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おいでおいで
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ご主人様の方にゆっくりと歩いて行く。久しぶりに使う足は歩くのが難しくて、何回も転んだ。ご主人様はそれを見かねたのか手を繋いで歩いてくれた。
「うう…情けないです…ご主人様に手間をかけさせるなんて…」
「いいんだよ。祐希くんは俺のぬいぐ…家族、だからね。」
…いま絶対ぬいぐるみって言った。いい事言おうとして心の声が先に出ちゃったやつだ。僕は苦笑いをしたがご主人様は気づかずに僕の歩く練習を続けた。
僕のことを気にかけてくれているんだ、ぬいぐるみでも何でもいいじゃないか。
「ご主人様は…僕のこれ、あった方がいいんですか…?なんというかその…どこか不満げなのは…」
「……だってさぁ…手足あったらもうぬいぐるみでも何でもないじゃん。普通にそこら辺にいる人と同じ。全部無くしてる君が好きだなぁ」
「…もう僕はご主人様に愛されればそれでいいんですから、これ、取っても文句言ったりしませんよ…?」
実のところ、少し悲しかった。せっかく藤さんが苦労してくれたのに、すぐに外したいだなんて。ご主人様はこの家で一番偉いから誰も逆らうことなんかできないけど、ご主人様は普通の人とは違うのは確かだ。
「そっか、じゃあ外し…あ…?歩けてる…」
「ふぇ?あ、本当だ…ご…ご主人様、1回だけ…お買い物、ついていきたいです…そしたらっ…!外しても絶対嫌がりませんから…!」
僕はご主人様に手を合わせて頼み込んだ。ご主人様の光が宿っていない目が怖いけど、頑張って目を合わせて頼んだ。ご主人様と楽しくお買い物だなんて、一生に1回やれれば僕は満足だ。
「…はぁ、別にいいよ。藤も頑張ってくれたし…使わないと藤に失礼だよね。」
「あっ…ありがとうございます!!ご主人様大好きです!」
「ふーん……やっぱり、にこにこ…笑えてる。前より可愛いよ。じゃあおいで、迷子にならないように首輪とか色々つけてあげる。」
「はーい!」
僕は少しぎごちない動きでご主人様についていく。首輪とか聞こえたけど僕が迷子にならないためだし何もおかしくない、はず。
「うう…情けないです…ご主人様に手間をかけさせるなんて…」
「いいんだよ。祐希くんは俺のぬいぐ…家族、だからね。」
…いま絶対ぬいぐるみって言った。いい事言おうとして心の声が先に出ちゃったやつだ。僕は苦笑いをしたがご主人様は気づかずに僕の歩く練習を続けた。
僕のことを気にかけてくれているんだ、ぬいぐるみでも何でもいいじゃないか。
「ご主人様は…僕のこれ、あった方がいいんですか…?なんというかその…どこか不満げなのは…」
「……だってさぁ…手足あったらもうぬいぐるみでも何でもないじゃん。普通にそこら辺にいる人と同じ。全部無くしてる君が好きだなぁ」
「…もう僕はご主人様に愛されればそれでいいんですから、これ、取っても文句言ったりしませんよ…?」
実のところ、少し悲しかった。せっかく藤さんが苦労してくれたのに、すぐに外したいだなんて。ご主人様はこの家で一番偉いから誰も逆らうことなんかできないけど、ご主人様は普通の人とは違うのは確かだ。
「そっか、じゃあ外し…あ…?歩けてる…」
「ふぇ?あ、本当だ…ご…ご主人様、1回だけ…お買い物、ついていきたいです…そしたらっ…!外しても絶対嫌がりませんから…!」
僕はご主人様に手を合わせて頼み込んだ。ご主人様の光が宿っていない目が怖いけど、頑張って目を合わせて頼んだ。ご主人様と楽しくお買い物だなんて、一生に1回やれれば僕は満足だ。
「…はぁ、別にいいよ。藤も頑張ってくれたし…使わないと藤に失礼だよね。」
「あっ…ありがとうございます!!ご主人様大好きです!」
「ふーん……やっぱり、にこにこ…笑えてる。前より可愛いよ。じゃあおいで、迷子にならないように首輪とか色々つけてあげる。」
「はーい!」
僕は少しぎごちない動きでご主人様についていく。首輪とか聞こえたけど僕が迷子にならないためだし何もおかしくない、はず。
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