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06 草むしりの刑
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◆
砂糖マシマシ作戦は上手くいったようで、侯爵令嬢は度々、カイエン王子とお茶をしている。その後で、なぜかアルの部屋に寄るようになった。
「アル!何してるの?お部屋にいないから探しちゃった!」
金の縦ロール娘が駆け寄ってきた。この日は雑草だらけの庭で、師匠から毒草の見分け方を習っていた。
「植物学だよ。どうだった?兄貴は籠絡できそうかい?」
「言い方がいやあね」
「どうせ後でライバルが続々出てくんだ。今のうちに愛を育んどけ。差し当たり、オルレアン侯爵家のマリー・ルイーズ嬢とバイエルン伯爵家のエリザベート嬢か。安心しな。どっちも飯マズだよ」
「王妃の資質とは関係ないわ」
セラフィーナは頬を膨らませた。怒った顔も可愛い。
「分かってねぇな。身分だの教養だのは二の次だ。大事なのは愛なんだよ。愛。輝かしい青春時代を共に過ごした記憶は永遠に色褪せない…詳しくは“愛と欲望の後宮(下)”を読め」
「母上がまだ早いって。貸してくださらないの」
「濡れ場が多いからな」
もう毒草講習ができないので、部屋に戻ろうとした時、向こうから兄が来た。後ろにはご学友らしき数人の子供が付き従っている。彼らはセラフィーナとアルを見て立ち止まった。
「まだいたのか。タレーラン嬢。もう帰ったと思った。何をしている?」
兄は、やや棘を含んだ声で言った。
「はい。あの…」
口ごもる彼女を助けようと、アルは割って入った。
「ご機嫌よう。兄上。実は、先日の大地震の時に、彼女の侍女が石像の下敷きになりましてね。それを助けた縁で知り合いました。ああ、もちろん実際に助けたのはサムソン卿ですが。以来、兄上を訪ねる度に顔を見せてくれるんです。実に優しくて義理堅い令嬢ですね。彼女みたいな義姉上がほしいと、つくづく思いますよ」
兄は驚いた顔で弟を見た。そういえば、同じ宮殿に住んでいるのに、面と向かって話すのは初めてだ。
「平民と気が合うようでは、王太子妃は無理でしょう。おまけに男と二人っきりで会うなんて。はしたない。殿下、もうタレーラン嬢と会うのはおやめください」
黒髪の少年がネチネチと口を挟んだ。オルレアン侯爵家の嫡子だ。この腰巾着め。アルは喜んで喧嘩を買った。
「民の心を知らずして、どうして国母となれましょう。汗水垂らして税を納めるのは彼らですよ。言わせて貰いますが、サムソン卿や侍女殿、ハンゾ先生もいましたから、二人きりではありません。さらに言えば、私は10で令嬢は8つ。これをはしたないと思うなんて、もしやあなたの家では、今なお『男女7歳にして席を同じうせず』なんですか?さすが名門オルレアン家だ。妹君も、さぞや高い婦徳をお持ちなんでしょうね」
立て板に水で捲し立てると、ネチネチ君は押し黙った。
「ですが、許可なく長居するのは王城の規則違反です。タレーラン嬢には罰が必要では?」
今度は眼鏡の令息が割り込んできた。バイエルン伯爵の息子だろう。どいつもこいつも。妹を王妃にするために躍起だ。アルは泣く寸前のセラフィーナの前に出た。
「お待ちください。たった8つの少女に無体はいけません。私が代わりに罰を受けます。何、気にすることはありませんよ、令嬢。騎士は淑女のために戦うものです」
「言ったな!殿下、情けは無用です。生意気な平民に罰を!」
虎の威を借る狐よろしく、眼鏡君が喚く。兄は師匠に尋ねた。
「ハンゾ子爵。どの程度の罰が良いか?」
「恐れながら。草むしりが良いでしょう。アルベール様にも頭を冷やす時間が与えられ、庭も綺麗になります」
「では、この荒れ庭全ての草むしりを命じる。行くぞ」
彼らが見えなくなると、セラフィーナは泣き出した。
「わ、私のせいで…アルが…」
「良いってことよ。敵はもっと陰湿な嫌がらせをしてくる。これぐらいで泣いてちゃ、王妃の座は遠いぞ。さあ、侍女殿。お嬢様を連れていってくれ。じゃあな、セラ」
「…ヒック。ううっ…。ごめんなさい…」
「んじゃ、またチョコチップ入りのやつ、焼いてくれ」
「うん…」
セラフィーナを帰してしまうと、アルは上着を脱いだ。シャツとズボン、靴も脱いで、まとめて師匠に渡した。
「すいません。部屋に置いといてください。今日の授業は終了ってことで」
「承知いたしました…手伝いましょうか?」
暗に、隠密連中にやらせようかと言ってくれるが、アルは首を振った。
「大丈夫です。これぐらいで助かりました」
そして広大な庭園の隅から草をむしり始めた。
◆
「とはいうものの、ダルいな。チップ、助けてくれ」
だが、10分経たずして、アルは根を上げた。遠くで見張るサムソン卿には聞こえない。聞こえたところで独り言だ。髪の毛から鼠が出てきて、するりと地面に下りた。
「どうしろって言うの?さすがに、こんなに沢山の草は噛みきれないよ」
「地面の下のお友達に頼んでくれ。掘り返してくれるだけで良い」
「報酬は?」
「最近できた堆肥置き場を教えてやる。ミミズがたんといるぞ」
「了解」
チップはサッと走り去った。10分ほど待つと、足元に小さな土の山が盛り上がった。そこから尖った鼻の生物が顔を出した。
「すまねぇな。よろしく頼むわ」
「キュッ」
後はサムソン卿の目を逸らさないとな。アルは立ち上がって腰を伸ばした。トイレに行くと言って、その場を離れた。当然、護衛もついてくる。その隙に、モグラ達が地面を掘り返してくれた。
「さて。続きをやるか」
アルは掘り返された柔らかな土から、楽々と草を引っこ抜いた。売れそうな薬草と雑草は分ける。雑草の山を捨てるついでに、モグラ達に『ついて来い』と合図をして、堆肥置き場まで案内した。そして、日が落ちる頃、庭園は綺麗になった。
「すっかり汚れちまった。水浴びるか。サムソン卿、井戸に寄って帰るぞ」
「…」
騎士は無言でついてくる。井戸の冷たい水で土を洗い流し、部屋に戻った。薬草は浴室に紐を渡して干した。乾いたら売ろう。これだけあれば金貨2枚にはなる。
「アル。お疲れ様」
先に戻っていたチップが言った。
「おう。今日はありがとな。モグラ達にも礼を言っといてくれ」
「どういたしまして。良い餌場だって、大喜びしてたよ」
「ああ、腹減った。今日の晩飯何だろう?ミミズ以外なら何でも良いや」
迎えが来たので、アルは食堂に行った。よく動いたので、いつもより早く食べ終わる。もはや花の衝立の向こうは別世界、それでも元気な挨拶は欠かさなかった。
◆
サムソンは第二王子を部屋に送り届け、鍵をかけた。9時になったので詰所に戻り、日誌をつける。今日はトラブルがあったので書くことが多い。それを近衛隊長に提出して上がろうとしたら、呼び止められた。
「おい。これ、本当か?王子宮の裏って、元薬草園だよな?結構広いぞ?」
「本当です。確かにアルベール殿下お一人で全てむしりました。正味、2時間ほどだと思います」
「井戸で水浴び…。使用人達が世話を拒否してるって、本当なんだな。食事も出してないそうだが、殿下は大丈夫なのか?」
サムソンは肩をすくめた。
「さあ。夕食後にパンを沢山持ち帰るので。それを食べているのでは」
隊長は顔を顰めた。
「子供同士の喧嘩ぐらい、止められなかったのか?」
「それは職務に入っておりません。では失礼します」
サムソンは隊長室を出た。第二王子が来て、もう一月半が経つが、陛下が公式発表をしないので、後見がつかない。ハンゾ子爵は隠密の長だから半ば監視である。アレは1日の大半を部屋に閉じ込められ、日に1回の夕食だけで『飼われている』。子供ですら、人間扱いしなくていいと嗅ぎ取っているのだ。変に庇って巻き込まれてはかなわない。
