奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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売れっ子の片鱗(その2)

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売れっ子の片鱗と言ったが、37号は別に売れっ子になってチヤホヤされたい訳ではない。ただただ奴隷ボーイから卒業したいのだ。
それもできれば自力で卒業したいと思う。と、言うのもお客様からの身請けとなれば自分はそのお客様の想われ人にならなければならない、その人が自分にとっても想い人なら良いのだが、そうでないなら妥協することになる。ただでさえ奴隷ボーイになると言う妥協をしているのだ。これ以上の妥協はしたくない。
そして卒業したらなれなかった高校生になりたい。学力には自信がある。中学での成績も決して悪くはなかった。
しかし両親亡きあと引き取ってくれは親戚は37号に高校入学を認めなかった。義務教育終了後は家から出て行って欲しいと言った
そのため37号は身体を売ることにした。大黒屋金融ではこの身体を買ってくれるとの噂を聞いたことがある
大黒屋金融は最初、そのような事実はないと否定したが37号の必死な思いを聞くことにした
大黒屋金融を通じて身体を売る。お金を借りるのではない。売るので返済は奴隷島に行う。すぐに売り、働きたい。余計な金利は払いたくないと。そしてその代金は投資信託にしておく
『15歳の考えることか?』
1000万もあれば高校入学し、バイトなどをしながら生活し、大学入学ぐらいまでは何とかなるであろう
37号の計画に大黒屋金融の大人は驚いた。こんな社員が欲しいとまで思った。来てくれないだろうが………
本来なら1000万を貸し付け、金利で増やしてリゾートに売りたかったが37号の言い分があまりにも潔いのでリゾートへの売却利潤とリゾートからの礼金だけで妥協してやった
リゾートに到着してからも37号は他の新人奴隷ボーイと違った。契約借入金1400万に、
「案外、良心的です」
と、言った。もっとボラれると思ったらしい。そして衣料費や拘束具費用も納得した。今の自分はそうでもしないと普通の人生を送れないと察しているのだ
手錠などの拘束も動じなかった。さすがに貞操帯は顔を背けたが他の奴隷ボーイが初めて装着される時みたいに泣き叫んだり逃げようとしたりしなかった

「本日は僕へのご指名ありがとうごさいます」
入口で拘束具を解かれ入室する
調教師が去ると同時に、
「横に座ってもいいですか?」
と、言って横に座る。少し甘えた声で、
「今日はよろしくお願い致します」
などと言ってお客様の反応を待つ
「うん。君、可愛いねぇ~。もっと甘えて良いよ~」
などと言うお客様にはすっかり甘えん坊になる。37号の今までの人生が彼をしたたかに育て頭は遺伝的なものか?回転が早かった
今日が初めてのお客様だったがトイレに行った時にメモする
『毘沙門天さま。甘えん坊好き。男子高校生が好き』
などとメモしておく。お客様により接し方を変えるためである。あとは詰襟制服とブレザー制服、どちらが好きか?などもそれとなく聞き出す。ブレザー制服がより好きな毘沙門天様に次、接客する時はリゾート内の学園の制服を着ることに決めた。もちろんメモしておくのだった
彼の卒業は多分、早いことだろう
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