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第76話
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港町への遠征が終わり帰ってきてしばらく経った。予想通りというか味噌と醤油が手に入ったのは革新的だった、料理のさしすせそがついに揃ったのもあるんだろうけど。貰った味噌の味にいくつかバリエーションもあり、せっかくだったので俺も動画知識をそのまま提供することにした。するとガレオンは料理を手伝ってくれてる娘達と厨房に籠り料理の大研究会を始めてしまった。まだ海鮮もあるというのにこの熱はさすがというかすごいというか、これがプロなんだなと実感させられた。
「おみそと~おしょ~ゆを、作るのに必要なお友達は。ここでたくさん産まれてるからだいじょ~ぶだよ! もっとたくさん増やすね~」
「ファウありがと、ホント助かるよ」
「あるじさま嬉しいとわたしもうれしい~!」
麹菌など必要な菌類は気づいていなかっただけで既にキノコを苗床に増えていた。流石ファウだ、クィーンは伊達じゃない! おかげで味噌や醤油の量産も思いのほか簡単にできそうだった。
「まかせて~!」
ファウの頭を撫でながら周りを見るとマタンゴだっけかな? キノコの妖精がすごい増えてた……まぁそのおかげでお酒などもいい感じに生産できているんだが、部屋足りるかなこれ。
「またなんかあったら言ってね」
「は~い!」
ファウの部屋を後にする。最初はアズハと住居としていた洞穴一つだった岸壁だが今ではだいぶ改築して様々な部屋ができている。味噌と醤油用の部屋もここに作った。理由としては臭いがきつくてアル達が鼻を押さえていたからなるべく距離を取れて隔離できる場所を選んだ感じだ。
「主様!」
「アル、カルも一緒?」
「はい、今後の坑道の拡張などを相談してました」
「あと、その。今年も子供たちがたくさん産まれたので居住区の拡張なども」
そういえば今年、セッカやシラユキ達は子供を産まないようだがコボルトとリザードマン達は子供が産まれたと報告されていた。確かに居住区は増やさなきゃってか食料も増やさなきゃなぁ……
「結構産まれたの?」
「あ、はい。今回はカルちゃんの一族とも交わった者が多いみたいで、こちらとしては新しい血を迎えられて嬉しい限りなのですが数もそれなりに……」
「食料の方も考えなきゃなぁ……あ、味噌とか醤油は大丈夫?」
「はい、普通に食べれますし美味しいです! 製造中の臭いはちょっときついですけど完成品は平気です……たぶん!」
尻尾を振ってるし大丈夫だと思う。けど、気にはしておこうかな。
「カル、どうかした?」
なんだかカルがモジモジして何か言いたそうにしていた。なんとなく聞いてしまったがちょっとヤな予感がした……
「その、アルから聞いたのですけど温泉で毛づくろいを主様にしてもらったとか。私もして欲しいのです!」
すごい尻尾をブンブン振ってるっ! てかアルもそういうことをホイホイと話さないで!
「そ、そのうちね?」
「はい!」
仲がいいのはわかるし良いことなんだけど、隠し事が無さすぎる……普通そういうのって隠すもんじゃないの? まぁここにはそういうの隠すつもりゼロの超アクティブ堕天使が居るからどうしようもない気もするけど。
「そういえばまた港町に行くんですか?」
「ん? あぁ海鮮を貰いにね、ガンプ達にお土産も作ってもらってるし。ああいう町とは仲良くしておきたいんだよね」
「主様は権力を振り回す巨大な国よりもああいう慎ましく皆が強力しあう町を好むんですよね」
「ただ偉そうなおっさんより食文化が発達してるああいう町の方が仲良くする価値があるんだよ」
実際ここで生活してて思うが金銭の価値が無いに等しい、まぁ取引とかでは使うからあって困らないモノではあるけど食べ物の方がよっぽど大事、三大欲求とはよくいう物だ。
「で、ルーフェはどうかしたの?」
「何かないと近くに来ちゃダメなんですかぁ~」
腕に抱き着いて離れようとしない、この前連れて行かなかったのですっかり拗ねてしまった。てかベッタリになってしまった。
「次行く時はご一緒しますからねっ!」
すごく圧を感じる。これは連れて行かないと気が済まなそうだ……
「わかったよ、ルーフェ連れてく。アル達も来る?」
「いえ、私達はまた今度で。人が多いところはやっぱ苦手なんです」
「そっか、まぁそういうことならまた今度で」
なんというかこの世界は種族差別が結構強い。関係ないのは冒険者くらいかな? 魔王領も種族の差別は無いらしいけど、だいたいは人間のみとその他種族みたいな感じで別れている。どうしてどの世界もこうなるのか不思議である。
「あぁるぅじぃ!!!!!」
「うお!?」
すごい大声が聞こえてきた、この声はガレオンだ。
「久しぶりに出てきたね。ガレオンどうしたの?」
「前に話していたソースという物が完成したぞ! 味見してくれぇ!」
「お、マジ?」
俺は食堂にそそくさと向っていった手招きしてアルとカル、ルーフェも連れて行く。
「お~これはソースの香りだ」
「教えてもらった物にだいぶ近づけていると思う!」
黒いタレを指で掬って舐めてみる。これは間違いなくソースだ、しかも粉モノに使う系の味だ! ということは……
「ガレオン、あれを早速作ろう!」
「そう思って既に用意してある! 専用の鉄板もガンプ殿たちに作っていただいたぞ!」
「アル、カルちょっと手伝って。タコ足持ってくるから」
「はい!」
専用の鉄板、早い話がタコ焼き用のくぼみのあるアレである。ソースが無かったからこれまで我慢してたが醤油が手に入り作れそうな気がしたのでガレオンにお願いしておいた、てかタコ足が手に入ったならこれをやるしかないでしょ!!
