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第二章
第三十話 深淵を覗く時深淵もまたあなたを覗いている (改)
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アフタン、それはマリアンヌ王妃様が結婚なさると聞いて旅立ちった際、セーデルが立ち寄った国。
このような敵陣の中、その国の名がでるとはアシュベルもエレナも露程に思っていなかった。
これは偶然なのか。
それとも天からの啓示なのか。
カミュ殿下の言葉は二人に混乱をもたらした。
なぜこんな質問を、いやその前にどこからアフタン国がカミュ殿下の思考から出て来たのか。
この言葉を聞いたのはアシュベルの父からのたわいもない話からだったはずだ、オーギュスト公爵にしても忘れていたようなとるにならないこと、だったはず。
それがセーデルとエレナの接点になると気付いたのもその時だ。
「なぜ、そう思われるのですか」
カミュ殿下の真意が分からない、探りを入れているようにも見えないし、アシュベルには素で聞いているようにおもえる。
「なぜって・・アフタン国の近く、はじめて光の使者が現れたと伝説できいたことがあるから・・・です」
カミュ殿下は当然のようにそれを話しているが、そんな伝承をきたことがない、自分一人ならカミュ殿下の考えは広く伝わっているものだと納得できたが、アロ、シャルル、リュカ、カリーナからもそんな伝承は聞いていない。
それがなぜカミュ殿下が、さもこちらが知っているように話すのか。
確かにこちらにはエレナがいる、エレナがいれば全ての事を知っていると思っているんじゃないだろうか。
さて、カミュ殿下から怪しまれずどう聞き出すか、うまくいけばエレナの記憶も思い出せるきっかけになるかもしれない。アシュベルが少し考えて遠回しに聞こうとした時。
「カミュ殿下、わたしは光のマナをもって生まれてきましたが、同時に闇のマナも有してす、そのせいか分からないのですが、光の魔法士としてどう動けば世界を護れるのか、今それを模索しております、よろしければ、あなたがなぜアフタン国の話を持ち出したのか、他に情報がないか教えていただけないでしょうか」
直球。
そうだね、それがヒメちゃんのいいところでもあり、恐ろしいところでもあるよ、アシュベルは諦めがちに補足する。
「グラディス国の伝説をかいた本や記述には、殿下がおっしゃった光の使者がアフタンに現れたことがひとつもないのです、わたしの部下をつかって探させていますが、いまだ芳しい報告がなく・・・」
カミュ殿下は顎にこぶしをもっていくと上を向いて思考を巡らす。
「もしかしたら、土地のせいかもしれません。アフタンはここより国を2つほど隔てたところにある砂漠の都、文化も言葉も衣装も独特で、独自の信仰をもっています、あとは民話など、こちらで聞いたことの無いような歌や文学が発展しているように思いました、あ、そうそう、アフタンは一夫多妻制なんだそうです」
最後の情報はなんのためにつけたしたのか分からなかったが、アフタンという国は貿易こそすれ、かなり遠いのでアシュベルも足を運んだことがない。
「一夫多妻制って、奥さんが沢山いる事だよね」
「まぁ、そういう制度のある国もあるんだ、俺は生涯一人の女性と添い遂げたいと思っているが」
エレナは少女が故におかしなところに関心がいってしまうのかもしれない。
「しかしカミュ殿下はなぜそれほどアフタンにお詳しいのですか」
「ああ、数年前に姉上がアフタン国王に嫁いだんだよ、もちろんわたしも姉の結婚祝いに数日滞在してね、様々な文化を学ぶことが出来た、」
「あ、ああアフガン国王に嫁がれたのですね」
さっきの一夫多妻制が頭をよぎり言葉が詰まる。
「ふっ、ご心配は無用だよ、正直国王に先に嫁がれていた女人も多くてね、でもわたしの姉上は美貌は勿論の事怖ろしく政治にくわしく、それがお気に召した国王は姉を離さず今や正妻の地位にいるよ、ほんと子ども時代から頭の上がらない姉だとは思っていたけど、恐れ入るよ」
アフタンにカミュ王子の姉がおり、もし和平が無事に締結できれば、強力な糸繰りとなる。
「あ、もしかして、三千年前の民話も知らないのか」
何気ない一言、だがこれはエレナの三千年の間転生を繰り返しているという謎に迫れる大きな手掛かり。
「カミュ殿下!!そ、それはどこで、いやどういった内容なのか教えていただけませんか!!」
「わたしも、知りたい・・・」
アシュベルは柄にもなく焦燥感をあらわにし、エレナは核心に触れることが出来る可能性がでてきて困惑と期待が入り混じる表情を見せる。
その様子にカミュも少々押され気味になるが、次の言葉を紡ぐ。
「三千年前、アフタンの、今は砂漠となった場所に大きな国があり、それを治めていたのが自らを神と称し民に恐怖政治を強いて狂王と呼ばれたガイルズ国王という者がいたそうだ。、彼は独裁者で人の妻だろうが気に入った者は手に入れ、夫を殺したと言われている」
―――――――バクンッ!!
狂王。
ガイルズ。
エレナの体が冷たくなっていき震えだした。
呼吸が苦しい、頭がぐらぐらする・・・。
アシュベルがいち早くエレナの異常に気付き倒れ込む彼女を支えた。
「過呼吸をおこしている、エレナ、大丈夫落ち着いて、俺が側にいるから安心していいよ」
そう言いながら、彼女の背中を優しくさする。
はぁ・・・。
落ち着いてきたようだ、もしかしたらエレナは何かを思い出したのかもしれない、だが今の状況でそれを聞くのは酷というもの、今はそっとして心の安定を取り戻してほしい、なにより彼女の存在が大切なのだから。
カミュ殿下も心配してくれている。
エレナの様子は気になるがかなり大きな手掛かりが出来た。
これを辿ればさらにもっと多くの情報が手に入るはずだ、ただ、彼女が受け止めきれるかどうか。
今は何がエレナをそれ程追い詰めているのか、アシュベルにも分からなかった、しかしこのさき彼女の進む道にはこれらの過去が立ちはだかっているのは明白だ、いずれ折を見て聞いてみなければならないだろう。
エレナは失いかける意識の中、カミュの言葉に反応する自分の中の過去を垣間見る。
―――――――ああ、これは深淵だ
たゆたう深淵の中、常にわたしのこころはひとつのことを想っていた。
わたし、と言っても俗世の全てをなくした、たましいという思念だけの形も何もないただの小さな、もの。
ただ想う事はできるようで、何百年という時間をここで過ごしていた。
ここは聖も濁もともに共存する不可思議な場所だ。
深淵、わたしは生きたその先のある場所、それが深淵だと思っている、それは今もかわらない。
生命の終着点だ。
だが、ここに来るのはまだ早い、そういっておじいさまの手がわたしを引き上げる。
なつかしいおじい様の手、ここなとてもきもちがよくてずっと留まってしまいたくなる。
でも、おじい様の手を感じた時、わたしにはまだ指名があることが思い出された。
今も見守っていて下さるのですね、おじい様。
戻ります、うつし世へ・・・
あの光の向こうへ。
このような敵陣の中、その国の名がでるとはアシュベルもエレナも露程に思っていなかった。
これは偶然なのか。
それとも天からの啓示なのか。
カミュ殿下の言葉は二人に混乱をもたらした。
なぜこんな質問を、いやその前にどこからアフタン国がカミュ殿下の思考から出て来たのか。
この言葉を聞いたのはアシュベルの父からのたわいもない話からだったはずだ、オーギュスト公爵にしても忘れていたようなとるにならないこと、だったはず。
それがセーデルとエレナの接点になると気付いたのもその時だ。
「なぜ、そう思われるのですか」
カミュ殿下の真意が分からない、探りを入れているようにも見えないし、アシュベルには素で聞いているようにおもえる。
「なぜって・・アフタン国の近く、はじめて光の使者が現れたと伝説できいたことがあるから・・・です」
カミュ殿下は当然のようにそれを話しているが、そんな伝承をきたことがない、自分一人ならカミュ殿下の考えは広く伝わっているものだと納得できたが、アロ、シャルル、リュカ、カリーナからもそんな伝承は聞いていない。
それがなぜカミュ殿下が、さもこちらが知っているように話すのか。
確かにこちらにはエレナがいる、エレナがいれば全ての事を知っていると思っているんじゃないだろうか。
さて、カミュ殿下から怪しまれずどう聞き出すか、うまくいけばエレナの記憶も思い出せるきっかけになるかもしれない。アシュベルが少し考えて遠回しに聞こうとした時。
「カミュ殿下、わたしは光のマナをもって生まれてきましたが、同時に闇のマナも有してす、そのせいか分からないのですが、光の魔法士としてどう動けば世界を護れるのか、今それを模索しております、よろしければ、あなたがなぜアフタン国の話を持ち出したのか、他に情報がないか教えていただけないでしょうか」
直球。
そうだね、それがヒメちゃんのいいところでもあり、恐ろしいところでもあるよ、アシュベルは諦めがちに補足する。
「グラディス国の伝説をかいた本や記述には、殿下がおっしゃった光の使者がアフタンに現れたことがひとつもないのです、わたしの部下をつかって探させていますが、いまだ芳しい報告がなく・・・」
カミュ殿下は顎にこぶしをもっていくと上を向いて思考を巡らす。
「もしかしたら、土地のせいかもしれません。アフタンはここより国を2つほど隔てたところにある砂漠の都、文化も言葉も衣装も独特で、独自の信仰をもっています、あとは民話など、こちらで聞いたことの無いような歌や文学が発展しているように思いました、あ、そうそう、アフタンは一夫多妻制なんだそうです」
最後の情報はなんのためにつけたしたのか分からなかったが、アフタンという国は貿易こそすれ、かなり遠いのでアシュベルも足を運んだことがない。
「一夫多妻制って、奥さんが沢山いる事だよね」
「まぁ、そういう制度のある国もあるんだ、俺は生涯一人の女性と添い遂げたいと思っているが」
エレナは少女が故におかしなところに関心がいってしまうのかもしれない。
「しかしカミュ殿下はなぜそれほどアフタンにお詳しいのですか」
「ああ、数年前に姉上がアフタン国王に嫁いだんだよ、もちろんわたしも姉の結婚祝いに数日滞在してね、様々な文化を学ぶことが出来た、」
「あ、ああアフガン国王に嫁がれたのですね」
さっきの一夫多妻制が頭をよぎり言葉が詰まる。
「ふっ、ご心配は無用だよ、正直国王に先に嫁がれていた女人も多くてね、でもわたしの姉上は美貌は勿論の事怖ろしく政治にくわしく、それがお気に召した国王は姉を離さず今や正妻の地位にいるよ、ほんと子ども時代から頭の上がらない姉だとは思っていたけど、恐れ入るよ」
アフタンにカミュ王子の姉がおり、もし和平が無事に締結できれば、強力な糸繰りとなる。
「あ、もしかして、三千年前の民話も知らないのか」
何気ない一言、だがこれはエレナの三千年の間転生を繰り返しているという謎に迫れる大きな手掛かり。
「カミュ殿下!!そ、それはどこで、いやどういった内容なのか教えていただけませんか!!」
「わたしも、知りたい・・・」
アシュベルは柄にもなく焦燥感をあらわにし、エレナは核心に触れることが出来る可能性がでてきて困惑と期待が入り混じる表情を見せる。
その様子にカミュも少々押され気味になるが、次の言葉を紡ぐ。
「三千年前、アフタンの、今は砂漠となった場所に大きな国があり、それを治めていたのが自らを神と称し民に恐怖政治を強いて狂王と呼ばれたガイルズ国王という者がいたそうだ。、彼は独裁者で人の妻だろうが気に入った者は手に入れ、夫を殺したと言われている」
―――――――バクンッ!!
狂王。
ガイルズ。
エレナの体が冷たくなっていき震えだした。
呼吸が苦しい、頭がぐらぐらする・・・。
アシュベルがいち早くエレナの異常に気付き倒れ込む彼女を支えた。
「過呼吸をおこしている、エレナ、大丈夫落ち着いて、俺が側にいるから安心していいよ」
そう言いながら、彼女の背中を優しくさする。
はぁ・・・。
落ち着いてきたようだ、もしかしたらエレナは何かを思い出したのかもしれない、だが今の状況でそれを聞くのは酷というもの、今はそっとして心の安定を取り戻してほしい、なにより彼女の存在が大切なのだから。
カミュ殿下も心配してくれている。
エレナの様子は気になるがかなり大きな手掛かりが出来た。
これを辿ればさらにもっと多くの情報が手に入るはずだ、ただ、彼女が受け止めきれるかどうか。
今は何がエレナをそれ程追い詰めているのか、アシュベルにも分からなかった、しかしこのさき彼女の進む道にはこれらの過去が立ちはだかっているのは明白だ、いずれ折を見て聞いてみなければならないだろう。
エレナは失いかける意識の中、カミュの言葉に反応する自分の中の過去を垣間見る。
―――――――ああ、これは深淵だ
たゆたう深淵の中、常にわたしのこころはひとつのことを想っていた。
わたし、と言っても俗世の全てをなくした、たましいという思念だけの形も何もないただの小さな、もの。
ただ想う事はできるようで、何百年という時間をここで過ごしていた。
ここは聖も濁もともに共存する不可思議な場所だ。
深淵、わたしは生きたその先のある場所、それが深淵だと思っている、それは今もかわらない。
生命の終着点だ。
だが、ここに来るのはまだ早い、そういっておじいさまの手がわたしを引き上げる。
なつかしいおじい様の手、ここなとてもきもちがよくてずっと留まってしまいたくなる。
でも、おじい様の手を感じた時、わたしにはまだ指名があることが思い出された。
今も見守っていて下さるのですね、おじい様。
戻ります、うつし世へ・・・
あの光の向こうへ。
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