74 / 196
シクスゼクス帝国編
第74話 バレバレの策謀とお迎えの準備
しおりを挟む
窓からハアハアしながら覗いている村人の肩を、チョイチョイっとつついた。
訝しげに振り返る彼に、「こんにちは」と告げたら、「ヒャアーッ!!」とものすごく驚いて逃げ去ってしまった。
あれは驚き半分、ハアハア覗いてたのを見つかった恥ずかしさ半分だな。
「よーし、戻ってくるまでに色々やりたいことがある。具体的には、夜のチュートリアルをやってだな。あいつらが突入してくるところで、ウルフズベインの罠に引っ掛かるようにしたい」
「家を罠だらけにするのですね。了解です。マスターらしい案だと思います」
「っていうことは、本番だとまた何もしなくていいんですか? やったー! わたし、楽するの大好きなんです!」
ルミイよ、あまりダラダラし過ぎているといい加減に太るぞ……!
むちむちしている彼女は大好きだが、余計なお肉がつかぬよう、動かさねばならぬ。
遠くないうちにただならぬ関係になるために、俺はルミイのコンディションを最良に保っておく義務があるのだ!
「マナビさんが決意に燃えてますね! これはなんとなく、いいことを考えてる気がしますねー」
「そうですか? 当機能より、ルミイの方がマスターには詳しいですからね……」
ちょっと待っていたら、カオルンも戻ってきたのだった。
「どうだった?」
「悪巧みしてたのだ! カオルンは屋根裏に潜り込んで調査したのだ。あそこで全員やっつけても良かったのだなー」
「それでもいいけど、派手にやるとこの国の連中が見てるかも知れないだろ。あくまで、コダルコダール村のゲームに則ったように見せかけて暴れたい。その方が注目されないから、行動しやすい」
「そうなのだな! マナビは色々考えてるのだなあ。カオルンも潜入調査してた時は、目立たないようにしてたのだ!」
カオルンが語る、悪巧みとはこういうものだった。
・新たな旅人はなんかヤバい。
・ゲームの進行が初日でぶっ壊れた。
・今回のゲームはなかったことにしよう。
・とりあえず今夜、旅人を全員で襲って殺して、やりなおそう。
うん、完全に予想通り。
「じゃあ、想定内で状況が収まるみたいなんで、チュートリアル行ってみよう。みんな集まれー」
女子たちを集めて、作業スタート。
「あっ、いきなり夜になりました!」
ルミイが驚く。
うむ、俺は最近、チュートリアル機能は直前の状態ばかりではなく、時間の指定が可能であることに気付いたのだ。
ただ、あくまで12時間後くらいまで。
それにあまりにも時間が離れすぎていると、チュートリアルしたことを忘れてしまう。
なので、使い方が難しいのだ。
「とりあえず、連中が襲ってくるかなという一番念話が強まる時間帯だ。どうかな?」
「外にいっぱい来てるのだ! みんな獣人に変身してるのだなー」
「やる気ですね。かなりの数です。村人総出で来たようですね」
「じゃあ、思ったよりも襲撃の規模はでかいんだな。これはしっかり罠を仕掛けないといけないぞ。どこから連中が襲撃してくるか、みんなきっちりチェックしよう」
「はあい!」「分かったのだー!」「了解です」
「では、チュートリアルスタート! 時間が流れるよー」
村人たちが叫びながら襲ってくる。
窓を破って飛び込み、扉を蹴破り、屋根を破壊して降りてくる。
家の周囲も、どの辺りを踏みつけてやって来るのか。こういった部分をきちんと観察する。
ぶっちゃけ、このチュートリアルは今までとは違う。
襲撃において、村人がどういうルートを通ってくるかを知るためのものなのだ。
「だいたい分かった? じゃあチュートリアルストップ! 次は毒の罠を仕掛けるポイントをチェックしながらやっていこうか」
「ヘルプ機能との併用をおすすめします。チュートリアルによる予知と組み合わせることで、罠のポイントを表示可能です」
「サンキューアカネル! じゃあそれで。スタート!」
時間が戻り、再び襲撃のチュートリアル。
なるほど、村人たちがどこに移動し、どこが罠を仕掛けるには最適であるかが明確に分かる。
そういうポイントに赤い丸が付けられて見えるのだ。
「今回は便利ですねえー。いっつもこうだったら楽なんですけど」
「最近ルミイは楽することばっかり考えてるのだ? 動かないとぷくぷくに太っちゃうのだ」
