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結ばれし朝…
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入浴後、俺が部屋に戻ると、
ARISA໒꒱が先程彼が腰掛けていた窓際の椅子に座り、
雷鳴轟く中、祈る様にかんざしを眺めていた…
「ただいま…」
「あっ、おかえりなさい…」
「雷、大丈夫だったか…?」
「えっ、えぇ…」
そう強がるARISA໒꒱の手は小刻みに震え、
口調は上擦っていた…
「怖いなら、今日はもう寝るか…?
疲れてるだろ…?」
「は、はい…」
ゆっくりと頷き、ARISA໒꒱はソファに横に
なろうとした。
「おい、そんなとこで寝るなよ。
ベッド、貸してやる。」
「えっ、そんな、悪いですよ…」
申し訳なさそうに断るARISA໒꒱に対し、
「大丈夫だ、そんな硬いソファに寝かせる訳
いかないし、遠慮するなよ。」
と促すと、ARISA໒꒱は渋々ベッドに入った…
そして俺は先程のソファに横になろうとした。
「えっ、MORION∴Ψさん!?」
驚き戸惑う彼女に、何を驚いているのかと
不思議そうな顔を俺は向けた…
「何驚いてんだよ、ARISA໒꒱…?」
「流石に悪いですよ、私のワガママで
泊めて貰ってるのに、私だけベッド独り占めして
MORION∴Ψさんがソファで寝るなんて…」
申し訳なさそうにこちらを向くARISA໒꒱に
「そんなの、当たり前だろ…?
ARISA໒꒱がぐっすりと眠れる事が一番なんだ。」
と返すと、ARISA໒꒱が一つの提案をした。
「だったら、ベッドで一緒に寝ます…(照)?」
突然の提案に驚きの余り少しうろたえている俺を
見て、ARISA໒꒱も恥ずかしくなったのか、
「あ、あの…もしMORION∴Ψさんが良ければ、
ですけど…(照)」
と赤面しながら上目遣いで聞いてきた…
突然の事に頭がフリーズした、意中の相手に
そんな事を言われて緊張しない訳がない…
「A、ARISA໒꒱が良ければ…」
頭の中はしどろもどろになりながらも、何とか
その一言を絞り出した…
ベッドに入ると、途端に2人共恥ずかしく
なったのか背中合わせになった…
「この心臓の音、ARISA໒꒱に聞こえてないよな…?」
「雷怖いけど、MORION∴Ψさんにこの気持ち
知られるのはもっと…」
互いにそんな事を考えながら、眠ろうと
必死に目を閉じる…
そんな時、館の傍に雷鳴が轟き
途端にARISA໒꒱の
「キャッ!」
という悲鳴が俺の部屋に響いた…
「ご、ゴメンなさい…」
咄嗟に謝る彼女に対し、俺はARISA໒꒱の身を案じた。
「あ、あの…MORION∴Ψさん。
MORION∴Ψさんの服の袖、掴んでても良いですか…?
それなら少しは眠れそうです…」
「それ位、お易い御用だ。」
俺は背中をARISA໒꒱に向け、
その袖をARISA໒꒱はギュッと掴んだ…
館の外では相変わらず様々な雷鳴が轟く。
ARISA໒꒱の袖を掴む手は震え、俺も
それを感じ取っていた…
「MORION∴Ψさん、寝ました…?」
恐る恐る問い掛けたARISA໒꒱に対し、
「どうした、眠れないのか…?」
と返した。
「あっ、あの、MORION∴Ψさんが御迷惑で
なければ、袖だけじゃ安心出来なくて、
抱き着いても大丈夫ですか…?雷怖くて…」
小刻みに震えるARISA໒꒱の手、雷で怖い思いを
している最中に、異性でしかも天使である
ARISA໒꒱とは対の悪魔に
こんな事を頼むとは、さぞや勇気が必要なはずだ。
「あぁ、良いぞ…」
正直、心臓がこれまでに無い程に鼓動しているのは
明らかだった…
この鼓動からARISA໒꒱が俺の気持ちに気付くのは
時間の問題だ…
でも、ARISA໒꒱の恐怖心を拭えるのならそんな事は
構わなかった…
「それじゃあ、失礼します…」
後ろから、ARISA໒꒱がゆっくりと手を回し
俺の背中に抱き着いて来た…
緊張でどうにかなると思っていたが、
それよりも先に来たのはこの上ない
包容力であった…
途端に先程まで異常な迄に脈打っていた心臓は
落ち着いた心音を取り戻し、懐かしい温もりを
与えてくれた…
そう、母の腕の中の様な…
気が付くと俺はARISA໒꒱を真正面から
抱き締めていた…
「あ、あの…MORION∴Ψさん…?
