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出張!私のイギリス編
第314話 シャーベットとうぉっちチャンネル重大発表伝説
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「ブタさんゴー。シャーベットを作るのだ」
『ぶ、ぶ、ぶいー!』
私がAフォンから生み出したブタさん式神が、ウェンディゴパワーをそのまま転用した氷の鼻息を放つ。
これを、しぼりたてでお砂糖たっぷりのミックスベリー果汁に吹き付けて……。
素早くかき回す!
空気を含ませる!
「はああああああああああ!!」
「ハヅキは何を気合い入れているの?」
「リーダーは食べ物に関してはダンジョン攻略よりも本気になるわ」
シェリーに説明してあげているビクトリア。
仲良しだなあ。
ブラックナイトさんが隣に座ってきて、頑張っているブタさん式神の背中やお尻を指でつつつーっとなぞった。
『ぶ、ぶ、ぶいーっ!?』
式神がもじもじもじっとなって消えてしまった!
ああ~!
「ぶ、ぶ」
「ブタさん?」
「ブラックナイトさん! せっかくシャーベットを作ってるのにぃ」
私が猛抗議をしたら、ブラックナイトさんが私の胸元をつつーっと指でなぞった。
「あひー」
「ハヅキは凄いわ! ウェンディゴを取り込んだだけじゃなく、姿形を作り変えて自らの眷属に変えてしまったのね!? 上空の戦いを見ていたけど、私たちにも何が起こっているのか分からなかった。ただ、伝説があそこにはあったわね」
なんか興奮しておられる。
私はと言うと、シャーベットが案外それっぽく出来上がっている事に気づいて、一安心したのだ。
スプーンでしゃくしゃく食べ始める。
うんうん、ちょっと甘み控えめだけど、これはこれで美味しい。
今度作る時はもっとお砂糖マシマシだな。
「ハヅキったら無視しないで~」
「シャーベット食べてますから~!」
「リーダーが来る人を邪険にしてる。珍しい。食べるのを邪魔してくるからね、きっと」
何人たりとも食事は邪魔させません。
私はすっくと立ち上がり、ブラックナイトさんの手を取り、
「あらハヅキ、熱烈なアタック……」
「あちょー」
「あーれー」
頭を抱え込んで持ち上げて、バングラッド氏めがけてブレーンバスターした。
『キャーッチ。なんだ、我と遊びたいのか? いいだろう。バイク変身アバターを注文しているところなのだ』
「そうじゃないそうじゃない。ああーっ、ハヅキ~!」
バングラッドさんがバイク型に変形して、ブラックナイトさんを持っていってしまった。
これでよし。
タマコさんが目を丸くしていた。
「すっごいパワー……。今、配信外よね?」
「リーダーはパワフルよ? 高いところから降りてきた私をキャッチしてくるくる回るくらい余裕でするもの」
「あんなインドアな外見なのに……」
「パワーといざというときのアクティブさは他の追随を許さないわね」
ということでですね。シャーベットを食べながら何か配信でも見ようかと……。
あっ、うぉっちチャンネルさんが配信してる。
今は、日本で言うと深夜かな。
なんか、うぉっちチャンネルさんと謎のインド人っぽい人がワイプで共演してるんだけど。
『ナマステー。強欲のマモンです。この度、うぉっちチャンネルさんと和解しましてスポンサーになりました』
『そういうことになったのだ! お互い強欲パワーを分け合う仲間として、これからは楽しく配信を行っていくのだ!』
※『!?』『!?』『!?』『ちょwwww』『予想の斜め上を行く展開!!』
「あ、和解してる! じゃあ強欲さんも人類側についたんですねえ」
私の後ろでは、イギリスの配信者さんたちがどよめいている。
ルシファーさんだって人類側についたじゃない。
よくあること、よくあること……。
『僕はねー、強欲の象徴幻獣がゴブリンというのはちょっとなあと思って採用してなかったら、そこから隙を突かれて強欲パワーを持っていかれたんだよね。なるほど、うぉっちチャンネルさんは可愛いゴブリンみたいな見た目だね』
『たまたまなのだ! だけどそういう偶然で、僕も力を得たのだ! 今はマモンさんはどんな姿をしているのだ?』
『これは僕のもともとの人間の姿なんだけど、それがこんな感じで』
にゅにゅにゅっとモーフィング変身するマモンさん。
その姿は、にっこり笑った顔の形の壺に、蜘蛛の足とハリネズミの針、カラスの翼が生えていた。
『この壺の中にあらゆるものをどんどんゲットするために、会社を起こしたんだよ。それでね、今ではインドでトップクラスのファンド会社になってね。これからマモンコーポレーションはうぉっちチャンネルさんのスポンサーになります』
『一大ニュースなのだ! みんな、よろしくなのだー! これからは世界中の配信者のニュースも伝えていくのだ!』
「おおーっ、うぉっちちゃんねるさんも頑張ってるなあ」
「大罪勢が普通に配信に出てきて、和気藹々とコミュニケーションしてるのはすごい時代になったなーと思うわね……」
ビクトリアがしみじみしている。
色欲のマリリーヌは完全に敵だったもんねー。
『それでは今日の特集は、ついさっき届いたイギリス遠征中のきら星はづきさんの活躍からなのだ! 風の大魔将イエローキングの一番の腹心、クラウドライダーをやっつけていたのだなー』
『これですね、クラウドライダーの言葉が異界の言葉なのでイマイチ聞き取れないと思うんだけど、幾つかキーワードを言ってるんだよねほら、ここ』
マモンさんが指摘したところを、うぉっちチャンネルさんが再生する。
ははあ、ベルゼブブって言ってますねえ。
『ベルゼブブは僕ら大罪の中で、暴食を担当する悪魔の名前ね。最初に人間側に寝返ったけど、そのおかげで順当にパワーアップして、ベルゼブブは僕らの中で最強の魔王になったみたいだねえ』
『なるほどなのだ! 正義の魔王ベルゼブブこと、きら星はづきさんの活躍に今後も期待なのだなー』
「変な二つ名がついたぞ……」
あまり可愛くないなあ!
『ぶ、ぶ、ぶいー!』
私がAフォンから生み出したブタさん式神が、ウェンディゴパワーをそのまま転用した氷の鼻息を放つ。
これを、しぼりたてでお砂糖たっぷりのミックスベリー果汁に吹き付けて……。
素早くかき回す!
空気を含ませる!
「はああああああああああ!!」
「ハヅキは何を気合い入れているの?」
「リーダーは食べ物に関してはダンジョン攻略よりも本気になるわ」
シェリーに説明してあげているビクトリア。
仲良しだなあ。
ブラックナイトさんが隣に座ってきて、頑張っているブタさん式神の背中やお尻を指でつつつーっとなぞった。
『ぶ、ぶ、ぶいーっ!?』
式神がもじもじもじっとなって消えてしまった!
ああ~!
