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第2章 16歳
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そのままソル…ルークの所に行こうとするのをジェイドが手を取り無理やり座らされる。
「このまま動くな…」
「ジェイド様…あの…」
「頼むから…ここに」
食事会が終わるまでつかんだ手は離されることなく、そのまま屋敷まで引っ張って行かれた。
「ジェイド様!!」
「夜は出なくていい。俺が来るまでここにいてくれ」
「誰とも会わせない!」
バンっと乱暴に扉を閉め出ていってしまった。外にいるだろう護衛の人たちにも何か言ってる。
──あれはルークだわ。私が間違えることはない!髪色違うけど…
会って聞きたいことがいっぱいある。どうにかジェイドに頼んで…と思っていると、部屋に風が吹き込む。顔にかかる髪を押さえながら振り向くと
「リル。遅くなってごめん迎えに来たよ」
窓にルークが座っていた。
「ル…ルーク?」
「そうだよ!お待たせ」
そう言って笑うルークの顔はリリーナが…リルが覚えてる顔と一緒だ。
思わず走り出しルークにしがみつく。
「ルーク!聞きたいことがいっぱい…」
「うん、こっちもあるんだけど時間あんまりないから行こうか」
「行くってどこに?私この屋敷から出れなくて…ジェイド様に」
「あいつの許しなんてなくても大丈夫だよ」
とリリーナを連れて窓から降りようとした瞬間
「リリから離れろ!」
「ジェイド様!!」
息を切らして扉から入ってくる。会場に戻り『 ソル 』を探してもいないので急いでこの屋敷まで戻ってきたのだ。
静かに剣を抜いてルークに向ける。
「ハッ、俺に勝てないのに」
「それでもリリを連れて行かせる訳には行かない!触るな!離れろ!」
「お前のモンでもないだろ!!」
「俺のリリだ!!」
ちっと舌打ちしてリリーナを自分の後側に回し
「うるせーな。毎回自分のもんだって自慢して話すお前にどれだけムカついてたか…リルは返してもらう」
「この屋敷から出れないぞ!」
「誓約?だっけ?関係ねーよ」
「ルークどうしてそれを!!」
知ってるはずがない!それは魔法使いしか知らないことで、まさか…まさか解き方も…
「誓約なんてリルが…」
「待って!!」
言わないで!!
「俺の記憶を消す…のか?」
「ジェイド様…?」
「知ってるよ…エヴァが亡くなってから俺もここで調べた」
魔法使いの誓約は王族に逆らえない事、王族が魔法使いと認識した時に効力が発揮する。知らない存在になれば効果は薄れる。今までは誓約の力が強すぎて記憶を消す事すら出来なかったが、ジェイドが国王になってさらに弱ってきたら簡単にできるはずだとエヴァの最後の授業で教えてもらっていた。
「知ってるなら簡単だろ。リルさっさとこいつの記憶消して」
「あっ…」
手が震える…人の記憶なんて消した事ないし出来るのか…
ジェイドの顔を見る。辛そうな表情でリリーナを見ている。ぐらつく…
「おじさんおばさんも待ってるんだ!!」
「…!!」
「生き…てるの?お父さんとお母さん…」
「もちろん。だから早く行こう!」
我慢してた涙が自然と溢れてくる。
──お父さん!お母さん!
「リル!早く」
「リリ…消さないでくれ!」
リリーナはすっと手を出しジェイドに向ける。白い光が当たりを照らす。
ルークはリリーナを抱き抱え窓から飛び降りる。
リリーナを抱えているのにルークはものすごい早さで馬を隠してた場所まで走る。護衛の兵士も先程のリリーナの魔法のせいか動かない。先にリリーナを馬に乗せ後ろに乗った瞬間王宮を出る道を真っ直ぐに走り出していた。
「このまま動くな…」
「ジェイド様…あの…」
「頼むから…ここに」
食事会が終わるまでつかんだ手は離されることなく、そのまま屋敷まで引っ張って行かれた。
「ジェイド様!!」
「夜は出なくていい。俺が来るまでここにいてくれ」
「誰とも会わせない!」
バンっと乱暴に扉を閉め出ていってしまった。外にいるだろう護衛の人たちにも何か言ってる。
──あれはルークだわ。私が間違えることはない!髪色違うけど…
会って聞きたいことがいっぱいある。どうにかジェイドに頼んで…と思っていると、部屋に風が吹き込む。顔にかかる髪を押さえながら振り向くと
「リル。遅くなってごめん迎えに来たよ」
窓にルークが座っていた。
「ル…ルーク?」
「そうだよ!お待たせ」
そう言って笑うルークの顔はリリーナが…リルが覚えてる顔と一緒だ。
思わず走り出しルークにしがみつく。
「ルーク!聞きたいことがいっぱい…」
「うん、こっちもあるんだけど時間あんまりないから行こうか」
「行くってどこに?私この屋敷から出れなくて…ジェイド様に」
「あいつの許しなんてなくても大丈夫だよ」
とリリーナを連れて窓から降りようとした瞬間
「リリから離れろ!」
「ジェイド様!!」
息を切らして扉から入ってくる。会場に戻り『 ソル 』を探してもいないので急いでこの屋敷まで戻ってきたのだ。
静かに剣を抜いてルークに向ける。
「ハッ、俺に勝てないのに」
「それでもリリを連れて行かせる訳には行かない!触るな!離れろ!」
「お前のモンでもないだろ!!」
「俺のリリだ!!」
ちっと舌打ちしてリリーナを自分の後側に回し
「うるせーな。毎回自分のもんだって自慢して話すお前にどれだけムカついてたか…リルは返してもらう」
「この屋敷から出れないぞ!」
「誓約?だっけ?関係ねーよ」
「ルークどうしてそれを!!」
知ってるはずがない!それは魔法使いしか知らないことで、まさか…まさか解き方も…
「誓約なんてリルが…」
「待って!!」
言わないで!!
「俺の記憶を消す…のか?」
「ジェイド様…?」
「知ってるよ…エヴァが亡くなってから俺もここで調べた」
魔法使いの誓約は王族に逆らえない事、王族が魔法使いと認識した時に効力が発揮する。知らない存在になれば効果は薄れる。今までは誓約の力が強すぎて記憶を消す事すら出来なかったが、ジェイドが国王になってさらに弱ってきたら簡単にできるはずだとエヴァの最後の授業で教えてもらっていた。
「知ってるなら簡単だろ。リルさっさとこいつの記憶消して」
「あっ…」
手が震える…人の記憶なんて消した事ないし出来るのか…
ジェイドの顔を見る。辛そうな表情でリリーナを見ている。ぐらつく…
「おじさんおばさんも待ってるんだ!!」
「…!!」
「生き…てるの?お父さんとお母さん…」
「もちろん。だから早く行こう!」
我慢してた涙が自然と溢れてくる。
──お父さん!お母さん!
「リル!早く」
「リリ…消さないでくれ!」
リリーナはすっと手を出しジェイドに向ける。白い光が当たりを照らす。
ルークはリリーナを抱き抱え窓から飛び降りる。
リリーナを抱えているのにルークはものすごい早さで馬を隠してた場所まで走る。護衛の兵士も先程のリリーナの魔法のせいか動かない。先にリリーナを馬に乗せ後ろに乗った瞬間王宮を出る道を真っ直ぐに走り出していた。
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