異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~

あけちともあき

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ポイ活、人生の道を示す編

第47話 平和的な交渉が成立しました! +1000pt

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「今回はデリアさんは来ないんですか?」

「あ、そっか。声掛けないとお風呂使えなくて悲しむか」

 だがよく考えてみると、彼女がお風呂代代わりに割のいい仕事を持ってきても、俺は別にそういうのに興味がないんだった。
 ま、いいか!

 ということで、今回はマキナとポチョとヨルカで出発!
 裏口から出るぞ。

 依頼を受けた当日に旅立つから、相変わらず俺達は思い立ったら即行動なのだ。
 いざ、ライズミ地方!

「そう言えばたくさんの移民希望者が来てたけど、みんなどこから来るんだろう? 北の方はリクス・タカードみたいに人が住めない場所が多かったみたいだし」

「ええ。北は冬期が来たら寒くなりますし、危険ですし、人があまり住めないです。さらに山を超えて西に行くとたくさん雪が降るんですよ」

「うわーっ、怪物がたくさんいるのに、寒くてしかも雪まで降るんじゃ生活できないね」

 しかし……雪の中で解除できる実績は多そうだ。
 一度行ってみたくはある。
 今回向かうライズミは、内陸部なので割と冷涼かつ雪が降る気候らしいが……。

「ライズミは昔は平和なところだったようですが、千何百年か前にリコマ山が噴火したんです。それ以降、頻繁に噴火を繰り返し、地熱を好む亜竜が集まる土地になりました。亜竜は私達人竜族の獲物ですから、比較的近いライズミに里を作ったんですよ」

「なるほどー」

 地図で確認する。
 ふむふむ。
 ケスタインから山を一つ超えればライズミ。
 ライズミから見える山々を束ねるのがリコマ山。

 ……この地形、どこかで見たことがあるような……。
 まあいいか。

 インビンシブル号は平地を超えて、山道に到達。

「私、ここを伝ってやって来たんですよ! 山の中は怪物がたくさんいて大変でした! だから、ここから通じている川沿いを移動したんですけど……」

 そこで荷物をなくしてしまったと。

「川を登るか、山の中を行くか……。そこが悩みどころだね。川はスムーズに行けそうだけど」

「川の中にも怪物がいますよ!」

「安全な場所はどこにもないなあ!」

『ウグワーッ! 山と川の話を聞きました! 実績・ハイキングひよこ級解除! 500pt獲得!』

 ハイキングはできないんじゃないかな。
 さてさて、ではどうしよう。
 地上の方が安心できそうな気がするけど、山登りをしていくことになる。
 遠回りと言えば遠回り。

 川は近道だけど、インビンシブル号を水に適応させると川幅に行動範囲が限られそうだ。
 それに絶対滝とかありそうだし。

「私個人なら川ですけど、この車で行くならどうでしょう? そもそも山に入れるんですか? こんなに大きいのに」

「入れるんだよねえ。ランバージャックセットで木を切り倒しながら進んでもいいし、モンキーウォーカーセットで木々を掴みながら移動することもできる……うん、木々の上を移動するほうが面白いなこれ」

 結論は出た!
 ランバージャックは手間も掛かりそうだし、切り倒した木はどこに置くかとか課題もある。

「ここはモンキーウォーカーセットで行こう! 購入!」

『ウグワーッ! キャンピングカーが四足歩行になりました! 実績・どこだって踏破!解除! 500pt獲得!』

 キャンピングカーを四本脚にするの、なかなか選ばれない要素だったのかも知れない。

「ミアン! なんだか車がガタガタします!」

「足が四本になったからね。それ、森に突っ込むぞ! 山登りだ!」

『ポピポー!』

 ポチョが運転席で元気に声を上げる。
 インビンシブル号の足というか腕というかが、手近な太い樹木を掴む。
 そしてもりもり登り、木々の上の方へ。

 四本脚全てが物を掴めるようになっているので、これで樹木をガシガシ掴んで移動するのだ。
 時速にすると、およそ10kmくらい。
 小走り程度の速さだね。

 だけど、鬱蒼と茂った森を伝って登山すると考えると、破格の速度だ。

「結構揺れますねえ」

「マキナは揺れるの大丈夫?」

「大丈夫です! 人竜族は外からの衝撃や環境変化にとても強いんですよ」

 弱点は消費カロリーが大きいことだけという超生命体なのだそうだ!
 すげー。

 わしわしとインビンシブル号が移動してくれている間に、俺達は食事をすることにした。
 森の上を見渡す、なかなかない観光体験。
 サンドイッチなどをもりもり食べる。

 チキンバスケットなども取り寄せ、これも大いに楽しんだ。
 マキナが九割食べた。
 彼女の食欲を支えられるように、ポイントを稼いでいかねば!

「おや? 向こうからも樹上を歩く何かが来るぞ。あれは……巨大な蜘蛛だ」

 蜘蛛が近寄ってきて、長い長い脚を振り上げて威嚇してくる。
 どうやら彼の縄張りらしい。
 おっ、前足でぺちぺち叩いてきたぞ。

『ポッピー!』

「ポチョ、ここは事を荒立てなくていいだろう。向こうは直接攻撃をしてくるわけでもなく、なんか前足の打撃もソフトタッチだし」

『ポピ!』

 インビンシブル号も前足を振り上げ、巨大蜘蛛の前足とぺちぺち触れ合った。
 何らかのコミュニケーションが成立したらしい。
 向こうはくるっときびすを返して立ち去っていく。

『ウグワーッ! 平和的な交渉が成立しました! 実績・話せば分かる解除! 1000pt獲得!』

「おっ、戦わずに回避したらポイントがなかなか……」

 この世界の生き物たちも、戦うことだけが解決方法ではないのかも知れない。

「ちなみにあの蜘蛛もしっかり焼くと美味しいんですよ」

「食べてたの!?」

 恐るべし、人竜族!

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