記憶と魔力を婚約者に奪われた「ないない尽くしの聖女」は、ワケあり王子様のお気に入り~王族とは知らずにそばにいた彼から なぜか溺愛されています
瑞貴◆後悔してる/手違いの妻2巻発売!
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閑話 ワケあり王子の片想い
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時は、ジュディットが記憶と魔力を封印された一か月前に遡る――……。
現在の時刻は、夜の十時を過ぎている――。
まだ夜は長い。ルダイラ王国の王宮では、次期国王の生誕二十年を祝う盛大な祝賀会が開かれている。
そんな最中、馬車で半日ほどかかる国境沿いのカステン辺境伯領では、ワケありな男が失意を孕む、ため息を吐く。
はぁ~と音が漏れた、次の瞬間。エントランスの扉が乱暴に開けられる音が響く。
「アンドレ~! 喜べェェェ――! 俺の見立ては間違っていなかったぞ!」
アンドレというのは、今しがたため息をついた、この屋敷の住人が名乗っている名前だ。決してただの愛称ではない。
外から駆け込んできた男の叫び声に、アンドレの秀でた形の目元がぴくりと動く。だが、艶っぽい口元は閉じたまま。彼の返事はない。
それにもめげず、興奮気味のカステン辺境伯は話を続ける。
「俺、とうとう見てしまったぞッ。王太子殿下が婚約者の妹と隠れてキスしているのを! 王太子殿下の本命は妹だって、絶対!」
浮かれ口調の男は、イヴァン・ドガ・カステン辺境伯である。
彼は「泊まりがけで王都へ向かう」と告げ、今朝領地を発った。
それにもかかわらず、予定を急遽変更し、早々に帰ってきたようだ。
そんな風にカステン辺境伯を駆り立てたのは、アンドレに吉報を届けたい。ただその一心である。
カステン辺境伯は、王宮で王太子が睦言を交わす現場に遭遇したのだ。
それも、その直前まで情事に耽っていた彼らの、生々しい会話を。
それを知っては、居ても立っても居られない。その結果が、転がり込むように走ってきた現状である。
イヴァン卿自身、後継者のいないカステン家の養子として引き取られた経歴の持ち主であり、彼はクラーク公爵家出身である現王妃殿下の末弟だ。
自ら触れ回ることがないため、この領地ではあまり知られていない事実だが。
「お~い、アンドレ~どこにいる~? 今年も祝賀会の主役のパートナーは妹だったぞ!」
アンドレが喜ぶのを待ち切れない彼は、笑顔でリビングの扉を開けた。
そうして駆け込んだ部屋の中には、一人の紳士が凛とした佇まいで立っている。お目当てのアンドレだ。
目鼻立ちの整った赤い髪の美青年。彼が苦笑いを浮かべ、カステン辺境伯へ深紅の瞳を向けた。
「一体何事ですか……騒々しい。イヴァン卿は王宮に泊まってくるんじゃなかったんですか?」
「あ……。アンフレッド殿下。——申し訳ございません。許可も取らずに上がり込んでしまって」
イヴァン・ドガ・カステン辺境伯が突如、態度を改めた。
――というのも、赤い髪と瞳はルダイラ王国の王族の象徴である。
正体を隠して暮らすアンドレは日ごろ、偽装魔法を使うため、生まれたままの姿を他人に見せることはない。
週に何度も顔を合せるカステン辺境伯でさえも、十年近くこの姿を見ていない。
すっかり本来の色合いを忘れかけていたため、激しく動揺して固まる。
まあ確かに、アンドレが想像とは違う風姿で目の前に現れたため、戸惑うのは無理もない。
見慣れない赤い髪と瞳をじっと見つめ、言葉に詰まる彼は、アンドレに対し、いつものように兄の態度にすべきか、敬語にすべきかと混乱をきたす。
迷った結果、丁寧な言葉遣いに変えたようだが、彼の心の機微に気づいたアンドレが穏やかに笑う。
「ふふっ、別にアンドレでいいですよ。急に畏まられても僕の方が困りますからね。いつもの調子で構いません」
「ですが……その姿だと俺の調子が狂います」
「そうですか?」
「ええ、偽装をしていないアンドレを見るのは、しばらくぶりですから。もう十年は見ていないはずですが、何かあったのですか?」
