プロンプト一行分のミステリ――ChatGPTに「ミステリ小説を書いて」と言っただけの小説

髙橋P.モンゴメリー

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プロンプト一行分のミステリ――ChatGPTに「ミステリ小説を書いて」と言っただけの小説

第4話 図書室という現場

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十年ぶりに乗る通学バスは、記憶よりも座席が固かった。

平日の午後一時。

窓際に座った僕の横を、制服の高校生たちが次々と乗り込んでくる。

車内には、テストの点数だの部活の愚痴だの、昔と変わらない単語が漂っているのに、

そこに自分が混ざっていないというだけで、世界の彩度が一段落ちて見えた。

「先輩、顔が“同窓会はまだ早いんだけど”ってなってます」

前の席から振り向いた由利が、小さく笑う。

「そんな顔、してたか」

「してました。

 でも大丈夫ですよ。今日は“同窓会”じゃなくて“現場検証”ですから」

「物騒な言い方するなよ」

とはいえ、言葉としてはたしかにしっくりきた。

僕らが向かっているのは、

母校であり、十年前の失踪事件の現場であり、

そして如月遥が日常的に通っていた「仕事場」でもある図書室だ。



県立筑星高校の校門は、相変わらず無愛想なコンクリートの柱だった。

「来客用」と書かれたインターホンを押すと、

事務室らしき場所から女性の声が返ってくる。

「はい、筑星高校です」

「ええと……卒業生なんですが、

 図書室の見学で、桐生先生にアポをとっていまして」

数秒の沈黙のあと、「どうぞお入りください」という音声とともに、

重い門がゆっくりと開いていく。

校舎の配置は十年前とほとんど変わっていなかった。

グラウンドの土の色も、体育館のトタン屋根のくすんだ銀色も、

記憶とほぼ同じだ。

ただ一つ違うのは、

そこを歩いている自分が、もう制服を着ていないということだけだ。

「なんか、犯罪を犯しに来たわけでもないのにドキドキしますね」

由利が、身分証を首から提げながら小声で言う。

「図書館カードが首から下がってると、余計に“調査員”感があるな」

「現場検証ですから」

彼女のその言い草に、少しだけ救われる。



図書室は二階の一番奥にあった。

ドアの前に「図書館」と書かれたプレートがついているのも昔のままだが、

その下に小さく「メディアセンター」と英語表記が貼り足されているあたりが、

十年の変化を感じさせた。

ガラス戸を開けると、

ひんやりとした空気と紙の匂いが一気に押し寄せてくる。

「おお……」

思わず声が漏れた。

天井から吊るされた季節の飾りつけや、

新刊コーナーの布張りの台。

窓際の長机と、そこに並ぶ椅子の列。

細部は少し変わっているのに、全体の骨格はあまりにも昔のままだ。

「成瀬くん、だよね?」

背後から声がして振り返ると、

そこに立っていたのは、見覚えのある背の高い男性だった。

「桐生先生」

高校時代、ミステリ研究会の顧問だった現代文教師。

四十代半ばだったはずの彼は、今では髪に白いものが混じっていたが、

眼鏡の奥の目のやわらかさはそのままだった。

「おお、本当に来てくれたんだね。

 いやあ、十年経つと、さすがに雰囲気が変わるね」

「先生も、あんまり変わってないですよ」

リップサービス半分、本音半分でそう言うと、

桐生先生は「そうかな」と照れくさそうに笑う。

「黒川さんも、だいぶ立派になって。

 市立図書館で司書をしているんだって?」

「はい。一応、プロの本の番人です」

由利が軽く会釈する。

「今日はお忙しいところ、すみません」

僕も続けて頭を下げる。

「図書室を少し見学させていただきたいのと、

