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第二章
第十八話 父と息子をつなぐ王女の覚悟
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この屋敷に到着してからアシュベルがびりびりしているのがわかる。
使用人の後について門の前まで行くと、巨大な柱がアシンメトリーに並び、そこここに微細な彫刻が施されている、そびえたつような扉は白く彩られ銀の装飾が細やかに縁どられて心奪われる。門の前に立った者は、その圧倒的なオーギュスト家の公爵としての力を感じざるを得ないだろう。
荘厳ともいえる3階建ての屋敷は広大で、正面に立つと全貌が見えない程だ。
ここがアシュベルの実家、彼は普段エレナに対して気さくに接してくるため、改めて本当に上級貴族の生まれなんだと認識する。
そしてその地位をおかしてまで自分に協力をしてくれている、思わずエレナはアシュベルの袖をひく。
「連れてきてくれてありがとう、アシュ」
少しびっくりしたような顔をして、笑顔に戻るとアシュベルは「まだ早いよ、」と前を向く。
今から対面する相手に対しての心の準備をし、自身が捨てた実家に足を踏み入れる。
玄関ホールは吹き抜けになっており、歩くたびにコツコツと足音が響く。
使用人もアシュベルも口を開かない、エレナもただ黙って静まり返った廊下を歩いていく。
使用人がある部屋の前でノックする。
「アシュベル様がお越しになっております」
「アシュベルが・・・?入りなさい」
使用人は立ち去り、アシュベルが扉を開けエレナとともに入室する。
「ご無沙汰しております、父上。」
古書に目を通していたオーギュスト公爵は、その声の方に目を向ける。
久しぶり、というにはあまりにも長い年月が彼らの間に隔たりを生んでいた。
「見違えたな、お前の活躍は耳にしている」
オーギュスト公爵、アシュベルの雰囲気とは真逆に思える。厳格で鋭いその眼差しは息子を見る目ではなく、赤の他人を観察するように無機質で愛情をまるで感じない。
これが親子・・・アシュベルの後ろに控えているエレナは疑問を覚える。
「突然の訪問お許しください、国家の存亡がかかった不測の事態が起きており、父上に至急お伺いしたいことがありまして参りました、」
「国家の存亡?最近増えている内乱の事か」
「それもありますが、事態はもっと深刻・・・で申し訳ありませんが父上にも全てをお話しすることはできません」
「全貌を話せないくせに、お前の知りたいことだけを答えろと?ふっ、長い間音信不通でやっと再会を果たしたと思ったらこれか、いい身分になったものだな」
やはり一筋縄ではいかないか、アシュベルは本題に入れずにいると。
「その後ろの娘はなんだ、」
公爵の鋭い視線がエレナに移る、アシュベルが紹介しようと口を開きかけると、その前にエレナ自身が一歩前へ出て一礼する。
「この度第一近衛隊配属になりました、エレナ・ルーゼリアと申します」
「新人近衛隊を連れて来たのか、話にもならんな」
オーギュスト公爵はひじ置きに指をかけ、トントンと苛立ちを露にする。
「父上、そのおっしゃりようはエレナに失礼ではないですか」
その様子にアシュベルが抗議しようと詰め寄る、その時。
曇っていた空が晴れ書斎の窓から日の光が差し込み、エレナを照らし出す、陰に隠れいた彼女の姿を見て、公爵が思わず立ち上がった。
「マ、マリアンヌ王妃・・・」
しばらく双眸を見開き、そして頭を軽く振って再び椅子に座る。
「わたしも老いたな、このような平民、小娘に王妃を重ねるとは」
少しの間エレナは沈黙を保った。
そしてゆっくりと静かに公爵に向けて語り掛ける。
「マリアンヌはわたしの母上です」
その言葉は優しくも揺らぎなく真実を語る強い決意を秘めたものだった。
「私の本当の名はエル・ローサ、先程の名は3歳の時にクアドラから授けてもらったものです」
「!?」
公爵から得られる情報は、これからセーデルに対峙するうえで大切な礎となるものだ、ならば、こちらも身を切らねばならない。それくらいの代償は払わなければならないと覚悟していた。国を動かすのだ、あがいても足掻いてもその片鱗でも掴まなければならない。
しかしいきなり初めて会った少女にそう言われて、やすやすと信じるわけにいかない、だが反面その凛とした佇まいに気おされそうな自分がいるのを感じていた。
「証拠・・となるあの魔術円陣は、あるのか」
