豪運少女と不運少女

紫雲くろの

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第1章

私の豪運はムニムニを届ける。

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またあんたか・・・みたいな表情やめてください。

私知ってるんですから!ものひろいよりもこっちに心血注いでるってこと!

ほら、さっさと書け!

次の瞬間レノがビキニの水着姿になった。

な、何作者の力使って服装変えてるんですか!!JKにこんな事していいと思ってるんですか!?

は?何ですか、その「うわっ、失敗したわー」みたいな顔は・・・

次の瞬間レノの姿が元に戻る。

おい、ガッカリしたからって元に戻してんじゃねえぞ!JKの柔肌見とけや!

ドゴッ!

又もや変な夢から覚めた私は和風の広間にいた。
なぜか握っていた拳がほんのり暖かいのは多分気のせいだろう。
「あれからどうなったんだっけ?」

昨日を思い出す。

「さあ、着いたにゃ。ここが私の住んでる屋敷にゃ。」
獣人に言われるがまま付いていった私の目の前には大きな屋敷の門があった。
「ちょっと・・・でかくない?」

私は不思議に思った。
周りの家はこじんまりとした古民家が多く、こんな立派な屋敷は一つも見当たらなかったのである。
「えーっと・・・」

「気になるかにゃ?私はこのテウリアと呼ばれる地域の領主にゃ。」

何でそんな奴があの草原に居て私のクッションになっていただとか、何でクッションみたいにモフモフなのとか様々な疑問が私の頭を巡るがとりあえず驚いておく。

「とりあえずお腹空いたから飯にするにゃ。」

クッションはポフポフと手を叩く。
それで家臣たちに聞こえるのか謎だ。

屋敷の雰囲気も相まってなんとなく、私は武将風に言ってみる。
「うむ。腹が減っては・・・・なんだっけ??」

「戦はできぬにゃ。」

「そうだね。トイレ行けないよね。」

「クソのほうじゃないにゃ。お前、思ったよりも下品にゃね。」

「尻尾掴まれて、ちょっとエッチな声出したやつに言われたくないんだけど・・・」

「にゃにゃ!」

そういったやり取りをしばらくしていると着物を着た犬の獣人がぞろぞろとやってきて食事を目の前に置いた。

「うまそー!ってあれ?」

私が楽しみにしていたご飯は猫以下と言っていいものであった。
ご飯、めざし、味噌汁 だけ・・・・・そうそれだけです。

あれ?私のポテチは?ちょっと前世に戻りたいんだけど・・・・。

あの自称神様(クソ親父)、ゆ”る”さ”ん”!!

「質素、倹約、謙虚・・・・大和撫子のたしなみにゃ。」

何言ってんだ?このクッション。
なーにが、YAMATOナデ☆シコじゃ。
こちとら豪遊、浪費、傲慢のピチ☆ピチJKやぞ!ポテチよこせ!

「ちょっと、クッションと一緒の嫌なんだけど・・・」

「にゃ!?が、我慢するにゃ。今は大戦中で物資が不足してるにゃ。」

仕方なく、私は大和撫子イズムを取り入れ、めざしを口に頬張る。
「ほう!話を聞こうか・・・。」

クッションの話だと魔王が近隣の街と戦争をしているらしい。
ここからは遠方の国だというが、物資やら人材がそこに集結している状態だった。

「おのれ、魔王・・・・・とクソ親父。」

「最近では人手不足で魔物被害がひどいから、食料はもっと貴重にゃ。そうにゃ。」

「何??」

「お前、ギルド経営やってみないかにゃ?」

「は?」

「人手不足でギリギリ経営だけど、お前なら学がありそうだしなんとかなるにゃ。」

何という貧乏くじ・・・。まぁ私の豪運なら一等クジに捻り変えるだろうけど。
私が返事をする前に、クッションは話し出す。

「決まりにゃ。」

「まてぃ!」

「何にゃ!?働かざる者なんとやらにゃ!」

「めざし、もっとください。」
割と美味しかった。

「そっちかにゃ。まぁよろしく頼むにゃ。」
クッションからめざしを数匹もらった。

「しょうがないにゃぁ・・。」

「ま、真似するんじゃないにゃぁ。」

食後、私は用意された湯船に浸かりながら考えていた。
「私がギルド経営かぁ・・・。そのジャンルのゲームは、やったことないなぁ・・」

手を天井にかざし更に考えていた。
「んー。」

すると手をかざしていた方から、突然あの獣人が出現した。
「は?」

当然クッションは重力に従い、悲鳴を上げながら私の上に落っこちてきた。
「ん、んに”ゃあああああっ!」

ばっしゃーん。と音を立てながら湯船の水は外へと飛び出す。

「いたい。」

「痛いのはこっちにゃ!何をするにゃ!」

「しらん、こっちが聞きたい。」

私は自然とクッションに手を伸ばしていた。
モフモフの中にかすかなムニムニを感じる・・・。何だこれ?

「にゃ!?そこはダメにゃ!」

そのかすかなムニムニはどうやら私よりも大きいようだ。
クッションが湯船で暴れだす、暴れたいのはこっちだ。

クッションが立ち上がりこちらを見つめてくる。

「やめるにゃ。」

モフモフが棒切れのようにしぼんでいた。
「ほ、ほっそ。」

「にゃ!?まじまじと見るんじゃないにゃ。」

「そっちこそ。」

しばらくしているとクッションが話しかけてくる。
「何が起こったにゃ?」

「手を伸ばしたらクッションが落ちてきた。」

「意味がわからないにゃ。」

「こうやって手を伸ばしてたらだな・・・。」

私は湯船の外に手を向ける。
すると湯船に居たはずのクッションがそこに召喚された。
「にゃ!?私、今そこにいたにゃんね。」

「そうだよね。」

「お前、転生者ってことは能力かにゃ?」

「能力?」

「転生者がもらえるはずの特典にゃ。ステータスを開いてみるのにゃ。」

クッションに言われたとおりにステータスを開く。

何だこれ・・・。ビーストテイマー・・・。
そういえば私は自称神様から何も聞いていない。
あのクソ親父・・・。

「ビーストテイマーって書いてあるんだけど・・・。」

「にゃ!?それがお前の能力にゃ。」

今の所、私にはクッションを召喚する能力があるようだ。
どうりでスタート地点に高品質クッションが用意されていたわけだ。

これはこれで・・・・。私は面白いことを思いつく。

私は再び湯船の上に向かって手をかざす。
「ふっ。」

その行動に、クッションは目を見開く。

次の瞬間、クッションが湯船の上に出現する。
「にゃーっ!」

再び湯船の水が外へ飛び出る。

「く、クソガキ。いい加減にするにゃよ。」

ゆっくりとクッションがこちらに近づいてくる。
私は再び湯船の上に向かって手をかざす。

「にゃにゃ!?」

「にゃーっ。」
ばっしゃーん。

「にゃーっ。」
ばっしゃーん。

それを2、3回繰り返した。

「あははは。」

ゆっくりと、クッションは立ち上がる。
獣人の少女は手で目をこすっていた、流石にやりすぎたと思った。
「ひ、ひどいにゃ・・。」

「ご、ごめん。」

「ふっ。」

次の瞬間手をかざしていないのにもかかわらず、クッションの姿が消える。
背後に気配を感じ振り向こうとするが取り押さえられてしまう。

「覚悟するにゃ。」

獣人の手が私のムニムニにあたっている。
「ちょ!ちょ!ちょ!・・・」

「この程度の演技にだまされるなんて、ガキにゃ!お返しにゃ。」

「ぎゃーっ!」

ということで16年間守り続けてきた、乙女の純白はクッションによって汚されてしまったのだった。

「うぅ・・・。」

再び私は布団に包まり眠りについた。
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