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鳥の囀ずりに目を覚ます。もう朝か…良い男祭りの開催日だ。気合いをいれていかなくてはな…珍しくエクスとアンジェリカは二人とも寝ている。いつもならエクスが起きているんだがな。
時間は分からないが今日は一段と早く起きてしまったらしい。
朝食も運ばれてきてはいない。俺は宿屋を出て散歩に出掛ける事にした。
町の広場まで歩いてきた。恐らく良い男祭りで使われるであろうリングが特設されている。ここで夥しい量の血が流されるのだ。
ただ朝早いので参加者と思われる者は一人もいなかった。こっそりリングに上がってみた。五メートル掛ける五メートル程のほどほどな広さのリングだ。端はロープが結んである。追い詰められたら逃げ場はなくそのまま追い込まれるだろう。
幸いロープに電流を流す仕掛け等の危険な物は無いようだ。一安心である。
俺はリングから降りた。!ムッ…こちらを見つめる一人の男がいる。大きなライフル銃を手にした帽子を被った男だ。
彼も参加者何だろうか?あんなライフルの弾を受け止めきれるとは思えなかった。
男は木の影からこちらを見つめていたが近寄ってきた。
そして口を開く。
「お兄さんも良い男祭りの参加者かい?とても強そうには見えないけどね。獲物はハンドガンって所かな?俺はレイエス。見ての通り対物狙撃銃の使い手さ。こいつの早撃ちで何人も殺してきた。」
「ああ俺は良い男祭りの参加者だ。俺の名は紫音。目論見が外れたな。俺は剣士だ。一刀に全てを掛ける使い手さ。銃なんか使わない。あんたと闘えば引き金を引く前にその首を落として見せよう。」
「フフ…紫音か。中々面白い坊っちゃんだね。今時剣で戦うなんて…そういう奴を相手にしたこともあるけれど…皆口ばっかりのロクデナシだったよ。君もそうなんじゃないか。確かに所作に全く隙がないとか達人っぽい所はあると思うけどな。俺の対物狙撃銃の前には敵じゃないさ。」
「レイエス…侮るのは勝手だよ。だがなリングの上で痛い目を見るのはお前の方だ。それじゃあな。良い男祭りで闘おう。」
俺はそう別れを告げると宿屋に戻っていった。
目が自然と覚めた。寝返りを打つ。いつも隣にいる紫音が居なかった。私は驚いて飛び起きる。
部屋の中を見回してみたが書き置きの類いも何も見つからなかった。
自分で散歩にでも出掛けたんだろうと結論ずける。
それにしても心がざわつく。紫音の存在はそれだけ私の中で大きくなっていたのだろうか?
…聖剣と人では歩んでいく時間が違うのだ。必ずいつか別れが訪れる。
ただ紫音は私の最初のマスターだ。せめて穏やかな別れを迎えたい。春の麗らかな陽気の中でふときえてしまうような…
センチメンタルになってしまったようだ。
まあ直に紫音は宿屋に戻ってくるだろう。それを大人しく待つことにする。
ふあーあ。ボクは目を覚ました。
うーん。寝たんだけど全然寝た気がしない。ボクの実家であるゲーニアの国での鍛錬の夢を見ていたからだった。
ボクは最初ひたすら技の鍛錬を積み、使える技はどんどん増やしていった。だがそれをゲーニアの男相手に使う訓練は並大抵のキツさではなかったのだ。大抵の技は弾かれるし、反撃で半殺しの目に合うのは日常茶飯事だった。そこから本当に使える技を絞り混みブラッシュアップしていったものだ。最近また修行をしていたから鍛錬の夢などを見たのだろう。
まあいい…また見たらその時はその時だ。
よーし…今日は良い男祭りの当日だ。まあボクは参加できないけれどね。ボクの宿敵…紫音が闘うんだ。その様子をキッチリ脳裏に焼き付けないとね。見回してみるとエクスは居るけど紫音は居ないようだ。
さては居ても立っても居られなくて良い男祭りの会場にでも出掛けて行ったんだろう。
まあ待ってれば直に戻ってくるはずさ。
ボクはまたベッドに入ると紫音が戻ってくるのを待つことにした。
俺は宿屋に戻った。エクスはもう起きているらしい。アンジェリカはベッドで寝ているようだ。
「お早う。エクス。少し散歩に出掛けていたよ。二人にして悪かったな。」
「本当よ。出掛ける時は一声掛けて欲しかったわ。まあ恐らく眠っていたんでしょうけどね。それでも黙って抜け出すのは無しよ。心配してしょうがないもの。」
「ヘヘッ…そんなに心配になるのか?エクス?嬉しいぞ。」
エクスは真っ赤になって俯いた。
「もう…からかわないでよ。本当に心配になっただけよ。それだけ…もう勝手に出掛けない事!以上よ。」
と、アンジェリカも目を覚ましたようだ。
「お早う。アンジェリカ。」
