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第138話
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睦にやってきて数日が過ぎてしまった……なにせ歓迎の大宴会が想像以上の大規模なものとなってしまい街をあげての一種のお祭りとなってしまい大騒ぎになってしまったのだ。
「ヴリトラ殿、考えたのですが睦での年一のお祭りとしてこれを毎年恒例の物にして行きたいのですがいかがでしょうか?」
「そう言うのは俺に聞かないで好きにやっていいよ」
「いや、それがですね。やはり黒竜祭りとしてヴリトラ殿が竜の姿で町に姿を見せてもらいたく!」
「なんでそうなんだよ!!」
「いや、何と言いますか昨日ドラゴンの姿で港を練り歩いたじゃないですか?」
「あ、うん、酔い覚ましも兼ねてね……それがどうかした?」
「ヴリトラ様が練り歩き邪気を払っておられると町中でこれはめでたいと大騒ぎになっております」
「……」
「経済的にもここ数日すごい回っておりまして~」
「……」
「ついでに魚が大量に捕れて漁師も大喜びでして」
「いやそれは関係ないだろ……」
「とにかく、来年もこの季節にまたご連絡いたしますので是非お願いします!」
「……わかったよ」
俺はため息をついて了承した。おっちゃんがすごく喜んでいたからホントに経済がすごい勢いで回ったんだと思う、さすが商業が生業の町。逞しい事で……
「主様、すみません」
カエデが申し訳なさそうにやってきた。
「もう支度はいいの?」
「はい、準備万端です」
「マスターもお酒抜けて酔いも冷めていますので問題ないかと。ですが……」
そう、約一名頭を抱えている少女が一人。
「頭痛い……」
「お酒の洗礼を受けてるね~」
「私未成年なんですけど?」
「ここの成人は十五らしいよ? JKならもう立派な成人、この世界では! 問題ないよ、この世界では!!」
「大事なことなので二回言いました」
エイト、察しがいい。てかなんでこの話に対応できるのよ……もちろん地球でお酒は二十歳になってからね!! なるまで飲んじゃダメよ!! ダメだからね!!
「じゃあ次の場所に行きますかね」
俺は再びドラゴンモードへ変身する。
「次の祭りをやる時はアーシラ達も連れてくるからよろしく頼むな」
「お任せを! こちらこそカエデをよろしくお願いしたします!!」
「任せろ、幸せにして見せる」
そう言った瞬間背中でカエデが赤くなって照れていた気がしたしおっちゃんがすごくいい笑顔をしていた。ちなみに、この意味を知ることになるのはもう少し先の話になる。
「それじゃおっちゃん、何かあったら石像にな」
「はい!」
一応なにかあった時のために例の石像の使い方も教えておいたし今後連絡がとりやすくなると思う。睦はこれで大丈夫だろ、三笠との問題もあるにはあるが今の三笠は思いのほか利口らしく上手く睦と取引しているようなので放置でいいと思う。
「それじゃあまたな!」
「ヴリトラ殿、カエデ! またなぁ!!」
お互いに手を振りあい俺は睦を後に飛び立ったのであった。
「社会科見学はどう?」
「すごく新鮮、皆にも見せてあげたいくらい」
「クソガキの面倒なんか見てられんしお断りだな」
「わかってますよ大魔竜様!」
「なんか棘があるな」
「気のせいです!」
まぁこれだけ話せるんだ、この子はこの世界を受け入れられているんだと思う。ゲームでも夢でもない現実、事実として。
「まぁそれだけ元気なら大丈夫でしょ。エイト状況はわかる?」
「はい、現在トール様と姉さまが護衛しつつドワーフの村へ向かっております、まだ交戦の気配はないですね」
「了解、早めに合流しよう」
「何かあるの?」
「今まで見せてきたのは俺の理想、皆が笑う楽しい世界であって。次に行くのはこの世界のもう一つの現実君も嫌と言うほど感じただろうけど、それとも向き合わなければここでは生きていけない悪いけど君の覚悟を見せてもらうことになると思う」