 十年前のことを、すこしだけ伺えればと思っていて」

「如月さんの失踪の件だよね」

先生は、すぐに核心に触れてきた。

「電話で聞いた時点で、だいたい察したよ。

 あまり大ごとにはしたくないけど、

 君たちにとっては、ずっと引っかかっていたことなんだろう」

否定できなかった。

桐生先生は、僕らを図書室奥の閲覧スペースへと案内する。



窓際の長机に座ると、

十年前、遥がよく座っていた位置が自然と視界に入る。

窓から射し込む光の筋と、

その光の中に浮かぶ微細な埃の流れも、

どこか懐かしい。

「如月さんの件はね」

先生は、椅子に腰を下ろしながら、ゆっくりと話し出した。

「正直に言うと、学校としては“もう終わったこと”なんだ」

「……ですよね」

「家族は引っ越し、警察も一応の捜査を終え、

 新聞に小さく載ったあと、誰も公には口にしなくなった。

 ただ、僕らみたいな“当事者”にとっては、

 そんなにきれいに切り替えられる話じゃない」

先生は、机の上で指を組んだ。

「何から話そうか」

「如月が、図書室でどんなふうに過ごしていたか、からでもいいですか」

僕がそう水を向けると、先生は頷いた。

「彼女はね、ここでよく“仕事”してたよ」

「仕事?」

「司書教諭の手伝い。

 蔵書整理とか、ブックリスト作りとか。

 黒川さんみたいな道に進みたいって、ちらっと言ってたこともある」

由利が少し目を丸くする。

「そうだったんですか」

「図書室に来る生徒は、だいたい二種類いてね。

 “ただ本を読む人”と“ここを居場所にしてる人”。

 如月さんは、後者だった。

 勉強から逃げてるわけでもないし、

 家庭から逃げてるとも一概には言えないけど……

 ここが、いちばん呼吸しやすい場所だったんだろうね」

先生の視線が、窓際の席へ向かう。

「失踪した日のこと、覚えてますか?」

由利が、少し緊張した声で尋ねる。

「細部は、もう曖昧だよ。

 でも、大枠は忘れられない」

先生は、目を閉じて記憶を手繰るようにしてから、続けた。

「あの日も放課後まで、彼女はここにいた。

 いつもみたいにカウンターの裏でカードを整理したり、

 返却本の山を前に『ミステリ比率が低いですね』なんてぼやいたりしてね。

 僕は職員会議があったから、途中で出てしまった。

 最後に見たのはたしか、五時前くらいかな」

「図書室の出入りは、どうなっていたんですか」

「基本的には開けっぱなし。

 でも、失踪が分かったあとで確認した記録だと、

 その時間帯に“外部から不審者が侵入した形跡”はなかった。

 校門の防犯カメラにも、特に怪しい人物は映っていなかったらしい」

「つまり、如月は自分の足でどこかへ行った、ということですか」

「そう推理するのが一番妥当だと、警察は言っていたよ」

先生は、自分の言葉に納得しているようには見えなかった。

「でもね、僕にはどうしても“ただの家出”だとは思えなかった。

 あの子は、何かを考えて、何かを仕掛けてから消えたタイプだ」

「何かを仕掛けて?」

「君たち、ミステリ研究会だっただろう」

先生は、ここで初めて僕にじかに視線を向ける。

「“失踪トリック”の一つや二つ、

 卒業までに話し合ったことくらいあるんじゃないか?」

たしかに、何度も議論した。

“合理的な神隠しの方法”だの、

“密室の作り方”だの。

「じゃあ、如月が自分で“失踪ミステリ”を演出した可能性もある、と?」

「断定はできない。

 ただ、彼女にはそういう素養があったし――」

先生はそこで言葉を切り、少しだけ表情を曇らせた。

「事件の前の日、僕にこんなことを言っていた」

「どんなことですか」

「『先生、物語って、どこまでが書き手のものなんですかね』って」

僕と由利は、同時に息を飲む。

「“読まれた瞬間、その物語はもう自分だけのものじゃないんでしょうか”

