奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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海月とB6号

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「じゃな~」
海月は席を立ち、C15号は立ち上がって一礼した
「ありがとうございます」
海月のプレイが執拗で気持ち悪いことは新人のC15号にも知れていた。大体、同年代の若者たち、仕事や部屋が隣室だったりした相手とは必然、親しくなる
あまり指名されたくない。何日も指名がない時なら仕方ないが、そうでないなら避けれるなら避けたい。もっとも奴隷ボーイにはお客様への拒否権はないので指名されれば行くしかない
「B6号くんか………」
海月を見送ってから小声で言う
誰にも聞かれていない
可哀想に……。が、続くのだろう

入浴中に海月からの指名を聞き、B6号はがっかりしながらも支度を整えた
入浴を終えると全裸で手を真横に伸ばし、半歩開けて立つ
恥ずかしい。しかし規則だ。調教師のアシスタントが取り囲む
髪をバスタオルで拭く者、身体を拭く者、髪を梳かしてセットする者
調教師がB6号の全身をチェックする
「浣腸はキチンと済ませたか?」
「はい、入浴前にグリセリンで、洗い場でもシャワー浣腸を済ませております」
「よしチェックOKだ!」
脱衣場の調教師が最終チェックを済ませ担当調教師がプレイルームに移動させる
接客用制服に着替え手錠と腰ベルトの拘束を受けてプレイルームに向かう。足枷が免除されたのが嬉しい
プレイルームではまだ海月は来てなかった
「中で正座してお待ちしてなさい。すぐに来られる」
連行した調教師はそう言うとB6号の拘束を解き、プレイルームのドアーの前に座らせた
「ではな、可愛がって貰えよ」
そう言い残して出ていく。ドアーは電動なので静かに閉まる。と、同時に施錠されるので奴隷ボーイは出ることはできない
半日のお買い上げ。つまり夜まで海月に買われたことになる。ショート3回分の指名なのでありがたいことはありがたい
海月の執拗な責めは慣れたテクニックで如何に多くの性交を重ねてるとは言え年若な青少年にはひとたまりもなく性感に堕ちる。性技が高くとも…。海月の年齢がイヤな訳ではない。もっと高齢なお客様にもたくさん指名されてきた
見た目の醜さが拒絶反応を起こすのだ
性交で感じるのは何をされたかだけではない。誰にされたかも重要だ

正座して待っているとチャイムが鳴る。お客様が近くまで来たら調教師が専用ボタンで知らせるのだ。崩した脚を戻し、両手を床につける

「いらっしゃいませ海月さま。お待ちしておりました」
B6号は深々と頭を下げた。空のイルカのように許されたお客様にはこんな迎え方はしない。丁寧過ぎる挨拶は却って興ざめなこともある
「おお、さっさとこっち来い」
案内した調教師の辞去の挨拶もほとんど聞かずベッドに腰掛けた。B6号は言われるままその隣に腰掛けたのだった


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