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薬の効果が切れるまで後四日(2)
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オペラが終わる前に劇場を出たソフィアとクリスティアーノ。二人の間にあるのは沈黙。
気まずい空気の中、馬車へと戻る。中へと入り、動き出すかと思われたその時、小窓がノックされた。次いで、隙間から紙が差し込まれる。クリスティアーノはその紙を引き抜き、目を通すと息を呑んだ。彼の尋常ではない反応にソフィアは「どうしたの?」と尋ねた。
「レオンが、城を抜け出したらしい」
「ええ?!」
差し込まれた紙はレオンにつけていた暗部からのものだ。その紙には、レオンが城を飛び出した経緯が簡潔に記載されていた。
ソフィアとクリスティアーノが城を出た後。レオンは大人しく執務室に一度戻ったものの、次第に落ち着きをなくしていき、とうとう城を飛び出したんだとか。その後をヴィンセントとルークが部下数名連れ、追いかけたという。ただし、真っ先に追いかけようとしたフィンは城に残るように厳命されていた。その命令にフィン本人は思うところがあったようで、クリスティアーノを探して報告しようとしていたらしい。下手に動かれても困るので、残されたメンバーの名前と様子をまとめるよう彼に頼んであるとも書いてある。
情報の共有を受けたソフィアは眉間に皺を寄せ、思案する。
「まさか……今日決行……なんてことはないわよね?」
「さすがに先ほどの計画とは別だろう。ただ……別部隊が今が好機だと判断して動いている可能性はある」
「そんなっ! あいた!」
勢いよく立ち上がったせいで頭を馬車の天井にぶつけてしまった。クリスティアーノが苦笑する。
「ソフィー落ち着いて。大丈夫だから。相手はレオンだよ?」
「そ、そうね」
頭を押さえながら座り直した。
(クリスの言う通りだわ……落ち着かないと……)
「それと、暗部はレオンに撒かれちゃったみたいだ」
「え?」
「弱ったな……行き先がわからないっていうのは……」
「で、でも、それならヴィンセントたちも全員まけてるんじゃあ……」
以前、レオンは自分たちの部下よりも暗部の方が優れているような言い方をしていた。そのことを思い出したソフィアだったが、クリスティアーノは浮かない顔。
「んー……どうかな。彼らを鍛えたのはレオンだからね……」
ソフィアは唖然とする。
(そういえば……あの日護衛していたのはヴィンセントとルークだった。……嫌な予感がする)
ヴィンセントたちが今がチャンスだと勘違いして、レオンを襲ったりしたら……想像したソフィアの顔から血の気が引いていく。
(レオンが行きそうなところはどこかしら。というか、そもそもどうしてレオンは城を飛び出したりなんか……もしかしなくても私のせい?)
城を出る前のやり取りを思い出す。無心で執務をこなしているうちに、雑念が混じり始め、余計な想像をして耐えきれなくなるというレオンの姿が容易に想像できた。
「もしかしたら……」とクリスティアーノに伝えれば十分あり得ると頷く。すぐさま暗部に伝える。二人が今日行った場所、劇場へと向かわせる。もういないとは思うが、あの二人と出くわしたら最悪だ。それだけは止めなければ。
クリスティアーノの表情にも焦りが見えた。
(レオン!)
