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外伝~トモと友~08 真実と噂と
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◇
大尉とその息子は陸路で港のある街まで行き、そこから船で南下した。多くの母子が同じ船で神人族領を目指していた。皆、街や故郷で食い詰めた親子だ。
貧しい母子たちに、大尉は惜しみなく食料を分け与えた。お陰で長い航海中に死ぬ者はいなかった。1か月後、全員無事に神人族領の島に着いた。
「ようこそ神人族の島へ。お疲れになったでしょう」
やっと安住の地に辿り着いた母子らは美しい聖女に歓迎された。島は立派な建物が立ち並び、多くの移民で賑わっていた。
「トモヒサ・アマミヤですね。あなたはこちらへ。族長がお会いになります」
移民管理官が大尉らを大きな屋敷に案内した。神人族の族長とその妻子らが暮らす館だ。族長の執務室に通されると、そこには閣下に瓜二つの美貌の男がいた。
「護・アスカです。父からあなたのことは聞いています」
にこやかな笑顔で別人だと分かった。大尉は差し出された手を握った。
「天宮友久です。お世話になります。族長とお呼びした方が?」
「好きに呼んでください。やあ。君が甥っ子君だな。お名前は?」
護様は大尉の息子に声をかけた。似ているのは顔だけだ。中身は天地の開きがある。
「あまみや ゆうきです。2さいです!」
「えらいな!今日からここが君のおうちだよ。僕は君の伯父さんだ。うちにも小さい子がいるから仲良くしてね」
「はいっ!」
大尉も街の母子寮に住むものだと思っていたが、族長が屋敷に住むように言う。交渉の末、屋敷の使用人として住みこみで働かせてもらうことになった。息子は使用人や族長の子弟を一緒に養育する施設に通う。
(結局、閣下の掌の上か)
まあいい。寄らば大樹の陰だ。あっという間に大尉は新しい生活に馴染んでいった。
♠
『着きましたよ。件の親子が』
友久が王都を去ってから1カ月半後。大公は長男から伝話を受けた。
「良くしてやってくれ。そのうちユリアと見に行く」
『承知しました。トモは優秀な人物ですね。秘書にしようと思います』
息子の声が弾んでいる。友久は誰にでも好かれる人間だ。なぜユリウスとは上手くいかないのだろう。
「子供はどうだ?」
『ユウキですよ。勇ましいの“ユウ”に気持ちの“キ”だそうです』
「勇気。良い名だ」
『ご心配なく。他の孫たちと仲良く遊んでいます』
神人族の島は神々の加護に守られている。友久の心も落ち着くだろう。大公は安心した。
◆
研究に没頭すれば忘れられるかと、ユリウスは学園に泊まりこむ日が続く。実家に顔を出さないでいたら、ある日、意外な人物が訪ねて来た。
「ミーナ妃殿下から頼まれまして。公子を遊びに連れ出してほしいそうです」
あの母子寮を教えてくれた諜報部の若い騎士だった。
「え?」
勉強と研究ばかりで、ロクに遊んでこなかったからダメなんだ。義母はそう言って騎士を差し向けてきたそうだ。ユリウスは乗り気ではなかったが、「お願いします。妃殿下に殺されます」と必死に頼むので、仕方なく夜の街に出ることにした。
「あざーっス!これに着替えてください。髪色も魔法で変えてもらえます?あと、歩いて行きます」
中流市民に変装し、騎士の後についていく。彼は下町の小ぎれいな酒場に入った。奥に舞台があり、女がリュートを奏でていた。それを眺めながら酒と肴を頼む。すぐに給仕の男が運んできた。
「マリアちゃんを指名できる?」
騎士が尋ねた。給仕はすまなさそうに答えた。
「申し訳ありません。マリアは辞めました。他の妓女はいかがですか?」
「じゃあ似た子がいいかな。ほっそりした黒髪系の。とりあえず30分で」
「かしこまりました。では指名料1万ゴルドをいただきます」
金貨を盆に載せると、給仕は頭を下げて去った。ユリウスは呆然としてその様子を見ていた。
『金貨1枚で30分お相手できます』
そういう意味だったのか。騎士は素知らぬふりで酒を飲んでいる。すぐに黒髪の痩せた妓女が来た。
「どうも~。エリーでぇ~す」
女は愛想よくしゃべり、酌をする。それだけだった。
「マリアちゃん、なんで辞めちゃったの?オレ、ファンだったのに」
妓女の手に金貨を滑り込ませ、騎士は悲し気に訊いた。
「ありがと~♡ えっとね、お給料の良い昼の仕事が見つかったんだって。ほら、マリアって未婚の母だったでしょ。夜の仕事だと、子供預けないと働けないし」
「ええっ?子供いたの?知らなかったぁ」
大げさに騎士は驚いた。マリアとはトモのことか。ユリウスは信じがたい思いで2人の会話を聞いていた。妓女は更に元同僚の秘密を暴露する。
