88 / 337
30・安楽椅子冒険者、走る
第88話 リップルの忙しい仕事
しおりを挟む
「大変だ。大変なことになった」
リップルが椅子に深々と腰掛けながら、そんなことを言った。
最近、お尻から根っこが生えて椅子にくっついていると思ったら。
とあるゴールド級冒険者が持ち込んだ依頼が、どうやら厄介だったらしい。
「ゴールド級!? 下町のギルドなんかシルバー級が上限みたいなもんだろ。なんでゴールド級がやってくるんだ。アーガイルさんみたいな変わり者もいるけど」
「誰が変わり者だ、誰が!」
「いた!!」
僕が驚いていたら、そのアーガイルさんが入ってきたところだった。
バンダナの下の鋭い目が僕を睨むが、すぐに、リップルに向けられた。
「リップルさん! なんかゴールド級の冒険者が下町ギルドに入って行ったって聞いて来たんですが……」
「おおアーガイルくん! ナザルと合わせて、私と三人いれば事足りるだろう。いやいや、とても面倒な仕事を受けてしまったんだ。聞いてくれよ」
「なんだろうなんだろう」
「なんでも手伝いますよ!」
興味本位の僕と、リップルの熱狂的なファンであるアーガイルさん。
僕らは彼女の対面の席に座った。
無言で、おさげの受付嬢エリィも座る。
僕とアーガイルさんの視線を受けても、全く動じないエリィ。
「お仕事はですね、ギルドを通してして欲しいんですけど」
「ああ、ごめんごめん! 今度から依頼者には言っておくから。今回も場所代は支払うよ」
リップルが、先払いでもらったらしいお金をちょっと手渡すと、エリィがニコッと笑った。
「ごゆっくり~」
去っていく。
「こえー」
アーガイルさんが呟いた。
ギルドの受付嬢は、基本的に肝が据わってるからね。
「ナザル、なんかお前に投げキスしてるぞ」
「最近僕が第二王子からの覚えがめでたいので、彼女は唾を付けておこうと考えてる気がするんですよね」
「そうかあ……。大変だな……」
「話ししてもいい?」
「どうぞどうぞ」
「どうぞどうぞ」
リップルが咳払いした。
ようやく本題だ。
「つまり、結論から話すとゴールド級パーティはとある遺跡から、そこで召喚されたデーモンを追いかけて来た。デーモンはアーランに逃げ込み、この国の民衆に紛れ込んでいるんだそうだよ。それを発見する手伝いをしてほしいと」
「ははあ」
アーガイルさんが顎を撫でた。
「デーモンってのがどんなもんなのかは分かりませんが、見た目で差があるならすぐに見つかるんじゃ?」
「古い文献でゼルケルと呼ばれているデーモンで、人間に化ける能力があるやつだ」
「あー」
「それは面倒くさそう」
つまり、変身能力があるやつを、この広いアーランから探し出さなければならないわけだ。
確かにこれは面倒くさい。
リップルが頭を抱えたのも無理はない。
「私はね……。さすがにこの仕事はギルドから外に出ないと行けないと思って、あまりに面倒だから困っていたんだ」
「そっちかあ」
「リップルさんはぶれないですねえ」
アーガイルさん、リップルを甘やかすのはやめるんだ。
盗賊ギルドの鬼幹部みたいなこの人が、リップルが絡むとてんでポンコツになるんだよな。
好きなのか……?
「ということでだ。諸君、私の嫌いな足で稼ぐ方針で行こうと思う。ついてきてくれるかな」
「もちろんですよ! お役に立てて嬉しいです!」
「へいへい。でも、リップル一人で十分なんじゃないかい? なんで僕らまでついていく必要があるんだ」
「ゼルケルは人間に完全に化けようと思ったら、その人間を丸ごと食べてしまうんだ。仮の変装ならまだ本人は無事だ。どこかに隠されてる。そういう情報を集めたり、搦め手を使ったりするのは……君らの得意分野じゃないか」
私は頭脳労働専門でね、とリップルは言う。
単身でエルダードラゴンを倒せるレベルの大魔法使いが、頭脳労働専門……?