「そうだぞ、カオルンの言う通りだぞ」
「あー。太っちゃうとママに嫌味言われちゃうからやだなあ……」
和気あいあいとチュートリアルは終了した。
戻ってきた俺たちは、昼間の家の中である。
「ウルフズベインの精製に掛かります。猛毒ですから触れないで下さい」
アカネルに作業してもらっている間に、みんなで罠を作る。
と言っても単純なもので、先が尖った木の棒とか、窓枠も割れやすいように亀裂を入れておくとか、ドアノブに小さな針を仕掛けておくとか。
これで十分だ。
ちょっぴり傷がつけばそれで勝利確定。
尖った場所全部にウルフズベインが塗ってあるのだ。
さらに、村人たちは獣化すると、衣類や靴を脱ぐから、露出が増えるのだ。
「皮膚の頑丈さを考えるに、釘みたいなのを仕込んでおいた方がいいか。ヘルプ機能、獣化したライカンスロープに傷をつける程度の、罠の強度」
「表示します」
作業しながら、アカネルが空間に文字を浮かべる。
よし、大体分かった。
木製の罠でも、砕けた窓の枠でも刺さるらしい。
人間と動物の半々くらいの丈夫さなんだな。
やはり、魔族としてはあまり強くない。
舐めプでお相手してあげるのがちょうど良かろう。
「マナビさん、サラサラした砂に毒を混ぜてですね、わたしが風で飛ばすのはどうですか」
「ルミイ、なんという悪魔的考え! それ採用」
「じゃあカオルンもやるのだ! えーと、カオルンはこの小石に毒を塗ってばらまくのだ! カオルンには毒は通じないのだー」
「採用採用」
素晴らしい速度で、ライカンスロープ迎撃の準備が整っていくぞ。
今から夜が楽しみである。
訝しげに振り返る彼に、「こんにちは」と告げたら、「ヒャアーッ!!」とものすごく驚いて逃げ去ってしまった。
あれは驚き半分、ハアハア覗いてたのを見つかった恥ずかしさ半分だな。
「よーし、戻ってくるまでに色々やりたいことがある。具体的には、夜のチュートリアルをやってだな。あいつらが突入してくるところで、ウルフズベインの罠に引っ掛かるようにしたい」
「家を罠だらけにするのですね。了解です。マスターらしい案だと思います」
「っていうことは、本番だとまた何もしなくていいんですか? やったー! わたし、楽するの大好きなんです!」
ルミイよ、あまりダラダラし過ぎているといい加減に太るぞ……!
むちむちしている彼女は大好きだが、余計なお肉がつかぬよう、動かさねばならぬ。
遠くないうちにただならぬ関係になるために、俺はルミイのコンディションを最良に保っておく義務があるのだ!
「マナビさんが決意に燃えてますね! これはなんとなく、いいことを考えてる気がしますねー」
「そうですか? 当機能より、ルミイの方がマスターには詳しいですからね……」
ちょっと待っていたら、カオルンも戻ってきたのだった。
「どうだった?」
「悪巧みしてたのだ! カオルンは屋根裏に潜り込んで調査したのだ。あそこで全員やっつけても良かったのだなー」
「それでもいいけど、派手にやるとこの国の連中が見てるかも知れないだろ。あくまで、コダルコダール村のゲームに則ったように見せかけて暴れたい。その方が注目されないから、行動しやすい」
「そうなのだな! マナビは色々考えてるのだなあ。カオルンも潜入調査してた時は、目立たないようにしてたのだ!」
カオルンが語る、悪巧みとはこういうものだった。
・新たな旅人はなんかヤバい。
・ゲームの進行が初日でぶっ壊れた。
・今回のゲームはなかったことにしよう。
・とりあえず今夜、旅人を全員で襲って殺して、やりなおそう。
うん、完全に予想通り。
「じゃあ、想定内で状況が収まるみたいなんで、チュートリアル行ってみよう。みんな集まれー」
女子たちを集めて、作業スタート。
「あっ、いきなり夜になりました!」
ルミイが驚く。
うむ、俺は最近、チュートリアル機能は直前の状態ばかりではなく、時間の指定が可能であることに気付いたのだ。
ただ、あくまで12時間後くらいまで。
それにあまりにも時間が離れすぎていると、チュートリアルしたことを忘れてしまう。
なので、使い方が難しいのだ。
「とりあえず、連中が襲ってくるかなという一番念話が強まる時間帯だ。どうかな?」