ホノカはいまいち理解できていないようだったが、まぁ嫌でもわかることだし覚悟だけしていてもらおう。
「カエデ、風の結界を張るからしっかり掴まってて」
「はい!」
「ホノカも落ちるなよ?」
「え?」
「速度を上げる!」
「えっちょっ……ぐえっ!?」
なんかカエルの潰れたような声が聞こえたけど気にしないでおこう。睦でのんびりしすぎたしエイトにちょいちょい情報を拾ってもらっていたがそろそろ怪しい感じだしちょっと嫌な予感がする。こういう予感と言うのは残念ながらよく当たる、ならばそれを打開しなければならない。
「間に合わなかったなんてバカバカしい結果は無しだ! そんな寝覚めが悪いのはごめんだしな」
俺のつぶやきをホノカは聞いていたらしく不思議そうに見つめていた。俺という存在を測りかねているという感じなんだろう、俺としてもガキにわかられるほど浅はかではないと思うしここは子供らしく大人の背中を見て学んでもらうとしようかな。俺はそう思いつつ速度を上げていく、なにせ森を挟んで反対に行くのだから結構な距離がある。それを越えなきゃいけないのだから、そして何より俺の直感が急げと言っている気がするから。
ここは終焉の森西側、山脈に囲まれたドワーフの村。今この村にたくさんの人達が集まっている。
「アヤッサ様、この度は民の受け入れありがとうございます」
「ヴリトラ様に助けられた者、あの方の思想に共感する者同士協力するのは当然です。私達は種族なんか関係なく共存できるんですから」
「はい」
トールは感謝を述べお辞儀したのち、アヤッサから差し出された手を握り握手を交わす。
「住居はたくさんありますので空いてるものを好きにお使いください。食糧の方も予めヴリトラ様から送られてきていますのでしばらくは心配いりません」
「こちらとしても開拓や畑の拡張のお手伝いをさせてもらいます」
「はい、協力していきましょう」
少し前にエイトへトール達から連絡が来ていた。それはアレクロン王国内戦で焼け出されたり巻き込まれるのを嫌がり逃げてきた難民達をどこか安全な場所で保護できないかという相談だった。トール達の奮闘により国内で噂が広がった結果、彼らだけではどうしようもないほどに大きくなってしまったらしく救援、もしくは受け入れ先を探して欲しいということだった。正直お義父さんのとこに行ってもらうのが一番安定だとは思うしかし歩いて移動するには距離もあるし疲弊してる集団じゃどうしようもないかなと思っていたところ一番近いドワーフの村に白羽の矢が立ったのだ。幸いアヤッサも乗り気だったのでスムーズに話は進んだ。
「ここにさえ入れば王国はそう簡単に手を出せないでしょうからね」
ドワーフ村は俺の庇護下、黒竜同盟の一つとしてカウントされているため他国としては関わりたくないエリアである。実際質のいい鉱物が大量に採掘できる魅力的な場所であるドワーフ村は俺が関わるようになってから他国からの襲撃が無くなり防衛にまわしていた力を農業地帯の拡張などに回せて順調に豊かになってきている。だからこそ難民の受け入れもできる程余力があったのだ。
「とりあえず今回連れてきている人達は子供や女性が多いですがしっかり仕事もできるため力になれると思います」
「大丈夫です、適材適所というのでしょ? それぞれのできること、得意な事を活かしてより豊かな村を作りましょう」
「はい!」
「トール!!」
話している二人の元に一匹のグリフォンに跨った女性がやってきた。
「コルネ、どうしたの?」
彼女はコルネ、トール達の活動に賛同して協力してくれているグリフォンライダーである。グリフォンライダーとはグリフォンを操り上空から敵を強襲する強力な空騎士であり槍やグリフォンによる格闘戦から風系魔法による射撃戦までオールラウンドにこなす万能兵科である。欠点としてはパートナーのグリフォンとの連携が必須で適正がある人がなかなか居ない事、相性のいい相棒を見つけられるかどうか、グリフォンの育成期間などと時間のかかることが多く、数が少ないという欠点を持つ。
