63 / 337
22・国交樹立!
第63話 使節団が出るぞー!
しおりを挟む
呼ばれていったバルバラ陛下だが、その後、ファイブスターズの一国、ファイブショーナンと国交を結ぶことが大々的に発表されたのだ。
どうやら何もかも上手く行ったらしい。
その後、陛下が一度ギルドを覗きに来てリップルとワアワアギャアギャア喧嘩をして、僕に挨拶をしてから去っていった。
嵐のような人だった。
その後、ファイブショーナンとの国交樹立後の作業が急速に進んでいく。
まず、あちこちで求人が行われた。
ファイブショーナンへ向かう隊商を結成するためである。
一応、ファイブスターズとこの国は冷戦状態。
どんな危険があるとも知れない。
ってことで頭数が必要なんだそうだ。
頑張ってほしい……。
そもそも、そんな頭数揃えてあの国に何しに行くんだ?
僕は大変疑問だったのだが。
「知ってますか? ナザルさん。隊商に使節団も同行して、第二王子がそれを指揮するんだそうです」
マスターの話を聞いて、まったりうとうとしていた僕の目が覚めた。
「なんだって!? とんでもない規模の話になってるな……」
これ、訪ねてきたのがただの使いじゃなくて、女王本人だったってことがバレたな。
国の顔を立てるために、偉い人間を向かわせるということではないだろうか。
そうかそうか、大物同士で決着をつけてくれ。
僕は魚醤さえ入ってきたら何も言わないからな……。
アイアン級の冒険者もそれなりに参加してるな。
確かに、この任務についてめざましい働きができれば、国からの覚えがめでたくなる。
実力とか経験とか吹っ飛ばして、士官できるかも知れない。
そう言う意味ではこれは夢の成り上がりチャンスなのだ!
ファイブショーナンドリーム!
僕はそう名付けた。
「なんかそれっぽいな……」
ギルドの酒場でお茶を飲む。
相変わらずマスターのお茶は美味い。
「ナザル。君が関わった案件の中で、最大規模のものになってるんじゃないかい?」
リップルの指摘に、僕は嫌な顔をする。
「これはあくまで仕事ではなく、僕がプライベートで遊びに行ったらたまたま女王陛下に気に入られ、魚醤と粉の物々交換の案内をしたら、陛下がアーランとも交渉しただけの話だよ……」
「君の名前が関係者から出てこないといいねえ……」
本当にね!
こんなところで、ファイブショーナンとの国交樹立の英雄なんかに祭り上げられたら堪らない。
僕は!
責任を負わずに!
楽しく暮らしていきたいのだ!!
「君の自由にやっていきたいという気持ちも強いねえ! だが、ギフト持ちが好き勝手に動いたら世の中も動くのは当たり前のことじゃないのかい……」
「そ、そんなことはないぞ! 第一今回は、僕は向こうで天ぷらを揚げて魚醤で食べただけだ」
「南国に行って、わざわざそこで天ぷらを揚げて食べようとするものが歴史上どれだけいたと思っているんだい? 絶対に君が初だよ? 全人類が試そうとも思わなかったことを君があそこでやって、だから天ぷらと魚醤で歴史が動いたんだ」
「やめてえ~」
「ナザルさんが頭を抱えていますね。でも本当に、成し遂げたことだけで言えば英雄みたいなものだと思うんですけど、どうしてそんなに功名心が無いんです?」
いつの間にか受付嬢のエリィも隣りに座っている。
「あれ? エリィ仕事は?」
「休憩時間なんです。これお弁当。あ、マスター、お茶くださーい」
「はいかしこまりました」
マスターが目の前で、見事な手つきでお茶を淹れてくれる。
これがもう美味いんだ。
お茶の種類としては、ハーブティだ。
しかも毎日、ハーブのブレンドが異なっている。
その日に仕入れられたハーブと、季節や天候に合わせてマスターが毎朝オリジナルブレンドを作るのだ。
そりゃあ美味しいに決まってる。
あ、お酒はアーラン一安い酒屋から適当に仕入れている。
だから本当に美味しくない酒が出る。
この力の入れよう!
