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リゾート同窓会(大阪編)
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大学生の藤田純也(元37号)、高校2年生の桜塚保(元45号)そして豊崎亮(元23号)はたまたま出会うことができた
まず保と亮が高校が近くであったので出会い、放課後、たまに会うようになった。保は同級生の涼介と付き合うようになり、元奴隷ボーイであることを当然隠しているのだが、それが重たくなることも多い。そんな時に話を聞いて貰うのは養父で元顧客だった慎太郎か亮しかいなかった。リゾートのことは口が裂けても言えない
大人としての意見は慎太郎から、同じ奴隷ボーイの立場から聞いて貰う時は亮と。
リゾートとは無縁な涼介と付き合うのにリゾートで奴隷ボーイだった自分が良くコンプレックスになる。そんな時に亮や養父の慎太郎に聞いて貰った
そこへ年上のお兄さん的な純也とも再会できた。これは力強い!
やはり話題はお互いのパートナーのことが多い
純也の場合はやはり大人の関係と思われる。大学生と社会人だから亮にも保にも少し憧れみたいな話である。ただ保はあと2年また亮には3年後の姿でもある。2人とも高校の偏差値から考えてもやはり進学するであろうし………
ただパートナーがらを元奴隷ボーイだと知っている純也と亮は過去を隠す必要はない
しかし保は涼介には話すことはできない
慎太郎が涼介に保には暗い過去がある。と、話したことはある。本当の両親の借金で同性に性を売る世界に堕ちたとは告げている。それでも涼介は保が好きだと慎太郎に伝えている。このことを聞いて保もずいぶん気持ち的に楽になった
久しぶりの3人集合で保がそんな話を2人に話した
「良かったやん!」
純也がまず喜んでくれた。奴隷ボーイの話はできなくとも、それなりの設定を考えて慎太郎がしてくれたことで保は涼介に下手なコンプレックスを持たなくて済むようになった
それから亮も喜んでくれた
「それでも………」
保は思っている。涼介は保以外の同性を知らない。保は不特定多数を相手してきた。そんな自分が許せないと思う
「でも過去には戻れないよ」
純也が言った
「俺たち、リゾートがあったから男子が好きになれた。もしリゾートに行かなかったら、今のパートナーと付き合うことは無かったはずだし」
保が大阪で暮らすこともなかったであろう。慎太郎が養父になることもなかった。奴隷ボーイになったことで今の人生に繫がっている。全部受け入れるしかない
純也はまだ心にわだかまりを残す保にそう言ってやった
保は純也の話を聞いてずいぶん明るくなった。少しわだかまりも解けた
保の携帯にラインの着信音。果たして涼介だった
「彼氏?」
純也が聞いた。保はコクリと頷いた
今、友達3人と東梅田でお茶してる。と、返信した
涼介からは
良いなぁ~、俺もお前とお茶したい!なんて来た
「保、行ってらっしゃい」
純也が送り出した。亮も笑って手を振った。保は嬉しそうに店を出て行った
「純也さん、ありがとう」
と、言いながら……
まず保と亮が高校が近くであったので出会い、放課後、たまに会うようになった。保は同級生の涼介と付き合うようになり、元奴隷ボーイであることを当然隠しているのだが、それが重たくなることも多い。そんな時に話を聞いて貰うのは養父で元顧客だった慎太郎か亮しかいなかった。リゾートのことは口が裂けても言えない
大人としての意見は慎太郎から、同じ奴隷ボーイの立場から聞いて貰う時は亮と。
リゾートとは無縁な涼介と付き合うのにリゾートで奴隷ボーイだった自分が良くコンプレックスになる。そんな時に亮や養父の慎太郎に聞いて貰った
そこへ年上のお兄さん的な純也とも再会できた。これは力強い!
やはり話題はお互いのパートナーのことが多い
純也の場合はやはり大人の関係と思われる。大学生と社会人だから亮にも保にも少し憧れみたいな話である。ただ保はあと2年また亮には3年後の姿でもある。2人とも高校の偏差値から考えてもやはり進学するであろうし………
ただパートナーがらを元奴隷ボーイだと知っている純也と亮は過去を隠す必要はない
しかし保は涼介には話すことはできない
慎太郎が涼介に保には暗い過去がある。と、話したことはある。本当の両親の借金で同性に性を売る世界に堕ちたとは告げている。それでも涼介は保が好きだと慎太郎に伝えている。このことを聞いて保もずいぶん気持ち的に楽になった
久しぶりの3人集合で保がそんな話を2人に話した
「良かったやん!」
純也がまず喜んでくれた。奴隷ボーイの話はできなくとも、それなりの設定を考えて慎太郎がしてくれたことで保は涼介に下手なコンプレックスを持たなくて済むようになった
それから亮も喜んでくれた
「それでも………」
保は思っている。涼介は保以外の同性を知らない。保は不特定多数を相手してきた。そんな自分が許せないと思う
「でも過去には戻れないよ」
純也が言った
「俺たち、リゾートがあったから男子が好きになれた。もしリゾートに行かなかったら、今のパートナーと付き合うことは無かったはずだし」
保が大阪で暮らすこともなかったであろう。慎太郎が養父になることもなかった。奴隷ボーイになったことで今の人生に繫がっている。全部受け入れるしかない
純也はまだ心にわだかまりを残す保にそう言ってやった
保は純也の話を聞いてずいぶん明るくなった。少しわだかまりも解けた
保の携帯にラインの着信音。果たして涼介だった
「彼氏?」
純也が聞いた。保はコクリと頷いた
今、友達3人と東梅田でお茶してる。と、返信した
涼介からは
良いなぁ~、俺もお前とお茶したい!なんて来た
「保、行ってらっしゃい」
純也が送り出した。亮も笑って手を振った。保は嬉しそうに店を出て行った
「純也さん、ありがとう」
と、言いながら……
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