奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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実樹輝(元20号)と翔太(88号)の最近

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このカップルはともに元奴隷ボーイであるので全く秘密はない
お互い自由を奪われ、気望まない性交渉もしてきた
実樹輝はヒモのワタルに食い物にされ多額の借金を負わされ、奴隷ボーイとなった後も定期的に搾取されてきた
ワタルがまだ生きていて実樹輝の心を支配していたらまだ実樹輝はリゾートで20号のままだと思う 
実樹輝は翔太に話して一度だけワタルの墓に行くことにした
過去との決別のため!と、言うと最初は難色を示していた翔太も許してくれた
翔太はわざわざ車を出してくれて実樹輝を送ってくれた

お墓は千葉のワタルの実家近くにあった
「ここは車でないと大変だよ」
翔太は宅配便のドライバーなので道には詳しい。以前は長距離ドライバーだったので日本中の道に詳しい
「多分、ここだよ」
地元の人だけが使う小さな墓地があった
ワタルの墓はすぐに見つかった。墓石簿にワタルの俗名と戒名が記されていた。亡くなった日から見ても間違いない
実樹輝は手を合わせ線香を手向けた
「これからは翔太と幸せになるからね」
ワタルへの想いは冷めている実樹輝だが、一つだけ感謝することは奴隷ボーイに売ってくれたから翔太と知り合えた
「それはありがとね」
そう言って実樹輝はワタルの墓を後にした
車では翔太が心配そうな表情で待っていた
「もう少し遅いようなら迎えに行くつもりだったよ」
と言う
ワタルの墓を見て翔太への想いからワタルへの想いへ変わり悲しみに溺れているのか?
と、翔太は危惧した
そんなことを言うと実樹輝は
「そんな訳ないじゃん」
と一笑に付した
「ワタルには翔太と幸せになるからねって言って来た」
今となってはワタルがいかに自分を食い物にしてきた悪いヤツだと理解できる。ワタルの生前はいかに調教師の大輝や俊介が口を酸っぱくして説いても否定していた。頭の良い大学生だった実樹輝が何故、この件だけは理解できないのか?頭を抱えたものだ
今は優しくて誠実な翔太に出会っていかにワタルが酷いヤツだったか理解している
今、ワタルが生き返ってきてももう戻ることはない
それでもワタルをそれほど悪くは言わないのは一度は愛した人を悪しざまに言いたくない実樹輝の性格である
実樹輝はこの話題を終わらせるために翔太に思い切り強くキスをした
「もうこの話は終わり。今は僕には翔太だけ」
唇を離してゆっくりと翔太に言った。翔太もこれ以上、実樹輝を困らせることはしなかった
「わかったよ。これから少し楽しもう」
翔太はそう言ってエンジンを始動してハンドルを取った
お楽しみの始まりだった

続きます
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