「外にいっぱい来てるのだ! みんな獣人に変身してるのだなー」
「やる気ですね。かなりの数です。村人総出で来たようですね」
「じゃあ、思ったよりも襲撃の規模はでかいんだな。これはしっかり罠を仕掛けないといけないぞ。どこから連中が襲撃してくるか、みんなきっちりチェックしよう」
「はあい!」「分かったのだー!」「了解です」
「では、チュートリアルスタート! 時間が流れるよー」
村人たちが叫びながら襲ってくる。
窓を破って飛び込み、扉を蹴破り、屋根を破壊して降りてくる。
家の周囲も、どの辺りを踏みつけてやって来るのか。こういった部分をきちんと観察する。
ぶっちゃけ、このチュートリアルは今までとは違う。
襲撃において、村人がどういうルートを通ってくるかを知るためのものなのだ。
「だいたい分かった? じゃあチュートリアルストップ! 次は毒の罠を仕掛けるポイントをチェックしながらやっていこうか」
「ヘルプ機能との併用をおすすめします。チュートリアルによる予知と組み合わせることで、罠のポイントを表示可能です」
「サンキューアカネル! じゃあそれで。スタート!」
時間が戻り、再び襲撃のチュートリアル。
なるほど、村人たちがどこに移動し、どこが罠を仕掛けるには最適であるかが明確に分かる。
そういうポイントに赤い丸が付けられて見えるのだ。
「今回は便利ですねえー。いっつもこうだったら楽なんですけど」
「最近ルミイは楽することばっかり考えてるのだ? 動かないとぷくぷくに太っちゃうのだ」
「そうだぞ、カオルンの言う通りだぞ」
「あー。太っちゃうとママに嫌味言われちゃうからやだなあ……」
和気あいあいとチュートリアルは終了した。
戻ってきた俺たちは、昼間の家の中である。
「ウルフズベインの精製に掛かります。猛毒ですから触れないで下さい」
アカネルに作業してもらっている間に、みんなで罠を作る。
と言っても単純なもので、先が尖った木の棒とか、窓枠も割れやすいように亀裂を入れておくとか、ドアノブに小さな針を仕掛けておくとか。
これで十分だ。
ちょっぴり傷がつけばそれで勝利確定。
尖った場所全部にウルフズベインが塗ってあるのだ。
さらに、村人たちは獣化すると、衣類や靴を脱ぐから、露出が増えるのだ。
「皮膚の頑丈さを考えるに、釘みたいなのを仕込んでおいた方がいいか。ヘルプ機能、獣化したライカンスロープに傷をつける程度の、罠の強度」
「表示します」
作業しながら、アカネルが空間に文字を浮かべる。
よし、大体分かった。
木製の罠でも、砕けた窓の枠でも刺さるらしい。
人間と動物の半々くらいの丈夫さなんだな。
やはり、魔族としてはあまり強くない。
舐めプでお相手してあげるのがちょうど良かろう。
「マナビさん、サラサラした砂に毒を混ぜてですね、わたしが風で飛ばすのはどうですか」
「ルミイ、なんという悪魔的考え! それ採用」
「じゃあカオルンもやるのだ! えーと、カオルンはこの小石に毒を塗ってばらまくのだ! カオルンには毒は通じないのだー」
「採用採用」
素晴らしい速度で、ライカンスロープ迎撃の準備が整っていくぞ。
今から夜が楽しみである。
11
あなたにおすすめの小説
竹取物語異聞〜30歳まで独身でいたら赤ん坊になって竹の中にいたけど、絶対に帰りません〜
二階堂吉乃
ファンタジー
21XX年。出生率が0.5を切った日本では、異次元の少子化対策として「独身禁止法」が施行された。月出輝夜(30)は、違反者の再教育VRビデオを視聴中、意識を失う。目覚めると竹の中で赤子になっていた。見つけたのは赤髪赤目の鬼で、その妻は金髪碧眼のエルフだった。少し変わった夫婦に愛情深く育てられ、輝夜は健やかに成長する。15歳の時にケガレと呼ばれる化け物に襲われたところを、ライオン頭の男に救われたが、彼は“呪われた王子”と呼ばれていた。獅子頭のアスラン王子に惹かれていく輝夜。しかし平穏な日々は続かず、輝夜を迎えに魔王が来る。『竹取物語』+『美女と野獣』のSFファンタジー昔話です。全27話。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
剣の母は十一歳。求む英傑。うちの子(剣)いりませんか?ただいまお相手募集中です!