この力の抜けよう!
「ああ~、マスターのお茶、本当に美味しい……。ギルドにマスターがいてくれて本当に良かったです」
「ありがとうございます」
マスターは嬉しそうだ。
ケーキ類以外の調理は絶対にやらないと誓っている、生まれる世界を間違ったパティシエみたいな人なのだ。
「それで、ナザルさん」
「ああ、はいはい」
僕が答えないと、気になってお弁当が食べられないというエリィのために、僕は仕方なしにこだわりの理由を語った。
「僕の親戚の話なんだが」
「こういうのは大抵本人の話なんだよ」
リップル!
余計な事を教えなくてよろしい!
「色々な面倒事を引き受けて、色々な人達の世話をしてきたんだが、結局報われずに一人で死んだんだ。同じようなことにはなるまいと僕は思ってね」
「それはなんていうか……。ひどいところだったんですねえ」
「いや、僕の故郷の村は別に悪いところじゃなかったよ。まあ遺跡が陥没して僕以外全員死んだけど」
僕はその時に油使いの能力をマスターし、油で身を守って助かったのだ。
逆を言えば、ギフト持ち以外全員が死ぬような災害だったということだ。
受付嬢がきょとんとした。
じゃあその親戚さんはどこにいたんです? とでも言いたげだ。
まずい。
僕の転生うんぬんは秘密なのである。
恐らく、この安楽椅子冒険者は薄々感づいている。
だが彼女以外に知られるのは、ろくなことがない。
「ま、そういう訳で、僕は自由にやってるのさ。で、僕に余裕がある時だけ、あくまで趣味として人助けをする。下手に地位や名声なんか得てしまったら、そんな趣味の人助けだってできなくなるだろう? 僕はもう、シルバー級の任務だけでいっぱいいっぱいなんだ!」
「なるほどです……! それなら仕方ありませんね!」
エリィは頷いた後、なぜか嬉しそうな顔になってお弁当を食べ始めた。
なんだなんだ……?
「さあね? どこかの出世欲がない冒険者に、揺るがぬ善性が宿っていることを確認して安心したんじゃないかい?」
リップルが分かった風なことを言うのだった。
どうやら何もかも上手く行ったらしい。
その後、陛下が一度ギルドを覗きに来てリップルとワアワアギャアギャア喧嘩をして、僕に挨拶をしてから去っていった。
嵐のような人だった。
その後、ファイブショーナンとの国交樹立後の作業が急速に進んでいく。
まず、あちこちで求人が行われた。
ファイブショーナンへ向かう隊商を結成するためである。
一応、ファイブスターズとこの国は冷戦状態。
どんな危険があるとも知れない。
ってことで頭数が必要なんだそうだ。
頑張ってほしい……。
そもそも、そんな頭数揃えてあの国に何しに行くんだ?
僕は大変疑問だったのだが。
「知ってますか? ナザルさん。隊商に使節団も同行して、第二王子がそれを指揮するんだそうです」
マスターの話を聞いて、まったりうとうとしていた僕の目が覚めた。
「なんだって!? とんでもない規模の話になってるな……」
これ、訪ねてきたのがただの使いじゃなくて、女王本人だったってことがバレたな。
国の顔を立てるために、偉い人間を向かわせるということではないだろうか。
そうかそうか、大物同士で決着をつけてくれ。
僕は魚醤さえ入ってきたら何も言わないからな……。
アイアン級の冒険者もそれなりに参加してるな。
確かに、この任務についてめざましい働きができれば、国からの覚えがめでたくなる。
実力とか経験とか吹っ飛ばして、士官できるかも知れない。
そう言う意味ではこれは夢の成り上がりチャンスなのだ!
ファイブショーナンドリーム!
僕はそう名付けた。
「なんかそれっぽいな……」
ギルドの酒場でお茶を飲む。
相変わらずマスターのお茶は美味い。
「ナザル。君が関わった案件の中で、最大規模のものになってるんじゃないかい?」
リップルの指摘に、僕は嫌な顔をする。
「これはあくまで仕事ではなく、僕がプライベートで遊びに行ったらたまたま女王陛下に気に入られ、魚醤と粉の物々交換の案内をしたら、陛下がアーランとも交渉しただけの話だよ……」
「君の名前が関係者から出てこないといいねえ……」
本当にね!
