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第二章
第五話 夜会と入隊と忙しい日々の始まり①
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全ての訓練をを終え、訓練生それぞれ一度故郷に戻る者もいれば、雇われ先へと向か
うものもいる。
第一近衛隊に本格的に入隊するのは1週間後、エレナ、リュカらはそのまま城へ向か
う事になったが、カリーナは一度実家に帰り父へ報告をすませてくるという。
「さすがに手紙だけじゃあ納得しないと思うから、でもなんとしてでも説得して見せ
るわ!」
カリーナは辺境に館があるというが資産は豊富なグレンゼル子爵家の一人娘。本人曰
く父親が率直すぎる意見を曲げないため、セーデルとの折り合いが悪く顔も合わせた
くないと、自ら城に近い領土を家臣に任せ、城から遠い辺境の地へ移り住んだのだと
いう。
それでも爵位を継ぐべき地位にいるカリーナは、世間から見れば地の力を持つ資産家
のお嬢様であり、彼女にはまだその自覚はないが成人を迎える前後からは見合いの話
が絶えない。大事な一人娘を危険をともなう近衛隊に入隊させるとは到底考えにくい
が、それはカリーナの熱意に頼るしかない。
リュカは両親とも商人で、最初からどこに雇われるかは一任されており、近衛隊入隊
の知らせを手紙で送っていた。
「じゃあ、出発するよヒメちゃん」
セルに乗ったアシュベルが手を差し出すと、エレナが彼の手を取りセルにまたがる。
「アシュベル様、私情を持ち込まないでください、馬はエレナにも用意されているん
ですから、」
二人乗りをする彼の行為を咎めるように、アロがちくりと釘をさす。近衛隊に配属さ
れることが決まった女性と相乗りするのは規則違反ではないが世間体が良くない。
仮にも彼は第一近衛隊の隊長なのだから。
「今くらいいいじゃないか、1週間後には入隊するんだから、こう見えてヒメちゃん
は馬に乗るのが上手くないんだよ」
アシュベルは金の癖のある髪をかき上げながらとにやりと笑い、うそぶく。
「え??」
何が言いたいのか二人のやり取りを見て状況を掴めないエレナは戸惑っている。
ため息をつきアロはその水色の瞳に冷ややかな侮蔑ともとれる眼差しを向けて言う。
「乗馬は訓練で叩き込まれますし、実際、わたしはエレナが誰よりも乗りこなしてい
るのをこの目で見ているのですがね。まぁ、今回だけですよ、隊に示しがつかないで
しょう」
「わかっているさ」
そう言い放つと勢いよくアシュベルはセルを走らせる。
疾走していくアシュベルらを目で追いつつアロはひとりごちる。
「あれほど厄介ごとは抱え込まないよう進言していたというのに、それを逸脱して大
いなる厄介ごとを城へと持ち帰る結果になるとは・・・とはいえ、そのあなたを守る
のが私の役目、不本意ではありますがこれは国ならず世界にも関わる大事、必ずその
役目遂行してみせましょう」
そして密かな決意と共にアロもまた城へと馬を走らせる。
城へ着き、セルを厩へ移動させ一通りの世話をすませると、アシュベルがエレナ、
リュカをそれぞれ近衛隊の寝泊まりする部屋へと案内する。基本的に近衛隊は城に駐
在し王族の警護に当たるため、比較的城に近い場所に部屋は確保されている。
しかし内情は王女の警護に近衛隊がつくことはほとんどなかった、セーデルが宰相に
なってからは彼の息のかかった騎士が王女の警護についている、それが現状だった。
しかも王女の意思かセーデルの目論見か、公に執り行われる議会と年に数回催される
王家主催の夜会以外、彼女はほとんど人前に姿を現すことは無い。
アシュベルが王女の姿をはっきりと思い出せないのはこのためだ。夜会には本来出席