「お早う。紫音。朝から賑やかだったね。良い男祭りの会場にでも行ってきたのかい?」
「そうだ。会場でレイエスと言う狙撃銃使いに出会った。結構な腕で良い男祭りに出るらしい。エクスカリバーで狙撃銃を捌けるかどうかは分からないがやってみるしかないと思う。」
「イスワルドのメインウェポンは圧倒的に銃火器だからね。撃たれる場所を予測して剣舞を舞うしかない。後は君の場合は鞘の回復能力でごり押しするしか無いんじゃないか?」
エクスも口を挟んできた。
「銃との闘いは初めてね。紫音。撃たれる前に切り伏せるのが基本になるわ。銃と剣で早撃ち対決をするような物よ。黒仮面の男も銃を使うのよね?それなら良い仮想敵になるわ。レイエスに撃たれる前に切り伏せるのよ。良いわね。」
「エクス。了解した。君の前で負けるわけにはいかない。黒仮面の男を倒すまでは負けないと誓ったからな。…よしそろそろ飯の時間だろう。飯を食べたら出掛けよう。俺は宿屋のご主人を呼んでくる。」
そう言って俺は一階のカウンターまで降りていった。ご主人が居たので飯を頼んだ。二階に戻る。後十分程で食事が運ばれてくるだろう。
しばらく俺は気を休める事にした。……朝食が運ばれてきた。パンにスクランブルエッグ、ソーセージだ。昨日とあまり変わらない食事。
俺もエクスとアンジェリカも会話をしながら食事した。
「ねぇ、紫音。青い騎士には会場で出会わなかったのかい?レイエスって言う奴だけなの?ボク気になるな。」
「モグモグ…ゴクン。そうだな。青い騎士は残念ながら居なかったよ。良い男祭りの本番までは出会えないと思うぞ。」
「そりゃ残念だね。戦う前に会う最強の二人…記事にでもなりそうな位絵になるシーンだって言うのに。」
「アンジェリカ…そんなに良いものでも無いでしょう。青い騎士に会ったとしてもレイエスみたいに手の内を明かしてくるとは思えないわ。彼も剣士ならば必殺の一撃の一つや二つあるでしょう。大会を観る中でそれが分かれば良いのだけれどね。」
「奴は決勝で間違いなくぶつかるだろうからな…俺は食い終わったぞ。お前達も食事は終わったか?」
「ボクならとっくに食べ終えてるよ。エクスはどう?」
「………モグゴクン。今食べ終わったわ。さあ行きましょうか良い男祭りに。」
俺達は良い男祭りが開催される町の広場へと歩いて行った。
そこで何が待ち受けているのか…知る術は無い。
時間は分からないが今日は一段と早く起きてしまったらしい。
朝食も運ばれてきてはいない。俺は宿屋を出て散歩に出掛ける事にした。
町の広場まで歩いてきた。恐らく良い男祭りで使われるであろうリングが特設されている。ここで夥しい量の血が流されるのだ。
ただ朝早いので参加者と思われる者は一人もいなかった。こっそりリングに上がってみた。五メートル掛ける五メートル程のほどほどな広さのリングだ。端はロープが結んである。追い詰められたら逃げ場はなくそのまま追い込まれるだろう。
幸いロープに電流を流す仕掛け等の危険な物は無いようだ。一安心である。
俺はリングから降りた。!ムッ…こちらを見つめる一人の男がいる。大きなライフル銃を手にした帽子を被った男だ。
彼も参加者何だろうか?あんなライフルの弾を受け止めきれるとは思えなかった。
男は木の影からこちらを見つめていたが近寄ってきた。
そして口を開く。
「お兄さんも良い男祭りの参加者かい?とても強そうには見えないけどね。獲物はハンドガンって所かな?俺はレイエス。見ての通り対物狙撃銃の使い手さ。こいつの早撃ちで何人も殺してきた。」
「ああ俺は良い男祭りの参加者だ。俺の名は紫音。目論見が外れたな。俺は剣士だ。一刀に全てを掛ける使い手さ。銃なんか使わない。あんたと闘えば引き金を引く前にその首を落として見せよう。」
「フフ…紫音か。中々面白い坊っちゃんだね。今時剣で戦うなんて…そういう奴を相手にしたこともあるけれど…皆口ばっかりのロクデナシだったよ。君もそうなんじゃないか。確かに所作に全く隙がないとか達人っぽい所はあると思うけどな。俺の対物狙撃銃の前には敵じゃないさ。」
「レイエス…侮るのは勝手だよ。だがなリングの上で痛い目を見るのはお前の方だ。それじゃあな。良い男祭りで闘おう。」
俺はそう別れを告げると宿屋に戻っていった。
目が自然と覚めた。寝返りを打つ。いつも隣にいる紫音が居なかった。私は驚いて飛び起きる。
部屋の中を見回してみたが書き置きの類いも何も見つからなかった。
自分で散歩にでも出掛けたんだろうと結論ずける。
それにしても心がざわつく。紫音の存在はそれだけ私の中で大きくなっていたのだろうか?
…聖剣と人では歩んでいく時間が違うのだ。必ずいつか別れが訪れる。
ただ紫音は私の最初のマスターだ。せめて穏やかな別れを迎えたい。春の麗らかな陽気の中でふときえてしまうような…
センチメンタルになってしまったようだ。
まあ直に紫音は宿屋に戻ってくるだろう。それを大人しく待つことにする。
ふあーあ。ボクは目を覚ました。
うーん。寝たんだけど全然寝た気がしない。ボクの実家であるゲーニアの国での鍛錬の夢を見ていたからだった。
ボクは最初ひたすら技の鍛錬を積み、使える技はどんどん増やしていった。だがそれをゲーニアの男相手に使う訓練は並大抵のキツさではなかったのだ。大抵の技は弾かれるし、反撃で半殺しの目に合うのは日常茶飯事だった。そこから本当に使える技を絞り混みブラッシュアップしていったものだ。最近また修行をしていたから鍛錬の夢などを見たのだろう。
まあいい…また見たらその時はその時だ。
よーし…今日は良い男祭りの当日だ。まあボクは参加できないけれどね。ボクの宿敵…紫音が闘うんだ。その様子をキッチリ脳裏に焼き付けないとね。見回してみるとエクスは居るけど紫音は居ないようだ。
さては居ても立っても居られなくて良い男祭りの会場にでも出掛けて行ったんだろう。
まあ待ってれば直に戻ってくるはずさ。
ボクはまたベッドに入ると紫音が戻ってくるのを待つことにした。
俺は宿屋に戻った。エクスはもう起きているらしい。アンジェリカはベッドで寝ているようだ。
「お早う。エクス。少し散歩に出掛けていたよ。二人にして悪かったな。」
「本当よ。出掛ける時は一声掛けて欲しかったわ。まあ恐らく眠っていたんでしょうけどね。それでも黙って抜け出すのは無しよ。心配してしょうがないもの。」
「ヘヘッ…そんなに心配になるのか?エクス?嬉しいぞ。」
エクスは真っ赤になって俯いた。
「もう…からかわないでよ。本当に心配になっただけよ。それだけ…もう勝手に出掛けない事!以上よ。」
と、アンジェリカも目を覚ましたようだ。
「お早う。アンジェリカ。」
「お早う。紫音。朝から賑やかだったね。良い男祭りの会場にでも行ってきたのかい?」
「そうだ。会場でレイエスと言う狙撃銃使いに出会った。結構な腕で良い男祭りに出るらしい。エクスカリバーで狙撃銃を捌けるかどうかは分からないがやってみるしかないと思う。」
「イスワルドのメインウェポンは圧倒的に銃火器だからね。撃たれる場所を予測して剣舞を舞うしかない。後は君の場合は鞘の回復能力でごり押しするしか無いんじゃないか?」
エクスも口を挟んできた。
「銃との闘いは初めてね。紫音。撃たれる前に切り伏せるのが基本になるわ。銃と剣で早撃ち対決をするような物よ。黒仮面の男も銃を使うのよね?それなら良い仮想敵になるわ。レイエスに撃たれる前に切り伏せるのよ。良いわね。」
「エクス。了解した。君の前で負けるわけにはいかない。黒仮面の男を倒すまでは負けないと誓ったからな。…よしそろそろ飯の時間だろう。飯を食べたら出掛けよう。俺は宿屋のご主人を呼んでくる。」
そう言って俺は一階のカウンターまで降りていった。ご主人が居たので飯を頼んだ。二階に戻る。後十分程で食事が運ばれてくるだろう。
しばらく俺は気を休める事にした。……朝食が運ばれてきた。パンにスクランブルエッグ、ソーセージだ。昨日とあまり変わらない食事。
俺もエクスとアンジェリカも会話をしながら食事した。
「ねぇ、紫音。青い騎士には会場で出会わなかったのかい?レイエスって言う奴だけなの?ボク気になるな。」
「モグモグ…ゴクン。そうだな。青い騎士は残念ながら居なかったよ。良い男祭りの本番までは出会えないと思うぞ。」
「そりゃ残念だね。戦う前に会う最強の二人…記事にでもなりそうな位絵になるシーンだって言うのに。」
「アンジェリカ…そんなに良いものでも無いでしょう。青い騎士に会ったとしてもレイエスみたいに手の内を明かしてくるとは思えないわ。彼も剣士ならば必殺の一撃の一つや二つあるでしょう。大会を観る中でそれが分かれば良いのだけれどね。」
「奴は決勝で間違いなくぶつかるだろうからな…俺は食い終わったぞ。お前達も食事は終わったか?」
「ボクならとっくに食べ終えてるよ。エクスはどう?」
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