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シクスゼクス帝国編
第76話 丘と海
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いやあ、壮観、壮観である。
見渡すかぎり、死体しかない。
「あれだな。ライカンスロープは死んだら獣化したまま戻らないんだな。罪悪感を感じなくてとてもいい」
「あはははは、マナビさんが罪悪感なんて言ってますよ。人の心があるフリをするのはいかがなんですか」
ルミイのほっぺを手ではさみ、グニグニする俺。
なんたるもちもちか。
「ふひゃー! な、なにをふるんれすかー!」
「普通ならばルミイが悪い……というところですが、今回はルミイに全面同意です」
「カオルンは暴れられてスッキリしたのだ! マナビは任せてると、全部自分でやっちゃうからダメなのだなー」
「誰も俺をかばってくれないではないか」
日頃の行いは自分に返ってくるものだ。
ということで、俺たちは無事そうな村長の家に入り込み、そこで寝ることにした。
朝である。
朝になってもライカンスロープは獣人のまま。
「よし、家探しと、必要なものを一通り回収してから出立しよう」
「我々一行は、こうして見るとたちの悪い盗賊集団のようですね」
「こいつらが人狼ゲームじみたことをしなければ無事だったんだぞ。俺に悪意を向けると百倍くらいになって返ってくる」
「歩く災厄そのものですよね」
アカネルは事実を陳列せずにはいられない性格なのだろう。
だが、俺は一緒にお風呂をした美少女にはとても甘い。
そういう性格も可愛いところなので許す……。
「マナビさん一応事実だって認識してたんですね」
「おいルミイ、俺の心を読むのはやめろ」
「わたし精神の精霊ともなかよしなので」
「やめろ、やめるんだ」
「あっ、マナビがルミイと追いかけっこを始めたのだ!」
「マスターはイチャイチャしたい気分なんでしょう。カオルン、作業を進めましょう」
「なのだなー。全く、遊びたい年頃の人たちは困るのだー」
なんかさんざん言われている気がする。
だが、平和な村の追いかけっこはこれはこれで楽しかったのでよし、だ。
こういう遊びはチュートリアルなしの方が盛り上がるな。
ゲーム感覚の現実は遊びじゃないからな、チュートリアルバリバリで行くぞ。
しばらくして、俺もルミイも肩で息をしながら戻ってきたのだ。
「それで……次は……どこに行けば……」
「ヘルプ機能への質問と判断します。では、シクスゼクス帝国のマップを表示します。現在はスリッピー帝国方面最寄りの村、コダルコダールです。ここからシクスゼクスを横断する形になります」
コダルコダール村を指し示す光点がある。
そこから、矢印がぐいーっと伸びる。
マップはヘルプ機能から。
矢印はアカネルの能力というわけだな。
こういう合作はとてもいい。
「シクスゼクス帝国、形的にひたすら横長なんだな……。横断するつもりだったけど、実質一番長いところを縦断するんじゃないか。というか、隣接してるフィフスエレ帝国がアホみたいにでかい」
「フィフスエレ帝国があまりにも巨大なため、シクスゼクスはこの国へのタクルの派遣を諦めたと言われています。何より、チャームが通用しない魔獣が多数いますから」
「はあはあ。それでセブンセンスへ行ったんだな。で、俺たちはこの細長いシクスゼクスをひたすら行くと。シクスゼクスの向こう側が海に見えるんだが」
「海です」
マップに魔族海、という文字が書き加えられた。
「この彼方に、魔族が追放されました。ですが、何らかの手段で海を超え、シクスゼクスにたどり着いたと思われます。あるいは、シクスゼクス側から魔族に接触したのかもしれません」
「おお、邪悪な企みを感じるな」
「カオルン、興味津々なのだ!」
「だがこの旅の本題じゃないから帝都とかは回避して、なるべくいざこざとは関わらないようにして行くぞ」