「王子派の軍が迫ってきてる! 奴ら民が国から離れるのを何としても阻止したいらしい」
「ギリギリまでやっぱ来るか……」
「トールさん、こちらは私達にお任せください」
「アヤッサ様、すみませんよろしくお願いします!」
アヤッサは頷きすぐに難民の誘導指示を始める。
「コルネ、俺を連れて行ってくれ! 全員が逃げ切るまでの時間を稼ぐぞ!!」
「おう!」
トールはグリフォンの前足に掴まり団体と最後尾、敵との最前線へと急いだ。
「あれは、ヘルハウンドにマンティコア? あれは全滅したんじゃ?」
「たぶん人の命を犠牲にして召喚した契約魔獣だと思う。あれにすればいくら平民でもそれなりに戦える戦力として使えるからな」
「アーリマンにナイトゴーントも居るな……」
アーリマンは目玉に手足、蝙蝠のような翼に尻尾の生えた悪魔の一種でありナイトゴーントは黒い人型にヤギのようなねじれた角、蝙蝠の翼を生やした悪魔の一種であり両方とも簡単に契約召喚できてしまうお手軽戦力の一種である。
「空は任せていい?」
「おう!」
「じゃあ陸は俺達が!」
そう言うとトールは進軍する敵の目の前に立ちはだかり剣を抜き放つ、暗く銀色に煌めくその剣はヴリトラが以前プレゼントしたものでそこら辺の聖剣魔剣よりも扱いやすく気に入っていて不屈の意志、ウィル・オブ・インドミタブルと命名した。
「トール!」
「アーデ、行ける?」
「任せて!」
トールの横にアーデが駆け寄ってきた。ヴリトラと出会う前から、この世界に来てからずっと二人で共に過ごしてきた、これ以上信頼できるパートナーは絶対に居ないと確信している。
「皆もきてるよ」
振り向くと武装した仲間達が集まってくる、上空にもグリフォンライダー達が集結してきた。皆俺達が戦う中集まってくれた頼もしい仲間達だ、彼らが居たからこそ民を守りながらここまでこれた。博士が単独行動している現状、仲間の存在はホントにありがたい。
「よし、皆が村に入るまで時間が稼げればいい! 皆、行くぞ!!」
「「「おぉぉぉ!!!」」」
トール達は迫る軍勢へと立ち向かうのであった。
「ヴリトラ殿、考えたのですが睦での年一のお祭りとしてこれを毎年恒例の物にして行きたいのですがいかがでしょうか?」
「そう言うのは俺に聞かないで好きにやっていいよ」
「いや、それがですね。やはり黒竜祭りとしてヴリトラ殿が竜の姿で町に姿を見せてもらいたく!」
「なんでそうなんだよ!!」
「いや、何と言いますか昨日ドラゴンの姿で港を練り歩いたじゃないですか?」
「あ、うん、酔い覚ましも兼ねてね……それがどうかした?」
「ヴリトラ様が練り歩き邪気を払っておられると町中でこれはめでたいと大騒ぎになっております」
「……」
「経済的にもここ数日すごい回っておりまして~」
「……」
「ついでに魚が大量に捕れて漁師も大喜びでして」
「いやそれは関係ないだろ……」
「とにかく、来年もこの季節にまたご連絡いたしますので是非お願いします!」
「……わかったよ」
俺はため息をついて了承した。おっちゃんがすごく喜んでいたからホントに経済がすごい勢いで回ったんだと思う、さすが商業が生業の町。逞しい事で……
「主様、すみません」
カエデが申し訳なさそうにやってきた。
「もう支度はいいの?」
「はい、準備万端です」
「マスターもお酒抜けて酔いも冷めていますので問題ないかと。ですが……」
そう、約一名頭を抱えている少女が一人。
「頭痛い……」
「お酒の洗礼を受けてるね~」
「私未成年なんですけど?」
「ここの成人は十五らしいよ? JKならもう立派な成人、この世界では! 問題ないよ、この世界では!!」
「大事なことなので二回言いました」
エイト、察しがいい。てかなんでこの話に対応できるのよ……もちろん地球でお酒は二十歳になってからね!! なるまで飲んじゃダメよ!! ダメだからね!!
