7 / 53
婚約期
髪飾り
しおりを挟む
それからアルベルトとマリィアンナはたびたびお茶会とデートをするようになった。
会話はマリィアンナ中心で話し、デート先はアルベルトが決めていた。
アルベルトのデートプランは湖へのピクニックや、雑貨屋への買い物、音楽鑑賞と様々だったが、どのデートコースも慣れた様子がうかがえた。
もし恋愛関係だったのならいい気はしないが、マリィアンナは政略結婚の相手だからか他の女性と回ったであろうデートコースに不快感を感じはしなかった。
そしてデートの最後は決まって初デートで行ったカフェで、菓子と紅茶を飲んでから帰るのがお決まりなパターンになっていった。
「今日はこの髪飾りの専門店に入ろう」
「まぁ!素敵な店構えですわね!」
店に入ると店員がにニコニコしながらよってきた。
「ようこそ、麗しきお嬢様。当店は特別な髪飾りを作る専門店でございます。ご購入後に装飾や掘り込みを行う為、作業音がいたしますがご容赦願います」
「特別な髪飾り…素敵ね!」
「どうぞ是非お手にとってご覧くださいませ。一つ一つ土台の色が違いますのでお好みのお色が見つかるかと」
アルベルトはいつものようにマリィアンナが飾りを眺めるのを少し離れたところから眺めている。
マリィアンナは様々な髪飾りの土台を次々と手に取り見比べていた。そして赤いキラキラとした髪飾りの土台を手に微笑んだ。
「それにするのか、では…」
「いえ、これはわたくしが支払いますわ」
「?」
「これはわたくしの乳母にプレゼントしたいのですわ。メルは赤いバラが好きなんですの。この土台にバラの掘り込みを三つ横並びにできるかしら?」
「承知しました。ではこちらでお預かりを」
「お支払いはこれで足りるかしら?」
「十分でございますお嬢様。掘り込みまでお時間20分ほどかかりますが」
「アルベルト様よろしいかしら?」
「…ではカフェで時間をつぶそう」
「そうですわね!では後で受け取りに来ますわ」
「承知しました。お待ちしております」
ふと外を見ると、見知らぬ貴族女性が無表情でこちらを見ていた。
視線が合ったと思ったら女性はフィッと顔を背けて歩いて行った。マリィアンナは女性が気になり歩いて行った先をぼんやり眺めていた。
「どうした?」
アルベルトに声を掛けられ、マリィアンナは淑女らしく微笑みながら
「いえ、なんでもありませんわ。髪飾り、完成が楽しみですわ!」
と、髪飾りに思いをはせながらアルベルトの腕に手を絡ませ店を後にした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カフェに入店し、しばらくしてイチゴタルトと紅茶が運ばれてきた。
マリィアンナは上機嫌で、スライスされたイチゴがきれいに飾られたタルトを優雅に切りつつ口へと運んだ。
イチゴの甘酸っぱさを堪能していたら、アルベルトがおもむろに口を開いた。
「なぜ銀貨を持ち歩いたのだ?」
「え?」
「邸宅へ支払いをまわせばよかったではないか。それに髪飾りを配送すれば店に寄る手間もはぶけるではないか」
「…」
「女性が金銭を持ち歩くのは危険ではないか」
「それは…そうですが…」
マリィアンナは目を伏せていたが、思い切ってアルベルトへ意思を伝えることにした。
「髪飾りはわたくしの乳母への49歳の誕生日プレゼントなのです。邸宅に支払いや、配送を手配したら乳母に買ったものがバレてしまうかもしれませんわ」
「?」
「メルはわたくしがお母様のお腹にいた時からわたくしの為に尽くしてくれていたそうです。わたくしがメルの為にできる最後のプレゼントになるかもしれませんので、自分で選んで支払いをして…直接渡して驚かしたかったのですわ」
「…そうか…成程」
「アルベルト様がお店へ連れてきて下さったおかげでとっても素敵な髪飾りをプレゼントできますわ!」
「あぁ」
アルベルトは目線を外し、若干顔を背けながら紅茶を口に運んだ。
この方、合理的な考えをする一面もあるのね。なるほど。
でも、わたくしの考え方や気持ちを理解してくれたのは正直意外だったわ。
それに…政略結婚で婚約者となったわたくしの身の心配をするなんて…もしかしたらこの方と案外うまくやっていけるかも…?
アルベルトを観察しながら、マリィアンナは残りのイチゴタルトをゆっくり味わった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カフェでゆっくりと時間をつぶした後、髪飾りを受け取りに向かった。
店には数人のお客がいたが店員がすぐに駆けつけてきた。
「麗しいお嬢様、髪飾りを今お持ちいたしますね」
「えぇ、お願いね」
マリィアンナが店員のやりとりをしている中、隣にいたアルベルトは外を眺め、眉をぴくりと動かした。
どうしたのかしら。何かあったのかしら…
マリィアンナはアルベルトと交流を交わすうちに観察を重ねた結果、表情がわかりにくいアルベルトの機微が少しだけわかるようになっていた。この顔は不満顔だとピンときたのだ。
アルベルトの顔に注視していた為、店員の声にマリィアンナの反応が遅れた。
「あの…お嬢様?こちらでよろしいでしょうか」
「え?…えぇ!素敵ね!ありがとう」
「また機会がありましたら是非お越しくださいませ」
「えぇ、また来るわ」
商品を受け取って従者に持たせ、アルベルトにエスコートされてマリィアンナは店を出た。
「馬車はこちらにご用意しています」と、アルベルトの従者が促したので2人は従者の後に付いて歩きだした。
マリィアンナは微笑みながらアルベルトへ話かけた。
「良いお店でしたので今度はわたくしの髪飾りを是非選びたいですわ」
「あぁ、いいな。次はカフェでなくランチをー」
アルベルトが答えようとしたその時
「まぁ、アルベルト様!」
女性の声がマリィアンナの耳に響いた。
会話はマリィアンナ中心で話し、デート先はアルベルトが決めていた。
アルベルトのデートプランは湖へのピクニックや、雑貨屋への買い物、音楽鑑賞と様々だったが、どのデートコースも慣れた様子がうかがえた。
もし恋愛関係だったのならいい気はしないが、マリィアンナは政略結婚の相手だからか他の女性と回ったであろうデートコースに不快感を感じはしなかった。
そしてデートの最後は決まって初デートで行ったカフェで、菓子と紅茶を飲んでから帰るのがお決まりなパターンになっていった。
「今日はこの髪飾りの専門店に入ろう」
「まぁ!素敵な店構えですわね!」
店に入ると店員がにニコニコしながらよってきた。
「ようこそ、麗しきお嬢様。当店は特別な髪飾りを作る専門店でございます。ご購入後に装飾や掘り込みを行う為、作業音がいたしますがご容赦願います」
「特別な髪飾り…素敵ね!」
「どうぞ是非お手にとってご覧くださいませ。一つ一つ土台の色が違いますのでお好みのお色が見つかるかと」
アルベルトはいつものようにマリィアンナが飾りを眺めるのを少し離れたところから眺めている。
マリィアンナは様々な髪飾りの土台を次々と手に取り見比べていた。そして赤いキラキラとした髪飾りの土台を手に微笑んだ。
「それにするのか、では…」
「いえ、これはわたくしが支払いますわ」
「?」
「これはわたくしの乳母にプレゼントしたいのですわ。メルは赤いバラが好きなんですの。この土台にバラの掘り込みを三つ横並びにできるかしら?」
「承知しました。ではこちらでお預かりを」
「お支払いはこれで足りるかしら?」
「十分でございますお嬢様。掘り込みまでお時間20分ほどかかりますが」
「アルベルト様よろしいかしら?」
「…ではカフェで時間をつぶそう」
「そうですわね!では後で受け取りに来ますわ」
「承知しました。お待ちしております」
ふと外を見ると、見知らぬ貴族女性が無表情でこちらを見ていた。
視線が合ったと思ったら女性はフィッと顔を背けて歩いて行った。マリィアンナは女性が気になり歩いて行った先をぼんやり眺めていた。
「どうした?」
アルベルトに声を掛けられ、マリィアンナは淑女らしく微笑みながら
「いえ、なんでもありませんわ。髪飾り、完成が楽しみですわ!」
と、髪飾りに思いをはせながらアルベルトの腕に手を絡ませ店を後にした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カフェに入店し、しばらくしてイチゴタルトと紅茶が運ばれてきた。
マリィアンナは上機嫌で、スライスされたイチゴがきれいに飾られたタルトを優雅に切りつつ口へと運んだ。
イチゴの甘酸っぱさを堪能していたら、アルベルトがおもむろに口を開いた。
「なぜ銀貨を持ち歩いたのだ?」
「え?」
「邸宅へ支払いをまわせばよかったではないか。それに髪飾りを配送すれば店に寄る手間もはぶけるではないか」
「…」
「女性が金銭を持ち歩くのは危険ではないか」
「それは…そうですが…」
マリィアンナは目を伏せていたが、思い切ってアルベルトへ意思を伝えることにした。
「髪飾りはわたくしの乳母への49歳の誕生日プレゼントなのです。邸宅に支払いや、配送を手配したら乳母に買ったものがバレてしまうかもしれませんわ」
「?」
「メルはわたくしがお母様のお腹にいた時からわたくしの為に尽くしてくれていたそうです。わたくしがメルの為にできる最後のプレゼントになるかもしれませんので、自分で選んで支払いをして…直接渡して驚かしたかったのですわ」
「…そうか…成程」
「アルベルト様がお店へ連れてきて下さったおかげでとっても素敵な髪飾りをプレゼントできますわ!」
「あぁ」
アルベルトは目線を外し、若干顔を背けながら紅茶を口に運んだ。
この方、合理的な考えをする一面もあるのね。なるほど。
でも、わたくしの考え方や気持ちを理解してくれたのは正直意外だったわ。
それに…政略結婚で婚約者となったわたくしの身の心配をするなんて…もしかしたらこの方と案外うまくやっていけるかも…?