「むおー! なんでなのだー!! カオルン興味あるのだー! あるのだー!!」
「あいたた! カオルン、ポカポカ叩くなー」
暴れるカオルン。
魔力全開にしていないと、見た目通りのちっちゃい女の子みたいなパワーになるな。
これに対して、完全に息を整えたルミイがにっこりと微笑んだ。
「大丈夫ですよカオルン! マナビさんが行くところ、アクシデントが起きないと思いますか? 絶対に起きるに決まってるじゃないですか」
「あっ、そう言えばそうだったのだ! だったら安心なのだー。マナビ、今回も頼むのだ!」
「なんだとぉ……」
ルミイめ、俺の運命までも読み切っているというか。
「ではマスター、ルート選択です」
「ゲームみたいなことを言うなあ。どれどれ……?」
海側ルートと、山側ルートと、森側ルートか。
ふむ。
俺は考えながら、三人を見回す。
ルミイとカオルンとアカネル。
そして即断した。
「海に行こう」
「マスター、えっちな事を考えましたね?」
「海は泳げるだろ……?」
「えっちな事を考えましたね!?」
「目的地は決まったぞ! アカネル、ヘルプ機能。ここの中継地点になる都市を教えてくれ」
「もう……。ヘルプ機能を使用しました。ここに、都市が存在しています。漁業を生業とし、シクスゼクス帝国の食料供給を担っています」
マップに光点が生まれる。
海沿いにある、それなりに大きな都市。
「海洋都市イースマス。魔族たちが放逐された海に最も親しい都であり、シクスゼクスが成立する以前よりこの地に住む人々がいます。シクスゼクス帝国は、魔族と繋がっているとは言え魔法を至上とする国家です。ですが、そんな国でありながらイースマスは神を信仰しています」
「ほうほう、海寄りの都市で昔からの地元民がいて神様を信仰している……」
俺はそういう系統の物語に覚えがある。
なんとなく、どんな都市なのか予測がつくのだ。
「あひー! 嫌な予感がするんですけど!」
「ルミイはいっつもそうなのだ! 気にすることないのだー! マナビ、行くのだ!」
「おう、行くか!」
こうして俺たちは、次なる都市へと突き進む。
目指せ、海洋都市イースマス。
見渡すかぎり、死体しかない。
「あれだな。ライカンスロープは死んだら獣化したまま戻らないんだな。罪悪感を感じなくてとてもいい」
「あはははは、マナビさんが罪悪感なんて言ってますよ。人の心があるフリをするのはいかがなんですか」
ルミイのほっぺを手ではさみ、グニグニする俺。
なんたるもちもちか。
「ふひゃー! な、なにをふるんれすかー!」
「普通ならばルミイが悪い……というところですが、今回はルミイに全面同意です」
「カオルンは暴れられてスッキリしたのだ! マナビは任せてると、全部自分でやっちゃうからダメなのだなー」
「誰も俺をかばってくれないではないか」
日頃の行いは自分に返ってくるものだ。
ということで、俺たちは無事そうな村長の家に入り込み、そこで寝ることにした。
朝である。
朝になってもライカンスロープは獣人のまま。
「よし、家探しと、必要なものを一通り回収してから出立しよう」
「我々一行は、こうして見るとたちの悪い盗賊集団のようですね」
「こいつらが人狼ゲームじみたことをしなければ無事だったんだぞ。俺に悪意を向けると百倍くらいになって返ってくる」
「歩く災厄そのものですよね」
アカネルは事実を陳列せずにはいられない性格なのだろう。
だが、俺は一緒にお風呂をした美少女にはとても甘い。
そういう性格も可愛いところなので許す……。
「マナビさん一応事実だって認識してたんですね」
「おいルミイ、俺の心を読むのはやめろ」
「わたし精神の精霊ともなかよしなので」
「やめろ、やめるんだ」
「あっ、マナビがルミイと追いかけっこを始めたのだ!」
「マスターはイチャイチャしたい気分なんでしょう。カオルン、作業を進めましょう」
「なのだなー。全く、遊びたい年頃の人たちは困るのだー」
なんかさんざん言われている気がする。
だが、平和な村の追いかけっこはこれはこれで楽しかったのでよし、だ。
こういう遊びはチュートリアルなしの方が盛り上がるな。
ゲーム感覚の現実は遊びじゃないからな、チュートリアルバリバリで行くぞ。
しばらくして、俺もルミイも肩で息をしながら戻ってきたのだ。
「それで……次は……どこに行けば……」
「ヘルプ機能への質問と判断します。では、シクスゼクス帝国のマップを表示します。現在はスリッピー帝国方面最寄りの村、コダルコダールです。ここからシクスゼクスを横断する形になります」
コダルコダール村を指し示す光点がある。
そこから、矢印がぐいーっと伸びる。
マップはヘルプ機能から。
矢印はアカネルの能力というわけだな。
こういう合作はとてもいい。
「シクスゼクス帝国、形的にひたすら横長なんだな……。横断するつもりだったけど、実質一番長いところを縦断するんじゃないか。というか、隣接してるフィフスエレ帝国がアホみたいにでかい」
「フィフスエレ帝国があまりにも巨大なため、シクスゼクスはこの国へのタクルの派遣を諦めたと言われています。何より、チャームが通用しない魔獣が多数いますから」
「はあはあ。それでセブンセンスへ行ったんだな。で、俺たちはこの細長いシクスゼクスをひたすら行くと。シクスゼクスの向こう側が海に見えるんだが」
「海です」
マップに魔族海、という文字が書き加えられた。
「この彼方に、魔族が追放されました。ですが、何らかの手段で海を超え、シクスゼクスにたどり着いたと思われます。あるいは、シクスゼクス側から魔族に接触したのかもしれません」
「おお、邪悪な企みを感じるな」
「カオルン、興味津々なのだ!」
「だがこの旅の本題じゃないから帝都とかは回避して、なるべくいざこざとは関わらないようにして行くぞ」
「むおー! なんでなのだー!! カオルン興味あるのだー! あるのだー!!」
「あいたた! カオルン、ポカポカ叩くなー」
暴れるカオルン。
魔力全開にしていないと、見た目通りのちっちゃい女の子みたいなパワーになるな。
これに対して、完全に息を整えたルミイがにっこりと微笑んだ。
「大丈夫ですよカオルン! マナビさんが行くところ、アクシデントが起きないと思いますか? 絶対に起きるに決まってるじゃないですか」
「あっ、そう言えばそうだったのだ! だったら安心なのだー。マナビ、今回も頼むのだ!」
「なんだとぉ……」
ルミイめ、俺の運命までも読み切っているというか。
「ではマスター、ルート選択です」
「ゲームみたいなことを言うなあ。どれどれ……?」
海側ルートと、山側ルートと、森側ルートか。
ふむ。
俺は考えながら、三人を見回す。
ルミイとカオルンとアカネル。
そして即断した。
「海に行こう」
「マスター、えっちな事を考えましたね?」
「海は泳げるだろ……?」
「えっちな事を考えましたね!?」
「目的地は決まったぞ! アカネル、ヘルプ機能。ここの中継地点になる都市を教えてくれ」
「もう……。ヘルプ機能を使用しました。ここに、都市が存在しています。漁業を生業とし、シクスゼクス帝国の食料供給を担っています」
マップに光点が生まれる。
海沿いにある、それなりに大きな都市。
「海洋都市イースマス。魔族たちが放逐された海に最も親しい都であり、シクスゼクスが成立する以前よりこの地に住む人々がいます。シクスゼクス帝国は、魔族と繋がっているとは言え魔法を至上とする国家です。ですが、そんな国でありながらイースマスは神を信仰しています」
「ほうほう、海寄りの都市で昔からの地元民がいて神様を信仰している……」
俺はそういう系統の物語に覚えがある。
なんとなく、どんな都市なのか予測がつくのだ。
「あひー! 嫌な予感がするんですけど!」
「ルミイはいっつもそうなのだ! 気にすることないのだー! マナビ、行くのだ!」
「おう、行くか!」
こうして俺たちは、次なる都市へと突き進む。
目指せ、海洋都市イースマス。
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