 “じゃあ、続きを自分で書きたくない物語は、どこで終わらせるべきなんでしょう”ってね。

 そのときは、文学青年にありがちな哲学的悩みだと思って、

 ちゃんと取り合ってやれなかった」

先生は、わずかに自責の色をにじませる。

「今にして思えば、あれは“自分の人生の扱い方”についての質問だったのかもしれない」

僕の胸の奥で、何かが鈍く鳴った。

物語の所有権。

続きたくない物語。

どこで終わらせるべきか。

――第三章で、由利が言った言葉が頭をよぎる。



『AIと先輩が勝手に続きを書いて、“真相”みたいなラベルを貼ってしまっていいのか』



「先生」

僕は、勇気を出して切り出した。

「如月がネットで文章を書いてたこと、覚えてますか」

「ブログのことかい?」

即答だった。

「やっぱり知ってたんですね」

「ああ。本人はあまり人に言いたがらなかったけどね。

 “消えゆく図書室の影”だろう? たしかそんなタイトルだった」

由利がスマホの画面をそっと握りしめる。

「やっぱり、そのタイトルなんですね」

「君たちも、どこかで見たのかい」

「断片だけ、ですけど」

先生は少し考えてから、立ち上がった。

「ちょっと、見せたいものがある」



図書室の奥、

「職員専用」と書かれた扉の向こうには、

小さな資料室があった。

書架には、古い雑誌や進路資料がぎっしりと詰まっていて、

その足元には「廃棄予定」と書かれた段ボール箱が山積みになっている。

「デジタル化が進んでね」

先生は苦笑する。

「紙の資料はだんだん処分されていく運命なんだ」

僕らはその一角にある、さらに小さな棚の前で足を止めた。

「ここに、昔の“読書ノート”を残してある。

 自主的に作ってた子たちの分が、まだ少しだけ」

先生は一冊のリングノートを取り出す。

表紙には、丸い字でこう書かれていた。



『消えゆく図書室の影 下書きノート』



「……マジか」

思わず、声が漏れた。

「本人から預かったんだよ」

先生は、ノートを大事そうに両手で持ちながら言う。

「“卒業したら返してください”って。

 でも、その前に彼女はいなくなってしまった。

 だから、ここに置きっぱなしになってた」

「十年間、ずっとですか」

「正直、存在自体を半分忘れかけていた。

 この前、君たちから連絡をもらって、

 ああそういえば、と思い出したくらいだ」

先生はノートを僕に差し出す。

「中身は、君たちで見ていい。

 ただ、ここから持ち出すのはダメだ。

 学校の規則というより、僕なりのケジメとしてね」

「分かりました」

僕は、手のひらの温度を意識しながらノートを受け取る。

リングノートの紙は、少し黄ばんでいた。

表紙をめくると、

最初のページにびっしりと文字が書き込まれている。



『二月の終わり、放課後の図書室で、ある生徒が消える。

  ――最後に彼女を見たと証言したのは、

   窓際でミステリを読んでいた一人の男子生徒だけ。

   机の上には一冊の本と、短いメモだけが残されている。』



その一文を目にした瞬間、

背筋を冷たいものが駆け上がった。

「全く、同じじゃないですか……」

由利が、僕の肩越しに覗き込みながら呟く。

チャットAIが書いたプロローグと、

ほぼ一語一句違わない導入部。

違うのは、冒頭が「二月の終わり」ではなく「二月の図書室で」だった、という程度の誤差だけだ。

「如月先輩、ここまで練ってたんだ……」

由利の声には、感嘆と、少しの悔しさが混じっていた。

ページをめくると、

具体的なプロットの断片や、

犯人候補のリスト、

図書室の見取り図などが、

細かい字で書き込まれている。



『彼女は“家出”ではなく、“物語としての失踪”を選ぶ。

  この違いを、読者にどう伝えるか。』




『図書室という空間は、“本を閉じた瞬間に現実へ戻る場所”として扱いたい。

  そこで消えるということは、現実の側から姿を消すということ。』



読み進めるほどに、

胸の奥がじわじわと締め付けられていく。

如月遥は、十年前の時点で、

自分の失踪を「ミステリのプロット」として扱う準備をしていたのかもしれない。

「先輩、ここ」

由利が、あるページで指を止めた。

そこには、こんなメモがあった。



『この物語は、途中までしか自分では書かない。

  “続きを書かされる読者”がいて初めて完成、という形にしたい。

  ※十年後くらいに、どこかの誰かが勝手に続きを書いてくれたら最高。』



思わず、笑いがこみあげそうになった。

けれど、その笑いはすぐに喉の手前で消える。

十年後。

どこかの誰か。

勝手に続きを書く。

――今、まさに僕が、チャットAIと一緒にやろうとしていたことだ。

「運命めいてるなんて、軽々しく言えないですね」

