7 / 9
7.甘美
しおりを挟む
しばらくして、梯子が軋んだ。
コガタナは目を開け、何気なくそちらを見た。そこには、ヒスイの先輩が顔を覗かせていた。その手には湯気を立てている椀がある。
先輩は部屋にまで上がってこようとしたが、二人が寝床で裸で抱き合っているのを見ると、少し驚いたように眉を上げた。
「こりゃ、悪かったな。」
それだけ言うと、先輩は降りていった。コガタナはふたたび目を閉じ、ヒスイの胸に頬を寄せた。そのヒスイはといえば、顔を真っ赤にしていたが、コガタナはそれに気づかなかった。
また少しして、梯子が軋むのが聞こえて、コガタナは目を覚ました。今度は、コガタナの先輩がいた。その手には小さな袋があった。
ヒスイは慌てて飛び起き、毛布で体を隠しながら言った。
「こ、これは違うんです。おれ、なにもしてません。こいつが――こいつが、一緒に寝てくれって――」
取り乱したヒスイを、秘術師は手を上げて制して、それから言った。
「邪魔をして悪いが、ちょっと急ぎなんでな。」
秘術師は遠慮もなく部屋に上がり込んだ。そして顔を真っ赤にしているヒスイを尻目に、秘術師は寝台のそばに立って、コガタナを見つめた。それから、ヒスイに言った。
「こいつ、泣かなかったか?」
ヒスイはおずおずと答えた。
「泣いて、いました。」
「それで、お前さんが泣き止ませたのか? 手際がいいな。前に一度消尽した時には、手がつけられなかったんだが。」
「消尽?」
ヒスイは小首を傾げた。
「力を使い果たしたということだ。」
簡単にそう答えてから、秘術師は袋からなにかを取り出して、コガタナに差し出した。
「食べろ。」
先輩にそう言われて、コガタナは身を起こしてそれを手にすると、しげしげと見つめた。それは小さな飴玉だった。見習いはそれを口に入れると、黙って舐めはじめた。口の中に強い甘味が広がると、胸の空白がまた少し小さくなるのを感じた。
先輩はしばらく見習いを見つめてから、言った。
「分かりきったことだからきつくは言わんが、これからは気をつけろよ。あんなに派手な幻術を使ったらどうなるかくらい、分かっていただろう。」
それだけ言うと、先輩は飴玉の袋を、ヒスイに渡した。
「そいつがこれを欲しがったら、食わせてくれ。精気の消耗には、甘いものが一番なんだ。しばらくすれば、元気になるだろう。」
そう言って先輩は二人に背を向けると、梯子から降りようとしたが、振り返ってヒスイに顔を向けた。
「お前さんがいてくれて、助かったよ。ありがとう。これからも、そいつのことをよろしく頼むよ。」
そして、秘術師は部屋から出ていった。
ヒスイはしばらく固まっていたが、ほっと息をつくと、ふたたび横になった。
コガタナはがりがりと飴玉を噛み砕くと、ヒスイに顔を向け、甘えた声を上げた。
「なあ、もう一個ちょうだい。」
ヒスイは笑い半分、大げさに溜め息をついた。
「贅沢者め。高いだろ、砂糖なんて。」
そう言いながら、ヒスイは飴玉を一つコガタナに食べさせた。コガタナはにこにこと笑って、飴を口の中で転がした。甘い味が口いっぱいに広がると、気持ちもずいぶんと落ち着いた。
しばらく、コガタナは黙って甘みを堪能しながら、うつらうつらとしていた。
階下で、人がどやどやと店になだれ込む音が聞こえた。いくつもの足音が騒がしく、喋り声と笑い声が混じり合っている。コガタナはそれをどこか遠くのこととして聞いていて、何度か若い仲間が梯子を登って顔を覗かせ、ヒスイに追い払われたことにも、それほど気を留めなかった。
しかし少しずつ元気を取り戻すと、やがて頭の中にかかっていた霧が晴れたような気がした。そうすると、ふと、自分が術を使ってからのことが鮮やかに思い出された。
それでコガタナはたまらず、わっと叫んで飛び起きた。ヒスイは目を丸くして、友人を見た。
