192 / 491
7号の心を救ける
しおりを挟む
源太の死が7号に伝えられた
7号は言葉もなく泣いた。人はどうしょうもない悲しみに襲われた時は声も無く慟哭するものなのか
訃報を知らせた担当調教師の大輝は7号の恋の一途を感じ取った。ひとしきり慟哭して顔を上げた。7号の形相は今まで見たこともない怖い表情を見せた
「先生」
奴隷ボーイは調教師を先生と呼ぶ
「俺、先生を恨みます」
生体肝移植の許可を出してくれなかった大輝を恨むと言う。もとより大輝にそこまでの権限はない
それも解っていても大輝を恨むと言う
逆恨みであることも解っている。と、言う。しかしこの想いをぶつける相手が大輝以外に見つからないとも言う
大輝は黙って7号の話を聞いてやった。全部を聞き終わって落ち着きを少し取り戻した7号に
「しかし俺は喜んでいる」
と、大輝は7号に言った。7号は大輝を睨み返した
「お前みたいな頭の良いヤツがどうして源太みたいなヤツに喰い物にされているのかが解らなかった」
7号は良く言われているのだろう。またか?って顔をした
「俺はお前に幸せになって欲しいんだ」
大輝は7号の目を見つめた。その優しく真っすぐな視線に7号は目を伏せた
「リゾートの社員だから奴隷ボーイがいつまでも稼いでくれるなら卒業して自由にならなくても本当はいいんだろう」
大輝は語る。その真っすぐな言葉に7号は言い返せないでいた
「お前を生体肝移植に出して、その代わり、一生、リゾートで仕事してくれるなら本当はそれも良いのかも知れない」
若さを失っても奴隷ボーイとしての需要はあるし、雑用を無給でさせてもリゾートとしては利益になる
しかし
「俺はそんなんは絶対にイヤなんだ!!」
普段、奴隷ボーイに自らの感情を見せず淡々と仕事をこなしている大輝が珍しく熱っぽく語った
担当の奴隷ボーイは大抵、幸せになってここを出て行っている
元20号の実樹輝は元88号の翔太と幸せに暮らしている。東京では早慶に準ずる大学の学生だ
元37号の純也は猛虎こと晃一と一緒に大阪で暮らしている。こちらも関西では名門の大学に通っている。噂では幸せいっぱいらしい
「お前はもっと凄い!!」
大輝は言う。九州出身の7号は大阪の国立大学の学生だ。医学部なら白い巨塔だ。7号は法学部だが
一方、源太は高校時代悪さをして少年院に送られ、学校も退学処分になっている。なぜ、コイツらカップルになるのか?周りは理解に苦しんだ
「お前に釣り合うヤツなんかなかなかいない!!」
大輝はそう言って遠くを見た
大輝はFラン大卒、付き合ってた女に騙されて金を貢ぎ、借金を背負ってホモビデオに出演した。そしてそのことをその彼女に知られ変態扱いされて振られた
大輝の黒歴史だ
そのことが大輝を新しい世界に誘った。今は可愛くて健気な男子が不幸せから幸せになって欲しいと思うようになった
「俺はお前が幸せになって欲しかっただけだ。だから源太がいなくなって喜んでいる」
大輝は本当は俺はお前が好きだ!!と言いたかった。しかし調教師と奴隷ボーイという立場からそれを飲み込んだのだった
「ありがとうございます」
7号は途中から大輝の愛情を目一杯に感じ涙をためた。思えば7号は愛情に飢えていた。だれからも愛されずに生きてきた7号に言葉巧みに愛情を語ってきた源太に堕ちたのだった
しかし源太は愛情を分けてくれたが反面、7号を金のために売った。しかし大輝の愛情は無償である
7号は大輝のお陰で前向きに生きていくことに決めた
大輝は胸で泣く7号の頭をいつまでも撫でていた
7号は言葉もなく泣いた。人はどうしょうもない悲しみに襲われた時は声も無く慟哭するものなのか
訃報を知らせた担当調教師の大輝は7号の恋の一途を感じ取った。ひとしきり慟哭して顔を上げた。7号の形相は今まで見たこともない怖い表情を見せた
「先生」
奴隷ボーイは調教師を先生と呼ぶ
「俺、先生を恨みます」
生体肝移植の許可を出してくれなかった大輝を恨むと言う。もとより大輝にそこまでの権限はない
それも解っていても大輝を恨むと言う
逆恨みであることも解っている。と、言う。しかしこの想いをぶつける相手が大輝以外に見つからないとも言う
大輝は黙って7号の話を聞いてやった。全部を聞き終わって落ち着きを少し取り戻した7号に
「しかし俺は喜んでいる」
と、大輝は7号に言った。7号は大輝を睨み返した
「お前みたいな頭の良いヤツがどうして源太みたいなヤツに喰い物にされているのかが解らなかった」
7号は良く言われているのだろう。またか?って顔をした
「俺はお前に幸せになって欲しいんだ」
大輝は7号の目を見つめた。その優しく真っすぐな視線に7号は目を伏せた
「リゾートの社員だから奴隷ボーイがいつまでも稼いでくれるなら卒業して自由にならなくても本当はいいんだろう」
大輝は語る。その真っすぐな言葉に7号は言い返せないでいた
「お前を生体肝移植に出して、その代わり、一生、リゾートで仕事してくれるなら本当はそれも良いのかも知れない」
若さを失っても奴隷ボーイとしての需要はあるし、雑用を無給でさせてもリゾートとしては利益になる
しかし
「俺はそんなんは絶対にイヤなんだ!!」
普段、奴隷ボーイに自らの感情を見せず淡々と仕事をこなしている大輝が珍しく熱っぽく語った
担当の奴隷ボーイは大抵、幸せになってここを出て行っている
元20号の実樹輝は元88号の翔太と幸せに暮らしている。東京では早慶に準ずる大学の学生だ
元37号の純也は猛虎こと晃一と一緒に大阪で暮らしている。こちらも関西では名門の大学に通っている。噂では幸せいっぱいらしい
「お前はもっと凄い!!」
大輝は言う。九州出身の7号は大阪の国立大学の学生だ。医学部なら白い巨塔だ。7号は法学部だが
一方、源太は高校時代悪さをして少年院に送られ、学校も退学処分になっている。なぜ、コイツらカップルになるのか?周りは理解に苦しんだ
「お前に釣り合うヤツなんかなかなかいない!!」
大輝はそう言って遠くを見た
大輝はFラン大卒、付き合ってた女に騙されて金を貢ぎ、借金を背負ってホモビデオに出演した。そしてそのことをその彼女に知られ変態扱いされて振られた
大輝の黒歴史だ
そのことが大輝を新しい世界に誘った。今は可愛くて健気な男子が不幸せから幸せになって欲しいと思うようになった
「俺はお前が幸せになって欲しかっただけだ。だから源太がいなくなって喜んでいる」
大輝は本当は俺はお前が好きだ!!と言いたかった。しかし調教師と奴隷ボーイという立場からそれを飲み込んだのだった
「ありがとうございます」
7号は途中から大輝の愛情を目一杯に感じ涙をためた。思えば7号は愛情に飢えていた。だれからも愛されずに生きてきた7号に言葉巧みに愛情を語ってきた源太に堕ちたのだった
しかし源太は愛情を分けてくれたが反面、7号を金のために売った。しかし大輝の愛情は無償である
7号は大輝のお陰で前向きに生きていくことに決めた
大輝は胸で泣く7号の頭をいつまでも撫でていた
22
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる