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第一話
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有名な男子校へと中学から進んでいた俺――岡崎恭介――は母親以外の女性と喋ることが無くなっていた。そんな俺も今では高校一年となり軽く三年間喋っていないことになる。
そんな悲しいことはさておき、俺は大事な話があると言う母親の元へと向かった。
「母さん、話って一体なんなんだよ」
「母さんね、再婚することにしたの」
「はああ!?」
この母親の一言によって俺の生活は大きく変化することになった。
* * *
「恭介の母さん再婚するんだって」
「な、そんな話どこで聞いたんだよ!」
学校の帰り道、唐突に友人の口から昨日母親が話した内容が飛び出した。取り繕おうにももう遅い。
そんな俺の反応に確信を持った友人は一気に質問を仕掛けてくる。
「恭介の母さんから聞いたんだよ。ところで再婚相手には子供とかいるのか」
「……同い年の奴が一人いるらしい」
「性別は!?」
「それは聞いていない」
「なんだよ、つまんねぇな。まあこれが女だったら恭介がどんな反応するのか見ものだな。小学校の頃も色々大変だったしな。里香ちゃんだったっけ? あの時は何でもいいから役に立ちたくて必死でストーカー扱いされていたもんな」
「うるせぇ!」
それは俺の中でも最も思い出したく無い黒歴史だ。俺は惚れた女の子の気を引こうと親切に色々なことをやり過ぎてしまうのだ。
それが原因で男子校に行ったと言っても過言ではない。今となってはそれが逆に裏目に出てしまっているのかもしれない。
どうやって女子と話したら良いのかまったくわからない……
「それはそうと再婚相手の子供とちゃんと話す内容とかあるのか。恭介って流行に疎い所があるからよ。イケイケな今っ子だったらお前と話は合わねえよな。まあ一回これでも聴いてみろよ」
「イケイケな今っ子って古くないか……お前も俺のこと言えないだろ」
ぱっと話題を変えた友人はスマホをおもむろに操作し、イヤホンを俺に渡し、その曲を流す。その曲は俺たちと同じ程度だろう年齢の少女が歌っている家族に関するバラード曲だった。その歌詞自体も素晴らしいものであった。だがそれをよりも聴いている者に語りかけるようなそんな優しい歌い方が印象に残る歌だった。
「この曲いい曲だな」
「お、わかるか! 内田優花良いよな。知っているか?」
「知らない」
「おいおいミリオンセラー歌手の優花ちゃんを知らないだと? 良いだろう説明してやる」
俺は嬉々として内田優花について語る友人の話を聞きながら二人で帰路に着いた。
そんな悲しいことはさておき、俺は大事な話があると言う母親の元へと向かった。
「母さん、話って一体なんなんだよ」
「母さんね、再婚することにしたの」
「はああ!?」
この母親の一言によって俺の生活は大きく変化することになった。
* * *
「恭介の母さん再婚するんだって」
「な、そんな話どこで聞いたんだよ!」
学校の帰り道、唐突に友人の口から昨日母親が話した内容が飛び出した。取り繕おうにももう遅い。
そんな俺の反応に確信を持った友人は一気に質問を仕掛けてくる。
「恭介の母さんから聞いたんだよ。ところで再婚相手には子供とかいるのか」
「……同い年の奴が一人いるらしい」
「性別は!?」
「それは聞いていない」
「なんだよ、つまんねぇな。まあこれが女だったら恭介がどんな反応するのか見ものだな。小学校の頃も色々大変だったしな。里香ちゃんだったっけ? あの時は何でもいいから役に立ちたくて必死でストーカー扱いされていたもんな」
「うるせぇ!」
それは俺の中でも最も思い出したく無い黒歴史だ。俺は惚れた女の子の気を引こうと親切に色々なことをやり過ぎてしまうのだ。
それが原因で男子校に行ったと言っても過言ではない。今となってはそれが逆に裏目に出てしまっているのかもしれない。
どうやって女子と話したら良いのかまったくわからない……
「それはそうと再婚相手の子供とちゃんと話す内容とかあるのか。恭介って流行に疎い所があるからよ。イケイケな今っ子だったらお前と話は合わねえよな。まあ一回これでも聴いてみろよ」
「イケイケな今っ子って古くないか……お前も俺のこと言えないだろ」
ぱっと話題を変えた友人はスマホをおもむろに操作し、イヤホンを俺に渡し、その曲を流す。その曲は俺たちと同じ程度だろう年齢の少女が歌っている家族に関するバラード曲だった。その歌詞自体も素晴らしいものであった。だがそれをよりも聴いている者に語りかけるようなそんな優しい歌い方が印象に残る歌だった。
「この曲いい曲だな」
「お、わかるか! 内田優花良いよな。知っているか?」
「知らない」
「おいおいミリオンセラー歌手の優花ちゃんを知らないだと? 良いだろう説明してやる」
俺は嬉々として内田優花について語る友人の話を聞きながら二人で帰路に着いた。
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