はこの付近だ
天王山の山すそが迫り、桂川、宇治川、木津川が合流して平地が狭まる。兵力差の明智光秀が倍近くの兵を集めた羽柴秀吉に対抗するためにこの狭隘を選んだのだ
確かに今も河川が合流のため広がり山すそが迫り土地が狭くなっている
この狭隘に国道171号線、阪急京都本線、JR京都線(東海道線)、東海道新幹線がひしめき合っている
この狭隘を過ぎるとだんだん京都の街並みに変わる
まだ京都市ではなく向日市や長岡京市ではある
長岡京は平城京(奈良)から平安京へ移る前に都が置かれた歴史ある土地である。付近はタケノコが美味い
脱線してしまい
ごめんなさい

京都駅で一旦、降りる
陽が京ばあむが好きだからだ
ネットでも買えるのだがわざわざ一旦降りて買うところが良いのだ
そのため、指定席の数分前の自由席でここまで来たのだ
駅構内に京ばあむの店舗がある。広い駅舎だがもう慣れた
相変わらず外国人が多い。京ばあむの独特な紙袋を持つ人の半分は外国人である
これを買い、紙カップのコーヒーも買いホームに戻るとしばらくして指定の列車がきた
あとは東京駅まで寄り道はしない
陽が喜んでくれる顔を見るのが楽しみな叶夢だった
『京都駅出ましたよ』
車掌さんのアナウンスで
『次は名古屋』
と聞こえる
各駅到着予定時間もアナウンスされる
「東京駅には20時12分の予定です」
とアナウンスされてラインした
『なら東京駅まで迎えに行くわ。美味いものでも食べよう』
車内で話せないのでラインだ
『いいの?楽しみだけど』
昼から何も食べていないので空腹を覚えた
1週間ぶりに可愛がって欲しい
叶夢はそう思いながらウトウトしてしまっていた
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