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第1章
私の豪運は災厄を届ける。
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翌日、私はお布団で奴隷ちゃんとクッションを堪能してからギルドへ向かった。
無論、昨日の件があったので奴隷ちゃんは屋敷でお留守番だ。
一緒に行動した途端、またすぐに領主の首がすげ替わるのはゴメンである。
洋風で受付係がいっぱい居てガヤガヤしている様子を期待したが、
どうやらその逆で日本の居酒屋に近い。
「ほーここがギルド。」
「そうにゃ。色々あったけど・・・・テウリアのギルドへ、ようこそにゃ。」
奥から、真面目そうな男が出てくる。
「ようこそいらっしゃいました。領主様、テウリアの次期ギルド長様」
「にゃ!」
「ども。」
「早速、管理をお任せしたいと言いたいところですが・・。」
男は一枚の紙を広げる。
「王国からの緊急連絡!?どういうことにゃ?」
「えぇ、それが今年は・・・。」
何かを思い出したようにクッションは驚く。
「災厄年だったのかにゃー・・・。」
「そうです、そしてそのモンスターも目撃されています。」
「にゃー。とうとう、ここにも来たにゃね・・・・。」
「私を置いて馬車を走らせないでほしい・・・。」
「にゃ。すまにゃい。」
真面目そうな男は咳払いをした後話し出す。
伝説上の最強の土竜マグナ・クエーク
普段は地中深くのマグマ付近を泳ぎながら生活し、100年毎に地上に姿を現すそうだ。
地上に姿を表した時、非常に広い範囲に渡って被害が出るので多くの土地でその言い伝えが残っているそうな。
クッションが言うには、地上を泳ぐクジラというイメージのようで、討伐や撃退はもってのほか、進路をそらしただけでも歴史に残るレベルのモンスターらしい。
テウリア付近には一度も出現したことがなく、安全ということもあり文化的な建造物が多いそうだ。
「にゃんだか、立て続けに不運が起こるものにゃね・・・」
普通に100年に一度の伝説級モンスターを安全地域に呼んじゃう奴隷ちゃん・・・。
こりゃ、金貨払ってでも手放すわな・・・私の場合、問題ないし可愛いからいいけど。
「領主様、最近何かあったのでしょうか?」
「何もないにゃ。撃退用の装備は?」
「砲8門、魔導兵器1門、人員は・・・・30名です・・。」
「はぁ・・・。大戦中にゃね・・・・。」
「はい。それとどれも対人用です。」
「撤退しか無いにゃ。」
私には微かというよりも確実に勝利する気概しかなかった。
「ちょい待ち!」
「待たないにゃ。領主として領内の人員が最優先にゃ。」
「勝てるかもしれないんだけど・・・・。」
そうつぶやくと、私の顔を両手で引き寄せてクッションが怒る。
「な に を 馬鹿なこと言ってるにゃ!責任取らせるにゃよ!」
責任とは??・・・初めてクッションに本気で怒られた気がする。
「うぅ。」
「お前が賭博で荒稼ぎしようと、それは対等な運での勝負の話にゃ。」
「はい。」
当然対等ではないけど・・・。
「不利だと思ったら逃げる。それが生きるコツにゃ。」
さすが50年の重み。
「では領内に避難勧告を出しておきます。」
「よろしくにゃ。」
バタン!
ギルドの紋章が入った男が入ってくる。
「伝令です!」
「どうしましたか?」
「マグナ・クエークが此処より約80kmのところに出現、こちらに向かっている模様!!」
「にゃ!?」
「なんですかそれは!」
「おー。」
それていたはずの伝説級モンスターの進行方向を修正させてきた。
奴隷ちゃんの不運がさらなる追撃を仕掛けて来たようだ。
「このままだと、テウリアは明日にも壊滅します!!!!」
無論、昨日の件があったので奴隷ちゃんは屋敷でお留守番だ。
一緒に行動した途端、またすぐに領主の首がすげ替わるのはゴメンである。
洋風で受付係がいっぱい居てガヤガヤしている様子を期待したが、
どうやらその逆で日本の居酒屋に近い。
「ほーここがギルド。」
「そうにゃ。色々あったけど・・・・テウリアのギルドへ、ようこそにゃ。」
奥から、真面目そうな男が出てくる。
「ようこそいらっしゃいました。領主様、テウリアの次期ギルド長様」
「にゃ!」
「ども。」
「早速、管理をお任せしたいと言いたいところですが・・。」
男は一枚の紙を広げる。
「王国からの緊急連絡!?どういうことにゃ?」
「えぇ、それが今年は・・・。」
何かを思い出したようにクッションは驚く。
「災厄年だったのかにゃー・・・。」
「そうです、そしてそのモンスターも目撃されています。」
「にゃー。とうとう、ここにも来たにゃね・・・・。」
「私を置いて馬車を走らせないでほしい・・・。」
「にゃ。すまにゃい。」
真面目そうな男は咳払いをした後話し出す。
伝説上の最強の土竜マグナ・クエーク
普段は地中深くのマグマ付近を泳ぎながら生活し、100年毎に地上に姿を現すそうだ。
地上に姿を表した時、非常に広い範囲に渡って被害が出るので多くの土地でその言い伝えが残っているそうな。
クッションが言うには、地上を泳ぐクジラというイメージのようで、討伐や撃退はもってのほか、進路をそらしただけでも歴史に残るレベルのモンスターらしい。
テウリア付近には一度も出現したことがなく、安全ということもあり文化的な建造物が多いそうだ。
「にゃんだか、立て続けに不運が起こるものにゃね・・・」
普通に100年に一度の伝説級モンスターを安全地域に呼んじゃう奴隷ちゃん・・・。
こりゃ、金貨払ってでも手放すわな・・・私の場合、問題ないし可愛いからいいけど。
「領主様、最近何かあったのでしょうか?」
「何もないにゃ。撃退用の装備は?」
「砲8門、魔導兵器1門、人員は・・・・30名です・・。」
「はぁ・・・。大戦中にゃね・・・・。」
「はい。それとどれも対人用です。」
「撤退しか無いにゃ。」
私には微かというよりも確実に勝利する気概しかなかった。
「ちょい待ち!」
「待たないにゃ。領主として領内の人員が最優先にゃ。」
「勝てるかもしれないんだけど・・・・。」
そうつぶやくと、私の顔を両手で引き寄せてクッションが怒る。
「な に を 馬鹿なこと言ってるにゃ!責任取らせるにゃよ!」
責任とは??・・・初めてクッションに本気で怒られた気がする。
「うぅ。」
「お前が賭博で荒稼ぎしようと、それは対等な運での勝負の話にゃ。」
「はい。」
当然対等ではないけど・・・。
「不利だと思ったら逃げる。それが生きるコツにゃ。」
さすが50年の重み。
「では領内に避難勧告を出しておきます。」
「よろしくにゃ。」
バタン!
ギルドの紋章が入った男が入ってくる。
「伝令です!」
「どうしましたか?」
「マグナ・クエークが此処より約80kmのところに出現、こちらに向かっている模様!!」
「にゃ!?」
「なんですかそれは!」
「おー。」
それていたはずの伝説級モンスターの進行方向を修正させてきた。
奴隷ちゃんの不運がさらなる追撃を仕掛けて来たようだ。
「このままだと、テウリアは明日にも壊滅します!!!!」
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