こんなところで、ファイブショーナンとの国交樹立の英雄なんかに祭り上げられたら堪らない。
僕は!
責任を負わずに!
楽しく暮らしていきたいのだ!!
「君の自由にやっていきたいという気持ちも強いねえ! だが、ギフト持ちが好き勝手に動いたら世の中も動くのは当たり前のことじゃないのかい……」
「そ、そんなことはないぞ! 第一今回は、僕は向こうで天ぷらを揚げて魚醤で食べただけだ」
「南国に行って、わざわざそこで天ぷらを揚げて食べようとするものが歴史上どれだけいたと思っているんだい? 絶対に君が初だよ? 全人類が試そうとも思わなかったことを君があそこでやって、だから天ぷらと魚醤で歴史が動いたんだ」
「やめてえ~」
「ナザルさんが頭を抱えていますね。でも本当に、成し遂げたことだけで言えば英雄みたいなものだと思うんですけど、どうしてそんなに功名心が無いんです?」
いつの間にか受付嬢のエリィも隣りに座っている。
「あれ? エリィ仕事は?」
「休憩時間なんです。これお弁当。あ、マスター、お茶くださーい」
「はいかしこまりました」
マスターが目の前で、見事な手つきでお茶を淹れてくれる。
これがもう美味いんだ。
お茶の種類としては、ハーブティだ。
しかも毎日、ハーブのブレンドが異なっている。
その日に仕入れられたハーブと、季節や天候に合わせてマスターが毎朝オリジナルブレンドを作るのだ。
そりゃあ美味しいに決まってる。
あ、お酒はアーラン一安い酒屋から適当に仕入れている。
だから本当に美味しくない酒が出る。
この力の入れよう!
この力の抜けよう!
「ああ~、マスターのお茶、本当に美味しい……。ギルドにマスターがいてくれて本当に良かったです」
「ありがとうございます」
マスターは嬉しそうだ。
ケーキ類以外の調理は絶対にやらないと誓っている、生まれる世界を間違ったパティシエみたいな人なのだ。
「それで、ナザルさん」
「ああ、はいはい」
僕が答えないと、気になってお弁当が食べられないというエリィのために、僕は仕方なしにこだわりの理由を語った。
「僕の親戚の話なんだが」
「こういうのは大抵本人の話なんだよ」
リップル!
余計な事を教えなくてよろしい!
「色々な面倒事を引き受けて、色々な人達の世話をしてきたんだが、結局報われずに一人で死んだんだ。同じようなことにはなるまいと僕は思ってね」
「それはなんていうか……。ひどいところだったんですねえ」
「いや、僕の故郷の村は別に悪いところじゃなかったよ。まあ遺跡が陥没して僕以外全員死んだけど」
僕はその時に油使いの能力をマスターし、油で身を守って助かったのだ。
逆を言えば、ギフト持ち以外全員が死ぬような災害だったということだ。
受付嬢がきょとんとした。
じゃあその親戚さんはどこにいたんです? とでも言いたげだ。
まずい。
僕の転生うんぬんは秘密なのである。
恐らく、この安楽椅子冒険者は薄々感づいている。
だが彼女以外に知られるのは、ろくなことがない。
「ま、そういう訳で、僕は自由にやってるのさ。で、僕に余裕がある時だけ、あくまで趣味として人助けをする。下手に地位や名声なんか得てしまったら、そんな趣味の人助けだってできなくなるだろう? 僕はもう、シルバー級の任務だけでいっぱいいっぱいなんだ!」
「なるほどです……! それなら仕方ありませんね!」
エリィは頷いた後、なぜか嬉しそうな顔になってお弁当を食べ始めた。
なんだなんだ……?
「さあね? どこかの出世欲がない冒険者に、揺るがぬ善性が宿っていることを確認して安心したんじゃないかい?」
リップルが分かった風なことを言うのだった。
42
あなたにおすすめの小説
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる