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紫雲くろの

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中等部編

第27話 炎の勇者 後編

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次の日

「勇者様準備はできましたか?」
「は、はい。よろしくお願いしますルコさん。」
「はいっ!」

勇者とルコは倒れていた川を遡っていく。
「どうやらここの石も違いますね・・・あっ!この石じゃないですか!」

勢い良く女性が小石を見せる

「うわーっ!」
「あっ、すいません勇者様・・・ちょっとからかっちゃいました・・・」
「ひ、ひどいですルコさん・・・」

少年が少し涙目になる。

「あっ、泣かないで・・・勇者様ごめんなさい。」

女性は少年の頭を撫でる。

「本当にごめんなさい。もう少し上流に行ってみましょうか。」
「は、はい。」

すると近くにあった茂みが動く

「!?」

そこから鳥のモンスターが現れ、ルコの方めがけて飛んでくる。

「ルコさんあぶないっ!」
「きゃっ!」
「だ、大丈夫ですかルコさん」
「は、はいですが・・・勇者様・・その・・・」

女性は勇者に押し倒されていた。

「あっ・・・・すいません・・・」
「いえ・・・私こそ油断していました。2回も助けてくださりありがとうございます。」
「怪我はありませんか・・・?」
「はい、勇者様のおかげで!」

女性はニコッとして勇者の顔を見つめる。
勇者はその顔に対し赤くなる。

「よ、よかったです。」
「わ、私も戦えればいいんですけど・・・」
「僕が守りますから大丈夫ですよ!」
「ありがとうございます勇者様。モンスターどっか行っちゃいましたね。」
「そうですね。」

勇者たちはテウリア付近まで来ていた。

「テウリアまで来ちゃいましたね・・・」
「ルコさんテウリアというのは?」
「あそこのお城がある獣人が多く住む街のことです。」
「!?あのお城どこかで・・・」
「えっ・・・あーーっ!勇者様この石そっくりじゃないですか!?」

「えっ・・・」
恐る恐る勇者はみる。
「うわっ!?・・・本当ですね。」
「だとするとテウリアかもしれません・・・」
「そうですか・・であれば行きませんか?」
「はい、ですがそろそろ空が・・・」

見渡すと夕日が沈みかけていた。
「どうしましょう・・」
「テウリアで宿を探しませんか?」
「そうですね!」

二人は宿屋にいた。

「すいません勇者様その日に終わるだろうと思い、お金をあまり持ってきていませんでした・・・」
「いえ、僕の方こそお金がないのに宿なんて・・・・」
二人は背中を向けて同じベッドで寝ていた。
「勇者様・・・そのちょっと寒くありませんか・・・」
「そ、そうですね・・・!?ルコさん!?」
「勇者さまこうすれば暖かいですね。」
少年は女性に抱きしめられていた。
「は、はい・・・」

その後二人は眠りについた。

「おはようございます。勇者さま。」
「あ、おはようございます。」
「今日は、街の散策をしてみませんか?」
「そうですね。」

二人はテウリアを歩く。
「テウリアって変わってる街ですね。なんというか落ち着きます。」
「あ、勇者様もそう思いますか?」

二人は獣人に聞いて回る。

「あのー、すいません。」

サバトラ模様の綺麗な獣人に話をかける。

「どうしたにゃ?」
「この少年の記憶の手がかりを探しておりまして・・・」
「にゃ?記憶がないのかにゃ?」
「はい、そうなんです・・・・」

すると壊れた家の奥から誰かの声がした。

「ロモ!こっちに来てくれ。」
「あっ、ごめんだけど・・・他の人に聞いてほしいにゃ。」

「あぁっ!・・・すいません勇者様。」

「だ、大丈夫ですよ。ほかを当たりましょう・・・」
「はい!」
「そういえば、沢山の家が壊れてますね・・・」
「はい、この前なんか事件があったそうで・・どうやら激しい戦闘があったみたいです。」
「そうなんですね・・・」
「あっ、あそこがギルドの建物みたいですよ!行きましょう。」
「はい!」

ギルドの建物に入り受付嬢にルコが話しかける。
「あのー」
「いらっしゃいませ。ギルド加入ですか?」
「いいえ、違います。実はこの少年の記憶の手がかりを探してまして。」
「え!?記憶がないんですか?」
「は、はい」

ルコは事情を詳しく説明する。
「そしてこの街に前の記憶の手掛かりが・・・」
「えぇ。」

「であれば情報収集のためにこの街に滞在するのが懸命だと思いますが・・・」
「あ、でもお金が・・・」
「クエストでお金をもらいながらこの街に滞在するというのはいかがでしょう。」

「えぇ!?」
「ここなら情報も集まりますし、そのお方が剣を持ってるということはお強いんでしょう?」
「まぁ勇者様ですから・・・」
「はい?まぁ強いならそれなりの情報があるかと思われますが。」

「僕はルコさんを危険な目に合わせたくありません。」
「ゆ、勇者様、私もがんばりますから一緒にクエストしませんか?」
「ルコがそういうなら・・・」

「わかりました。ではこちらの紙に必要事項を書いてあちらのカウンターの者に渡してください。」
「は、はい!」

そうして炎の勇者は冒険者としての人生を歩み始めたのだった。
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