「どうしたんだよ、急に。」
「お――おれ、めちゃくちゃ泣いてた?」
「泣いてたよ。赤ん坊かってくらいに泣いてた。」
そう言って、ヒスイはくすっと笑った。コガタナは頭を抱えた。
「おれ、吐かなかったっけ?」
「吐いたよ。げえげえ吐いてた。大変だったな。――あ、おい!」
急に立ち上がり、逃げ出そうとしたコガタナの腕を、ヒスイは掴まえた。そして笑いながら言った。
「どこに行こうってんだ! そんなかっこうで下に行ったらまずいだろ!」
それでコガタナは、自分が素っ裸であることに気がついた。まったくどうしてこうなっているか分からず、気が動転し、寝台にうずくまった。ヒスイはその背中を乱暴に揺すった。
「どうしたんだよ。なんだよ、恥ずかしくなったのか?」
「は――恥ずかしいさ! なんで、おれたち、裸で――先輩にも――あいつらにも――うう――あんなに泣いて――吐いて――おれ――おれ――おれ、お前にかっこいいところ見せたかったのに!」
コガタナはとりとめもなく喚くと、毛布を頭から被った。ヒスイはふざけて笑いながら、コガタナの背に覆いかぶさるようにしてうずくまった。
「かっこよかったよ。さっきの、すごかったな。」
「……本当か?」
と、毛布の下から、コガタナは恐る恐るたずねた。
「ああ。それに、元気になってよかった。さっきまではひどい有様だったからな。心配したんだからな。」
コガタナはこわごわと毛布から顔を出した。
「……ごめんよ。」
そう言って、また頭を毛布の下に隠した。すると、ヒスイは笑いながら、毛布を引き剥がした。
「恥ずかしいからって、隠れるな! おれだって恥ずかしかったんだぜ。おれの先輩にも、お前の先輩にも、こんなところを見られてよ。」
「だってよう――だって――だってよう。」
コガタナは続けられず、裸のまま、寝床でうずくまった。ヒスイは隣で横になり、二人の体に毛布をかけた。それから、さっきまでの明るい調子からは打って変わって、気遣わしげな声で言った。
「もうすっかり元気か?」
「だいたいは。そりゃ、まだ疲れてるし、術は何日か使えないだろうけど……。」
「死にそうとか、そんなふうにはなってないよな?」
ヒスイの真剣な声に、コガタナは顔を上げた。
「……ごめんな、心配かけて。おれ、もう、そんなふうにはならないから。」
それから、しばらく二人は黙ったまま、寝床でじっとしていた。
コガタナは、ヒスイの体の温度や息遣いを感じながら、階下で騒ぐ若者たちの声を聞いていた。この小部屋にある小さな窓の鎧戸から、うっすらと白い光が差し込んできていた。たぶん若者たちは、このまま昼まで浮かれ騒ぎ、それから死んだように眠ることだろう。
コガタナは囁いた。
「……下に行くか?」
「どうしたい? 下に行きたいか?」
ヒスイの問いかけに、コガタナは答えなかった。
すると、ヒスイはコガタナを抱き寄せた。太い腕で胴をしっかりと抱き締め、コガタナの髪に口を押し付ける。コガタナはどきどきと心臓が高鳴った。そして、ふと、自分がこの夜明けに、晴れて大人の仲間入りをしたということを思い出した。
コガタナは顔を上げ、ヒスイと目を合わせて言った。
「……すきだ、お前のこと。ヒスイのこと、すきだ。」
それから、顔を伏せた。どうせ前々から周りの人も知っていたことだったが、改めて言うのは、どこか気恥ずかしかった。
ヒスイはくすくす笑って囁いた。
「おれもすきだよ。愛してる、コガタナ。」
コガタナはまた顔を上げた。ヒスイは幸せそうに微笑んでいた。見つめ合っていると、ヒスイは顔を近づけてきた。恥ずかしくなって、コガタナは目を瞑った。
すぐに、二人の唇は触れ合った。甘美な感触に、コガタナは鼻から息を漏らした。
