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第十話
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「はい、終わりましたよ」
その声を聞き、俺は目を覚ます。即日帰宅可能ということなので俺は貸し出された車いすに乗って、会計へと進んだ。
「保健証がないということなので一時金として全額負担していただきます。なのでお値段は二万五千円です」
俺はその言葉を聞いて黙ってしまった。優香の携帯を渡すためにそれと自身の携帯を持って家を出て来たので金を一銭も持っていない。この場合どうなるのだろうかと受付の人に対しておどおどと質問をする。
「今、金持っていないんですけどどうすればいいんですか」
「それでしたら住所を教えてください。後日、保険証を持ってきていただいて、お金を負担していただきます」
「分かりました。よかったぁ」
ほっと一息ついて、受付の人に住所と電話番号を言って、お礼をし、病院を去った。車いすを転がし、バス停のある場所に進んでいく。肋骨が痛みを訴えるが俺はそれを無視して、車いすを動かす。
「あ、しまった! 金持ってないんだったんだ!」
バス停に着いた瞬間、俺は自身が金を持っていないことに気付いた。俺は意気消沈しながら、スマホの指示に従い、車いすを進めていく。点滴の前に車いすについて教えてもらったので、初心者ながらも結構の速度で進んで行く。
太陽が沈む。車いすを必死に動かす俺の汗を赤く照らす。ライブの開始に間に合わないことはバスに乗れなかった時点で分かっている。だが俺はライブでの優香の姿を見るために進む。後歩いても約一時間かかる距離。車いすに乗っていることからその速度は格段に落ちている。
「クソッ、なんで、俺は金を持ってきてなかったんだよ!」
俺は地震の行いと痛む体に悪態をつき、車いすを進めていく。タイヤを回すために腕の筋力を使い過ぎてしまったようだ。進む速度が落ちていく。
だが俺は絶対にライブに間に合わせてみる!
疲れて、動かなくなっている体に鞭を打ち、進む。それは牛歩の進みかもしれない。俺はそれに諦めずに汗を車いすにしみこませて、道を進んでいく。
何時間になるだろうか。もうスマホで時間を確認することすらしなくなった。俺はその時間すらも惜しんで進んでいく。何度も道を確認したことからもう見なくてもわかるようになった。ライブ会場に着き、俺はラストスパートをかける。会場に入ろうとすると駆けよって来た警備員によって止められる。
「こら、君、何をしようとしてる!」
「ここに入らせてください!」
「チケットはあるのかい?」
「無いです。でも、マネージャーさんに連絡して下さい! 俺の名前を出せば通してくれるはずです!」
俺の発言を聞いて、懐疑的なの視線を向けてくるも、無線で連絡を取った。すると険しかった表情が一気に柔らかくなり、俺を案内してくれた。
俺は関係者の入口からライブ会場へと入っていく。
その声を聞き、俺は目を覚ます。即日帰宅可能ということなので俺は貸し出された車いすに乗って、会計へと進んだ。
「保健証がないということなので一時金として全額負担していただきます。なのでお値段は二万五千円です」
俺はその言葉を聞いて黙ってしまった。優香の携帯を渡すためにそれと自身の携帯を持って家を出て来たので金を一銭も持っていない。この場合どうなるのだろうかと受付の人に対しておどおどと質問をする。
「今、金持っていないんですけどどうすればいいんですか」
「それでしたら住所を教えてください。後日、保険証を持ってきていただいて、お金を負担していただきます」
「分かりました。よかったぁ」
ほっと一息ついて、受付の人に住所と電話番号を言って、お礼をし、病院を去った。車いすを転がし、バス停のある場所に進んでいく。肋骨が痛みを訴えるが俺はそれを無視して、車いすを動かす。
「あ、しまった! 金持ってないんだったんだ!」
バス停に着いた瞬間、俺は自身が金を持っていないことに気付いた。俺は意気消沈しながら、スマホの指示に従い、車いすを進めていく。点滴の前に車いすについて教えてもらったので、初心者ながらも結構の速度で進んで行く。
太陽が沈む。車いすを必死に動かす俺の汗を赤く照らす。ライブの開始に間に合わないことはバスに乗れなかった時点で分かっている。だが俺はライブでの優香の姿を見るために進む。後歩いても約一時間かかる距離。車いすに乗っていることからその速度は格段に落ちている。
「クソッ、なんで、俺は金を持ってきてなかったんだよ!」
俺は地震の行いと痛む体に悪態をつき、車いすを進めていく。タイヤを回すために腕の筋力を使い過ぎてしまったようだ。進む速度が落ちていく。
だが俺は絶対にライブに間に合わせてみる!
疲れて、動かなくなっている体に鞭を打ち、進む。それは牛歩の進みかもしれない。俺はそれに諦めずに汗を車いすにしみこませて、道を進んでいく。
何時間になるだろうか。もうスマホで時間を確認することすらしなくなった。俺はその時間すらも惜しんで進んでいく。何度も道を確認したことからもう見なくてもわかるようになった。ライブ会場に着き、俺はラストスパートをかける。会場に入ろうとすると駆けよって来た警備員によって止められる。
「こら、君、何をしようとしてる!」
「ここに入らせてください!」
「チケットはあるのかい?」
「無いです。でも、マネージャーさんに連絡して下さい! 俺の名前を出せば通してくれるはずです!」
俺の発言を聞いて、懐疑的なの視線を向けてくるも、無線で連絡を取った。すると険しかった表情が一気に柔らかくなり、俺を案内してくれた。
俺は関係者の入口からライブ会場へと入っていく。
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