と彼のことを考えているとソフィアの中にふと疑問が浮かんだ。
(いやちょっと待って! 違う。まずレオンは今日のデート場所を知らないわ)
前回二人が行ったことを知っているのだから、なおさら劇場は選択肢に入らない気がする。であれば……と思考を巡らせる。
『だからもうクリスと『デート』なんて行くんじゃねえぞ! 『デート』は俺の特権だからな! 戻ったら絶対にクリスよりも楽しい『デート』に俺が連れて行ってやるから、覚悟しておけよ!』
浮かんだのはレオンの言葉。意外な言葉だったから一言一句覚えている。
「レオンが思いつきそうな、クリスよりも楽しい『デート』場所?」
名前を挙げられたクリスティアーノが首を傾げるが、ソフィアの意識は別のところにあった。
レオンにとって楽しいデートコース。真っ先に思い浮かんだのは騎士団の訓練場。
(いや、さすがにデートでそこはない。となると、次の候補は武器屋? レオンならあり得そうだけど……クリスのデートコースと比べて勝てるとはレオンも思わないでしょう)
ふと、小窓から本屋が見えた。
(そういえば……昔レオンに王都立図書館について語ったことがあったような……)
ソフィアは昔から知識の宝庫である図書館という場所が大好きだった。ローレン王立学院へ在籍していた時もよく校内にある図書室へ入り浸っていた。けれど、王都立図書館には一度も行ったことがなかった。図書室で事足りていたし、卒業後はすぐに自領に引っ込んだため、足を運ぶ機会に恵まれなかったのだ。
そんな私的な話をレオンにしたのはたしか学院を卒業した翌年のクリスティアーノの誕生会の時。
かなりの人数が参加したそのパーティーで、人酔いしたソフィアは挨拶も早々にバルコニーへと逃げ出した。そして、そこにはすでにレオンがいた。会うのは一年ぶりだったが、話し始めればすぐに昔の感覚を取り戻した。ただし、すっかり疲れた二人は口論する元気もなく、ただただ時間を潰すために会話を繋いだ。その時に「一度くらいは王都立図書館へ行ってみたい」というような話をした気がする。ちなみに、その時のレオンは「こいつまじかよ」みたいな顔をしていたと思う。
その日、帰ってからソフィアはあのパーティーが実はクリスティアーノの婚約者選定も兼ねていたことを知った。そして、「なら、私が選ばれることは絶対ないわね!」と笑った翌日。なぜか、クリスティアーノ……ではなくレオンとの婚約が決まったのだった。
(もし、レオンがあの時の会話を覚えていたんだとしたら……)
「ねえクリス。劇場の方には暗部を向かわせたのよね?」
「え? うん。そうだけど……」
「じゃあ……私たちは王都立図書館へ行きましょ」
「え?」
「お願い!」
根拠はない。けれど、ソフィアの直感がそこにレオンがいる可能性が高いといっているのだ。その言いようのない確信はクリスティアーノにも伝わったらしい。
――果たして、ソフィアの勘は当たっていた。
レオンは王都立図書館にいた。館内ではなく、外に。利用客が陽気のいい日に外で本を楽しむため、整えられた芝生の上。そこに転がる屍累々。いや、よく見れば息があるのがわかる。黒装束のいかにも暗殺者らしき者たちに紛れて、見覚えのある騎士服を着た者たちもいる。
そんな中、ひとり立ち尽くすレオン。後ろ向きのため、表情は見えない。けれど、ソフィアはなんとなく想像できた。
(可愛がっていた部下に、信頼していた部下にいきなり襲われたんだもの……)
無意識にソフィアは走り出していた。かろうじて『レオン!』と呼ぶのだけは堪える。
足音と気配で気づいたのだろう。レオンが振り返る。目と目があった。驚きに目を見開くレオンを無視して、ソフィアは彼の両腕を掴んだ。
「大丈夫?!」
「っ……ソフィー」
ジロジロと上から下まで確認する。よく見れば彼の服に血がついていることに気づいて息を呑んだ。
「? ああ。安心していい。これは全部返り血だから。俺は……いや、この体にはケガ一つつけてないから」
その微妙な言い回しにソフィアはピクリと片眉を動かした。
「それもそうだけど。私が心配しているのは心よ」
ココとレオンの心臓を指さす。
「……え?」
「意外と繊細でしょ? びっくりっていうか……傷ついたんじゃないの?」
ちらりと、芝生に転がっているものたちに視線を向ける。今度はレオンが息を詰めた。
「知って……いたのか……?」
「……言ったでしょ。『仕事』を手伝ってるって」
「……ああ、それで……」
下唇を噛み俯くレオンを、ソフィアは抱き寄せ、慰めるように背中をポンポンとたたく。それに応えるようにレオンはソフィアの首筋に顔を埋めた。
誰かに見られたら確実に噂されるだろう光景を、クリスティアーノは少し離れた場所で静かに見つめていた。
気まずい空気の中、馬車へと戻る。中へと入り、動き出すかと思われたその時、小窓がノックされた。次いで、隙間から紙が差し込まれる。クリスティアーノはその紙を引き抜き、目を通すと息を呑んだ。彼の尋常ではない反応にソフィアは「どうしたの?」と尋ねた。
「レオンが、城を抜け出したらしい」
「ええ?!」
差し込まれた紙はレオンにつけていた暗部からのものだ。その紙には、レオンが城を飛び出した経緯が簡潔に記載されていた。
ソフィアとクリスティアーノが城を出た後。レオンは大人しく執務室に一度戻ったものの、次第に落ち着きをなくしていき、とうとう城を飛び出したんだとか。その後をヴィンセントとルークが部下数名連れ、追いかけたという。ただし、真っ先に追いかけようとしたフィンは城に残るように厳命されていた。その命令にフィン本人は思うところがあったようで、クリスティアーノを探して報告しようとしていたらしい。下手に動かれても困るので、残されたメンバーの名前と様子をまとめるよう彼に頼んであるとも書いてある。
情報の共有を受けたソフィアは眉間に皺を寄せ、思案する。
「まさか……今日決行……なんてことはないわよね?」
「さすがに先ほどの計画とは別だろう。ただ……別部隊が今が好機だと判断して動いている可能性はある」
「そんなっ! あいた!」
勢いよく立ち上がったせいで頭を馬車の天井にぶつけてしまった。クリスティアーノが苦笑する。
「ソフィー落ち着いて。大丈夫だから。相手はレオンだよ?」
「そ、そうね」
頭を押さえながら座り直した。
(クリスの言う通りだわ……落ち着かないと……)
「それと、暗部はレオンに撒かれちゃったみたいだ」
「え?」
「弱ったな……行き先がわからないっていうのは……」
「で、でも、それならヴィンセントたちも全員まけてるんじゃあ……」
以前、レオンは自分たちの部下よりも暗部の方が優れているような言い方をしていた。そのことを思い出したソフィアだったが、クリスティアーノは浮かない顔。
「んー……どうかな。彼らを鍛えたのはレオンだからね……」
ソフィアは唖然とする。
(そういえば……あの日護衛していたのはヴィンセントとルークだった。……嫌な予感がする)
ヴィンセントたちが今がチャンスだと勘違いして、レオンを襲ったりしたら……想像したソフィアの顔から血の気が引いていく。
(レオンが行きそうなところはどこかしら。というか、そもそもどうしてレオンは城を飛び出したりなんか……もしかしなくても私のせい?)
城を出る前のやり取りを思い出す。無心で執務をこなしているうちに、雑念が混じり始め、余計な想像をして耐えきれなくなるというレオンの姿が容易に想像できた。
「もしかしたら……」とクリスティアーノに伝えれば十分あり得ると頷く。すぐさま暗部に伝える。二人が今日行った場所、劇場へと向かわせる。もういないとは思うが、あの二人と出くわしたら最悪だ。それだけは止めなければ。
クリスティアーノの表情にも焦りが見えた。
(レオン!)