いや、彼女としては、派手な魔法を使うことは若気の至りであり、恥ずかしいと考えている様子だ。
多分、派手なことはかつて英雄だった頃にやり尽くし、今は日々、そんな過去を思い出して恥ずかしさにのたうち回っているのかも知れない。
絶対にそうだ。
「ナザル! 私の内心を読み取るのはやめてもらえないか!」
「何も言ってないが?」
「目がすべてを語ってるんだ……。ああ、これだから付き合いの長いやつは……」
ぶつぶつ言いながら、まず僕らが立ったのは三叉路。
やって来た側が下町。
右手が商業地区。
左手が住宅地区。
左手に行けばドロテアさんの家があり、右手には僕が粉を仕入れているドワーフの親方がいる。
「さて、どうします? 今のところ、何の手がかりもないようですけど」
「最初の手がかりはあるんだ。今、ゴールド級の冒険者たちが商業地区で活動している。デーモンは馬鹿じゃない。人一人とまるごと入れ替わろうと言うのに、敵が嗅ぎ回っている上に人の流れが多い場所を選ぶ理由は無いんだよ」
「ははあ、つまり住宅地区というわけですね! さすがリップルさんだ!」
「うんうん! もっと私を褒めてくれたまえ!」
わっはっは、と気分良さそうなリップルなのだった。
すっかり甘やかされている……!!
「ナザルはずいぶんやる気がなさそうじゃないか」
「そりゃあ、僕は巻き込まれただけだからね。今はね、僕は料理研究家として名を馳せているところでさ……」
「なるほど。ちなみにゼルケルは人に化けるんだが、別名海藻の悪魔と呼ばれていて……」
「海藻!?」
「異世界の海からやって来るデーモンで、人を食べる前ならば大変美味しいという……」
「誰かを食べる前にそいつを捕まえて食ってやらないといけないじゃないか!!」
僕のやる気に火がついたぞ!
リップルが椅子に深々と腰掛けながら、そんなことを言った。
最近、お尻から根っこが生えて椅子にくっついていると思ったら。
とあるゴールド級冒険者が持ち込んだ依頼が、どうやら厄介だったらしい。
「ゴールド級!? 下町のギルドなんかシルバー級が上限みたいなもんだろ。なんでゴールド級がやってくるんだ。アーガイルさんみたいな変わり者もいるけど」
「誰が変わり者だ、誰が!」
「いた!!」
僕が驚いていたら、そのアーガイルさんが入ってきたところだった。
バンダナの下の鋭い目が僕を睨むが、すぐに、リップルに向けられた。
「リップルさん! なんかゴールド級の冒険者が下町ギルドに入って行ったって聞いて来たんですが……」
「おおアーガイルくん! ナザルと合わせて、私と三人いれば事足りるだろう。いやいや、とても面倒な仕事を受けてしまったんだ。聞いてくれよ」
「なんだろうなんだろう」
「なんでも手伝いますよ!」
興味本位の僕と、リップルの熱狂的なファンであるアーガイルさん。
僕らは彼女の対面の席に座った。
無言で、おさげの受付嬢エリィも座る。
僕とアーガイルさんの視線を受けても、全く動じないエリィ。
「お仕事はですね、ギルドを通してして欲しいんですけど」
「ああ、ごめんごめん! 今度から依頼者には言っておくから。今回も場所代は支払うよ」
リップルが、先払いでもらったらしいお金をちょっと手渡すと、エリィがニコッと笑った。
「ごゆっくり~」
去っていく。
「こえー」
アーガイルさんが呟いた。
ギルドの受付嬢は、基本的に肝が据わってるからね。
「ナザル、なんかお前に投げキスしてるぞ」
「最近僕が第二王子からの覚えがめでたいので、彼女は唾を付けておこうと考えてる気がするんですよね」
「そうかあ……。大変だな……」
「話ししてもいい?」
「どうぞどうぞ」
「どうぞどうぞ」
リップルが咳払いした。
ようやく本題だ。
