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ポイ活、人生の背中を押す編
第35話 仲間を前向きにしました! +1000pt
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「ジャイアント・グラスクラブの調理にはまるごとボイルがいいのか……。我がキャンピングカーにはキッチンも設置してある。しかしこんな大きな足をどうやってボイル……?」
『とてもいい質問ですね! そのためには、異次元調理器具のご購入をおすすめします! 調理時は常識的な食材のサイズまで縮小し、食卓に並べる際に元のサイズに戻す機能がついています! これさえあれば、何を調理してもOK! 煮る、焼く、蒸す、茹でる、全てに対応できますよ!』
「優秀~!! では購入!」
というわけで、異次元調理器具クックメンというのを買った。
このクックメンのトングでつまむと、なんとジャイアント・グラスクラブがでかいカニくらいのサイズに!
持ち帰ってくると、デリアとアイラが目を見開いて驚いている。
「あ、あ、あの恐ろしい怪物が小さいサイズに!? こ、これをどうしようというのだ!?」
「台所に新しい調理器具が増えてるんですけど!? ま、まさか食べるの!? 食べるなんて言わないよね!?」
「そうか、この世界の人々は、カニを食う習慣が無いのか……」
「ミアンが言うにはとても美味しいらしいです! 楽しみですね! ワクワクします!」
「ひぃ~」
デリアとアイラが二人が抱き合ってか細い悲鳴をあげている。
なんだなんだ。
怖いものじゃないぞ!
だが、確かにカニみたいな節足動物を食うとなると、最初は抵抗感があるのかも知れないな。
「俺がお料理しておくから、三人はお風呂入ってきなさい」
「風呂だと!? いいだろう! 行くぞ二人とも!」
急に元気になったデリアが風呂に行ってしまった。
アイラも、マキナに背中を押されてお風呂へと連行されていく。
「お風呂って、こんな自動馬車の中で三人も入れるような……うわーっ!! ひろーいっ!!」
そこからは、女子たちのキャッキャする声が聞こえてくる。
なお、もう一人の女子たるカカポは俺の足元まで来て、じーっと調理の様子を見上げているのだ。
お腹がすいたのかな?
「このカニは調理を止めると元のサイズに戻って危険だからな。ちょっと待っててな」
「ポポー」
物わかりがいい。
またソファまで移動して、そこに鎮座した。
完全に脳がカカポになっている。
さて、レシピ本も一緒に買ったので、これを見ながら作る。
複数世界を股にかける料理のお兄さんが書いた本らしく、見た目の数百倍のページ数があるのだ。
一日一品作ってたら一生が終わる。
それでも作りきれない。
検索は、料理名を告げるだけでいい。
「ジャイアント・グラスクラブのボイル」
『このページです』
「ピンポイントであった! しかもオマケ料理まで紹介されててありがたいなあ」
包丁でハサミと足をガッツンガッツン切り込みを入れて、腹を甲羅と分離して……うおおお、凄いカニ味噌だ!!
だが、このカニ味噌は火を通さないと食べてはいけないのだ。
陸上で暮らす肉食性のカニで、シェイプシフターとかが普通に混ざってるからね。
なのでカニ味噌は裏ごしししてスープに。
加熱すると生臭さも消える。
甲殻を割って肉を取り出すと、透き通ったプルンプルンのカニ肉が出てきた。
うひょー、美味そう!!
だが、やっぱりカニの肉も火を通さないといけない。
毒が含まれており、加熱することで毒の構造が壊れるのだ。
ぐつぐつ茹でる。
カニのいい香りがしてくる……。
カニ味噌とカニ肉の味噌汁、カニのボイル、それと主食のパンを用意した。
サラダ類は配達してもらった。
完璧である。
『ウグワーッ! 初めてのお料理をしました! 実績・お料理頑張った!解除! 2000pt獲得!!』
「初めての料理はさすがにポイントが高い!! しかしレシピ本が優秀すぎて、そのとおりにやるだけで美味しそうに出来たぞ。これ、多分読んだ人をちょっと操って、忠実にレシピを再現させる機能があるな」
ワイワイと風呂上がりの女子たちがやって来る。
デリアが全裸で出てこようとして、アイラに引っ張られてまた脱衣所に引っ込んだ。
何か叱られている。
次には、女子たちは三人ともバスローブになっていた。
良かった。
俺の精神衛生は守られた。
「ミアンさん、ちょっと聞くんだけど、この娘達って裸で歩き回ったりしてた?」
「してました」
「やっぱり!! ダメでしょー!! 男は常に女を狙ってるんだから、ちゃんと服を着る! いや、ミアンさんなら腕力的に大丈夫だと思うけど、それでも裸で歩き回ると動揺するでしょ!」
俺の非力さをお分かりいただけているようだ。
この場にいる女子の誰にも、腕力で勝てない気がするぞ。
いや、アイラならワンチャン、腕相撲で勝てるか……?
「それはともかく! カニを召し上がれ! 見た目カニだって分からないようにしたからね」
ボイルされた肉が食卓に上がっているのだが……。
でかい!
直径50センチくらいある。
足一本で今日の食事は終わってしまうな。
あとはストレージに突っ込んである。
肉の繊維の一本一本が太く、食べるとじゅわーっとカニの美味さが染み出してくる。
旨味爆弾みたいな食べ物だ。
塩で味付けただけでこれか。
「これが……あの怪物なの? うう……この旅に同行する限り、こんなものを食べないといけないなんて……」
「食べられるんだろうな? 本当に食べられるんだろうな?」
「二人とも食べないのですか? では私が! いただきまあす!」
マキナが元気よくカニの肉繊維をいっぽんむしり取り、むしゃむしゃ食べた。
「んんーっ!! 噛むほどに美味しさが染み出してくる、初めての味です! 美味しい~!!」
あっという間に食べきり、またカニ肉繊維をむしってもりもり食べる。
そしてカニ味噌入りの味噌汁を飲んで、
「あーっ、このスープも美味しいです! 凄い、凄く美味しいです! 美味しい美味しい」
表現するには語彙が足りないが、美味しいということはとにかく伝わってくる!
これを見て、デリアもアイラもゴクリと唾を飲んだ。
「そ、そうなのか? じゃあ私も……。んっ!? おおおおおおおっ!!」
「ひいー、じゃあ一口だけ……。あれっ!? あれれれれれれえ!?」
二人とも目の色が変わった。
夢中になってカニ肉を食べ始める。
俺はカニ肉をスライスして、パンにバターと一緒に乗せて食べる……。
うまし。
これは当分、カニ食べ放題だな……。
マキナの食欲だと、三日くらいで食べ尽くしそうだけど。
カカポのヨルカも、カニ肉をもしゃもしゃ食べていた。
満足げである。
何も言わずにひたすらカニを食べ、カニ汁を飲み、満腹になったらしいアイラ。
「こ……こういう食生活が毎日できるなら、旅をするのも悪くないかな……」
なんかやる気になっているのだった。
『ウグワーッ! 仲間を前向きにしました! 実績・みんなで同じ方向へ!解除! 1000pt獲得!』
いやいややるよりは、ちょっとでも楽しくやる方がいいからね!
◎現在のポイント:19527pt(もろもろのお買い物)
貢献ポイント :4555ポイント(ジャイアント・グラスクラブの調査と討伐)
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「そうか、この世界の人々は、カニを食う習慣が無いのか……」
「ミアンが言うにはとても美味しいらしいです! 楽しみですね! ワクワクします!」
「ひぃ~」
デリアとアイラが二人が抱き合ってか細い悲鳴をあげている。
なんだなんだ。
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だが、確かにカニみたいな節足動物を食うとなると、最初は抵抗感があるのかも知れないな。
「俺がお料理しておくから、三人はお風呂入ってきなさい」
「風呂だと!? いいだろう! 行くぞ二人とも!」
急に元気になったデリアが風呂に行ってしまった。
アイラも、マキナに背中を押されてお風呂へと連行されていく。
「お風呂って、こんな自動馬車の中で三人も入れるような……うわーっ!! ひろーいっ!!」
そこからは、女子たちのキャッキャする声が聞こえてくる。
なお、もう一人の女子たるカカポは俺の足元まで来て、じーっと調理の様子を見上げているのだ。
お腹がすいたのかな?
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だが、このカニ味噌は火を通さないと食べてはいけないのだ。
陸上で暮らす肉食性のカニで、シェイプシフターとかが普通に混ざってるからね。
なのでカニ味噌は裏ごしししてスープに。
加熱すると生臭さも消える。
甲殻を割って肉を取り出すと、透き通ったプルンプルンのカニ肉が出てきた。
うひょー、美味そう!!
だが、やっぱりカニの肉も火を通さないといけない。
毒が含まれており、加熱することで毒の構造が壊れるのだ。
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カニのいい香りがしてくる……。
カニ味噌とカニ肉の味噌汁、カニのボイル、それと主食のパンを用意した。
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デリアが全裸で出てこようとして、アイラに引っ張られてまた脱衣所に引っ込んだ。
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マキナの食欲だと、三日くらいで食べ尽くしそうだけど。
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