と彼のことを考えているとソフィアの中にふと疑問が浮かんだ。
(いやちょっと待って! 違う。まずレオンは今日のデート場所を知らないわ)
前回二人が行ったことを知っているのだから、なおさら劇場は選択肢に入らない気がする。であれば……と思考を巡らせる。
『だからもうクリスと『デート』なんて行くんじゃねえぞ! 『デート』は俺の特権だからな! 戻ったら絶対にクリスよりも楽しい『デート』に俺が連れて行ってやるから、覚悟しておけよ!』
浮かんだのはレオンの言葉。意外な言葉だったから一言一句覚えている。
「レオンが思いつきそうな、クリスよりも楽しい『デート』場所?」
名前を挙げられたクリスティアーノが首を傾げるが、ソフィアの意識は別のところにあった。
レオンにとって楽しいデートコース。真っ先に思い浮かんだのは騎士団の訓練場。
(いや、さすがにデートでそこはない。となると、次の候補は武器屋? レオンならあり得そうだけど……クリスのデートコースと比べて勝てるとはレオンも思わないでしょう)
ふと、小窓から本屋が見えた。
(そういえば……昔レオンに王都立図書館について語ったことがあったような……)
ソフィアは昔から知識の宝庫である図書館という場所が大好きだった。ローレン王立学院へ在籍していた時もよく校内にある図書室へ入り浸っていた。けれど、王都立図書館には一度も行ったことがなかった。図書室で事足りていたし、卒業後はすぐに自領に引っ込んだため、足を運ぶ機会に恵まれなかったのだ。
そんな私的な話をレオンにしたのはたしか学院を卒業した翌年のクリスティアーノの誕生会の時。
かなりの人数が参加したそのパーティーで、人酔いしたソフィアは挨拶も早々にバルコニーへと逃げ出した。そして、そこにはすでにレオンがいた。会うのは一年ぶりだったが、話し始めればすぐに昔の感覚を取り戻した。ただし、すっかり疲れた二人は口論する元気もなく、ただただ時間を潰すために会話を繋いだ。その時に「一度くらいは王都立図書館へ行ってみたい」というような話をした気がする。ちなみに、その時のレオンは「こいつまじかよ」みたいな顔をしていたと思う。
その日、帰ってからソフィアはあのパーティーが実はクリスティアーノの婚約者選定も兼ねていたことを知った。そして、「なら、私が選ばれることは絶対ないわね!」と笑った翌日。なぜか、クリスティアーノ……ではなくレオンとの婚約が決まったのだった。
(もし、レオンがあの時の会話を覚えていたんだとしたら……)
「ねえクリス。劇場の方には暗部を向かわせたのよね?」
「え? うん。そうだけど……」
「じゃあ……私たちは王都立図書館へ行きましょ」
「え?」
「お願い!」
根拠はない。けれど、ソフィアの直感がそこにレオンがいる可能性が高いといっているのだ。その言いようのない確信はクリスティアーノにも伝わったらしい。
――果たして、ソフィアの勘は当たっていた。
レオンは王都立図書館にいた。館内ではなく、外に。利用客が陽気のいい日に外で本を楽しむため、整えられた芝生の上。そこに転がる屍累々。いや、よく見れば息があるのがわかる。黒装束のいかにも暗殺者らしき者たちに紛れて、見覚えのある騎士服を着た者たちもいる。
そんな中、ひとり立ち尽くすレオン。後ろ向きのため、表情は見えない。けれど、ソフィアはなんとなく想像できた。
(可愛がっていた部下に、信頼していた部下にいきなり襲われたんだもの……)
無意識にソフィアは走り出していた。かろうじて『レオン!』と呼ぶのだけは堪える。
足音と気配で気づいたのだろう。レオンが振り返る。目と目があった。驚きに目を見開くレオンを無視して、ソフィアは彼の両腕を掴んだ。
「大丈夫?!」
「っ……ソフィー」
ジロジロと上から下まで確認する。よく見れば彼の服に血がついていることに気づいて息を呑んだ。
「? ああ。安心していい。これは全部返り血だから。俺は……いや、この体にはケガ一つつけてないから」
その微妙な言い回しにソフィアはピクリと片眉を動かした。
「それもそうだけど。私が心配しているのは心よ」
ココとレオンの心臓を指さす。
「……え?」
「意外と繊細でしょ? びっくりっていうか……傷ついたんじゃないの?」
ちらりと、芝生に転がっているものたちに視線を向ける。今度はレオンが息を詰めた。
「知って……いたのか……?」
「……言ったでしょ。『仕事』を手伝ってるって」
「……ああ、それで……」
下唇を噛み俯くレオンを、ソフィアは抱き寄せ、慰めるように背中をポンポンとたたく。それに応えるようにレオンはソフィアの首筋に顔を埋めた。
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