由利が、苦い顔で言う。

「如月先輩、自分で仕掛けてたんだ、この“十年後”を」

僕は、ノートの最後の方のページをめくる。

そこに、さらに小さな文字で、こう書かれていた。



『図書室と図書館は似ているようで違う。

  学校の図書室は“今ここにいる私”を支える場所。

  市立図書館は“ここにはいない誰か”とつながる場所。

  物語のラストは、きっと図書館になるはず。』




『※十年後、市立図書館の貸出記録に、

  この名前が一度だけ残る、というラストショットはどうだろう。』



「……ちょっと待て」

思わず声が裏返る。

「市立図書館の貸出記録って、まさか――」

「先週、あのOPACで見たやつですよね」

由利の声も、わずかに震えていた。

十年前のノートの隅に書かれた「ラストショット」のアイデアが、

十年後、本当に現実の図書館システム上に出現している。

「これってつまり……」

言葉がうまく追いつかない。

僕らの見ていた“謎”が、

実は十年前から仕込まれていた「演出」の一部かもしれない、ということだ。

「如月さん、やっぱりただの家出じゃないな」

桐生先生が、ぽつりと言った。

「これはもう、“自分の人生のラストシーンを、自分で演出しようとした作家”の発想だよ」

由利が、ノートを見つめたまま尋ねる。

「先生、これ、警察には……」

「見せてはいない。

 当時は僕もここまでちゃんと読んでいなかったし、

 そもそも“ただの創作ノート”だと思っていたからね」

先生は、申し訳なさそうに眉をひそめる。

「でも今は違う。

 これはもはや、“証拠”の一つと言っていいだろう」

「どんな証拠ですか」

僕の問いに、先生は言葉を選ぶように答えた。

「如月遥という人間が、

 “十年後、市立図書館で自分の名前が貸出記録に残る”というイメージを、

 少なくとも失踪の前には持っていた、という証拠だ」

「ということは――」

「十年後の今、その記録が実際に現れたという事実は、

 単なる偶然とは言い難い。

 少なくとも、“彼女の意志”がどこかで働いている可能性がある」

教室で聞く現代文の講義とは違う、

もっと生々しい重みのある言葉だった。



ノートの最後のページは、ほとんど白紙だった。

ただ、その右下の隅にだけ、小さな文字でこう書かれていた。



『このノートを読んでいる誰かへ。

  あなたが“続きを書く番”です。

  どうか、犯人を雑に決めないでください。

  これは、ちゃんとしたミステリなんだから。』



「……プレッシャーがすごいな」

僕は、乾いた笑いを漏らす。

犯人を雑に決めないでください。

ちゃんとしたミステリなんだから。

それは、十年前に書かれた、

まだ見ぬ“読者”へのお願いであり、

今この瞬間、チャットAIの画面の前に座っている僕への直球のメッセージでもあった。

「先輩」

由利が、小さな声で言う。

「やっぱり、この話、最後まで書かざるを得ないですね」

「そうだな」

逃げ道は、ほとんど見えなくなっていた。

AIが勝手に組んだプロットの通りに進めるのではなく、

十年前のノートと、今目の前にある現実と、

その両方を材料にして。

「ただし――」

由利が、ノートの最後の一文を軽く指で叩く。

「犯人は雑に決めちゃダメです。

 “AIが出してきた一番それっぽい答え”に飛びつくのも、禁止」

「分かってる」

僕は、図書室の窓の外に目をやる。

そこには、昔と同じように、

グラウンドと、体育館と、

遠くの団地の屋根が並んでいる。

十年前と同じ景色の中で、

一つだけ決定的に違うのは、

今の僕が「物語の読者」でいることをやめ、

少しずつ「書き手側」に押し出されつつあるということだ。

チャットAIの画面の向こうには、

世界中の言葉の残骸が沈んでいる。

その中に、如月遥のブログも、

きっとどこかで溶けて混ざっている。

――なら。

僕は心の中で、

画面の向こうの“相棒”に向かって話しかける。



次の章は、

 お前の出す答えを鵜呑みにするんじゃなくて、

 こっちから条件を出してみよう。




十年前のノートと、

 今の図書館システムと、

 そして“書き手が途中で降りた物語”について。



図書室という現場で、

ようやく物語は「本格的に始まる準備」を終えたところなのだと、

そのとき、ようやく自覚した。

第四章は、そこで終わる。

まだ誰も犯人を知らない。

如月遥が生きているのかどうかさえ、分からない。

分かっているのはただ一つ。

――このミステリの続きを書くことを、

 十年前に約束してしまったのは、

 紛れもなく自分たちの側だった、ということだけだ。
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