どうしました…?」
赤面しながらARISA໒꒱が聞いてきた…
「悪い、ARISA໒꒱…
懐かしい温もりと匂いがしてさ…
今夜だけ、このままでいさせて欲しい…
ダメか…?」
そう言うとARISA໒꒱もその訳を感じ取ったのか、
優しく抱き締め返してくれた…
「大丈夫です…傍にいます…(照)」
ARISA໒꒱の包容力に俺は身を任せ、
ゆっくりと目を閉じた…
翌朝目を覚ますと、すやすやと寝息を立てている
ARISA໒꒱の姿がそこにはあった。
その寝顔を見ながら優しく髪を撫でると、
「んっ、んん…」
不意にARISA໒꒱が目を覚ました…
「悪い、起こしたか…?」
俺に気付いたARISA໒꒱は
「大丈夫ですよ(笑)」
と優しく微笑んでくれた…
気が付くと俺は、その笑顔に吸い寄せられる様に
ARISA໒꒱を見つめていた…
「あの…どうしました…?」
不思議そうにこちらを見たARISA໒꒱に、
俺は赤面しながら顔を逸らした…
「な、何でもない…」
そう答えた俺に対し、ARISA໒꒱は
「良く眠れました…?」
と優しい笑顔で気遣ってくれた。
ARISA໒꒱の優しさに少し申し訳なさを感じた時、
ふと彼女が口を開いた。
「あの、御礼させて貰えませんか…?」
部屋に泊まった事への礼の事だろうと思うが、
取り敢えず確認してみた。
「御礼?何のだよ…?」
「お部屋に泊めて頂いた事への御礼です。
何が良いですか…?」
ARISA໒꒱のその気持ちだけで嬉しかったが、
彼女とまだ一緒に居たいという俺の気持ちも
嘘ではない。
「そんな、悪い…」
と一度は断ったものの、ARISA໒꒱も負けじと
食い下がってきたので、
「じゃあ、朝食作ってくれ。」
とお願いしてみた。
「朝食ですね、分かりました(笑)!」
と笑顔で答えたARISA໒꒱は、続け様に
メニューは何が良いかと聞いてきた。
折角なので色々考えたが、その姿を見ていた
ARISA໒꒱が急に笑いだした。
「何だよ…?」
「だって、真剣に考えてるんですもん(笑)」
途端に恥ずかしくなった俺はつい、
「そりゃ、好きになったヤツに作って貰える…」
と言った所で慌てて口を閉じた。
ARISA໒꒱は一瞬不思議そうな顔をしたが、
俺に抱き着いてきた…
「私も好きですよ、MORION∴Ψさんの事…」
俺は耳を疑い、信じられない気持ちだった。
まさか両想いだったとは…
互いに赤面しながらも相手を見る、
その瞳は互いを捉えて離さなかった…
吸い寄せられる様に瞳と瞳が近付き、
天使の柔らかく温もりある唇と
悪魔の無機質で冷たい唇が重なり合った…
ARISA໒꒱が先程彼が腰掛けていた窓際の椅子に座り、
雷鳴轟く中、祈る様にかんざしを眺めていた…
「ただいま…」
「あっ、おかえりなさい…」
「雷、大丈夫だったか…?」
「えっ、えぇ…」
そう強がるARISA໒꒱の手は小刻みに震え、
口調は上擦っていた…
「怖いなら、今日はもう寝るか…?
疲れてるだろ…?」
「は、はい…」
ゆっくりと頷き、ARISA໒꒱はソファに横に
なろうとした。
「おい、そんなとこで寝るなよ。
ベッド、貸してやる。」
「えっ、そんな、悪いですよ…」
申し訳なさそうに断るARISA໒꒱に対し、
「大丈夫だ、そんな硬いソファに寝かせる訳
いかないし、遠慮するなよ。」
と促すと、ARISA໒꒱は渋々ベッドに入った…
そして俺は先程のソファに横になろうとした。
「えっ、MORION∴Ψさん!?」
驚き戸惑う彼女に、何を驚いているのかと
不思議そうな顔を俺は向けた…
「何驚いてんだよ、ARISA໒꒱…?」
「流石に悪いですよ、私のワガママで
泊めて貰ってるのに、私だけベッド独り占めして
MORION∴Ψさんがソファで寝るなんて…」
申し訳なさそうにこちらを向くARISA໒꒱に
「そんなの、当たり前だろ…?
ARISA໒꒱がぐっすりと眠れる事が一番なんだ。」
と返すと、ARISA໒꒱が一つの提案をした。
「だったら、ベッドで一緒に寝ます…(照)?」
突然の提案に驚きの余り少しうろたえている俺を
見て、ARISA໒꒱も恥ずかしくなったのか、
「あ、あの…もしMORION∴Ψさんが良ければ、
ですけど…(照)」
と赤面しながら上目遣いで聞いてきた…
突然の事に頭がフリーズした、意中の相手に
そんな事を言われて緊張しない訳がない…
「A、ARISA໒꒱が良ければ…」
頭の中はしどろもどろになりながらも、何とか
その一言を絞り出した…
ベッドに入ると、途端に2人共恥ずかしく
なったのか背中合わせになった…
「この心臓の音、ARISA໒꒱に聞こえてないよな…?」
「雷怖いけど、MORION∴Ψさんにこの気持ち
知られるのはもっと…」
互いにそんな事を考えながら、眠ろうと
必死に目を閉じる…
そんな時、館の傍に雷鳴が轟き
途端にARISA໒꒱の
「キャッ!」
という悲鳴が俺の部屋に響いた…
「ご、ゴメンなさい…」
咄嗟に謝る彼女に対し、俺はARISA໒꒱の身を案じた。
「あ、あの…MORION∴Ψさん。
MORION∴Ψさんの服の袖、掴んでても良いですか…?
