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渦巻く策謀と、いつもの私編
第432話 全力でぶつかったらヤバい!伝説
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魔王の人が、攻撃手段を触手から切り替えた。
バックに宇宙みたいな風景が広がって、そこから隕石みたいなのがぼんぼん飛び出してくる。
『極小メテオ! あ、ちっこく凝縮してるだけで、威力は本物だから! 砕け散れー?』
攻撃の規模が大きいな~。
私はこれを、
「あちょっ」カキーン! 「あちょー!」カキンカキーン! 「あちょちょー!」カキキキキーン!
と跳ね返しまくるのだ。
ダンジョンの中で大爆発しまくる隕石!
※『何が起こっているんだーw!!』もんじゃ『今まで見たことがない次元の戦いが行われてることだけ分かる!』『画面が忙しすぎる!!』おこのみ『密着するスーツで躍動するはづきっちのはづきっちが!』
『そんじゃあ次はこれ! 耐えられるかな~? んなわけないか! あはははは!! 溶けてなくなれー?』
魔王の背後から降り注ぐ、雨みたいなもの。
あ、これ可視化できるくらい凝縮された宇宙線みたいなやつかあ!
一発当たるだけで、骨も残さずに蒸発するような攻撃。
なので、こういう怖いのはゴボウで切り払っていきましょうねー。
「あちょあちょあちょー!」
サクサクと切り払うと、宇宙線が霧散していく。
で、その時にすっごいエネルギーが産まれるらしくて、私の周りに猛烈な放射線と磁力の嵐が吹き荒れる。
Aフォンが揺さぶられてガタガタ言ってる。
※『うわーっ視点がーっ!!』『酔う、酔うw!!』『むしろこれで壊れないAフォンって本当にすげえなあ!』
流石に激戦なので、私の宇宙服もあちこち破けたり、魔王の人の金色ドレスも大きく切り裂かれてその下の制服みたいなのが見えたりとかですね。
こういう感じで、もう世界の終末みたいなバトルをバリバリ繰り広げていたのだけど。
私達は無事でも、舞台の方はそうはいかない。
あっという間にダンジョンがガタガタになって、ひび割れていく。
あっあっあっ、と思う間に、パリーンと割れてなくなってしまった。
「あっ」
『あー』
私も魔王の人も、ちょっと驚く。
『わっちゃー、これは予想外だったわ……。ここ、割と強度気をつけて作ったんだけどなあ……。あたしが気合い入れるとぶっ壊れると思ってたけど、はづきっちもそうなん!? ないわー!』
彼女は攻撃を取りやめてしまった。
背後の宇宙が消える。
「あー、ここで同じことやったら、めっちゃめちゃ被害出るもんねえ……」
『そうそう。周りぜーんぶクレーターになるよ? 日本消滅するって。それって違くね? 侵略はさ、楽しんでやるもんなのよ。力押しでゴリゴリーってのはダメ。あたしの美学っつーの?』
「わかりみ。配信もそうですし……」
※『魔王と分かり合ってる!』『はづきっちも魔王だもんなー』もんじゃ『つまりこれは、本気モードで二人がぶつかり合うと、この世界が持たなくなる……ということだろう。魔王が自ら作り上げたダンジョンすら、あっという間に消えてしまった』
『きら星はづき、勝負は預けるわ。あたしとあんたがまともにやり合うなら、宇宙以外だと無理っしょ? ここで決着つけたら、あたしは負ける気ないけど、それでもゴボウアースがダメになっちゃうじゃん。そんなもの、あたしは欲しくねーし』
こだわりがある人だなー。
「では、今日はお開きということで……」
『そそ。いやー、お古の宇宙戦闘装備で来たけど、これやっぱ動きづらくてダメだわー。破けたからポイだね。それにあたしが直接出るとなると、顔バレしてもやりづらくなるしさー。ほいほい、そんじゃあねー』
「おつかれさまでーす」
私と魔王は別れたのだった。
うーん、フランクな人だった。
陽の香りを感じるのでなかなか恐ろしい敵かも知れない。
ダンジョンは消え、タンカーはボロボロになっていた。
私と魔王の戦いの余波が残ってるっぽい?