アルベルトを観察しながら、マリィアンナは残りのイチゴタルトをゆっくり味わった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カフェでゆっくりと時間をつぶした後、髪飾りを受け取りに向かった。
店には数人のお客がいたが店員がすぐに駆けつけてきた。
「麗しいお嬢様、髪飾りを今お持ちいたしますね」
「えぇ、お願いね」
マリィアンナが店員のやりとりをしている中、隣にいたアルベルトは外を眺め、眉をぴくりと動かした。
どうしたのかしら。何かあったのかしら…
マリィアンナはアルベルトと交流を交わすうちに観察を重ねた結果、表情がわかりにくいアルベルトの機微が少しだけわかるようになっていた。この顔は不満顔だとピンときたのだ。
アルベルトの顔に注視していた為、店員の声にマリィアンナの反応が遅れた。
「あの…お嬢様?こちらでよろしいでしょうか」
「え?…えぇ!素敵ね!ありがとう」
「また機会がありましたら是非お越しくださいませ」
「えぇ、また来るわ」
商品を受け取って従者に持たせ、アルベルトにエスコートされてマリィアンナは店を出た。
「馬車はこちらにご用意しています」と、アルベルトの従者が促したので2人は従者の後に付いて歩きだした。
マリィアンナは微笑みながらアルベルトへ話かけた。
「良いお店でしたので今度はわたくしの髪飾りを是非選びたいですわ」
「あぁ、いいな。次はカフェでなくランチをー」
アルベルトが答えようとしたその時
「まぁ、アルベルト様!」
女性の声がマリィアンナの耳に響いた。
0
あなたにおすすめの小説
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
元平民だった侯爵令嬢の、たった一つの願い
雲乃琳雨
恋愛
バートン侯爵家の跡取りだった父を持つニナリアは、潜伏先の家から祖父に連れ去られ、侯爵家でメイドとして働いていた。18歳になったニナリアは、祖父の命令で従姉の代わりに元平民の騎士、アレン・ラディー子爵に嫁ぐことになる。
ニナリアは母のもとに戻りたいので、アレンと離婚したくて仕方がなかったが、結婚は国王の命令でもあったので、アレンが離婚に応じるはずもなかった。アレンが初めから溺愛してきたので、ニナリアは戸惑う。ニナリアは、自分の目的を果たすことができるのか?
元平民の侯爵令嬢が、自分の人生を取り戻す、溺愛から始まる物語。
完【恋愛】婚約破棄をされた瞬間聖女として顕現した令嬢は竜の伴侶となりました。
梅花
恋愛
侯爵令嬢であるフェンリエッタはこの国の第2王子であるフェルディナンドの婚約者であった。
16歳の春、王立学院を卒業後に正式に結婚をして王室に入る事となっていたが、それをぶち壊したのは誰でもないフェルディナンド彼の人だった。
卒業前の舞踏会で、惨事は起こった。
破り捨てられた婚約証書。
破られたことで切れてしまった絆。
それと同時に手の甲に浮かび上がった痣は、聖痕と呼ばれるもの。
痣が浮き出る直前に告白をしてきたのは隣国からの留学生であるベルナルド。
フェンリエッタの行方は…
王道ざまぁ予定です
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる