散らない花を望んだ

羊屋さん

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彼女と同じ

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私は婚約者ももういないのに仙台の会社へと転職した。しかし精神状態の不安定さは悪化し、すぐに退職した。

さぁどうやって生活していこうか──。

あやめのことをふと思い出し、すぐに私は風俗嬢になることを決めた。

デリヘルは全く抵抗がなかった。むしろ楽しいと感じた。次にソープランドに移籍する。尚更楽しく感じた。元から人とコミュニケーションをとったり、触れ合ったりするのが好きな自分に合っていたようだ。

そのうち、私にとっての性行為の意味が、身体を使ったコミュニケーション程度のものとなっていた。

あやめともTwitterとLINEで連絡を取り続けた。ある日、彼女からの驚く連絡があった。なんと卒業式をした男と付き合い始めたそうだ。

あやめには以前から彼氏がいたので、別れたのかと思った。しかし。
「彼氏2人体制なんだよね」

あやめは知性、感受性、語彙が豊かである。その上、多数の人間を同時に愛せると知った。
ますます私は彼女に惹かれていく。

これを彼女が読んだら大変気まずいのだが、彼女の容姿は一般的に中の上くらいだろう──さらに私の贔屓目も入っている──。なのにこんなにあやめに固執するのは、何故か。プライベートでも多数の男と関係を持ちながら、風俗嬢にもなった私が男にあまり惹かれず、あやめのことばかり考えていた。

同性の相手に恋をしたことは高校の頃にあった。でも恋とも違う、謎の感情をあやめに抱き、あやめのことをもっと知りたい、もっと仲良くなりたい、そして、もっと、肌を触れ合わせることをしたい。そう願った。
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