月芝
ファンタジー
国の端っこのきわきわにある辺境の里にて。
不自由なりにも快適にすみっこ暮らしをしていたチヨコ。
いずれは都会に出て……なんてことはまるで考えておらず、
実家の畑と趣味の園芸の二刀流で、第一次産業の星を目指す所存。
父母妹、クセの強い里の仲間たち、その他いろいろ。
ちょっぴり変わった環境に囲まれて、すくすく育ち迎えた十一歳。
森で行き倒れの老人を助けたら、なぜだか剣の母に任命されちゃった!!
って、剣の母って何?
世に邪悪があふれ災いがはびこるとき、地上へと神がつかわす天剣(アマノツルギ)。
それを産み出す母体に選ばれてしまった少女。
役に立ちそうで微妙なチカラを授かるも、使命を果たさないと恐ろしい呪いが……。
うかうかしていたら、あっという間に灰色の青春が過ぎて、
孤高の人生の果てに、寂しい老後が待っている。
なんてこったい!
チヨコの明日はどっちだ!
【完結】腹ペコ貴族のスキルは「種」でした
シマセイ
ファンタジー
スキルが全てを決める世界。
下級貴族の少年アレンが授かったのは、植物の種しか生み出せない、役立たずの『種』スキルだった。
『種クズ』と周りから嘲笑されても、超がつくほど呑気で食いしん坊なアレンはどこ吹く風。
今日もスキルで出した木の実をおやつに、マイペースな学院生活を送る。
これは、誰もがクズスキルと笑うその力に、世界の常識を覆すほどの秘密が隠されているとは露ほども知らない、一人の少年が繰り広げる面白おかしい学院ファンタジー!
ざまぁされた馬鹿勇者様に転生してしまいましたが、国外追放後、ある事情を抱える女性たちの救世主となっていました。
越路遼介
ファンタジー
65歳で消防士を定年退職した高野健司、彼は『ざまぁ』系のネット小説を好み、特に『不細工で太っている補助魔法士の華麗な成り上がり』と云う作品を愛読していた。主人公アランの痛快な逆転劇、哀れ『ざまぁ』された元勇者のグレンは絶望のあまり…。そして、85歳で天寿を全うした健司は…死後知らない世界へと。やがて自身が、あのグレンとなっていることに気付いた。国外追放を受けている彼は名を変えて、違う大陸を目指して旅立ち、最初に寄った国の冒険者ギルドにて女性職員から「貴方に、ある事情を抱えている女性たちの救世主になってもらいたいのです」という依頼を受けるのであった。そして、そのある事情こそ、消防士である高野健司が唯一現場で泣いた事案そのものだったのである。
長女は家族を養いたい! ~凍死から始まるお仕事冒険記~
灰色サレナ
ファンタジー
とある片田舎で貧困の末に殺された3きょうだい。
その3人が目覚めた先は日本語が通じてしまうのに魔物はいるわ魔法はあるわのファンタジー世界……そこで出会った首が取れるおねーさん事、アンドロイドのエキドナ・アルカーノと共に大陸で一番大きい鍛冶国家ウェイランドへ向かう。
魔物が生息する世界で生き抜こうと弥生は真司と文香を護るためギルドへと就職、エキドナもまた家族を探すという目的のために弥生と生活を共にしていた。
首尾よく仕事と家、仲間を得た弥生は別世界での生活に慣れていく、そんな中ウェイランド王城での見学イベントで不思議な男性に狙われてしまう。
訳も分からぬまま再び死ぬかと思われた時、新たな来訪者『神楽洞爺』に命を救われた。
そしてひょんなことからこの世界に実の両親が生存していることを知り、弥生は妹と弟を守りつつ、生活向上に全力で遊んでみたり、合流するために路銀稼ぎや体力づくり、なし崩し的に侵略者の撃退に奮闘する。
座敷童や女郎蜘蛛、古代の優しき竜。
全ての家族と仲間が集まる時、物語の始まりである弥生が選んだ道がこの世界の始まりでもあった。
ほのぼののんびり、時たまハードな弥生の家族探しの物語
能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました
御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。
でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ!
これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる