雲の尻尾をつかまえろ!

銘尾 友朗

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オレたちに任せてくれ!

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、母親はニコニコと笑った。


「梅雨、明けたの!?」


「おばさん! それホント!?」


 ノリアキとタケルの剣幕に、ノリアキの母は面食らいつつ、「ええ」と答えた。


 二人は窓に駆け寄り空を見上げた。きれいな大空が、そこには広がっていた。


「梅雨、明けたんだ……」


「あっ! あれを見て!!」


 タケルが遠くの入道雲を指差した。真っ白なそれに隠れるように、小さな黒い入道雲が見える。目を凝らして見ると、その黒い入道雲がキラリと光ったのだった。


「夢だったのかなぁ」


 タケルがぼんやりそう言うと、ノリアキがきっぱり言った。


「どっちでもいいよ。梅雨が明けたんだから。さ、シャワーしようぜ」


 そう言って向こうを向いたノリアキの肘が鉄錆びで真っ黒だったけど、それは自転車の汚れがついただけなのかもしれない……。




           おしまい

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