するべき立場ではあるが堅苦しいそれを敬遠し、アロに見つかった時だけ赴く程度
で、彼は王女の姿を拝謁する機会があまりにも逃していた。
だが三日後に王家主催の春の夜会が行われる。
今までは逃げ回ってきたアシュベルにとって苦手な夜会、それは正装し紳士として振
る舞う堅苦しい雰囲気もさることながら、貴族の令嬢の親がこぞって彼との縁をつな
げようと追いかけまわされることにも一因があった。
だが今回はそうも言ってられない。
これにはぜひ出席しなければなるまい、王女であるララ・ローサはエレナの妹君にあ
たる方だ、セーデルの目をかいくぐり彼女が今どのような状況にあるのか、事態を把
握しておかなければならない。
精神状態も案ずるところでもある、あのセーデルの監視のもと育ち、成人を迎えた今
でも公務から私生活まで裏では彼が操っていると聞く。
近衛隊のいろはを一通り説明すると、アシュベルは二人に断りをいれる。
「正式な辞令は一週間後だが、エレナ、リュカ、二人は俺の側近として3日後の夜会
に出席してほしい」
「は・・・・?」
二人はきょとんとした顔を並べて顔を見合わせる。
「夜会にはヒメちゃんの妹君も顔を出されるはずだ、そしてその近くにはセーデルも
必ず居る、さすがに奴も夜会をぶち壊すような無粋な真似はしない筈、彼の名誉にも
関わるからね」
それを聞いてエレナは一瞬躊躇したが、ふと視線を落とし神妙な面持ちを見せる。
「わかった、心の準備ができていなかったけど・・・ララに一目会いたいと思ってい
たから、」
とぎれとぎれに話すエレナの言葉にはセーデルの名前が出てこない。
これまで表立って家族について話さなかった彼女だからこそ、内心では妹君の事を心
配しているのだろう、とアシュベルは思う。
3歳のあの凄惨な事件から引き離された双子の妹ララ。記憶を取り戻してからは、彼
女のことを想わない日は一度でもなかった。エレナ自身が選んだ道ではなかったが、
結果としてクアドラに本当の祖父の様に愛され育った環境と、ララの置かれている立
場を比べてしまう。
妹はセーデルの監視の中城に幽閉されるように育てられたと聞く、エレナには宿命を
全うするという重責もあったが、それと同じくらいエレナの心の中を妹の存在が占め
ていた。
今は会ってもどうすることもできないのは分かっているか、それでもララの様子は知
っておきたい。
「あの、僕夜会に出るような衣服を持ってないのですが・・・。」
「あ、わたしも、近衛隊の制服でいいのかな」
リュカが急に言われても困る、とでも言いたげに訪ねてくる。
「いや、二人とも正装で出席してもらう、リュカは俺とさほど身長は変わらないから
貸してやる、ヒメちゃんはドレスを特注しよう」
リュカが「はあ、ありがとうございます」と気の抜けた返事をする。
扱いの差に少々の不満は感じるが、エレナは王女なのだ、当然と言えば当然だ。しか
も公爵家の嫡男であるアシュベルの正装服であれば、相当上等なものだということは
明白だ。
「特注?どこにいけばいいの」
夜会のドレスを特注するということに、ピンときていないエレナは的外れな質問を
する。
そしてそれが法外な値段をすることにも気付いていない。本来なら王女である彼女な
らそれらのことは気にすることは無い立場にあるのだが。
「そうだな、今日は流石に隊を離れていたつけがたまってて、報告書をはじめ書類が
たまっているから明日朝いちばんに、俺の部屋に貴族令嬢御用達のお針子をこさせよ
う、」
「じゃあ、わたしは明日アシュの部屋にいけばいいのね」
エレナをあまり目立たせるのは否定的だが、彼女の美しい容姿を隠すことは不可能だ
と、今は諦めている。セルに乗って初めて城へ向かわせたエレナの事を衛兵には口止