あっあっあっ、私の足元から崩れてく~。
「ベルっちー」
『ほいほい! 分かれなくて良かったねー。分かれてたら負けてたよー』
「ねー」
私と私の何気ない会話で、なんかコメント欄がざわついてる。
※『そんなギリギリの勝負だったってコト……!?』『イヤッ、イヤッ』『魔王だろ? 今までの全部の黒幕みたいなのが出てきて、そいつが今のはづきっちを押してるくらい強いってこと!?』もんじゃ『ありうる……。そして本人が出てくれば何もかもがすぐに終わっていたレベル。しかしそうしなかったということは……。段取りを重んじるタイプなのか……?』『黒幕によくいるタイプ~』おこのみ『はづきっちとベルっちが入れ替わるとこれはこれでけしからん格好でいいですぞー』
「いやいや、私だから安心ってわけじゃないですからねー。私もほら、段取りをちゃんとやって、最近だと溜めて溜めて溜めてドーン! と盛り上がるタイミングでやってるんで!」
同接もだけど、リスナーさんの盛り上がりでも強さが変わるっぽいんだよね。
今まではたまたま、クライマックスで私登場! みたいな感じだったけど、それが積み重なって私=デウス・エクス・マキナ!みたいになってる感じはあります。
でまあ、魔王はそういうのを素でひっくり返してくるくらい強いというわけでしょう。
ベルっちと合体してる私+ゴボウで、今の魔王相手にギリギリ拮抗!
じゃあ倒しますね……というビジョンは今のところ湧いてこないかなー。
だが!
そういう不安そうなことを言うのは配信者失格です!
「タンカーは壊れちゃってもOKだったそうなんで、これで今回のお仕事は完遂です! 攻略時間45分でしたねー。クライマックス魔王戦が3分半だったんで」
※『速い速い速いw』『相変わらずの爆速だな……』『しかもラスボスとやり合って痛み分けまで入ってこの時間だからな』『はづきっちの配信は日常生活にサクッと挟み込める』
うんうん、ご好評をいただいております。
ストっと港に着地した私の後ろで、タンカーは朽ち果ててどんどん沈んでいってしまった。
この後、回収作業を行うみたいです。
ダンジョン伝いに私と魔王の戦いの余波を受けるだけでああなっちゃうんだなあ。
これは地上だと無理ですわ。
また宇宙かあ……。
でも、あっちは当分やる気がないみたいだし。
どうしたもんか、どうしたもんか。
「えー、ではですね、しばらくツブヤキックスのコメントを公開するんで、皆さん私のところに今後どうしようっていうアイデアをどしどし寄せてください! はづきとお前らの緊急作戦会議、開始しまーす!!」
バックに宇宙みたいな風景が広がって、そこから隕石みたいなのがぼんぼん飛び出してくる。
『極小メテオ! あ、ちっこく凝縮してるだけで、威力は本物だから! 砕け散れー?』
攻撃の規模が大きいな~。
私はこれを、
「あちょっ」カキーン! 「あちょー!」カキンカキーン! 「あちょちょー!」カキキキキーン!
と跳ね返しまくるのだ。
ダンジョンの中で大爆発しまくる隕石!
※『何が起こっているんだーw!!』もんじゃ『今まで見たことがない次元の戦いが行われてることだけ分かる!』『画面が忙しすぎる!!』おこのみ『密着するスーツで躍動するはづきっちのはづきっちが!』
『そんじゃあ次はこれ! 耐えられるかな~? んなわけないか! あはははは!! 溶けてなくなれー?』
魔王の背後から降り注ぐ、雨みたいなもの。
あ、これ可視化できるくらい凝縮された宇宙線みたいなやつかあ!
一発当たるだけで、骨も残さずに蒸発するような攻撃。
なので、こういう怖いのはゴボウで切り払っていきましょうねー。
「あちょあちょあちょー!」
サクサクと切り払うと、宇宙線が霧散していく。
で、その時にすっごいエネルギーが産まれるらしくて、私の周りに猛烈な放射線と磁力の嵐が吹き荒れる。
Aフォンが揺さぶられてガタガタ言ってる。
※『うわーっ視点がーっ!!』『酔う、酔うw!!』『むしろこれで壊れないAフォンって本当にすげえなあ!』
流石に激戦なので、私の宇宙服もあちこち破けたり、魔王の人の金色ドレスも大きく切り裂かれてその下の制服みたいなのが見えたりとかですね。
こういう感じで、もう世界の終末みたいなバトルをバリバリ繰り広げていたのだけど。
私達は無事でも、舞台の方はそうはいかない。
あっという間にダンジョンがガタガタになって、ひび割れていく。
あっあっあっ、と思う間に、パリーンと割れてなくなってしまった。
「あっ」
『あー』
私も魔王の人も、ちょっと驚く。
『わっちゃー、これは予想外だったわ……。ここ、割と強度気をつけて作ったんだけどなあ……。あたしが気合い入れるとぶっ壊れると思ってたけど、はづきっちもそうなん!? ないわー!』
彼女は攻撃を取りやめてしまった。
背後の宇宙が消える。
「あー、ここで同じことやったら、めっちゃめちゃ被害出るもんねえ……」
『そうそう。周りぜーんぶクレーターになるよ? 日本消滅するって。それって違くね? 侵略はさ、楽しんでやるもんなのよ。力押しでゴリゴリーってのはダメ。あたしの美学っつーの?』
「わかりみ。配信もそうですし……」
※『魔王と分かり合ってる!』『はづきっちも魔王だもんなー』もんじゃ『つまりこれは、本気モードで二人がぶつかり合うと、この世界が持たなくなる……ということだろう。魔王が自ら作り上げたダンジョンすら、あっという間に消えてしまった』
『きら星はづき、勝負は預けるわ。あたしとあんたがまともにやり合うなら、宇宙以外だと無理っしょ? ここで決着つけたら、あたしは負ける気ないけど、それでもゴボウアースがダメになっちゃうじゃん。そんなもの、あたしは欲しくねーし』
こだわりがある人だなー。
「では、今日はお開きということで……」
『そそ。いやー、お古の宇宙戦闘装備で来たけど、これやっぱ動きづらくてダメだわー。破けたからポイだね。それにあたしが直接出るとなると、顔バレしてもやりづらくなるしさー。ほいほい、そんじゃあねー』
「おつかれさまでーす」
私と魔王は別れたのだった。
うーん、フランクな人だった。
陽の香りを感じるのでなかなか恐ろしい敵かも知れない。
ダンジョンは消え、タンカーはボロボロになっていた。
私と魔王の戦いの余波が残ってるっぽい?
あっあっあっ、私の足元から崩れてく~。
「ベルっちー」
『ほいほい! 分かれなくて良かったねー。分かれてたら負けてたよー』
「ねー」
私と私の何気ない会話で、なんかコメント欄がざわついてる。
※『そんなギリギリの勝負だったってコト……!?』『イヤッ、イヤッ』『魔王だろ? 今までの全部の黒幕みたいなのが出てきて、そいつが今のはづきっちを押してるくらい強いってこと!?』もんじゃ『ありうる……。そして本人が出てくれば何もかもがすぐに終わっていたレベル。しかしそうしなかったということは……。段取りを重んじるタイプなのか……?』『黒幕によくいるタイプ~』おこのみ『はづきっちとベルっちが入れ替わるとこれはこれでけしからん格好でいいですぞー』
「いやいや、私だから安心ってわけじゃないですからねー。私もほら、段取りをちゃんとやって、最近だと溜めて溜めて溜めてドーン! と盛り上がるタイミングでやってるんで!」
同接もだけど、リスナーさんの盛り上がりでも強さが変わるっぽいんだよね。
今まではたまたま、クライマックスで私登場! みたいな感じだったけど、それが積み重なって私=デウス・エクス・マキナ!みたいになってる感じはあります。
でまあ、魔王はそういうのを素でひっくり返してくるくらい強いというわけでしょう。
ベルっちと合体してる私+ゴボウで、今の魔王相手にギリギリ拮抗!
じゃあ倒しますね……というビジョンは今のところ湧いてこないかなー。
だが!
そういう不安そうなことを言うのは配信者失格です!
「タンカーは壊れちゃってもOKだったそうなんで、これで今回のお仕事は完遂です! 攻略時間45分でしたねー。クライマックス魔王戦が3分半だったんで」
※『速い速い速いw』『相変わらずの爆速だな……』『しかもラスボスとやり合って痛み分けまで入ってこの時間だからな』『はづきっちの配信は日常生活にサクッと挟み込める』
うんうん、ご好評をいただいております。
ストっと港に着地した私の後ろで、タンカーは朽ち果ててどんどん沈んでいってしまった。
この後、回収作業を行うみたいです。
ダンジョン伝いに私と魔王の戦いの余波を受けるだけでああなっちゃうんだなあ。
これは地上だと無理ですわ。
また宇宙かあ……。
でも、あっちは当分やる気がないみたいだし。
どうしたもんか、どうしたもんか。
「えー、ではですね、しばらくツブヤキックスのコメントを公開するんで、皆さん私のところに今後どうしようっていうアイデアをどしどし寄せてください! はづきとお前らの緊急作戦会議、開始しまーす!!」
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