(給料分の仕事をすれば良い)
その日を境に、第二王子への虐めは加速したが、護衛は一切、手出しをしなかった。
砂糖マシマシ作戦は上手くいったようで、侯爵令嬢は度々、カイエン王子とお茶をしている。その後で、なぜかアルの部屋に寄るようになった。
「アル!何してるの?お部屋にいないから探しちゃった!」
金の縦ロール娘が駆け寄ってきた。この日は雑草だらけの庭で、師匠から毒草の見分け方を習っていた。
「植物学だよ。どうだった?兄貴は籠絡できそうかい?」
「言い方がいやあね」
「どうせ後でライバルが続々出てくんだ。今のうちに愛を育んどけ。差し当たり、オルレアン侯爵家のマリー・ルイーズ嬢とバイエルン伯爵家のエリザベート嬢か。安心しな。どっちも飯マズだよ」
「王妃の資質とは関係ないわ」
セラフィーナは頬を膨らませた。怒った顔も可愛い。
「分かってねぇな。身分だの教養だのは二の次だ。大事なのは愛なんだよ。愛。輝かしい青春時代を共に過ごした記憶は永遠に色褪せない…詳しくは“愛と欲望の後宮(下)”を読め」
「母上がまだ早いって。貸してくださらないの」
「濡れ場が多いからな」
もう毒草講習ができないので、部屋に戻ろうとした時、向こうから兄が来た。後ろにはご学友らしき数人の子供が付き従っている。彼らはセラフィーナとアルを見て立ち止まった。
「まだいたのか。タレーラン嬢。もう帰ったと思った。何をしている?」
兄は、やや棘を含んだ声で言った。
「はい。あの…」
口ごもる彼女を助けようと、アルは割って入った。
「ご機嫌よう。兄上。実は、先日の大地震の時に、彼女の侍女が石像の下敷きになりましてね。それを助けた縁で知り合いました。ああ、もちろん実際に助けたのはサムソン卿ですが。以来、兄上を訪ねる度に顔を見せてくれるんです。実に優しくて義理堅い令嬢ですね。彼女みたいな義姉上がほしいと、つくづく思いますよ」
兄は驚いた顔で弟を見た。そういえば、同じ宮殿に住んでいるのに、面と向かって話すのは初めてだ。
「平民と気が合うようでは、王太子妃は無理でしょう。おまけに男と二人っきりで会うなんて。はしたない。殿下、もうタレーラン嬢と会うのはおやめください」
黒髪の少年がネチネチと口を挟んだ。オルレアン侯爵家の嫡子だ。この腰巾着め。アルは喜んで喧嘩を買った。
「民の心を知らずして、どうして国母となれましょう。汗水垂らして税を納めるのは彼らですよ。言わせて貰いますが、サムソン卿や侍女殿、ハンゾ先生もいましたから、二人きりではありません。さらに言えば、私は10で令嬢は8つ。これをはしたないと思うなんて、もしやあなたの家では、今なお『男女7歳にして席を同じうせず』なんですか?さすが名門オルレアン家だ。妹君も、さぞや高い婦徳をお持ちなんでしょうね」
立て板に水で捲し立てると、ネチネチ君は押し黙った。
「ですが、許可なく長居するのは王城の規則違反です。タレーラン嬢には罰が必要では?」
今度は眼鏡の令息が割り込んできた。バイエルン伯爵の息子だろう。どいつもこいつも。妹を王妃にするために躍起だ。アルは泣く寸前のセラフィーナの前に出た。
「お待ちください。たった8つの少女に無体はいけません。私が代わりに罰を受けます。何、気にすることはありませんよ、令嬢。騎士は淑女のために戦うものです」
「言ったな!殿下、情けは無用です。生意気な平民に罰を!」
虎の威を借る狐よろしく、眼鏡君が喚く。兄は師匠に尋ねた。
「ハンゾ子爵。どの程度の罰が良いか?」
「恐れながら。草むしりが良いでしょう。アルベール様にも頭を冷やす時間が与えられ、庭も綺麗になります」
「では、この荒れ庭全ての草むしりを命じる。行くぞ」
彼らが見えなくなると、セラフィーナは泣き出した。
「わ、私のせいで…アルが…」
「良いってことよ。敵はもっと陰湿な嫌がらせをしてくる。これぐらいで泣いてちゃ、王妃の座は遠いぞ。さあ、侍女殿。お嬢様を連れていってくれ。じゃあな、セラ」