「まあね。昨日の夜から今朝まで魔物に当たり散らして、魔力を消費しすぎましたから。魔力消費の大きい偽装魔法を使うのを控えたくてね」
「ぁ……」
何か言おうとしたカステン辺境伯だが、王族らしいアンドレの姿を目の当たりにして、口ごもる。
それに気づいたアンドレが、ふっと笑顔を見せると、髪と瞳を暗黒色に変化させた。
すると安心したようにカステン辺境伯が口を開く。
「殿下……悲観してはなりません。これからはアンドレも王宮で暮らすはずです。今日も次期筆頭聖女のジュディット様は我々の前に現れず、祝福の演舞を務めていたのは、妹のリナ聖女でしたからね。王太子殿下とジュディット様の結婚は、間違いなく覆りますよ」
「……どうでしょうか? そもそも筆頭聖女のジュディット様を手放すとは考えられませんが」
「仰るとおり! だからこそ、陛下がアンドレを呼び戻すでしょう。次期筆頭聖女のジュディット様を王室が逃すわけないですから。なんとしても王族との結婚を望むはずです!」
「とはいってもジュディット様を手放すなんて、王太子殿下はそこまで愚かではないでしょう」
興奮気味なカステン辺境伯の一方、静かにため息をつくアンドレは、期待するだけ無駄だ、過剰な期待を抱くなと、自分自身に言い聞かせた。
遠慮がちなアンドレの空気を払拭するように、カステン辺境伯が強気な口調で続ける。
「いいえ。フィリベール王太子とリナ聖女は、閨事の後に祝賀会に登場したんですよ。相当深い恋人関係ですからね」
「閨事……」
ジュディットの婚約者である王太子が、別の女性にうつつを抜かすのも、それはそれで面白くないと顔をしかめる
「間もなく婚約者を変えますよ。期待しましょう」
「その言葉。去年の祝賀会とその前の年にも言っていましたけどね」
楽観的なカステン辺境伯へ、呆れきった口調で告げると話を続けた。
「ジュディット様がどのような姿をしているのか聞きたかったのに、また、会えなかったんですか……」
「相変わらず幻の聖女ままです。まあ、ジュディット様に直接会う方が早いですよ。俺の予想では、今月中に王太子との婚約の解消を公表するでしょう」
「……もう期待はしていませんよ。それどころか、陛下は僕の扱いに困っているんじゃないですか?」
「いや、陛下夫妻はそんなことを言っておりません」
「言えないだけですよ。闇属性の加護がある僕は、魔力を封印するわけにも、生かしておくわけにもいきませんから。そのうち僕の暗殺のために、刺客でも送ってくるんじゃないですか。片割れが結婚する年頃となれば、僕が女性と関係を持たないか、陛下も気が気ではないでしょうね」
投げやりに告げたアンドレの言葉に、カステン辺境伯の怒りのスイッチが入る。
そうすれば必然、主従関係をカモフラージュするいつもの調子に戻った。
「なんてことを言うんだ! 不吉な事を言うのは俺が許さないぞ」
「ふふっ、そう言って僕を心配してくれるのは、イヴァン卿と、毎年、僕の誕生日に光魔法の魔道具を送ってくれるジュディット様だけですよ。まあ精霊の呪いなんて、そもそも僕にはかけられていませんから、どんな魔道具をもらっても効果はありませんけどね」
「弱気になるな。ジュディット様への想いは絶対に叶うから諦めるなよ」
「それは難しいでしょうが、もし許されるなら一度くらい会いたいものです」
「大丈夫だって。周辺各国へ王太子殿下の結婚式の取りやめを知らせるのは、今月いっぱいが限度だ。そろそろ婚約の解消が公表されるはずだから」
「そこまで言うなら期待しないで待っていますよ」
「間違いないから大丈夫だ!」
「はい、はい、分かりましたよ。今日のところは早く帰ってください」
偽装魔法を使いたくないと言っていたアンドレが、疲れた顔を見せる。
まだまだ話足りない様子のカステン辺境伯だが、長居するわけにもいかないと理解した。
そうなれば、致し方ないと一礼して扉へ向かう。その途中、はたと気づく。
「あっ、そういえば伝えるのを忘れていたな。誕生日おめでとう」
「また何を言うんですか。僕の誕生日は三か月前に過ぎていますよ。今年もジュディット様から手紙をいただきましたからね」
アンドレがすぐさま自分の誕生日を否定した。
そして、人には言えない事情を抱えるアンドレが、ジュディットから贈られた護符を挟んだ本を手に取った。
その護符は、精霊の呪いに侵されているアンドレを案じ、ジュディットが彼の誕生日に毎年贈っているものだ。
◇◇◇
現在の時刻は、夜の十時を過ぎている――。
まだ夜は長い。ルダイラ王国の王宮では、次期国王の生誕二十年を祝う盛大な祝賀会が開かれている。
そんな最中、馬車で半日ほどかかる国境沿いのカステン辺境伯領では、ワケありな男が失意を孕む、ため息を吐く。
はぁ~と音が漏れた、次の瞬間。エントランスの扉が乱暴に開けられる音が響く。
「アンドレ~! 喜べェェェ――! 俺の見立ては間違っていなかったぞ!」
アンドレというのは、今しがたため息をついた、この屋敷の住人が名乗っている名前だ。決してただの愛称ではない。
外から駆け込んできた男の叫び声に、アンドレの秀でた形の目元がぴくりと動く。だが、艶っぽい口元は閉じたまま。彼の返事はない。
それにもめげず、興奮気味のカステン辺境伯は話を続ける。
「俺、とうとう見てしまったぞッ。王太子殿下が婚約者の妹と隠れてキスしているのを! 王太子殿下の本命は妹だって、絶対!」
浮かれ口調の男は、イヴァン・ドガ・カステン辺境伯である。
彼は「泊まりがけで王都へ向かう」と告げ、今朝領地を発った。
それにもかかわらず、予定を急遽変更し、早々に帰ってきたようだ。
そんな風にカステン辺境伯を駆り立てたのは、アンドレに吉報を届けたい。ただその一心である。
カステン辺境伯は、王宮で王太子が睦言を交わす現場に遭遇したのだ。
それも、その直前まで情事に耽っていた彼らの、生々しい会話を。
それを知っては、居ても立っても居られない。その結果が、転がり込むように走ってきた現状である。
イヴァン卿自身、後継者のいないカステン家の養子として引き取られた経歴の持ち主であり、彼はクラーク公爵家出身である現王妃殿下の末弟だ。
自ら触れ回ることがないため、この領地ではあまり知られていない事実だが。
「お~い、アンドレ~どこにいる~? 今年も祝賀会の主役のパートナーは妹だったぞ!」
アンドレが喜ぶのを待ち切れない彼は、笑顔でリビングの扉を開けた。
そうして駆け込んだ部屋の中には、一人の紳士が凛とした佇まいで立っている。お目当てのアンドレだ。
目鼻立ちの整った赤い髪の美青年。彼が苦笑いを浮かべ、カステン辺境伯へ深紅の瞳を向けた。
「一体何事ですか……騒々しい。イヴァン卿は王宮に泊まってくるんじゃなかったんですか?」
「あ……。アンフレッド殿下。——申し訳ございません。許可も取らずに上がり込んでしまって」
イヴァン・ドガ・カステン辺境伯が突如、態度を改めた。
――というのも、赤い髪と瞳はルダイラ王国の王族の象徴である。
正体を隠して暮らすアンドレは日ごろ、偽装魔法を使うため、生まれたままの姿を他人に見せることはない。
週に何度も顔を合せるカステン辺境伯でさえも、十年近くこの姿を見ていない。
すっかり本来の色合いを忘れかけていたため、激しく動揺して固まる。
まあ確かに、アンドレが想像とは違う風姿で目の前に現れたため、戸惑うのは無理もない。
見慣れない赤い髪と瞳をじっと見つめ、言葉に詰まる彼は、アンドレに対し、いつものように兄の態度にすべきか、敬語にすべきかと混乱をきたす。
迷った結果、丁寧な言葉遣いに変えたようだが、彼の心の機微に気づいたアンドレが穏やかに笑う。
「ふふっ、別にアンドレでいいですよ。急に畏まられても僕の方が困りますからね。いつもの調子で構いません」
「ですが……その姿だと俺の調子が狂います」
「そうですか?」
「ええ、偽装をしていないアンドレを見るのは、しばらくぶりですから。もう十年は見ていないはずですが、何かあったのですか?」
「まあね。昨日の夜から今朝まで魔物に当たり散らして、魔力を消費しすぎましたから。魔力消費の大きい偽装魔法を使うのを控えたくてね」
「ぁ……」
何か言おうとしたカステン辺境伯だが、王族らしいアンドレの姿を目の当たりにして、口ごもる。
それに気づいたアンドレが、ふっと笑顔を見せると、髪と瞳を暗黒色に変化させた。
すると安心したようにカステン辺境伯が口を開く。
「殿下……悲観してはなりません。これからはアンドレも王宮で暮らすはずです。今日も次期筆頭聖女のジュディット様は我々の前に現れず、祝福の演舞を務めていたのは、妹のリナ聖女でしたからね。王太子殿下とジュディット様の結婚は、間違いなく覆りますよ」
「……どうでしょうか? そもそも筆頭聖女のジュディット様を手放すとは考えられませんが」
「仰るとおり! だからこそ、陛下がアンドレを呼び戻すでしょう。次期筆頭聖女のジュディット様を王室が逃すわけないですから。なんとしても王族との結婚を望むはずです!」
「とはいってもジュディット様を手放すなんて、王太子殿下はそこまで愚かではないでしょう」
興奮気味なカステン辺境伯の一方、静かにため息をつくアンドレは、期待するだけ無駄だ、過剰な期待を抱くなと、自分自身に言い聞かせた。
遠慮がちなアンドレの空気を払拭するように、カステン辺境伯が強気な口調で続ける。
「いいえ。フィリベール王太子とリナ聖女は、閨事の後に祝賀会に登場したんですよ。相当深い恋人関係ですからね」
「閨事……」
ジュディットの婚約者である王太子が、別の女性にうつつを抜かすのも、それはそれで面白くないと顔をしかめる
「間もなく婚約者を変えますよ。期待しましょう」
「その言葉。去年の祝賀会とその前の年にも言っていましたけどね」
楽観的なカステン辺境伯へ、呆れきった口調で告げると話を続けた。
「ジュディット様がどのような姿をしているのか聞きたかったのに、また、会えなかったんですか……」
「相変わらず幻の聖女ままです。まあ、ジュディット様に直接会う方が早いですよ。俺の予想では、今月中に王太子との婚約の解消を公表するでしょう」
「……もう期待はしていませんよ。それどころか、陛下は僕の扱いに困っているんじゃないですか?」
「いや、陛下夫妻はそんなことを言っておりません」
「言えないだけですよ。闇属性の加護がある僕は、魔力を封印するわけにも、生かしておくわけにもいきませんから。そのうち僕の暗殺のために、刺客でも送ってくるんじゃないですか。片割れが結婚する年頃となれば、僕が女性と関係を持たないか、陛下も気が気ではないでしょうね」
投げやりに告げたアンドレの言葉に、カステン辺境伯の怒りのスイッチが入る。
そうすれば必然、主従関係をカモフラージュするいつもの調子に戻った。
「なんてことを言うんだ! 不吉な事を言うのは俺が許さないぞ」
「ふふっ、そう言って僕を心配してくれるのは、イヴァン卿と、毎年、僕の誕生日に光魔法の魔道具を送ってくれるジュディット様だけですよ。まあ精霊の呪いなんて、そもそも僕にはかけられていませんから、どんな魔道具をもらっても効果はありませんけどね」
「弱気になるな。ジュディット様への想いは絶対に叶うから諦めるなよ」
「それは難しいでしょうが、もし許されるなら一度くらい会いたいものです」
「大丈夫だって。周辺各国へ王太子殿下の結婚式の取りやめを知らせるのは、今月いっぱいが限度だ。そろそろ婚約の解消が公表されるはずだから」
「そこまで言うなら期待しないで待っていますよ」
「間違いないから大丈夫だ!」
「はい、はい、分かりましたよ。今日のところは早く帰ってください」
偽装魔法を使いたくないと言っていたアンドレが、疲れた顔を見せる。
まだまだ話足りない様子のカステン辺境伯だが、長居するわけにもいかないと理解した。
そうなれば、致し方ないと一礼して扉へ向かう。その途中、はたと気づく。
「あっ、そういえば伝えるのを忘れていたな。誕生日おめでとう」
「また何を言うんですか。僕の誕生日は三か月前に過ぎていますよ。今年もジュディット様から手紙をいただきましたからね」
アンドレがすぐさま自分の誕生日を否定した。
そして、人には言えない事情を抱えるアンドレが、ジュディットから贈られた護符を挟んだ本を手に取った。
その護符は、精霊の呪いに侵されているアンドレを案じ、ジュディットが彼の誕生日に毎年贈っているものだ。
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