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勇者、拾っちゃいました。
空から男の人が落ちてきた!
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夏は終わり、季節は秋。
庭に咲いたコスモスが揺れて、この世界ではポピュラーな秋の花だという赤い百合に似た花が、陽の光を受けてキラキラと輝いている。
それに加えて、私の背丈ほどに伸びたパンパスグラスがそよぎ、金木犀の花が心踊る芳香を放ち、私の庭を完璧にしている。
庭の完成度に思わず緩む頬を抑えながら、私は足元に生えた雑草をせっせと抜いていた。
異世界に来て、1ヶ月。
私は大分、こちらの世界を楽しませて貰っている。
魔法薬の仕事は、お陰様で安定した収入を得るところまできていた。
納品すれば即完売、とまではいかないが、比較的好評らしく他の魔法薬も卸して欲しいと言われるようにもなった。
その事にトムは非常に喜んでおり、ここ最近は庭で咲いた花の研究に勤しんで、新たな魔法薬の開発に精をだしている。
コノハさんから貰った花達は、そのままでは私の世界と変わらない、いたって普通の草花なんだけど、私が魔法で手を加えたり、世話をしているうちに魔力が移るのか、思わぬ効果を発揮するように変化していた。
それも、同じ効果なら私の魔力が移ったくらいで終わるのだけど、何故か花の品種によって全て違うので、それを一つ一つ研究するのがここ最近のトムの趣味だ。
『鑑定』の魔法は、この世界には存在しない。
何故なら、イマジネーションで魔法を使うこの世界では、全て想像で魔法が成り立ってる。それは、体験してみたり、知識として持ったていたり、それらを経験値として反映させる魔法だ。
極端に言えば、一度経験したら何度でも使用できる魔法なのだけど、経験したことがなければ使うことが出来ないのが難点な所。
つまり、知らない物はどうやっても知らない物でしかないので、『鑑定』の魔法は存在しないのだ。
『鑑定』など、ポピュラーな魔法だと思っていたのだけど、知らない物を知る、というのはイマジネーション重視のこの世界では縁がなかったみたい。
そのかわり、『鑑定』の魔法はなかったけど『一致』という魔法は存在していた。
聞いたこともない魔法だけど、ようは知ってる物と同じ物か判断する魔法らしい。使い所はいまいち分からないけど、密かにキノコとか調べるのに楽だと思ったのは内緒だ。アレの見分け方はいつまで経っても難しいし。
まぁ、そんなワケで『鑑定』魔法が使えないのであれば、研究するしかない。
トムはどうやらそういったことに燃えるタイプらしく、煮たり、焼いたり、すり潰したり、投げたり、なんか色々楽しそうだ。
しかも、どうやら私の花のイメージが、そのまま効果として発揮するらしく、この間など菊の花を戯れに投げてみたら、何故か魔法陣が現れて、その中心にお酒が召喚されていたのを見たときは笑ってしまった。
夏の間に咲いていた向日葵は、投げたら炎を上げて燃えていたし、効果は様々なようである。
菊の花に関しては、若返りの効果もあるらしく、煮汁を飲んでみた青年姿のトムが強制的に少年の姿になっていたので、これは薄めてアンチエイジングの魔法薬としてぜひ売り出したい。
最近は、メリアローズの案内で銀の森に薬草を摘みに行くようにもなった。
銀の森には魔物がいると聞いたけど、メリアローズといる限り、その心配はない。どちらかと言うと、生暖かく見守られているような視線を感じるので、ちょっと気まずい。
いや、何に気まずさを感じてるのかよく分からないけど、初めてのおつかいを見守られているような感覚と言えばいいのだろうか?
メリアローズとの散歩は楽しいけれど、その視線だけが未だに慣れない。
トムは最初はその散歩について来てたけど、それこそ花の研究に忙しくなってから、あまり私について来ることはなくなった。
少し信頼されるようになったと思うべきなのだろうけど、ほんの少し寂しい。
今日も雑草を抜き終わったら、メリアローズと散歩の予定だ。今日は水辺に咲く、水芭蕉のような花を見に行くのと、その付近に生えている木の実を収穫する約束をしている。
その約束の時間に間に合うようにしないと、またメリアローズから蔓攻撃を受けるので早く雑草を抜いてしまわなくては!
そう気合を入れ直し、雑草に手を伸ばすと、ドスン、と近くで何かが落ちて来る鈍い音が聞こえた。
最近、メリアローズは二階の窓から蔓を使って出入りすることが多い。
どうやら、階段を蔓で移動するのが難しいしらしく、窓から直接出るほうが楽なようだ。
私との約束に待ちきれなかったのかな、なんて思って振り向くと、そこにメリアローズはいなかった。
そのかわり、コスモスの花に埋もれるように倒れた男が一人。
水色の髪。仰向けに倒れた彼は、ゲームから出て来たような鎧を着ていて、それも酷く薄汚れている。
そして、ピンク色のコスモスを染める、大量のおびただしい、血。
男の意識はない。ただ、固く閉じられた瞼が震えており、口からヒューヒューと苦しそうに息をする音が聞こえた。
生きてはいるが、今にも死にそう。
目の前で起きてることにいまいち感情がついていけず、震える手を握りしめて男の顔に触ってみると、血の気の引いた顔は、私の手より暖かくて、思わず彼の顔を両手で包む。
手当しなきゃ、と思い立つも、どうやって?と疑問が私の手を止める。
魔法で治せるだろうか?
何処を怪我しているかも、どんな怪我をしているかも分からないのに。
それでも、何もしないワケにはいかなくて、両手に力が篭る。
「傷は、血が出てるんだから、裂傷。倒れてるし脳震盪起こしてるかもしれない。内臓だって無事じゃないかもしれないし、骨折だってあるかも」
どんな治し方をしたらいいのか分からないけど、こんな時に限って出て来る言葉は、幼い頃のおまじない。
こんなんで治るとは思わないけど、少しでも応急処置をすれば、このあときっとトムが何とかしてくれる、はず。
胸元のペンダントに集中すれば、抑えていた力が私を締め付ける。けど、そんなこと言ってる場合じゃない!
両手に力がこもって、男の顔が歪んだ。
正直、幼稚な呪文を力一杯叫ぶのは恥ずかしいけど、ここは我慢しなくては。
大きく息を吸い、少しでも彼が治るようにここにはいない神様に祈る。
「いたいの、いたいの!とんでいけー!!!」
息と共に吐き出した大声は、思ったより辺りに響き、私の魔力と共に男に吸い込まれていった。
吸い込まれた魔力は大きくて、私の身体からもいっきに力が抜けて行く。
息が上手くできなくて、思わず男の方に倒れこむと、男の身体がピクリと反応した。
「マスター!!!」
私の叫び声に気付いたのか、トムが見たこともない早さで私に駆け寄ってくる。
二階から蔓を伸ばして、青い顔をしたメリアローズの姿を見つけて、私は思わず微笑んだ。
「大丈夫じゃないから、助けて・・・・・・」
情けない私の声に、トムが泣きそうに顔を歪めたけど、私の意識はそこで暗闇に飲まれた。
庭に咲いたコスモスが揺れて、この世界ではポピュラーな秋の花だという赤い百合に似た花が、陽の光を受けてキラキラと輝いている。
それに加えて、私の背丈ほどに伸びたパンパスグラスがそよぎ、金木犀の花が心踊る芳香を放ち、私の庭を完璧にしている。
庭の完成度に思わず緩む頬を抑えながら、私は足元に生えた雑草をせっせと抜いていた。
異世界に来て、1ヶ月。
私は大分、こちらの世界を楽しませて貰っている。
魔法薬の仕事は、お陰様で安定した収入を得るところまできていた。
納品すれば即完売、とまではいかないが、比較的好評らしく他の魔法薬も卸して欲しいと言われるようにもなった。
その事にトムは非常に喜んでおり、ここ最近は庭で咲いた花の研究に勤しんで、新たな魔法薬の開発に精をだしている。
コノハさんから貰った花達は、そのままでは私の世界と変わらない、いたって普通の草花なんだけど、私が魔法で手を加えたり、世話をしているうちに魔力が移るのか、思わぬ効果を発揮するように変化していた。
それも、同じ効果なら私の魔力が移ったくらいで終わるのだけど、何故か花の品種によって全て違うので、それを一つ一つ研究するのがここ最近のトムの趣味だ。
『鑑定』の魔法は、この世界には存在しない。
何故なら、イマジネーションで魔法を使うこの世界では、全て想像で魔法が成り立ってる。それは、体験してみたり、知識として持ったていたり、それらを経験値として反映させる魔法だ。
極端に言えば、一度経験したら何度でも使用できる魔法なのだけど、経験したことがなければ使うことが出来ないのが難点な所。
つまり、知らない物はどうやっても知らない物でしかないので、『鑑定』の魔法は存在しないのだ。
『鑑定』など、ポピュラーな魔法だと思っていたのだけど、知らない物を知る、というのはイマジネーション重視のこの世界では縁がなかったみたい。
そのかわり、『鑑定』の魔法はなかったけど『一致』という魔法は存在していた。
聞いたこともない魔法だけど、ようは知ってる物と同じ物か判断する魔法らしい。使い所はいまいち分からないけど、密かにキノコとか調べるのに楽だと思ったのは内緒だ。アレの見分け方はいつまで経っても難しいし。
まぁ、そんなワケで『鑑定』魔法が使えないのであれば、研究するしかない。
トムはどうやらそういったことに燃えるタイプらしく、煮たり、焼いたり、すり潰したり、投げたり、なんか色々楽しそうだ。
しかも、どうやら私の花のイメージが、そのまま効果として発揮するらしく、この間など菊の花を戯れに投げてみたら、何故か魔法陣が現れて、その中心にお酒が召喚されていたのを見たときは笑ってしまった。
夏の間に咲いていた向日葵は、投げたら炎を上げて燃えていたし、効果は様々なようである。
菊の花に関しては、若返りの効果もあるらしく、煮汁を飲んでみた青年姿のトムが強制的に少年の姿になっていたので、これは薄めてアンチエイジングの魔法薬としてぜひ売り出したい。
最近は、メリアローズの案内で銀の森に薬草を摘みに行くようにもなった。
銀の森には魔物がいると聞いたけど、メリアローズといる限り、その心配はない。どちらかと言うと、生暖かく見守られているような視線を感じるので、ちょっと気まずい。
いや、何に気まずさを感じてるのかよく分からないけど、初めてのおつかいを見守られているような感覚と言えばいいのだろうか?
メリアローズとの散歩は楽しいけれど、その視線だけが未だに慣れない。
トムは最初はその散歩について来てたけど、それこそ花の研究に忙しくなってから、あまり私について来ることはなくなった。
少し信頼されるようになったと思うべきなのだろうけど、ほんの少し寂しい。
今日も雑草を抜き終わったら、メリアローズと散歩の予定だ。今日は水辺に咲く、水芭蕉のような花を見に行くのと、その付近に生えている木の実を収穫する約束をしている。
その約束の時間に間に合うようにしないと、またメリアローズから蔓攻撃を受けるので早く雑草を抜いてしまわなくては!
そう気合を入れ直し、雑草に手を伸ばすと、ドスン、と近くで何かが落ちて来る鈍い音が聞こえた。
最近、メリアローズは二階の窓から蔓を使って出入りすることが多い。
どうやら、階段を蔓で移動するのが難しいしらしく、窓から直接出るほうが楽なようだ。
私との約束に待ちきれなかったのかな、なんて思って振り向くと、そこにメリアローズはいなかった。
そのかわり、コスモスの花に埋もれるように倒れた男が一人。
水色の髪。仰向けに倒れた彼は、ゲームから出て来たような鎧を着ていて、それも酷く薄汚れている。
そして、ピンク色のコスモスを染める、大量のおびただしい、血。
男の意識はない。ただ、固く閉じられた瞼が震えており、口からヒューヒューと苦しそうに息をする音が聞こえた。
生きてはいるが、今にも死にそう。
目の前で起きてることにいまいち感情がついていけず、震える手を握りしめて男の顔に触ってみると、血の気の引いた顔は、私の手より暖かくて、思わず彼の顔を両手で包む。
手当しなきゃ、と思い立つも、どうやって?と疑問が私の手を止める。
魔法で治せるだろうか?
何処を怪我しているかも、どんな怪我をしているかも分からないのに。
それでも、何もしないワケにはいかなくて、両手に力が篭る。
「傷は、血が出てるんだから、裂傷。倒れてるし脳震盪起こしてるかもしれない。内臓だって無事じゃないかもしれないし、骨折だってあるかも」
どんな治し方をしたらいいのか分からないけど、こんな時に限って出て来る言葉は、幼い頃のおまじない。
こんなんで治るとは思わないけど、少しでも応急処置をすれば、このあときっとトムが何とかしてくれる、はず。
胸元のペンダントに集中すれば、抑えていた力が私を締め付ける。けど、そんなこと言ってる場合じゃない!
両手に力がこもって、男の顔が歪んだ。
正直、幼稚な呪文を力一杯叫ぶのは恥ずかしいけど、ここは我慢しなくては。
大きく息を吸い、少しでも彼が治るようにここにはいない神様に祈る。
「いたいの、いたいの!とんでいけー!!!」
息と共に吐き出した大声は、思ったより辺りに響き、私の魔力と共に男に吸い込まれていった。
吸い込まれた魔力は大きくて、私の身体からもいっきに力が抜けて行く。
息が上手くできなくて、思わず男の方に倒れこむと、男の身体がピクリと反応した。
「マスター!!!」
私の叫び声に気付いたのか、トムが見たこともない早さで私に駆け寄ってくる。
二階から蔓を伸ばして、青い顔をしたメリアローズの姿を見つけて、私は思わず微笑んだ。
「大丈夫じゃないから、助けて・・・・・・」
情けない私の声に、トムが泣きそうに顔を歪めたけど、私の意識はそこで暗闇に飲まれた。
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