ようやく口にした言葉は自身で分かるほど弱弱しいものだった、
「あります、ですが決して口外しないでください」
エレナはアシュベルが用意してくれた椅子にすわり、ブーツをぬぐ。
その真っ白な脚裏に魔術円陣が刻まれているのを、公爵にみせる。
「これは大神官から刻印されたものです」
そう言うとエレナは自身の足裏に手のひらを近づける、すると足裏の魔術円陣はそのままに彼女の手のひらの上にそのままの形の円陣が淡く光り浮かび上がる。
その様子にアシュベルも驚く。
エレナは腕を真っすぐ上に向け、呪文を唱える。
「その円陣に命を授け、時を超える過去の扉を今開かん、いざ我の命に従え」
頭上で淡く光っていた魔防円陣が呪文に応えるように部屋いっぱいの大きさに広がり、ガラスのように細かく散っていく、そしてそこは別の空間に変化していく。
「こ、こ、これは・・・」
公爵が思わず椅子から立ち上がる、彼の目の前には大神官と見知った顔である、マリアンヌ王妃、そしてジュール国王がそこに居た。
幻影、とはわかっていたもあまりにもその光景は生々しく意識の切り替えが追いつかない。
その幻影はその部屋にいる者全てが見る事ができた。
「ヒメちゃん、どうやってこれを?」
「城の書庫に魔防円陣のやり方が書いてあったから、覚えたの」
アシュベルにだけ聞こえるように、隠し部屋にあったわ、とエレナは言う。
幻影は消え、公爵がエレナの方へ近づいてくる。
「エレナ殿、いやエル様、先程のわたしの非礼お許しください」
ひざまずこうとする公爵に、エレナはそれを制した。
「わたしは王族の身分を引き継ぐつもりはありません、こちらは最大限に誠意を見せたつもりです。どうかお聞かせ願えませんか、あなたの記憶が頼りなのです」
公爵は彼女の王族の身分を利用しない事、そしてなによりも正直な彼女の真意を身をもってここまで真実に迫ったことに驚愕とともに尊敬の念するら覚えていた。
「勿論です、わたしは反セーデル派ですので姫君のお力添えをさせていただきたく存じます、」
公爵は計算高く冷酷ではあるが、情がないわけではない。
殺されたとされる王女が自分の息子と共に行動している縁に、彼なりに思う所があった、そして王妃の生家であるクリフトフ公爵とは親交があったこともあり見過ごせる案件ではないと判断した。
「わたしの知りえる最大限の範囲で出来る限りの事知りえる限りの事をお答えいたしましょう」
これであの殺戮が行われた日の手掛かりが見つかる、エレナはオーギュスト公爵に希望を抱く。
使用人の後について門の前まで行くと、巨大な柱がアシンメトリーに並び、そこここに微細な彫刻が施されている、そびえたつような扉は白く彩られ銀の装飾が細やかに縁どられて心奪われる。門の前に立った者は、その圧倒的なオーギュスト家の公爵としての力を感じざるを得ないだろう。
荘厳ともいえる3階建ての屋敷は広大で、正面に立つと全貌が見えない程だ。
ここがアシュベルの実家、彼は普段エレナに対して気さくに接してくるため、改めて本当に上級貴族の生まれなんだと認識する。
そしてその地位をおかしてまで自分に協力をしてくれている、思わずエレナはアシュベルの袖をひく。
「連れてきてくれてありがとう、アシュ」
少しびっくりしたような顔をして、笑顔に戻るとアシュベルは「まだ早いよ、」と前を向く。
今から対面する相手に対しての心の準備をし、自身が捨てた実家に足を踏み入れる。
玄関ホールは吹き抜けになっており、歩くたびにコツコツと足音が響く。
使用人もアシュベルも口を開かない、エレナもただ黙って静まり返った廊下を歩いていく。
使用人がある部屋の前でノックする。
「アシュベル様がお越しになっております」
「アシュベルが・・・?入りなさい」
使用人は立ち去り、アシュベルが扉を開けエレナとともに入室する。
「ご無沙汰しております、父上。」
古書に目を通していたオーギュスト公爵は、その声の方に目を向ける。
久しぶり、というにはあまりにも長い年月が彼らの間に隔たりを生んでいた。
「見違えたな、お前の活躍は耳にしている」
オーギュスト公爵、アシュベルの雰囲気とは真逆に思える。厳格で鋭いその眼差しは息子を見る目ではなく、赤の他人を観察するように無機質で愛情をまるで感じない。
これが親子・・・アシュベルの後ろに控えているエレナは疑問を覚える。
「突然の訪問お許しください、国家の存亡がかかった不測の事態が起きており、父上に至急お伺いしたいことがありまして参りました、」
「国家の存亡?最近増えている内乱の事か」
「それもありますが、事態はもっと深刻・・・で申し訳ありませんが父上にも全てをお話しすることはできません」
「全貌を話せないくせに、お前の知りたいことだけを答えろと?ふっ、長い間音信不通でやっと再会を果たしたと思ったらこれか、いい身分になったものだな」
やはり一筋縄ではいかないか、アシュベルは本題に入れずにいると。
「その後ろの娘はなんだ、」
公爵の鋭い視線がエレナに移る、アシュベルが紹介しようと口を開きかけると、その前にエレナ自身が一歩前へ出て一礼する。
「この度第一近衛隊配属になりました、エレナ・ルーゼリアと申します」
「新人近衛隊を連れて来たのか、話にもならんな」
オーギュスト公爵はひじ置きに指をかけ、トントンと苛立ちを露にする。
「父上、そのおっしゃりようはエレナに失礼ではないですか」
その様子にアシュベルが抗議しようと詰め寄る、その時。
曇っていた空が晴れ書斎の窓から日の光が差し込み、エレナを照らし出す、陰に隠れいた彼女の姿を見て、公爵が思わず立ち上がった。
「マ、マリアンヌ王妃・・・」
しばらく双眸を見開き、そして頭を軽く振って再び椅子に座る。
「わたしも老いたな、このような平民、小娘に王妃を重ねるとは」
少しの間エレナは沈黙を保った。
そしてゆっくりと静かに公爵に向けて語り掛ける。
「マリアンヌはわたしの母上です」
その言葉は優しくも揺らぎなく真実を語る強い決意を秘めたものだった。
「私の本当の名はエル・ローサ、先程の名は3歳の時にクアドラから授けてもらったものです」
「!?」
公爵から得られる情報は、これからセーデルに対峙するうえで大切な礎となるものだ、ならば、こちらも身を切らねばならない。それくらいの代償は払わなければならないと覚悟していた。国を動かすのだ、あがいても足掻いてもその片鱗でも掴まなければならない。
しかしいきなり初めて会った少女にそう言われて、やすやすと信じるわけにいかない、だが反面その凛とした佇まいに気おされそうな自分がいるのを感じていた。
「証拠・・となるあの魔術円陣は、あるのか」
ようやく口にした言葉は自身で分かるほど弱弱しいものだった、
「あります、ですが決して口外しないでください」
エレナはアシュベルが用意してくれた椅子にすわり、ブーツをぬぐ。
その真っ白な脚裏に魔術円陣が刻まれているのを、公爵にみせる。
「これは大神官から刻印されたものです」
そう言うとエレナは自身の足裏に手のひらを近づける、すると足裏の魔術円陣はそのままに彼女の手のひらの上にそのままの形の円陣が淡く光り浮かび上がる。
その様子にアシュベルも驚く。
エレナは腕を真っすぐ上に向け、呪文を唱える。
「その円陣に命を授け、時を超える過去の扉を今開かん、いざ我の命に従え」
頭上で淡く光っていた魔防円陣が呪文に応えるように部屋いっぱいの大きさに広がり、ガラスのように細かく散っていく、そしてそこは別の空間に変化していく。
「こ、こ、これは・・・」
公爵が思わず椅子から立ち上がる、彼の目の前には大神官と見知った顔である、マリアンヌ王妃、そしてジュール国王がそこに居た。
幻影、とはわかっていたもあまりにもその光景は生々しく意識の切り替えが追いつかない。
その幻影はその部屋にいる者全てが見る事ができた。
「ヒメちゃん、どうやってこれを?」
「城の書庫に魔防円陣のやり方が書いてあったから、覚えたの」
アシュベルにだけ聞こえるように、隠し部屋にあったわ、とエレナは言う。
幻影は消え、公爵がエレナの方へ近づいてくる。
「エレナ殿、いやエル様、先程のわたしの非礼お許しください」
ひざまずこうとする公爵に、エレナはそれを制した。
「わたしは王族の身分を引き継ぐつもりはありません、こちらは最大限に誠意を見せたつもりです。どうかお聞かせ願えませんか、あなたの記憶が頼りなのです」
公爵は彼女の王族の身分を利用しない事、そしてなによりも正直な彼女の真意を身をもってここまで真実に迫ったことに驚愕とともに尊敬の念するら覚えていた。
「勿論です、わたしは反セーデル派ですので姫君のお力添えをさせていただきたく存じます、」
公爵は計算高く冷酷ではあるが、情がないわけではない。
殺されたとされる王女が自分の息子と共に行動している縁に、彼なりに思う所があった、そして王妃の生家であるクリフトフ公爵とは親交があったこともあり見過ごせる案件ではないと判断した。
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