コガタナは目を開け、何気なくそちらを見た。そこには、ヒスイの先輩が顔を覗かせていた。その手には湯気を立てている椀がある。
先輩は部屋にまで上がってこようとしたが、二人が寝床で裸で抱き合っているのを見ると、少し驚いたように眉を上げた。
「こりゃ、悪かったな。」
それだけ言うと、先輩は降りていった。コガタナはふたたび目を閉じ、ヒスイの胸に頬を寄せた。そのヒスイはといえば、顔を真っ赤にしていたが、コガタナはそれに気づかなかった。
また少しして、梯子が軋むのが聞こえて、コガタナは目を覚ました。今度は、コガタナの先輩がいた。その手には小さな袋があった。
ヒスイは慌てて飛び起き、毛布で体を隠しながら言った。
「こ、これは違うんです。おれ、なにもしてません。こいつが――こいつが、一緒に寝てくれって――」
取り乱したヒスイを、秘術師は手を上げて制して、それから言った。
「邪魔をして悪いが、ちょっと急ぎなんでな。」
秘術師は遠慮もなく部屋に上がり込んだ。そして顔を真っ赤にしているヒスイを尻目に、秘術師は寝台のそばに立って、コガタナを見つめた。それから、ヒスイに言った。
「こいつ、泣かなかったか?」
ヒスイはおずおずと答えた。
「泣いて、いました。」
「それで、お前さんが泣き止ませたのか? 手際がいいな。前に一度消尽した時には、手がつけられなかったんだが。」
「消尽?」
ヒスイは小首を傾げた。
「力を使い果たしたということだ。」
簡単にそう答えてから、秘術師は袋からなにかを取り出して、コガタナに差し出した。
「食べろ。」
先輩にそう言われて、コガタナは身を起こしてそれを手にすると、しげしげと見つめた。それは小さな飴玉だった。見習いはそれを口に入れると、黙って舐めはじめた。口の中に強い甘味が広がると、胸の空白がまた少し小さくなるのを感じた。
先輩はしばらく見習いを見つめてから、言った。
「分かりきったことだからきつくは言わんが、これからは気をつけろよ。あんなに派手な幻術を使ったらどうなるかくらい、分かっていただろう。」
それだけ言うと、先輩は飴玉の袋を、ヒスイに渡した。
「そいつがこれを欲しがったら、食わせてくれ。精気の消耗には、甘いものが一番なんだ。しばらくすれば、元気になるだろう。」
そう言って先輩は二人に背を向けると、梯子から降りようとしたが、振り返ってヒスイに顔を向けた。
「お前さんがいてくれて、助かったよ。ありがとう。これからも、そいつのことをよろしく頼むよ。」
そして、秘術師は部屋から出ていった。
ヒスイはしばらく固まっていたが、ほっと息をつくと、ふたたび横になった。
コガタナはがりがりと飴玉を噛み砕くと、ヒスイに顔を向け、甘えた声を上げた。
「なあ、もう一個ちょうだい。」
ヒスイは笑い半分、大げさに溜め息をついた。
「贅沢者め。高いだろ、砂糖なんて。」
そう言いながら、ヒスイは飴玉を一つコガタナに食べさせた。コガタナはにこにこと笑って、飴を口の中で転がした。甘い味が口いっぱいに広がると、気持ちもずいぶんと落ち着いた。
しばらく、コガタナは黙って甘みを堪能しながら、うつらうつらとしていた。
階下で、人がどやどやと店になだれ込む音が聞こえた。いくつもの足音が騒がしく、喋り声と笑い声が混じり合っている。コガタナはそれをどこか遠くのこととして聞いていて、何度か若い仲間が梯子を登って顔を覗かせ、ヒスイに追い払われたことにも、それほど気を留めなかった。
しかし少しずつ元気を取り戻すと、やがて頭の中にかかっていた霧が晴れたような気がした。そうすると、ふと、自分が術を使ってからのことが鮮やかに思い出された。
それでコガタナはたまらず、わっと叫んで飛び起きた。ヒスイは目を丸くして、友人を見た。
「どうしたんだよ、急に。」
「お――おれ、めちゃくちゃ泣いてた?」
「泣いてたよ。赤ん坊かってくらいに泣いてた。」
そう言って、ヒスイはくすっと笑った。コガタナは頭を抱えた。
「おれ、吐かなかったっけ?」
「吐いたよ。げえげえ吐いてた。大変だったな。――あ、おい!」
急に立ち上がり、逃げ出そうとしたコガタナの腕を、ヒスイは掴まえた。そして笑いながら言った。
「どこに行こうってんだ! そんなかっこうで下に行ったらまずいだろ!」
それでコガタナは、自分が素っ裸であることに気がついた。まったくどうしてこうなっているか分からず、気が動転し、寝台にうずくまった。ヒスイはその背中を乱暴に揺すった。
「どうしたんだよ。なんだよ、恥ずかしくなったのか?」
「は――恥ずかしいさ! なんで、おれたち、裸で――先輩にも――あいつらにも――うう――あんなに泣いて――吐いて――おれ――おれ――おれ、お前にかっこいいところ見せたかったのに!」
コガタナはとりとめもなく喚くと、毛布を頭から被った。ヒスイはふざけて笑いながら、コガタナの背に覆いかぶさるようにしてうずくまった。
「かっこよかったよ。さっきの、すごかったな。」
「……本当か?」
と、毛布の下から、コガタナは恐る恐るたずねた。
「ああ。それに、元気になってよかった。さっきまではひどい有様だったからな。心配したんだからな。」
コガタナはこわごわと毛布から顔を出した。
「……ごめんよ。」
そう言って、また頭を毛布の下に隠した。すると、ヒスイは笑いながら、毛布を引き剥がした。
「恥ずかしいからって、隠れるな! おれだって恥ずかしかったんだぜ。おれの先輩にも、お前の先輩にも、こんなところを見られてよ。」
「だってよう――だって――だってよう。」
コガタナは続けられず、裸のまま、寝床でうずくまった。ヒスイは隣で横になり、二人の体に毛布をかけた。それから、さっきまでの明るい調子からは打って変わって、気遣わしげな声で言った。
「もうすっかり元気か?」
「だいたいは。そりゃ、まだ疲れてるし、術は何日か使えないだろうけど……。」
「死にそうとか、そんなふうにはなってないよな?」
ヒスイの真剣な声に、コガタナは顔を上げた。
「……ごめんな、心配かけて。おれ、もう、そんなふうにはならないから。」
それから、しばらく二人は黙ったまま、寝床でじっとしていた。
コガタナは、ヒスイの体の温度や息遣いを感じながら、階下で騒ぐ若者たちの声を聞いていた。この小部屋にある小さな窓の鎧戸から、うっすらと白い光が差し込んできていた。たぶん若者たちは、このまま昼まで浮かれ騒ぎ、それから死んだように眠ることだろう。
コガタナは囁いた。
「……下に行くか?」
「どうしたい? 下に行きたいか?」
ヒスイの問いかけに、コガタナは答えなかった。
すると、ヒスイはコガタナを抱き寄せた。太い腕で胴をしっかりと抱き締め、コガタナの髪に口を押し付ける。コガタナはどきどきと心臓が高鳴った。そして、ふと、自分がこの夜明けに、晴れて大人の仲間入りをしたということを思い出した。
コガタナは顔を上げ、ヒスイと目を合わせて言った。
「……すきだ、お前のこと。ヒスイのこと、すきだ。」
それから、顔を伏せた。どうせ前々から周りの人も知っていたことだったが、改めて言うのは、どこか気恥ずかしかった。
ヒスイはくすくす笑って囁いた。
「おれもすきだよ。愛してる、コガタナ。」
コガタナはまた顔を上げた。ヒスイは幸せそうに微笑んでいた。見つめ合っていると、ヒスイは顔を近づけてきた。恥ずかしくなって、コガタナは目を瞑った。
すぐに、二人の唇は触れ合った。甘美な感触に、コガタナは鼻から息を漏らした。
0
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる