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1話:故郷と幼馴染(2)
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神社からコウスケの家に帰ると、かつて遊びに来ていた商店の入口から入っていく。昔は硬貨を握りしめ、手持ちで足りるか頭を捻らせながら買った思い出が過ぎる。
商店の入口で思い出に浸っていると久々に会うおばさんとおじさんに見つかった、酷く懐かしがられた。
「こんなに大きくなっちゃって~!みんな驚いちゃうわ!」
「うんうん、肉付きもよく……こりゃ我が家に養子として欲しいなぁ」
「親父。こんな商店にこれ以上人手は要らないだろ」
元気だったおばあさんはこの10年そこらで亡くなってしまったらしい。よく、お菓子を買う時に店番していて話していたから、もう会えないと思うと寂しかった。
その流れで夜ご飯も出されていき、限界まで食べるとコウスケの部屋に案内される。
二階建ての商店の二階にコウスケの部屋はあり、階段を降りる時には木が軋む音が聞こえる。
できるだけ音を立てないべきかと慎重に歩くと、先に登っていたコウスケが上から見下しながら笑ってくる。
「なんだよ」
「いいや?随分と可愛らしいことをやってるなって思って。音が鳴っても壊れはしないから、そのまま来な」
「そうかよ……」
気にせず普通に歩くと、上で伸ばされてたコウスケの手を掴んで、なぜかそのまま部屋に案内される。
「ここがコウスケの部屋」
「お前が暫く『合宿に』使う部屋だな?」
「それは冗談なんだって」
荷物を置いて布団を敷くと、下からおばさんの声が聞こえる。
「風呂、入っていいみたいだな」
コウスケはこっちに視線を向けていた。
「修学旅行みたいに、一緒に入ろうぜ」
「男二人はいるのか?」
「うちの風呂ならいけるっしょ」
パンツやタオルを手にして、一階の風呂へと向かった。
「はぁ……」
先に洗い終わり、風呂に浸かっているとふと、腕に何かが付いているように見えた。
湯船から右腕を出すと、薄らと、赤い模様が見えた。
それは、月のような弧を描いた模様が列となって螺旋状に右腕に巻き付いている。
「なんだこれ……」
風呂場で身体を捻り、お湯の屈折で歪みながらも全身を見るが、そんな模様は右腕だけである。
コウスケの体にも、その模様は見える。
湯船に浸かり始めたコウスケに近寄り、右腕を奪うように挙げさせるとまじまじと見つめる。
「なっ、どうしたんだよ」
湯船の端に追い詰めて見ていると、コウスケは照れくさそうにしている。
「コウスケ、この模様はいつからあった?」
「模様?……どこにあるんだ?」
「え」
コウスケは先程俺がやったように全身を見ている。その表情は冗談ではなく至って本気そうで。
「俺もコウスケも右腕に、ほら、見えないか?」
「右腕……」
俺の突き出した右腕をコウスケはまじまじと見つめる。
「筋肉の少なさしか分からないな」
「それは悪かったな……」
コウスケからは頭に手を置かれて撫でられる。
「都会の狂騒と長旅で疲れちまってるんだよ。な?」
「疲れでこんなのが見えるものか……?」
湯船から立ち上がったコウスケは、「ま、上がってアイスでも食おうぜ」というと、さっさと上がってしまった。
「あっ、待って!」
後を追うように上がった俺は、ソーダ味の棒アイスを食べて先程の不安を忘れて眠りについた。
商店の入口で思い出に浸っていると久々に会うおばさんとおじさんに見つかった、酷く懐かしがられた。
「こんなに大きくなっちゃって~!みんな驚いちゃうわ!」
「うんうん、肉付きもよく……こりゃ我が家に養子として欲しいなぁ」
「親父。こんな商店にこれ以上人手は要らないだろ」
元気だったおばあさんはこの10年そこらで亡くなってしまったらしい。よく、お菓子を買う時に店番していて話していたから、もう会えないと思うと寂しかった。
その流れで夜ご飯も出されていき、限界まで食べるとコウスケの部屋に案内される。
二階建ての商店の二階にコウスケの部屋はあり、階段を降りる時には木が軋む音が聞こえる。
できるだけ音を立てないべきかと慎重に歩くと、先に登っていたコウスケが上から見下しながら笑ってくる。
「なんだよ」
「いいや?随分と可愛らしいことをやってるなって思って。音が鳴っても壊れはしないから、そのまま来な」
「そうかよ……」
気にせず普通に歩くと、上で伸ばされてたコウスケの手を掴んで、なぜかそのまま部屋に案内される。
「ここがコウスケの部屋」
「お前が暫く『合宿に』使う部屋だな?」
「それは冗談なんだって」
荷物を置いて布団を敷くと、下からおばさんの声が聞こえる。
「風呂、入っていいみたいだな」
コウスケはこっちに視線を向けていた。
「修学旅行みたいに、一緒に入ろうぜ」
「男二人はいるのか?」
「うちの風呂ならいけるっしょ」
パンツやタオルを手にして、一階の風呂へと向かった。
「はぁ……」
先に洗い終わり、風呂に浸かっているとふと、腕に何かが付いているように見えた。
湯船から右腕を出すと、薄らと、赤い模様が見えた。
それは、月のような弧を描いた模様が列となって螺旋状に右腕に巻き付いている。
「なんだこれ……」
風呂場で身体を捻り、お湯の屈折で歪みながらも全身を見るが、そんな模様は右腕だけである。
コウスケの体にも、その模様は見える。
湯船に浸かり始めたコウスケに近寄り、右腕を奪うように挙げさせるとまじまじと見つめる。
「なっ、どうしたんだよ」
湯船の端に追い詰めて見ていると、コウスケは照れくさそうにしている。
「コウスケ、この模様はいつからあった?」
「模様?……どこにあるんだ?」
「え」
コウスケは先程俺がやったように全身を見ている。その表情は冗談ではなく至って本気そうで。
「俺もコウスケも右腕に、ほら、見えないか?」
「右腕……」
俺の突き出した右腕をコウスケはまじまじと見つめる。
「筋肉の少なさしか分からないな」
「それは悪かったな……」
コウスケからは頭に手を置かれて撫でられる。
「都会の狂騒と長旅で疲れちまってるんだよ。な?」
「疲れでこんなのが見えるものか……?」
湯船から立ち上がったコウスケは、「ま、上がってアイスでも食おうぜ」というと、さっさと上がってしまった。
「あっ、待って!」
後を追うように上がった俺は、ソーダ味の棒アイスを食べて先程の不安を忘れて眠りについた。
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