「…ヒック。ううっ…。ごめんなさい…」
「んじゃ、またチョコチップ入りのやつ、焼いてくれ」
「うん…」
セラフィーナを帰してしまうと、アルは上着を脱いだ。シャツとズボン、靴も脱いで、まとめて師匠に渡した。
「すいません。部屋に置いといてください。今日の授業は終了ってことで」
「承知いたしました…手伝いましょうか?」
暗に、隠密連中にやらせようかと言ってくれるが、アルは首を振った。
「大丈夫です。これぐらいで助かりました」
そして広大な庭園の隅から草をむしり始めた。
◆
「とはいうものの、ダルいな。チップ、助けてくれ」
だが、10分経たずして、アルは根を上げた。遠くで見張るサムソン卿には聞こえない。聞こえたところで独り言だ。髪の毛から鼠が出てきて、するりと地面に下りた。
「どうしろって言うの?さすがに、こんなに沢山の草は噛みきれないよ」
「地面の下のお友達に頼んでくれ。掘り返してくれるだけで良い」
「報酬は?」
「最近できた堆肥置き場を教えてやる。ミミズがたんといるぞ」
「了解」
チップはサッと走り去った。10分ほど待つと、足元に小さな土の山が盛り上がった。そこから尖った鼻の生物が顔を出した。
「すまねぇな。よろしく頼むわ」
「キュッ」
後はサムソン卿の目を逸らさないとな。アルは立ち上がって腰を伸ばした。トイレに行くと言って、その場を離れた。当然、護衛もついてくる。その隙に、モグラ達が地面を掘り返してくれた。
「さて。続きをやるか」
アルは掘り返された柔らかな土から、楽々と草を引っこ抜いた。売れそうな薬草と雑草は分ける。雑草の山を捨てるついでに、モグラ達に『ついて来い』と合図をして、堆肥置き場まで案内した。そして、日が落ちる頃、庭園は綺麗になった。
「すっかり汚れちまった。水浴びるか。サムソン卿、井戸に寄って帰るぞ」
「…」
騎士は無言でついてくる。井戸の冷たい水で土を洗い流し、部屋に戻った。薬草は浴室に紐を渡して干した。乾いたら売ろう。これだけあれば金貨2枚にはなる。
「アル。お疲れ様」
先に戻っていたチップが言った。
「おう。今日はありがとな。モグラ達にも礼を言っといてくれ」
「どういたしまして。良い餌場だって、大喜びしてたよ」
「ああ、腹減った。今日の晩飯何だろう?ミミズ以外なら何でも良いや」
迎えが来たので、アルは食堂に行った。よく動いたので、いつもより早く食べ終わる。もはや花の衝立の向こうは別世界、それでも元気な挨拶は欠かさなかった。
◆
サムソンは第二王子を部屋に送り届け、鍵をかけた。9時になったので詰所に戻り、日誌をつける。今日はトラブルがあったので書くことが多い。それを近衛隊長に提出して上がろうとしたら、呼び止められた。
「おい。これ、本当か?王子宮の裏って、元薬草園だよな?結構広いぞ?」
「本当です。確かにアルベール殿下お一人で全てむしりました。正味、2時間ほどだと思います」
「井戸で水浴び…。使用人達が世話を拒否してるって、本当なんだな。食事も出してないそうだが、殿下は大丈夫なのか?」
サムソンは肩をすくめた。
「さあ。夕食後にパンを沢山持ち帰るので。それを食べているのでは」
隊長は顔を顰めた。
「子供同士の喧嘩ぐらい、止められなかったのか?」
「それは職務に入っておりません。では失礼します」
サムソンは隊長室を出た。第二王子が来て、もう一月半が経つが、陛下が公式発表をしないので、後見がつかない。ハンゾ子爵は隠密の長だから半ば監視である。アレは1日の大半を部屋に閉じ込められ、日に1回の夕食だけで『飼われている』。子供ですら、人間扱いしなくていいと嗅ぎ取っているのだ。変に庇って巻き込まれてはかなわない。
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