「我が腕をとくとみるがよい!!」
準備をしてくぼみに生地を流し込みタコなどを入れて焼いていく。これも研究してたのかというすごい器用に丸く焼いていく、いや、ホントにマジで上手い。初挑戦とか嘘でしょ……天才ってホントに居るんだなぁ。
「上手!?」
「ふふふ、我の腕にかかれば他愛ない!」
そして焼きあがったタコ焼きにソースとマヨネーズをかけていく。まだ足りない具材もあるけど十分美味しそうないい匂いがする。
「たこ焼きの完成である!」
「「「「いただきます!」」」」
皆で食べる。これは、日本で食べた時よりも素材がいいのかめっちゃ美味しい! そしてタコがデカい! 向こうで食べた時はタコがふざけるなというくらい小さいことがあったがこれは文句なしだ。しかもまだ美味しくなる可能性を秘めている未完成品、これはたまらない!!
「あつあつです~」
「美味しいです!」
「これは、まだまだいろんな味が作れそうですね」
「うむ、まだまだ改良の余地がある。研究のし甲斐がある!!」
ガレオンがホントに楽しそうだ。そして見事なたこ焼きをどんどん作ってここに居る全員に振舞っていく。次はお好み焼きやもんじゃ焼きもお願いしようと思う。
「あれ? 主様どこか行くんですか?」
「ん? アズハ呼んで来るの」
「あ、じゃあ私もイルちゃんとウルちゃん呼んできたいです!」
「あ、なら私も!」
こうして今日は皆でタコパを行った。この後お酒も入って大騒ぎの大宴会となってしまったのだが楽しかったしまぁいっか! てか、あの巨大なタコ足が一日で消滅するとは思わなかった……
「おみそと~おしょ~ゆを、作るのに必要なお友達は。ここでたくさん産まれてるからだいじょ~ぶだよ! もっとたくさん増やすね~」
「ファウありがと、ホント助かるよ」
「あるじさま嬉しいとわたしもうれしい~!」
麹菌など必要な菌類は気づいていなかっただけで既にキノコを苗床に増えていた。流石ファウだ、クィーンは伊達じゃない! おかげで味噌や醤油の量産も思いのほか簡単にできそうだった。
「まかせて~!」
ファウの頭を撫でながら周りを見るとマタンゴだっけかな? キノコの妖精がすごい増えてた……まぁそのおかげでお酒などもいい感じに生産できているんだが、部屋足りるかなこれ。
「またなんかあったら言ってね」
「は~い!」
ファウの部屋を後にする。最初はアズハと住居としていた洞穴一つだった岸壁だが今ではだいぶ改築して様々な部屋ができている。味噌と醤油用の部屋もここに作った。理由としては臭いがきつくてアル達が鼻を押さえていたからなるべく距離を取れて隔離できる場所を選んだ感じだ。
「主様!」
「アル、カルも一緒?」
「はい、今後の坑道の拡張などを相談してました」
「あと、その。今年も子供たちがたくさん産まれたので居住区の拡張なども」
そういえば今年、セッカやシラユキ達は子供を産まないようだがコボルトとリザードマン達は子供が産まれたと報告されていた。確かに居住区は増やさなきゃってか食料も増やさなきゃなぁ……
「結構産まれたの?」
「あ、はい。今回はカルちゃんの一族とも交わった者が多いみたいで、こちらとしては新しい血を迎えられて嬉しい限りなのですが数もそれなりに……」
「食料の方も考えなきゃなぁ……あ、味噌とか醤油は大丈夫?」
「はい、普通に食べれますし美味しいです! 製造中の臭いはちょっときついですけど完成品は平気です……たぶん!」
尻尾を振ってるし大丈夫だと思う。けど、気にはしておこうかな。
「カル、どうかした?」
なんだかカルがモジモジして何か言いたそうにしていた。なんとなく聞いてしまったがちょっとヤな予感がした……
「その、アルから聞いたのですけど温泉で毛づくろいを主様にしてもらったとか。私もして欲しいのです!」
すごい尻尾をブンブン振ってるっ! てかアルもそういうことをホイホイと話さないで!