「ぶ、ぶ」
「ブタさん?」
「ブラックナイトさん! せっかくシャーベットを作ってるのにぃ」
私が猛抗議をしたら、ブラックナイトさんが私の胸元をつつーっと指でなぞった。
「あひー」
「ハヅキは凄いわ! ウェンディゴを取り込んだだけじゃなく、姿形を作り変えて自らの眷属に変えてしまったのね!? 上空の戦いを見ていたけど、私たちにも何が起こっているのか分からなかった。ただ、伝説があそこにはあったわね」
なんか興奮しておられる。
私はと言うと、シャーベットが案外それっぽく出来上がっている事に気づいて、一安心したのだ。
スプーンでしゃくしゃく食べ始める。
うんうん、ちょっと甘み控えめだけど、これはこれで美味しい。
今度作る時はもっとお砂糖マシマシだな。
「ハヅキったら無視しないで~」
「シャーベット食べてますから~!」
「リーダーが来る人を邪険にしてる。珍しい。食べるのを邪魔してくるからね、きっと」
何人たりとも食事は邪魔させません。
私はすっくと立ち上がり、ブラックナイトさんの手を取り、
「あらハヅキ、熱烈なアタック……」
「あちょー」
「あーれー」
頭を抱え込んで持ち上げて、バングラッド氏めがけてブレーンバスターした。
『キャーッチ。なんだ、我と遊びたいのか? いいだろう。バイク変身アバターを注文しているところなのだ』
「そうじゃないそうじゃない。ああーっ、ハヅキ~!」
バングラッドさんがバイク型に変形して、ブラックナイトさんを持っていってしまった。
これでよし。
タマコさんが目を丸くしていた。
「すっごいパワー……。今、配信外よね?」
「リーダーはパワフルよ? 高いところから降りてきた私をキャッチしてくるくる回るくらい余裕でするもの」
「あんなインドアな外見なのに……」
「パワーといざというときのアクティブさは他の追随を許さないわね」
ということでですね。シャーベットを食べながら何か配信でも見ようかと……。
あっ、うぉっちチャンネルさんが配信してる。
今は、日本で言うと深夜かな。
なんか、うぉっちチャンネルさんと謎のインド人っぽい人がワイプで共演してるんだけど。
『ナマステー。強欲のマモンです。この度、うぉっちチャンネルさんと和解しましてスポンサーになりました』
『そういうことになったのだ! お互い強欲パワーを分け合う仲間として、これからは楽しく配信を行っていくのだ!』
※『!?』『!?』『!?』『ちょwwww』『予想の斜め上を行く展開!!』
「あ、和解してる! じゃあ強欲さんも人類側についたんですねえ」
私の後ろでは、イギリスの配信者さんたちがどよめいている。
ルシファーさんだって人類側についたじゃない。
よくあること、よくあること……。
『僕はねー、強欲の象徴幻獣がゴブリンというのはちょっとなあと思って採用してなかったら、そこから隙を突かれて強欲パワーを持っていかれたんだよね。なるほど、うぉっちチャンネルさんは可愛いゴブリンみたいな見た目だね』
『たまたまなのだ! だけどそういう偶然で、僕も力を得たのだ! 今はマモンさんはどんな姿をしているのだ?』
『これは僕のもともとの人間の姿なんだけど、それがこんな感じで』
にゅにゅにゅっとモーフィング変身するマモンさん。
その姿は、にっこり笑った顔の形の壺に、蜘蛛の足とハリネズミの針、カラスの翼が生えていた。
『この壺の中にあらゆるものをどんどんゲットするために、会社を起こしたんだよ。それでね、今ではインドでトップクラスのファンド会社になってね。これからマモンコーポレーションはうぉっちチャンネルさんのスポンサーになります』
『一大ニュースなのだ! みんな、よろしくなのだー! これからは世界中の配信者のニュースも伝えていくのだ!』
「おおーっ、うぉっちちゃんねるさんも頑張ってるなあ」
「大罪勢が普通に配信に出てきて、和気藹々とコミュニケーションしてるのはすごい時代になったなーと思うわね……」
ビクトリアがしみじみしている。
色欲のマリリーヌは完全に敵だったもんねー。
『それでは今日の特集は、ついさっき届いたイギリス遠征中のきら星はづきさんの活躍からなのだ! 風の大魔将イエローキングの一番の腹心、クラウドライダーをやっつけていたのだなー』
『これですね、クラウドライダーの言葉が異界の言葉なのでイマイチ聞き取れないと思うんだけど、幾つかキーワードを言ってるんだよねほら、ここ』
マモンさんが指摘したところを、うぉっちチャンネルさんが再生する。
ははあ、ベルゼブブって言ってますねえ。
『ベルゼブブは僕ら大罪の中で、暴食を担当する悪魔の名前ね。最初に人間側に寝返ったけど、そのおかげで順当にパワーアップして、ベルゼブブは僕らの中で最強の魔王になったみたいだねえ』
『なるほどなのだ! 正義の魔王ベルゼブブこと、きら星はづきさんの活躍に今後も期待なのだなー』
「変な二つ名がついたぞ……」
あまり可愛くないなあ!
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