「じゃあ次の場所に行きますかね」
俺は再びドラゴンモードへ変身する。
「次の祭りをやる時はアーシラ達も連れてくるからよろしく頼むな」
「お任せを! こちらこそカエデをよろしくお願いしたします!!」
「任せろ、幸せにして見せる」
そう言った瞬間背中でカエデが赤くなって照れていた気がしたしおっちゃんがすごくいい笑顔をしていた。ちなみに、この意味を知ることになるのはもう少し先の話になる。
「それじゃおっちゃん、何かあったら石像にな」
「はい!」
一応なにかあった時のために例の石像の使い方も教えておいたし今後連絡がとりやすくなると思う。睦はこれで大丈夫だろ、三笠との問題もあるにはあるが今の三笠は思いのほか利口らしく上手く睦と取引しているようなので放置でいいと思う。
「それじゃあまたな!」
「ヴリトラ殿、カエデ! またなぁ!!」
お互いに手を振りあい俺は睦を後に飛び立ったのであった。
「社会科見学はどう?」
「すごく新鮮、皆にも見せてあげたいくらい」
「クソガキの面倒なんか見てられんしお断りだな」
「わかってますよ大魔竜様!」
「なんか棘があるな」
「気のせいです!」
まぁこれだけ話せるんだ、この子はこの世界を受け入れられているんだと思う。ゲームでも夢でもない現実、事実として。
「まぁそれだけ元気なら大丈夫でしょ。エイト状況はわかる?」
「はい、現在トール様と姉さまが護衛しつつドワーフの村へ向かっております、まだ交戦の気配はないですね」
「了解、早めに合流しよう」
「何かあるの?」
「今まで見せてきたのは俺の理想、皆が笑う楽しい世界であって。次に行くのはこの世界のもう一つの現実君も嫌と言うほど感じただろうけど、それとも向き合わなければここでは生きていけない悪いけど君の覚悟を見せてもらうことになると思う」
ホノカはいまいち理解できていないようだったが、まぁ嫌でもわかることだし覚悟だけしていてもらおう。
「カエデ、風の結界を張るからしっかり掴まってて」
「はい!」
「ホノカも落ちるなよ?」
「え?」
「速度を上げる!」
「えっちょっ……ぐえっ!?」
なんかカエルの潰れたような声が聞こえたけど気にしないでおこう。睦でのんびりしすぎたしエイトにちょいちょい情報を拾ってもらっていたがそろそろ怪しい感じだしちょっと嫌な予感がする。こういう予感と言うのは残念ながらよく当たる、ならばそれを打開しなければならない。
「間に合わなかったなんてバカバカしい結果は無しだ! そんな寝覚めが悪いのはごめんだしな」
俺のつぶやきをホノカは聞いていたらしく不思議そうに見つめていた。俺という存在を測りかねているという感じなんだろう、俺としてもガキにわかられるほど浅はかではないと思うしここは子供らしく大人の背中を見て学んでもらうとしようかな。俺はそう思いつつ速度を上げていく、なにせ森を挟んで反対に行くのだから結構な距離がある。それを越えなきゃいけないのだから、そして何より俺の直感が急げと言っている気がするから。
ここは終焉の森西側、山脈に囲まれたドワーフの村。今この村にたくさんの人達が集まっている。
「アヤッサ様、この度は民の受け入れありがとうございます」
「ヴリトラ様に助けられた者、あの方の思想に共感する者同士協力するのは当然です。私達は種族なんか関係なく共存できるんですから」
「はい」
トールは感謝を述べお辞儀したのち、アヤッサから差し出された手を握り握手を交わす。
「住居はたくさんありますので空いてるものを好きにお使いください。食糧の方も予めヴリトラ様から送られてきていますのでしばらくは心配いりません」
「こちらとしても開拓や畑の拡張のお手伝いをさせてもらいます」
「はい、協力していきましょう」
少し前にエイトへトール達から連絡が来ていた。それはアレクロン王国内戦で焼け出されたり巻き込まれるのを嫌がり逃げてきた難民達をどこか安全な場所で保護できないかという相談だった。トール達の奮闘により国内で噂が広がった結果、彼らだけではどうしようもないほどに大きくなってしまったらしく救援、もしくは受け入れ先を探して欲しいということだった。正直お義父さんのとこに行ってもらうのが一番安定だとは思うしかし歩いて移動するには距離もあるし疲弊してる集団じゃどうしようもないかなと思っていたところ一番近いドワーフの村に白羽の矢が立ったのだ。幸いアヤッサも乗り気だったのでスムーズに話は進んだ。
「ここにさえ入れば王国はそう簡単に手を出せないでしょうからね」
ドワーフ村は俺の庇護下、黒竜同盟の一つとしてカウントされているため他国としては関わりたくないエリアである。実際質のいい鉱物が大量に採掘できる魅力的な場所であるドワーフ村は俺が関わるようになってから他国からの襲撃が無くなり防衛にまわしていた力を農業地帯の拡張などに回せて順調に豊かになってきている。だからこそ難民の受け入れもできる程余力があったのだ。
「とりあえず今回連れてきている人達は子供や女性が多いですがしっかり仕事もできるため力になれると思います」
「大丈夫です、適材適所というのでしょ? それぞれのできること、得意な事を活かしてより豊かな村を作りましょう」
「はい!」
「トール!!」
話している二人の元に一匹のグリフォンに跨った女性がやってきた。
「コルネ、どうしたの?」
彼女はコルネ、トール達の活動に賛同して協力してくれているグリフォンライダーである。グリフォンライダーとはグリフォンを操り上空から敵を強襲する強力な空騎士であり槍やグリフォンによる格闘戦から風系魔法による射撃戦までオールラウンドにこなす万能兵科である。欠点としてはパートナーのグリフォンとの連携が必須で適正がある人がなかなか居ない事、相性のいい相棒を見つけられるかどうか、グリフォンの育成期間などと時間のかかることが多く、数が少ないという欠点を持つ。
「王子派の軍が迫ってきてる! 奴ら民が国から離れるのを何としても阻止したいらしい」
「ギリギリまでやっぱ来るか……」
「トールさん、こちらは私達にお任せください」
「アヤッサ様、すみませんよろしくお願いします!」
アヤッサは頷きすぐに難民の誘導指示を始める。
「コルネ、俺を連れて行ってくれ! 全員が逃げ切るまでの時間を稼ぐぞ!!」
「おう!」
トールはグリフォンの前足に掴まり団体と最後尾、敵との最前線へと急いだ。
「あれは、ヘルハウンドにマンティコア? あれは全滅したんじゃ?」
「たぶん人の命を犠牲にして召喚した契約魔獣だと思う。あれにすればいくら平民でもそれなりに戦える戦力として使えるからな」
「アーリマンにナイトゴーントも居るな……」
アーリマンは目玉に手足、蝙蝠のような翼に尻尾の生えた悪魔の一種でありナイトゴーントは黒い人型にヤギのようなねじれた角、蝙蝠の翼を生やした悪魔の一種であり両方とも簡単に契約召喚できてしまうお手軽戦力の一種である。
「空は任せていい?」
「おう!」
「じゃあ陸は俺達が!」
そう言うとトールは進軍する敵の目の前に立ちはだかり剣を抜き放つ、暗く銀色に煌めくその剣はヴリトラが以前プレゼントしたものでそこら辺の聖剣魔剣よりも扱いやすく気に入っていて不屈の意志、ウィル・オブ・インドミタブルと命名した。
「トール!」
「アーデ、行ける?」
「任せて!」
トールの横にアーデが駆け寄ってきた。ヴリトラと出会う前から、この世界に来てからずっと二人で共に過ごしてきた、これ以上信頼できるパートナーは絶対に居ないと確信している。
「皆もきてるよ」
振り向くと武装した仲間達が集まってくる、上空にもグリフォンライダー達が集結してきた。皆俺達が戦う中集まってくれた頼もしい仲間達だ、彼らが居たからこそ民を守りながらここまでこれた。博士が単独行動している現状、仲間の存在はホントにありがたい。
「よし、皆が村に入るまで時間が稼げればいい! 皆、行くぞ!!」
「「「おぉぉぉ!!!」」」
トール達は迫る軍勢へと立ち向かうのであった。
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