それなら少しは眠れそうです…」
「それ位、お易い御用だ。」
俺は背中をARISA໒꒱に向け、
その袖をARISA໒꒱はギュッと掴んだ…
館の外では相変わらず様々な雷鳴が轟く。
ARISA໒꒱の袖を掴む手は震え、俺も
それを感じ取っていた…
「MORION∴Ψさん、寝ました…?」
恐る恐る問い掛けたARISA໒꒱に対し、
「どうした、眠れないのか…?」
と返した。
「あっ、あの、MORION∴Ψさんが御迷惑で
なければ、袖だけじゃ安心出来なくて、
抱き着いても大丈夫ですか…?雷怖くて…」
小刻みに震えるARISA໒꒱の手、雷で怖い思いを
している最中に、異性でしかも天使である
ARISA໒꒱とは対の悪魔に
こんな事を頼むとは、さぞや勇気が必要なはずだ。
「あぁ、良いぞ…」
正直、心臓がこれまでに無い程に鼓動しているのは
明らかだった…
この鼓動からARISA໒꒱が俺の気持ちに気付くのは
時間の問題だ…
でも、ARISA໒꒱の恐怖心を拭えるのならそんな事は
構わなかった…
「それじゃあ、失礼します…」
後ろから、ARISA໒꒱がゆっくりと手を回し
俺の背中に抱き着いて来た…
緊張でどうにかなると思っていたが、
それよりも先に来たのはこの上ない
包容力であった…
途端に先程まで異常な迄に脈打っていた心臓は
落ち着いた心音を取り戻し、懐かしい温もりを
与えてくれた…
そう、母の腕の中の様な…
気が付くと俺はARISA໒꒱を真正面から
抱き締めていた…
「あ、あの…MORION∴Ψさん…?
どうしました…?」
赤面しながらARISA໒꒱が聞いてきた…
「悪い、ARISA໒꒱…
懐かしい温もりと匂いがしてさ…
今夜だけ、このままでいさせて欲しい…
ダメか…?」
そう言うとARISA໒꒱もその訳を感じ取ったのか、
優しく抱き締め返してくれた…
「大丈夫です…傍にいます…(照)」
ARISA໒꒱の包容力に俺は身を任せ、
ゆっくりと目を閉じた…
翌朝目を覚ますと、すやすやと寝息を立てている
ARISA໒꒱の姿がそこにはあった。
その寝顔を見ながら優しく髪を撫でると、
「んっ、んん…」
不意にARISA໒꒱が目を覚ました…
「悪い、起こしたか…?」
俺に気付いたARISA໒꒱は
「大丈夫ですよ(笑)」
と優しく微笑んでくれた…
気が付くと俺は、その笑顔に吸い寄せられる様に
ARISA໒꒱を見つめていた…
「あの…どうしました…?」
不思議そうにこちらを見たARISA໒꒱に、
俺は赤面しながら顔を逸らした…
「な、何でもない…」
そう答えた俺に対し、ARISA໒꒱は
「良く眠れました…?」
と優しい笑顔で気遣ってくれた。
ARISA໒꒱の優しさに少し申し訳なさを感じた時、
ふと彼女が口を開いた。
「あの、御礼させて貰えませんか…?」
部屋に泊まった事への礼の事だろうと思うが、
取り敢えず確認してみた。
「御礼?何のだよ…?」
「お部屋に泊めて頂いた事への御礼です。
何が良いですか…?」
ARISA໒꒱のその気持ちだけで嬉しかったが、
彼女とまだ一緒に居たいという俺の気持ちも
嘘ではない。
「そんな、悪い…」
と一度は断ったものの、ARISA໒꒱も負けじと
食い下がってきたので、
「じゃあ、朝食作ってくれ。」
とお願いしてみた。
「朝食ですね、分かりました(笑)!」
と笑顔で答えたARISA໒꒱は、続け様に
メニューは何が良いかと聞いてきた。
折角なので色々考えたが、その姿を見ていた
ARISA໒꒱が急に笑いだした。
「何だよ…?」
「だって、真剣に考えてるんですもん(笑)」
途端に恥ずかしくなった俺はつい、
「そりゃ、好きになったヤツに作って貰える…」
と言った所で慌てて口を閉じた。
ARISA໒꒱は一瞬不思議そうな顔をしたが、
俺に抱き着いてきた…
「私も好きですよ、MORION∴Ψさんの事…」
俺は耳を疑い、信じられない気持ちだった。
まさか両想いだったとは…
互いに赤面しながらも相手を見る、
その瞳は互いを捉えて離さなかった…
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