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第九話
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救急隊員の内の一人が俺に名前、年齢、住所、親の連絡先を訊いてきた。俺はそれに対してしっかりと答えていく。血を流しているからか、若干ぼうっとする。救急隊員は俺の様子を見て、割れている額に包帯を巻き、運転席に座っている救急隊員に声をかける。
「脳に問題があるかもしれない。総合病院に連絡を取ってくれ」
その言葉を聞いた救急隊員は無線で連絡をし、救急車を走らせた。
* * *
病院に着いた俺は救急車から降ろされ、診療所に運ばれた。診療所に着くとすぐに医者が問診を始める。俺は救急隊員に言ったことと同じことを口にした。
「それじゃあとりあえず足だけ真っ直ぐにしようか」
そう言って医者は俺の足を掴み、折れ曲がっている足を強引に真っ直ぐに伸ばした。俺は絶叫をする。今までの痛みもこらえきれたものじゃないが今の痛みはもっと酷い。涙も浮かんできた。俺はその涙を医者に見られないように乱暴に拭った。
医者は足に添え木を付けて包帯で巻いていく。気持ちの問題だと思うが若干痛みが和らいだ気がする。何重にも巻き、テープで止める。
「脳を打っているかもしれないからCTで確認しようか」
顔を上げるとともにそう言い、車いすに乗せられた。看護師が来て俺をCTのある場所に運んだ。
* * *
「時間大丈夫かな」
俺はCTを取り終わった後、そのままレントゲンを撮りに行った。するとそこですぐに添え木が外された。なんで俺は包帯を巻かれたんだろうって思ったのもしょうがないだろう。レントゲンを撮り終わると案の定、右足と肋骨の骨が折れていたようだ。他の骨は無事だったようだ。だが内臓の方にはダメージがいっていないようで不幸中の幸いだろう。
レントゲン結果を知った医者は俺の足をギプスで固定した。そしてベッドに運ばれ、点滴をしている。血も足りていないようなので輸血も行っている。医者曰く、これから二、三時間はここで安静にしていろ言うことだ。
「これで間に合うか?」
点滴終了後の時刻を考えて、ライブ会場に行くまでの所要時間を考える。ライブの開始にはぎりぎり間に合いそうだが、一本でもバスを逃すと間に合わなさそうだ。俺は体力回復のために点滴が終わるまで睡眠を取るのであった。
「脳に問題があるかもしれない。総合病院に連絡を取ってくれ」
その言葉を聞いた救急隊員は無線で連絡をし、救急車を走らせた。
* * *
病院に着いた俺は救急車から降ろされ、診療所に運ばれた。診療所に着くとすぐに医者が問診を始める。俺は救急隊員に言ったことと同じことを口にした。
「それじゃあとりあえず足だけ真っ直ぐにしようか」
そう言って医者は俺の足を掴み、折れ曲がっている足を強引に真っ直ぐに伸ばした。俺は絶叫をする。今までの痛みもこらえきれたものじゃないが今の痛みはもっと酷い。涙も浮かんできた。俺はその涙を医者に見られないように乱暴に拭った。
医者は足に添え木を付けて包帯で巻いていく。気持ちの問題だと思うが若干痛みが和らいだ気がする。何重にも巻き、テープで止める。
「脳を打っているかもしれないからCTで確認しようか」
顔を上げるとともにそう言い、車いすに乗せられた。看護師が来て俺をCTのある場所に運んだ。
* * *
「時間大丈夫かな」
俺はCTを取り終わった後、そのままレントゲンを撮りに行った。するとそこですぐに添え木が外された。なんで俺は包帯を巻かれたんだろうって思ったのもしょうがないだろう。レントゲンを撮り終わると案の定、右足と肋骨の骨が折れていたようだ。他の骨は無事だったようだ。だが内臓の方にはダメージがいっていないようで不幸中の幸いだろう。
レントゲン結果を知った医者は俺の足をギプスで固定した。そしてベッドに運ばれ、点滴をしている。血も足りていないようなので輸血も行っている。医者曰く、これから二、三時間はここで安静にしていろ言うことだ。
「これで間に合うか?」
点滴終了後の時刻を考えて、ライブ会場に行くまでの所要時間を考える。ライブの開始にはぎりぎり間に合いそうだが、一本でもバスを逃すと間に合わなさそうだ。俺は体力回復のために点滴が終わるまで睡眠を取るのであった。
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