「あたし、1度見たことあるよ。すごい綺麗な金髪の男の子。2歳だったかな。碧い目でさ。あれ、絶対貴族の子だよ。あんな金髪、王家の血筋にしか出ないんだって。店のママが言ってたよ」
ユリウスは衝撃で固まっていた。金髪碧眼の男子。2歳ということは。
「ずっと母子寮っていう母子家庭専用の寮にいたんだけど、とうとう元彼?が乗り込んできたんだって。めっちゃ豪華な馬車に乗った金髪の貴族がさ。それが辞めた本当の理由らしいよ」
「何で?囲ってもらえばいいじゃん。貴族なんしょ?元彼」
騎士が首を傾げる。妓女は声を落して口に手を当てた。
「それがさ…。馬車についてた紋章っていうのが、何と魔導大公家だったんだって。あそこの公子の誰かがさ、産ませてたってワケよ。で、消そうとしたんじゃない?マリアの子を。キャ~っ!怖っ。貴族怖~」
◆
妓女は楽し気に推測を述べると、時間だからと席を立った。騎士が遮音結界を張る。
「…という訳っスよ」
彼は舞台を眺めながら酒を飲んだ。ユリウスは真っ青になりながらも訊いた。
「父たちは知っていたのか?」
「ずっと探してましたからね。でも最近ですよ。この店にお忍びで来たのは」
騎士は教えてくれた。大公と3妃はこの店でトモと会い、何らかの密約をしたらしい。
「子供がいたなんて知らなかった。どうして逃げ隠れていたんだ…」
「さっきの子が言ってたでしょ。怖いのは噂です。『大公家の公子が使用人に子を産ませた』『その子は王家の血を引いている』『子供はきっと始末されたぞ』…」
「馬鹿な!そんなこと、絶対無い!」
ユリウスは叫ぶように言った。騎士は干し肉を噛みちぎった。
「真実なんかどうでも良い。酷い大公家と可哀そうな婚外子、という話が庶民にウケるんです」
面白可笑しい噂が大公家の威信を蝕む。ユリウスは大きな失態をおかしたことに、ようやく気づいた。
「オレが貴族派の親玉なら、こんな美味しいチャンス逃さないっス。トモさんと子供を手に入れて、最悪、革命を起こします」
「僕は…どうしたらいいんだ」
頭を抱えて呻くユリウスを、騎士は諭した。
「公子は子供の父親だ。養育する責任がある。その覚悟を決めないと、多分二度とトモさんには会えないっス」
ちなみに大公閣下は密かに孫の面倒をみるおつもりです。良いお父さんですね。騎士はそう言い、笑った。
「いや、お爺さんか。えー。あんな若い顔で孫がいるとか、マジ無いっス」
ユリウスも思わず笑った。学生時代、トモと軽口をよく言い合ったのを思い出した。友達だったのに。その関係を壊したのは自分だ。傷心の公子は後悔に押しつぶされそうだった。
大尉とその息子は陸路で港のある街まで行き、そこから船で南下した。多くの母子が同じ船で神人族領を目指していた。皆、街や故郷で食い詰めた親子だ。
貧しい母子たちに、大尉は惜しみなく食料を分け与えた。お陰で長い航海中に死ぬ者はいなかった。1か月後、全員無事に神人族領の島に着いた。
「ようこそ神人族の島へ。お疲れになったでしょう」
やっと安住の地に辿り着いた母子らは美しい聖女に歓迎された。島は立派な建物が立ち並び、多くの移民で賑わっていた。
「トモヒサ・アマミヤですね。あなたはこちらへ。族長がお会いになります」
移民管理官が大尉らを大きな屋敷に案内した。神人族の族長とその妻子らが暮らす館だ。族長の執務室に通されると、そこには閣下に瓜二つの美貌の男がいた。
「護・アスカです。父からあなたのことは聞いています」
にこやかな笑顔で別人だと分かった。大尉は差し出された手を握った。
「天宮友久です。お世話になります。族長とお呼びした方が?」
「好きに呼んでください。やあ。君が甥っ子君だな。お名前は?」
護様は大尉の息子に声をかけた。似ているのは顔だけだ。中身は天地の開きがある。
「あまみや ゆうきです。2さいです!」
「えらいな!今日からここが君のおうちだよ。僕は君の伯父さんだ。うちにも小さい子がいるから仲良くしてね」
「はいっ!」
大尉も街の母子寮に住むものだと思っていたが、族長が屋敷に住むように言う。交渉の末、屋敷の使用人として住みこみで働かせてもらうことになった。息子は使用人や族長の子弟を一緒に養育する施設に通う。
(結局、閣下の掌の上か)
まあいい。寄らば大樹の陰だ。あっという間に大尉は新しい生活に馴染んでいった。
♠
『着きましたよ。件の親子が』
友久が王都を去ってから1カ月半後。大公は長男から伝話を受けた。
「良くしてやってくれ。そのうちユリアと見に行く」
『承知しました。トモは優秀な人物ですね。秘書にしようと思います』
息子の声が弾んでいる。友久は誰にでも好かれる人間だ。なぜユリウスとは上手くいかないのだろう。
「子供はどうだ?」
『ユウキですよ。勇ましいの“ユウ”に気持ちの“キ”だそうです』
「勇気。良い名だ」
『ご心配なく。他の孫たちと仲良く遊んでいます』
神人族の島は神々の加護に守られている。友久の心も落ち着くだろう。大公は安心した。
◆
研究に没頭すれば忘れられるかと、ユリウスは学園に泊まりこむ日が続く。実家に顔を出さないでいたら、ある日、意外な人物が訪ねて来た。
「ミーナ妃殿下から頼まれまして。公子を遊びに連れ出してほしいそうです」
あの母子寮を教えてくれた諜報部の若い騎士だった。
「え?」
勉強と研究ばかりで、ロクに遊んでこなかったからダメなんだ。義母はそう言って騎士を差し向けてきたそうだ。ユリウスは乗り気ではなかったが、「お願いします。妃殿下に殺されます」と必死に頼むので、仕方なく夜の街に出ることにした。
「あざーっス!これに着替えてください。髪色も魔法で変えてもらえます?あと、歩いて行きます」
中流市民に変装し、騎士の後についていく。彼は下町の小ぎれいな酒場に入った。奥に舞台があり、女がリュートを奏でていた。それを眺めながら酒と肴を頼む。すぐに給仕の男が運んできた。
「マリアちゃんを指名できる?」
騎士が尋ねた。給仕はすまなさそうに答えた。
「申し訳ありません。マリアは辞めました。他の妓女はいかがですか?」
「じゃあ似た子がいいかな。ほっそりした黒髪系の。とりあえず30分で」
「かしこまりました。では指名料1万ゴルドをいただきます」
金貨を盆に載せると、給仕は頭を下げて去った。ユリウスは呆然としてその様子を見ていた。
『金貨1枚で30分お相手できます』
そういう意味だったのか。騎士は素知らぬふりで酒を飲んでいる。すぐに黒髪の痩せた妓女が来た。
「どうも~。エリーでぇ~す」
女は愛想よくしゃべり、酌をする。それだけだった。
「マリアちゃん、なんで辞めちゃったの?オレ、ファンだったのに」
妓女の手に金貨を滑り込ませ、騎士は悲し気に訊いた。
「ありがと~♡ えっとね、お給料の良い昼の仕事が見つかったんだって。ほら、マリアって未婚の母だったでしょ。夜の仕事だと、子供預けないと働けないし」
「ええっ?子供いたの?知らなかったぁ」
大げさに騎士は驚いた。マリアとはトモのことか。ユリウスは信じがたい思いで2人の会話を聞いていた。妓女は更に元同僚の秘密を暴露する。
「あたし、1度見たことあるよ。すごい綺麗な金髪の男の子。2歳だったかな。碧い目でさ。あれ、絶対貴族の子だよ。あんな金髪、王家の血筋にしか出ないんだって。店のママが言ってたよ」
ユリウスは衝撃で固まっていた。金髪碧眼の男子。2歳ということは。
「ずっと母子寮っていう母子家庭専用の寮にいたんだけど、とうとう元彼?が乗り込んできたんだって。めっちゃ豪華な馬車に乗った金髪の貴族がさ。それが辞めた本当の理由らしいよ」
「何で?囲ってもらえばいいじゃん。貴族なんしょ?元彼」
騎士が首を傾げる。妓女は声を落して口に手を当てた。
「それがさ…。馬車についてた紋章っていうのが、何と魔導大公家だったんだって。あそこの公子の誰かがさ、産ませてたってワケよ。で、消そうとしたんじゃない?マリアの子を。キャ~っ!怖っ。貴族怖~」
◆
妓女は楽し気に推測を述べると、時間だからと席を立った。騎士が遮音結界を張る。
「…という訳っスよ」
彼は舞台を眺めながら酒を飲んだ。ユリウスは真っ青になりながらも訊いた。
「父たちは知っていたのか?」
「ずっと探してましたからね。でも最近ですよ。この店にお忍びで来たのは」
騎士は教えてくれた。大公と3妃はこの店でトモと会い、何らかの密約をしたらしい。
「子供がいたなんて知らなかった。どうして逃げ隠れていたんだ…」
「さっきの子が言ってたでしょ。怖いのは噂です。『大公家の公子が使用人に子を産ませた』『その子は王家の血を引いている』『子供はきっと始末されたぞ』…」
「馬鹿な!そんなこと、絶対無い!」
ユリウスは叫ぶように言った。騎士は干し肉を噛みちぎった。
「真実なんかどうでも良い。酷い大公家と可哀そうな婚外子、という話が庶民にウケるんです」
面白可笑しい噂が大公家の威信を蝕む。ユリウスは大きな失態をおかしたことに、ようやく気づいた。
「オレが貴族派の親玉なら、こんな美味しいチャンス逃さないっス。トモさんと子供を手に入れて、最悪、革命を起こします」
「僕は…どうしたらいいんだ」
頭を抱えて呻くユリウスを、騎士は諭した。
「公子は子供の父親だ。養育する責任がある。その覚悟を決めないと、多分二度とトモさんには会えないっス」
ちなみに大公閣下は密かに孫の面倒をみるおつもりです。良いお父さんですね。騎士はそう言い、笑った。
「いや、お爺さんか。えー。あんな若い顔で孫がいるとか、マジ無いっス」
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