「つまり、結論から話すとゴールド級パーティはとある遺跡から、そこで召喚されたデーモンを追いかけて来た。デーモンはアーランに逃げ込み、この国の民衆に紛れ込んでいるんだそうだよ。それを発見する手伝いをしてほしいと」
「ははあ」
アーガイルさんが顎を撫でた。
「デーモンってのがどんなもんなのかは分かりませんが、見た目で差があるならすぐに見つかるんじゃ?」
「古い文献でゼルケルと呼ばれているデーモンで、人間に化ける能力があるやつだ」
「あー」
「それは面倒くさそう」
つまり、変身能力があるやつを、この広いアーランから探し出さなければならないわけだ。
確かにこれは面倒くさい。
リップルが頭を抱えたのも無理はない。
「私はね……。さすがにこの仕事はギルドから外に出ないと行けないと思って、あまりに面倒だから困っていたんだ」
「そっちかあ」
「リップルさんはぶれないですねえ」
アーガイルさん、リップルを甘やかすのはやめるんだ。
盗賊ギルドの鬼幹部みたいなこの人が、リップルが絡むとてんでポンコツになるんだよな。
好きなのか……?
「ということでだ。諸君、私の嫌いな足で稼ぐ方針で行こうと思う。ついてきてくれるかな」
「もちろんですよ! お役に立てて嬉しいです!」
「へいへい。でも、リップル一人で十分なんじゃないかい? なんで僕らまでついていく必要があるんだ」
「ゼルケルは人間に完全に化けようと思ったら、その人間を丸ごと食べてしまうんだ。仮の変装ならまだ本人は無事だ。どこかに隠されてる。そういう情報を集めたり、搦め手を使ったりするのは……君らの得意分野じゃないか」
私は頭脳労働専門でね、とリップルは言う。
単身でエルダードラゴンを倒せるレベルの大魔法使いが、頭脳労働専門……?
いや、彼女としては、派手な魔法を使うことは若気の至りであり、恥ずかしいと考えている様子だ。
多分、派手なことはかつて英雄だった頃にやり尽くし、今は日々、そんな過去を思い出して恥ずかしさにのたうち回っているのかも知れない。
絶対にそうだ。
「ナザル! 私の内心を読み取るのはやめてもらえないか!」
「何も言ってないが?」
「目がすべてを語ってるんだ……。ああ、これだから付き合いの長いやつは……」
ぶつぶつ言いながら、まず僕らが立ったのは三叉路。
やって来た側が下町。
右手が商業地区。
左手が住宅地区。
左手に行けばドロテアさんの家があり、右手には僕が粉を仕入れているドワーフの親方がいる。
「さて、どうします? 今のところ、何の手がかりもないようですけど」
「最初の手がかりはあるんだ。今、ゴールド級の冒険者たちが商業地区で活動している。デーモンは馬鹿じゃない。人一人とまるごと入れ替わろうと言うのに、敵が嗅ぎ回っている上に人の流れが多い場所を選ぶ理由は無いんだよ」
「ははあ、つまり住宅地区というわけですね! さすがリップルさんだ!」
「うんうん! もっと私を褒めてくれたまえ!」
わっはっは、と気分良さそうなリップルなのだった。
すっかり甘やかされている……!!
「ナザルはずいぶんやる気がなさそうじゃないか」
「そりゃあ、僕は巻き込まれただけだからね。今はね、僕は料理研究家として名を馳せているところでさ……」
「なるほど。ちなみにゼルケルは人に化けるんだが、別名海藻の悪魔と呼ばれていて……」
「海藻!?」
「異世界の海からやって来るデーモンで、人を食べる前ならば大変美味しいという……」
「誰かを食べる前にそいつを捕まえて食ってやらないといけないじゃないか!!」
僕のやる気に火がついたぞ!
43
あなたにおすすめの小説
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる