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第三章:結びの章 〜ルートの行方〜
第四十三話 最後のピース
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新年を迎えた。想定外の新年を、元日の今日、美野里が新しい命と、父と母が言った。思い出せ、俺。
大事な何かを、思い出せ。
長い沈黙が続いているかのように、思えた。時計は進んでいなかった。
「これよね、準備はいいかしら? 行くわよ、未来、美野里ちゃんも」
「二宮さんも、是非見て頂きたい、言葉で伝えるより、こちらを」
――ビデオの中の幼い俺が、生意気に言い放った。
「ねー、どうして人間は冬眠できないの? 冬眠できたら、治らない病気も未来では治せるのにね」
そうだ、俺だ、間違いない、これは俺だ。俺の言葉、俺がずっと考えていたこと、AGI研究に進んだ。そうなのだ。
「お前は覚えていないだろうが、医者である私たちが諦めかけた時、お前のその『子供じみた発想』が道を示したんだ。お前が美野里ちゃんを救ったんだよ」
二宮の両親は声を上げて、泣き出した。歳など関係ない。すべてがつながったからである……。
◇
美野里のお父さんは立ち上がり、テレビ画面から、俺と美野里を見ている。
「新穂さん、ありがとう、美野里も、未来君もね。同じ日、同じ病院で産まれたのだよ。それからずっと、二宮さんと私はね、切っても切れない仲。それが、まさかこんな形に、未来君が関わっていたなんて」
「ありがとう、ありがとう、未来君」
改めて、テレビから声が聞こえる。白衣は胸を張って言った。
「未来、それが「コールドスリープ」ではなく、人体に負担の少ない「人工冬眠」の技術を生んだきっかけだった」
「冷凍凍結に固執していた私たちは、脳天に雷が落ちたようだったよ。未来の発想が、科学では成し得なかった奇跡を、現実にしたのだ」
「美野里を救ったのは、私たちではない、未来、お前なのだ……」
美野里は声に出して、泣いた。子供のように「私、癌だったの、それを救ってくれたのが、未来……。み・ら・い」
「子供の発想だなんて、当時は馬鹿にされたもんさ、幼い未来が言った「冬眠」のアイデア」
「子供のころ、お嫁さんにすると宣言した未来」
「未来、お前が、美野里を救いたいという純粋な願いが、理屈を超えて未来の技術を作ったのだよ」
――思い出した、すべて思い出した。
今やっとピースがそろい、記憶がつながった。
どうして、美野里がアメリカに行かなくてはいけなかったのか。
涙でテレビの画面は何が映っているかは、わからない。
「未来が、美野里を救ったんだ。名前の通りにな」
「未来= 時間を超える希望」
「美野里= 結実する愛」
「そうよね、『実りある未来』あなた達二人は、産まれた時から結ばれる運命だったと、今改めて確信したわ」
美野里は泣きながら、「おかあさん」とポツリ。
「二宮さん、黙っていて申し訳ありませんでした。私たちは馬鹿親ですが、息子の天才的で奇才な発想がなければ、美野里を助ける事は出来なかったでしょう」
「許してください」
「なにを、おっしゃいます、新穂さん、ありがとう、ありがとう、こんなに嬉しく、これ程泣いた新年は初めてです。ありがとうございます」
二宮のお父さん、お母さんも涙で、言葉が上手く伝えられていなかった。
***
「未来、次はお前の番だぞ」
――言っている事は、十分過ぎる程わかった。
俺は美野里の手を取り立ち上がった……。
***
「俺は、美野里を幸せにする」
「俺と美野里は、結婚します!」
その声は凛々しく、新年の門出に申し分ない言葉であった。
初めて、新穂両親の目にも涙が浮かぶ。
二宮両親は「ありがとう、ありがとう、よろしく、頼みます」
***
「私、未来が大好き、愛しています」
強く抱きしめ、唇を重ねた――。
***
――どこからともなく聞こえた。
「目的地に到着しました」
「運転お疲れ様でした」
大事な何かを、思い出せ。
長い沈黙が続いているかのように、思えた。時計は進んでいなかった。
「これよね、準備はいいかしら? 行くわよ、未来、美野里ちゃんも」
「二宮さんも、是非見て頂きたい、言葉で伝えるより、こちらを」
――ビデオの中の幼い俺が、生意気に言い放った。
「ねー、どうして人間は冬眠できないの? 冬眠できたら、治らない病気も未来では治せるのにね」
そうだ、俺だ、間違いない、これは俺だ。俺の言葉、俺がずっと考えていたこと、AGI研究に進んだ。そうなのだ。
「お前は覚えていないだろうが、医者である私たちが諦めかけた時、お前のその『子供じみた発想』が道を示したんだ。お前が美野里ちゃんを救ったんだよ」
二宮の両親は声を上げて、泣き出した。歳など関係ない。すべてがつながったからである……。
◇
美野里のお父さんは立ち上がり、テレビ画面から、俺と美野里を見ている。
「新穂さん、ありがとう、美野里も、未来君もね。同じ日、同じ病院で産まれたのだよ。それからずっと、二宮さんと私はね、切っても切れない仲。それが、まさかこんな形に、未来君が関わっていたなんて」
「ありがとう、ありがとう、未来君」
改めて、テレビから声が聞こえる。白衣は胸を張って言った。
「未来、それが「コールドスリープ」ではなく、人体に負担の少ない「人工冬眠」の技術を生んだきっかけだった」
「冷凍凍結に固執していた私たちは、脳天に雷が落ちたようだったよ。未来の発想が、科学では成し得なかった奇跡を、現実にしたのだ」
「美野里を救ったのは、私たちではない、未来、お前なのだ……」
美野里は声に出して、泣いた。子供のように「私、癌だったの、それを救ってくれたのが、未来……。み・ら・い」
「子供の発想だなんて、当時は馬鹿にされたもんさ、幼い未来が言った「冬眠」のアイデア」
「子供のころ、お嫁さんにすると宣言した未来」
「未来、お前が、美野里を救いたいという純粋な願いが、理屈を超えて未来の技術を作ったのだよ」
――思い出した、すべて思い出した。
今やっとピースがそろい、記憶がつながった。
どうして、美野里がアメリカに行かなくてはいけなかったのか。
涙でテレビの画面は何が映っているかは、わからない。
「未来が、美野里を救ったんだ。名前の通りにな」
「未来= 時間を超える希望」
「美野里= 結実する愛」
「そうよね、『実りある未来』あなた達二人は、産まれた時から結ばれる運命だったと、今改めて確信したわ」
美野里は泣きながら、「おかあさん」とポツリ。
「二宮さん、黙っていて申し訳ありませんでした。私たちは馬鹿親ですが、息子の天才的で奇才な発想がなければ、美野里を助ける事は出来なかったでしょう」
「許してください」
「なにを、おっしゃいます、新穂さん、ありがとう、ありがとう、こんなに嬉しく、これ程泣いた新年は初めてです。ありがとうございます」
二宮のお父さん、お母さんも涙で、言葉が上手く伝えられていなかった。
***
「未来、次はお前の番だぞ」
――言っている事は、十分過ぎる程わかった。
俺は美野里の手を取り立ち上がった……。
***
「俺は、美野里を幸せにする」
「俺と美野里は、結婚します!」
その声は凛々しく、新年の門出に申し分ない言葉であった。
初めて、新穂両親の目にも涙が浮かぶ。
二宮両親は「ありがとう、ありがとう、よろしく、頼みます」
***
「私、未来が大好き、愛しています」
強く抱きしめ、唇を重ねた――。
***
――どこからともなく聞こえた。
「目的地に到着しました」
「運転お疲れ様でした」
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