散らない花を望んだ

羊屋さん

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きっかけ

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当日、私は仕事終わりのボロボロの状態で遅刻して行ったのだが、あやめとその男は鶯谷駅前のコンビニで待っていてくれた。

ホテルに着き、少し雑談をした後、まずお風呂に入ろうということになった。

服を脱ぎ、浴室前であやめと私は、男に向かい、「どっちがいーい?♡」と胸をくっつけたポーズを取った。エロ漫画みてぇだな。と私は思いつつ。

入浴後、ベッドへ向かう。前戯を始める。

──あまり性的な描写が得意でないため、割愛させて頂く──

さぁ挿入という場面になった。ここで問題発生。私とあやめ、どちらが先にするのだ!?

結果としては、じゃんけんで決めた。今思えば、男の大事な初体験をじゃんけんで決めた私たちは非情であり狂っている。

どちらに決まったかは読者の想像にお任せし、無事に男は卒業を終えた。

そして、朝になった。私はソファで目覚める。

あやめの知性に惹かれていたわたしは、早朝から行為に勤しんでいたことにとても寂しさ、疎外感を抱いたのだ。
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