「そ、そのうちね?」
「はい!」
仲がいいのはわかるし良いことなんだけど、隠し事が無さすぎる……普通そういうのって隠すもんじゃないの? まぁここにはそういうの隠すつもりゼロの超アクティブ堕天使が居るからどうしようもない気もするけど。
「そういえばまた港町に行くんですか?」
「ん? あぁ海鮮を貰いにね、ガンプ達にお土産も作ってもらってるし。ああいう町とは仲良くしておきたいんだよね」
「主様は権力を振り回す巨大な国よりもああいう慎ましく皆が強力しあう町を好むんですよね」
「ただ偉そうなおっさんより食文化が発達してるああいう町の方が仲良くする価値があるんだよ」
実際ここで生活してて思うが金銭の価値が無いに等しい、まぁ取引とかでは使うからあって困らないモノではあるけど食べ物の方がよっぽど大事、三大欲求とはよくいう物だ。
「で、ルーフェはどうかしたの?」
「何かないと近くに来ちゃダメなんですかぁ~」
腕に抱き着いて離れようとしない、この前連れて行かなかったのですっかり拗ねてしまった。てかベッタリになってしまった。
「次行く時はご一緒しますからねっ!」
すごく圧を感じる。これは連れて行かないと気が済まなそうだ……
「わかったよ、ルーフェ連れてく。アル達も来る?」
「いえ、私達はまた今度で。人が多いところはやっぱ苦手なんです」
「そっか、まぁそういうことならまた今度で」
なんというかこの世界は種族差別が結構強い。関係ないのは冒険者くらいかな? 魔王領も種族の差別は無いらしいけど、だいたいは人間のみとその他種族みたいな感じで別れている。どうしてどの世界もこうなるのか不思議である。
「あぁるぅじぃ!!!!!」
「うお!?」
すごい大声が聞こえてきた、この声はガレオンだ。
「久しぶりに出てきたね。ガレオンどうしたの?」
「前に話していたソースという物が完成したぞ! 味見してくれぇ!」
「お、マジ?」
俺は食堂にそそくさと向っていった手招きしてアルとカル、ルーフェも連れて行く。
「お~これはソースの香りだ」
「教えてもらった物にだいぶ近づけていると思う!」
黒いタレを指で掬って舐めてみる。これは間違いなくソースだ、しかも粉モノに使う系の味だ! ということは……
「ガレオン、あれを早速作ろう!」
「そう思って既に用意してある! 専用の鉄板もガンプ殿たちに作っていただいたぞ!」
「アル、カルちょっと手伝って。タコ足持ってくるから」
「はい!」
専用の鉄板、早い話がタコ焼き用のくぼみのあるアレである。ソースが無かったからこれまで我慢してたが醤油が手に入り作れそうな気がしたのでガレオンにお願いしておいた、てかタコ足が手に入ったならこれをやるしかないでしょ!!
「我が腕をとくとみるがよい!!」
準備をしてくぼみに生地を流し込みタコなどを入れて焼いていく。これも研究してたのかというすごい器用に丸く焼いていく、いや、ホントにマジで上手い。初挑戦とか嘘でしょ……天才ってホントに居るんだなぁ。
「上手!?」
「ふふふ、我の腕にかかれば他愛ない!」
そして焼きあがったタコ焼きにソースとマヨネーズをかけていく。まだ足りない具材もあるけど十分美味しそうないい匂いがする。
「たこ焼きの完成である!」
「「「「いただきます!」」」」
皆で食べる。これは、日本で食べた時よりも素材がいいのかめっちゃ美味しい! そしてタコがデカい! 向こうで食べた時はタコがふざけるなというくらい小さいことがあったがこれは文句なしだ。しかもまだ美味しくなる可能性を秘めている未完成品、これはたまらない!!
「あつあつです~」
「美味しいです!」
「これは、まだまだいろんな味が作れそうですね」
「うむ、まだまだ改良の余地がある。研究のし甲斐がある!!」
ガレオンがホントに楽しそうだ。そして見事なたこ焼きをどんどん作ってここに居る全員に振舞っていく。次はお好み焼きやもんじゃ焼きもお願いしようと思う。
「あれ? 主様どこか行くんですか?」
「ん? アズハ呼んで来るの」
「あ、じゃあ私もイルちゃんとウルちゃん呼んできたいです!」
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