めをしたり、彼女の目立つ白銀色の髪を隠す為ベールを贈ってみたがそれらは歯止め
にはならず、今では彼女の麗しい姿を隠すことは出来ないとアシュベルは断念した。
うものもいる。
第一近衛隊に本格的に入隊するのは1週間後、エレナ、リュカらはそのまま城へ向か
う事になったが、カリーナは一度実家に帰り父へ報告をすませてくるという。
「さすがに手紙だけじゃあ納得しないと思うから、でもなんとしてでも説得して見せ
るわ!」
カリーナは辺境に館があるというが資産は豊富なグレンゼル子爵家の一人娘。本人曰
く父親が率直すぎる意見を曲げないため、セーデルとの折り合いが悪く顔も合わせた
くないと、自ら城に近い領土を家臣に任せ、城から遠い辺境の地へ移り住んだのだと
いう。
それでも爵位を継ぐべき地位にいるカリーナは、世間から見れば地の力を持つ資産家
のお嬢様であり、彼女にはまだその自覚はないが成人を迎える前後からは見合いの話
が絶えない。大事な一人娘を危険をともなう近衛隊に入隊させるとは到底考えにくい
が、それはカリーナの熱意に頼るしかない。
リュカは両親とも商人で、最初からどこに雇われるかは一任されており、近衛隊入隊
の知らせを手紙で送っていた。
「じゃあ、出発するよヒメちゃん」
セルに乗ったアシュベルが手を差し出すと、エレナが彼の手を取りセルにまたがる。
「アシュベル様、私情を持ち込まないでください、馬はエレナにも用意されているん
ですから、」
二人乗りをする彼の行為を咎めるように、アロがちくりと釘をさす。近衛隊に配属さ
れることが決まった女性と相乗りするのは規則違反ではないが世間体が良くない。
仮にも彼は第一近衛隊の隊長なのだから。
「今くらいいいじゃないか、1週間後には入隊するんだから、こう見えてヒメちゃん
は馬に乗るのが上手くないんだよ」
アシュベルは金の癖のある髪をかき上げながらとにやりと笑い、うそぶく。
「え??」
何が言いたいのか二人のやり取りを見て状況を掴めないエレナは戸惑っている。
ため息をつきアロはその水色の瞳に冷ややかな侮蔑ともとれる眼差しを向けて言う。
「乗馬は訓練で叩き込まれますし、実際、わたしはエレナが誰よりも乗りこなしてい
るのをこの目で見ているのですがね。まぁ、今回だけですよ、隊に示しがつかないで
しょう」
「わかっているさ」
そう言い放つと勢いよくアシュベルはセルを走らせる。
疾走していくアシュベルらを目で追いつつアロはひとりごちる。
「あれほど厄介ごとは抱え込まないよう進言していたというのに、それを逸脱して大
いなる厄介ごとを城へと持ち帰る結果になるとは・・・とはいえ、そのあなたを守る
のが私の役目、不本意ではありますがこれは国ならず世界にも関わる大事、必ずその
役目遂行してみせましょう」
そして密かな決意と共にアロもまた城へと馬を走らせる。
城へ着き、セルを厩へ移動させ一通りの世話をすませると、アシュベルがエレナ、
リュカをそれぞれ近衛隊の寝泊まりする部屋へと案内する。基本的に近衛隊は城に駐
在し王族の警護に当たるため、比較的城に近い場所に部屋は確保されている。
しかし内情は王女の警護に近衛隊がつくことはほとんどなかった、セーデルが宰相に
なってからは彼の息のかかった騎士が王女の警護についている、それが現状だった。
しかも王女の意思かセーデルの目論見か、公に執り行われる議会と年に数回催される
王家主催の夜会以外、彼女はほとんど人前に姿を現すことは無い。
アシュベルが王女の姿をはっきりと思い出せないのはこのためだ。夜会には本来出席
するべき立場ではあるが堅苦しいそれを敬遠し、アロに見つかった時だけ赴く程度
で、彼は王女の姿を拝謁する機会があまりにも逃していた。
だが三日後に王家主催の春の夜会が行われる。
今までは逃げ回ってきたアシュベルにとって苦手な夜会、それは正装し紳士として振
る舞う堅苦しい雰囲気もさることながら、貴族の令嬢の親がこぞって彼との縁をつな
げようと追いかけまわされることにも一因があった。
だが今回はそうも言ってられない。
これにはぜひ出席しなければなるまい、王女であるララ・ローサはエレナの妹君にあ
たる方だ、セーデルの目をかいくぐり彼女が今どのような状況にあるのか、事態を把
握しておかなければならない。
精神状態も案ずるところでもある、あのセーデルの監視のもと育ち、成人を迎えた今
でも公務から私生活まで裏では彼が操っていると聞く。
近衛隊のいろはを一通り説明すると、アシュベルは二人に断りをいれる。
「正式な辞令は一週間後だが、エレナ、リュカ、二人は俺の側近として3日後の夜会
に出席してほしい」
「は・・・・?」
二人はきょとんとした顔を並べて顔を見合わせる。
「夜会にはヒメちゃんの妹君も顔を出されるはずだ、そしてその近くにはセーデルも
必ず居る、さすがに奴も夜会をぶち壊すような無粋な真似はしない筈、彼の名誉にも
関わるからね」
それを聞いてエレナは一瞬躊躇したが、ふと視線を落とし神妙な面持ちを見せる。
「わかった、心の準備ができていなかったけど・・・ララに一目会いたいと思ってい
たから、」
とぎれとぎれに話すエレナの言葉にはセーデルの名前が出てこない。
これまで表立って家族について話さなかった彼女だからこそ、内心では妹君の事を心
配しているのだろう、とアシュベルは思う。
3歳のあの凄惨な事件から引き離された双子の妹ララ。記憶を取り戻してからは、彼
女のことを想わない日は一度でもなかった。エレナ自身が選んだ道ではなかったが、
結果としてクアドラに本当の祖父の様に愛され育った環境と、ララの置かれている立
場を比べてしまう。
妹はセーデルの監視の中城に幽閉されるように育てられたと聞く、エレナには宿命を
全うするという重責もあったが、それと同じくらいエレナの心の中を妹の存在が占め
ていた。
今は会ってもどうすることもできないのは分かっているか、それでもララの様子は知
っておきたい。
「あの、僕夜会に出るような衣服を持ってないのですが・・・。」
「あ、わたしも、近衛隊の制服でいいのかな」
リュカが急に言われても困る、とでも言いたげに訪ねてくる。
「いや、二人とも正装で出席してもらう、リュカは俺とさほど身長は変わらないから
貸してやる、ヒメちゃんはドレスを特注しよう」
リュカが「はあ、ありがとうございます」と気の抜けた返事をする。
扱いの差に少々の不満は感じるが、エレナは王女なのだ、当然と言えば当然だ。しか
も公爵家の嫡男であるアシュベルの正装服であれば、相当上等なものだということは
明白だ。
「特注?どこにいけばいいの」
夜会のドレスを特注するということに、ピンときていないエレナは的外れな質問を
する。
そしてそれが法外な値段をすることにも気付いていない。本来なら王女である彼女な
らそれらのことは気にすることは無い立場にあるのだが。
「そうだな、今日は流石に隊を離れていたつけがたまってて、報告書をはじめ書類が
たまっているから明日朝いちばんに、俺の部屋に貴族令嬢御用達のお針子をこさせよ
う、」
「じゃあ、わたしは明日アシュの部屋にいけばいいのね」
エレナをあまり目立たせるのは否定的だが、彼女の美しい容姿を隠すことは不可能だ
と、今は諦めている。セルに乗って初めて城へ向かわせたエレナの事を衛兵には口止
めをしたり、彼女の目立つ白銀色の髪を隠す為ベールを贈ってみたがそれらは歯止め
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