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おまけ 1
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「私にはいつ紹介してくれるのかな?」
エドワードと同じ金髪碧眼でよく似てる顔立ちではあるが、優雅さ、威厳が上乗せされ完璧なアイザックがお茶を飲みながら聞く。
「あっ兄上にもいずれきちんと…紹介しま…すよ」
「そう言いながら全く会わせてくれる気がないよね。エドワード?」
「そんな…ことは…」
笑ってごまかすが、会わせたくないからとは言えない。
「デビュタントはまだだよね。それまでには1度…ね」
やばい…引きつった笑いをしてないかと焦りながら、別の話題に変えようとするも簡単にあしらわれる。どんどん話を進める兄と向き合いながら、その場から逃げ出したくなるエドワードだった。
◇◆◇
「アイザック殿下とリザベル様とですか?」
今エドワードから聞いた話にびっくりしてソフィアは少し大きな声を出してしまう。リザベルはアイザックの婚約者でウエスト公爵家の1人娘である。
──いずれは…とは思っていましたが…
「兄上が既に日を決めてしまって…断れなくて」
「かしこまりました。喜んで行かせていただきますわ」
なんだか複雑な表情のエドワードが気になりながらも、ソフィアは高ぶる気持ちを必死でおさえた。嬉しそうにしてるソフィアを見て落ち込むエドワードを、ややこしい事にならなきゃいいけど…と側近のシモンがため息をつく。
◇◆◇
王宮に向かう馬車の中、いつもより緊張してソフィアは持ってるハンカチを握りしめる。
──失礼のないように間違えないように…あーでもすごく緊張します。
今日はアイザック主催のお茶会になるのでいつもと違う所に馬車を停める。エドワードが迎えに来てくれてたので一緒に歩く。
「大丈夫ソフィア?」
「…はい。大丈夫です」
「何かあっても僕がそばにいるからね」
エドワードがぐっと手に力を入れるのでお願いいたしますと微笑んだ。そのまま王宮内を歩いていると広い庭に面したテラスに案内される。アイザックとリザベルは既に座って待っていた。
「やあ、君がソフィア嬢だね。会えて嬉しいよ」
「はじめまして。リザベル・ウエストですわ」
「遅れて申し訳ございません。はじめましてソフィア・スタンリーです。招待いただきありがとうございます」
緊張でいつもより震えた声だったがなんとか挨拶を済まし、案内された椅子に座る。
「大丈夫遅れてないよ。緊張してる?非公式なものだし楽しんでもらえたら嬉しいな。ね、リザベルもそう思うよね」
「はい。王子の婚約者同士として今後もよろしくお願いいたしますね」
お似合いの美男美女に言われてさらに緊張し、小さくはいと答えるので精一杯だった。
4人(主に2人)で話をしながら、お茶やお菓子を楽しみある程度時間がたった時
「ちょっとソフィア嬢と2人で話してもいいかな?」
「…!!」
「え?兄上?なんで…」
いいよねとにっこり笑うと、戸惑ってるエドワードをリザベルが引っ張り少し離れた席へ移動する。元からこの予定だったのか席は用意されていた。
──どっ…どうしましょ…エドワード様!!
エドワードが離れた事が不安になり下を向きたくなるのを必死で我慢する。
「そんなに緊張しないでくれないか。私は君にずっと会いたかったんだよ」
「エドワードが夢中な君にね」
一瞬でピンっと張り詰めた空気になる。睨まれてる感じではないがまっすぐな目線で見られてソフィアは小さく身体が震え出す。
そんな2人を少し離れたところで見ていたエドワードは気が気でない。
「兄上なんのつもりで…」
「エドワード様落ち着いてくださいませ。アイザック殿下がお考えなく動くことなどありませんわよ」
「だから余計気になる…」
「ふふっ。ごめんね、責めるつもりじゃないからね」
「…」
すっと空気が緩むのは感じるが、どう反応していいか分からない。
「幼い頃、君に会ってからエドワードはずっと楽しそうでね。キラキラしてたよ。ところが1年くらいたった頃から私のようになると言いだしてね」
──あの約束した頃かしら…
「エドワードは天真爛漫と言うか元気な子だったからそのままでいてほしかったんだよね」
「え?」
「私のような人間は私だけでいい。完璧を常に求められるのはそこそこ疲れるからね」
「君がエドワードに要求したのかと思ってたがそうではないと聞いた。誤解はとけたんだよね?それからまたエドワードが楽しそうでね」
「だからエドワードをあんなに動かす君に興味がわいて、自分で会って確認したかったんだよ」
アイザックが今までで1番穏やかに微笑む。
ああこの方は…
「殿下はエドワード様が大好きで、エドワード様に弱いお兄様なんですね」
ふふふっと笑ってから、自分の失態に気づく。
「…あっ申し訳ございません私…」
考えたことなかったとびっくりした顔をしてアイザックが思わず笑う
「クッあはは、そうか私はエドワードに弱いんだね」
「殿下?」
「あら、珍しい。アイザック様があんなにお笑いになるとか…」
「いや、もう無理!」
エドワードは我慢ができず元の席に走って戻る。
「おや、エドワードどうした?そんな慌てた顔して」
「兄上!もうソフィアをかえしてください!!」
椅子に座ってるソフィアの肩を抱き自分の方に引く。
「ふふふっ。本当にソフィア様の事が好きなのね」
リザベルも戻ってきてアイザックの横に座る。
要件も終わりましたでしょと合図を出すと、メイドがお茶を入れ直しまた新しいお菓子が出てくる。そこからは4人で楽しく過ごした。
そろそろ時間が…とみんなが席を立った時
「エドワード、ソフィア嬢とまた話をさせてくれ」
「兄上!ソフィアは僕の婚約者です…よ?」
「分かってるよ。私にはリザベルがいるし」
エドワードが困る顔を見てふふっと笑うアイザック。ああ楽しそうね殿下…とリザベルがアイザックから視線を外した時ソフィアと目が会った。
「あっ…あのリザベル様!!」
「何かしら?」
「私リザベル様の刺繍を1度見せて頂いた事がありまして、あまりの素晴らしさに感動いたしました!!もし、もしお許し頂けるなら刺繍を教えていただけないでしょうか?」
リザベルの前で背が小さいソフィアがキラキラの上目遣いでお願いする。
何かしら…この可愛い
(小動物みたいなと思いかけてそこは訂正する)
ギュッとリザベルがソフィアを抱きしめるとソフィアは真っ赤になる。
「いつでもいいわよ。我が家にいらして」
「ありがとうございます!!」
「リザベル様までーー!!」
エドワードがリザベルからソフィアを引き離し自分の後ろに隠す。
◇◆◇
「リザベル、私は今までこんなに楽しい事があるなんて気がつかなかったよ」
「あら、殿下奇遇ですわ。私も面白い…楽しい事があるとは…ねえ」
2人がふふふっと笑いあってる時、エドワードがぶるっと震えたとか…
◇◆◇
今日ゆっくり話が出来なかったからと家まで送ってくれると言うエドワードと馬車の中で向き合っている。
「ソフィア今日は疲れただろうからゆっくり休んでね」
「兄上もリザベル様も本当に…」
労わるようにソフィアの手を包み込む。
「皆様エドワード様が大好きなんですね」
「え?そうかな…遊ばれてる気が…」
エドワードは顔を下げふーとため息をつく。
ソフィアはにっこりと笑って
「エドワード様」
「ん?」
顔をあげたエドワードの目をしっかりと見て
「皆様に負けません。私、エドワード様が大好きです」
「!!」
「ソフィア…2人の時にそれは…」
シモンいないしいいか…
ソフィアの横に座り直し額にそっとキスをする。びっくりして上目遣いでアタフタする真っ赤なソフィア。
ああ本当に可愛い…
と、お約束のように馬車が止まり扉があく。
「はい、そこまででーす」
「シモン…狙ってるのか…」
エドワードと同じ金髪碧眼でよく似てる顔立ちではあるが、優雅さ、威厳が上乗せされ完璧なアイザックがお茶を飲みながら聞く。
「あっ兄上にもいずれきちんと…紹介しま…すよ」
「そう言いながら全く会わせてくれる気がないよね。エドワード?」
「そんな…ことは…」
笑ってごまかすが、会わせたくないからとは言えない。
「デビュタントはまだだよね。それまでには1度…ね」
やばい…引きつった笑いをしてないかと焦りながら、別の話題に変えようとするも簡単にあしらわれる。どんどん話を進める兄と向き合いながら、その場から逃げ出したくなるエドワードだった。
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今エドワードから聞いた話にびっくりしてソフィアは少し大きな声を出してしまう。リザベルはアイザックの婚約者でウエスト公爵家の1人娘である。
──いずれは…とは思っていましたが…
「兄上が既に日を決めてしまって…断れなくて」
「かしこまりました。喜んで行かせていただきますわ」
なんだか複雑な表情のエドワードが気になりながらも、ソフィアは高ぶる気持ちを必死でおさえた。嬉しそうにしてるソフィアを見て落ち込むエドワードを、ややこしい事にならなきゃいいけど…と側近のシモンがため息をつく。
◇◆◇
王宮に向かう馬車の中、いつもより緊張してソフィアは持ってるハンカチを握りしめる。
──失礼のないように間違えないように…あーでもすごく緊張します。
今日はアイザック主催のお茶会になるのでいつもと違う所に馬車を停める。エドワードが迎えに来てくれてたので一緒に歩く。
「大丈夫ソフィア?」
「…はい。大丈夫です」
「何かあっても僕がそばにいるからね」
エドワードがぐっと手に力を入れるのでお願いいたしますと微笑んだ。そのまま王宮内を歩いていると広い庭に面したテラスに案内される。アイザックとリザベルは既に座って待っていた。
「やあ、君がソフィア嬢だね。会えて嬉しいよ」
「はじめまして。リザベル・ウエストですわ」
「遅れて申し訳ございません。はじめましてソフィア・スタンリーです。招待いただきありがとうございます」
緊張でいつもより震えた声だったがなんとか挨拶を済まし、案内された椅子に座る。
「大丈夫遅れてないよ。緊張してる?非公式なものだし楽しんでもらえたら嬉しいな。ね、リザベルもそう思うよね」
「はい。王子の婚約者同士として今後もよろしくお願いいたしますね」
お似合いの美男美女に言われてさらに緊張し、小さくはいと答えるので精一杯だった。
4人(主に2人)で話をしながら、お茶やお菓子を楽しみある程度時間がたった時
「ちょっとソフィア嬢と2人で話してもいいかな?」
「…!!」
「え?兄上?なんで…」
いいよねとにっこり笑うと、戸惑ってるエドワードをリザベルが引っ張り少し離れた席へ移動する。元からこの予定だったのか席は用意されていた。
──どっ…どうしましょ…エドワード様!!
エドワードが離れた事が不安になり下を向きたくなるのを必死で我慢する。
「そんなに緊張しないでくれないか。私は君にずっと会いたかったんだよ」
「エドワードが夢中な君にね」
一瞬でピンっと張り詰めた空気になる。睨まれてる感じではないがまっすぐな目線で見られてソフィアは小さく身体が震え出す。
そんな2人を少し離れたところで見ていたエドワードは気が気でない。
「兄上なんのつもりで…」
「エドワード様落ち着いてくださいませ。アイザック殿下がお考えなく動くことなどありませんわよ」
「だから余計気になる…」
「ふふっ。ごめんね、責めるつもりじゃないからね」
「…」
すっと空気が緩むのは感じるが、どう反応していいか分からない。
「幼い頃、君に会ってからエドワードはずっと楽しそうでね。キラキラしてたよ。ところが1年くらいたった頃から私のようになると言いだしてね」
──あの約束した頃かしら…
「エドワードは天真爛漫と言うか元気な子だったからそのままでいてほしかったんだよね」
「え?」
「私のような人間は私だけでいい。完璧を常に求められるのはそこそこ疲れるからね」
「君がエドワードに要求したのかと思ってたがそうではないと聞いた。誤解はとけたんだよね?それからまたエドワードが楽しそうでね」
「だからエドワードをあんなに動かす君に興味がわいて、自分で会って確認したかったんだよ」
アイザックが今までで1番穏やかに微笑む。
ああこの方は…
「殿下はエドワード様が大好きで、エドワード様に弱いお兄様なんですね」
ふふふっと笑ってから、自分の失態に気づく。
「…あっ申し訳ございません私…」
考えたことなかったとびっくりした顔をしてアイザックが思わず笑う
「クッあはは、そうか私はエドワードに弱いんだね」
「殿下?」
「あら、珍しい。アイザック様があんなにお笑いになるとか…」
「いや、もう無理!」
エドワードは我慢ができず元の席に走って戻る。
「おや、エドワードどうした?そんな慌てた顔して」
「兄上!もうソフィアをかえしてください!!」
椅子に座ってるソフィアの肩を抱き自分の方に引く。
「ふふふっ。本当にソフィア様の事が好きなのね」
リザベルも戻ってきてアイザックの横に座る。
要件も終わりましたでしょと合図を出すと、メイドがお茶を入れ直しまた新しいお菓子が出てくる。そこからは4人で楽しく過ごした。
そろそろ時間が…とみんなが席を立った時
「エドワード、ソフィア嬢とまた話をさせてくれ」
「兄上!ソフィアは僕の婚約者です…よ?」
「分かってるよ。私にはリザベルがいるし」
エドワードが困る顔を見てふふっと笑うアイザック。ああ楽しそうね殿下…とリザベルがアイザックから視線を外した時ソフィアと目が会った。
「あっ…あのリザベル様!!」
「何かしら?」
「私リザベル様の刺繍を1度見せて頂いた事がありまして、あまりの素晴らしさに感動いたしました!!もし、もしお許し頂けるなら刺繍を教えていただけないでしょうか?」
リザベルの前で背が小さいソフィアがキラキラの上目遣いでお願いする。
何かしら…この可愛い
(小動物みたいなと思いかけてそこは訂正する)
ギュッとリザベルがソフィアを抱きしめるとソフィアは真っ赤になる。
「いつでもいいわよ。我が家にいらして」
「ありがとうございます!!」
「リザベル様までーー!!」
エドワードがリザベルからソフィアを引き離し自分の後ろに隠す。
◇◆◇
「リザベル、私は今までこんなに楽しい事があるなんて気がつかなかったよ」
「あら、殿下奇遇ですわ。私も面白い…楽しい事があるとは…ねえ」
2人がふふふっと笑いあってる時、エドワードがぶるっと震えたとか…
◇◆◇
今日ゆっくり話が出来なかったからと家まで送ってくれると言うエドワードと馬車の中で向き合っている。
「ソフィア今日は疲れただろうからゆっくり休んでね」
「兄上もリザベル様も本当に…」
労わるようにソフィアの手を包み込む。
「皆様エドワード様が大好きなんですね」
「え?そうかな…遊ばれてる気が…」
エドワードは顔を下げふーとため息をつく。
ソフィアはにっこりと笑って
「エドワード様」
「ん?」
顔をあげたエドワードの目をしっかりと見て
「皆様に負けません。私、エドワード様が大好きです」
「!!」
「ソフィア…2人の時にそれは…」
シモンいないしいいか…
ソフィアの横に座り直し額にそっとキスをする。びっくりして上目遣いでアタフタする真っ赤なソフィア。
ああ本当に可愛い…
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